トルコ軍戦闘機がアレッポ県、ラッカ県のシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地域を爆撃(2022年10月4日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍戦闘機がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・アラブ(コバネ)市近郊のカラ・ムーグ村、ダウラーン村、タッル・シャイール村を砲撃し、カラ・ムーグ村で住民1人が負傷した。

一方、トルコの占領下にあるアフリーン市近郊のバースータ村でシリア国民軍に所属するハムザ師団のメンバーどうしが撃ち合いとなった。

撃ち合いとなったのはバトラーン・グループとマルイー・グループとして知られるグループ。

理由は不明だが、複数が死傷した。

 

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がタッル・アブヤド市およびハサカ県ラアス・アイン市を中心とする占領地(いわゆる「平和の泉」地域)と、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地域を隔てる境界地域に位置するバグディーク村、ウガイビシュ村、クーリート村を爆撃した。

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ハサカ県では、ANHA(10月4日付)、SANA(10月4日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町と同町近郊のウンム・ハルマラ村、ダーダー・アブダール村、ハドラーウィー村、ヌワイフ村、アサディーヤ村、ムシャイリファ村、シュール村、タッル・タムル町近郊のアッブーシュ村、ダルダーラ村を砲撃した。
これにより、アブー・ラースィーン町の民家複数棟が被害を受け、同町近郊で住民1人が負傷した。

シリア人権監視団によると、負傷したのは女性。

AFP, October 4, 2022、ANHA, October 4, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 4, 2022、Reuters, October 4, 2022、SANA, October 4, 2022、SOHR, October 4, 2022などをもとに作成。

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