外務在外居住者省は声明で中国が提唱するグローバル安全保障イニシアティブを支援すると表明(2022年5月10日)

外務在外居住者省は声明を出し、中国の習近平国家主席が中国海南省でのボアオ(博鰲)・アジア・フォーラム2022年年次大会の開幕式(4月21日)で提唱したグローバル安全保障イニシアティブを支援すると表明した。

中国外交部(外務省)の汪文斌報道官が4月21日の定例記者会見で述べたところによると、グローバル安全保障イニシアティブは以下「6つの堅持」を提唱している。

1. 共通、総合、協調的、持続可能な安全保障という考え方を堅持し、世界の平和と安全を共同で維持すること。
2. 各国の主権及び領土的一体性の尊重を堅持し、他国の内政に干渉せず、各国の人々が自ら選択した発展路線と社会制度を尊重すること。
3. 国連憲章の趣旨と原則の遵守を堅持し、冷戦思考を捨て去り、一国主義に反対し、ブロック政治や陣営対立を行わないこと。
4. 各国の安全保障上の合理的懸念の重視を堅持し、安全保障の不可分性の原則を堅持し、均衡の取れた、実効性のある、持続可能な安全保障構造を構築し、他国の安全を犠牲にした自国の安全構築に反対すること。
5. 国家間の溝や紛争の対話と協議を通じた平和的方法による解決を堅持し、危機の平和的解決に資するあらゆる努力を支持し、ダブルスタンダードを採用してはならず、一方的制裁や管轄権の域外適用の乱用に反対すること。
6. 伝統的・非伝統的領域における安全保障の統合的維持を堅持し、地域紛争やテロ、気候変動、サイバーセキュリティ、バイオセキュリティなどグローバルな問題に共同で対処すること。

SANA(5月10日付)が伝えた。

AFP, May 10, 2022、ANHA, May 10, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 10, 2022、Reuters, May 10, 2022、SANA, May 10, 2022、SOHR, May 10, 2022、『人民網日本語版』2022年4月22日などをもとに作成。

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