外務在外居住者省はロシア軍がドンバス地方で化学兵器を使用しているとのウクライナの過激な民族主義者・ネオナチの主張に強い懸念と非難を表明(2022年4月21日)

外務在外居住者省の公式筋は、ロシア軍がドンバス地方の住民に対して化学兵器を使用しようとしているとウクライナの一部民族主義・ネオナチ勢力が主張しているとの情報に関して、強い懸念を表明した。

公式筋はまた、こうした情報は、ウクライナの民族主義過激派がドンバス地方のビロホリヴカ村に塩素を装填した爆発物を敷設し、ルガンスク人民共和国の人民解放軍が近づくのに合わせてこれを爆破しようとしていることを示していると付言した。

そのうえで、シリアはウクライナの過激派が4月9日にルガンスク市にある化学工場で有害物質が入ったシリンダーを破壊し、同地の広範な地域に有毒化学物質を飛散させ、住民や環境に脅威を与えたことをもっとも厳しい表現で避難すると表明した。

さらに、ホワイト・ヘルメットを筆頭とする幾多のテロ組織が行った同様の事件にシリアが苦しんできたことを踏まえつつ、シリアは、ロシアがこうした挑発に充分に対処できると確信していると強調した。

公式筋は最後に、化学兵器禁止機関(OPCW)などの国際機関や諸外国の関係者らに対して、過激派やテロ組織による化学兵器使用という挑発行為の脅威に警戒し、真摯に対応するよう呼び掛けた。

SANA(4月21日付)が伝えた。

AFP, April 21, 2022、ANHA, April 21, 2022、al-Durar al-Shamiya, April 21, 2022、Reuters, April 21, 2022、SANA, April 21, 2022、SOHR, April 21, 2022などをもとに作成。

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