ダーイシュの報道官は第3代カリフのアブー・ハサン・ハーシミー・クラシーが戦闘で死亡したと発表:CENTCOMは自由シリア軍が殺害したと発表(2022年11月30日)

ダーイシュ(イスラーム国)のアブー・ウマル・ムハージル報道官は、テレグラムのアカウントを通じて音声声明を出し、カリフを名乗る最高指導者のアブー・ハサン・ハーシミー・クラシー氏が「アッラーの敵との戦い」で死亡し、後任のカリフにアブー・フサイン・フサイニー・クラシーを名乗る人物が就任したと発表した。

「奴らを殺し、殺されよう」と銘打たれた声明において、アブー・ウマル・ムハージル報道官は、アブー・ハサン・ハーシミー・クラシー指導者が殺害された時期、場所については明らかにしなかった。

アブー・ハサン・ハーシミー・クラシー氏は、2022年2月の米軍によるトルコ占領下のイドリブ県アティマ村での特殊作戦で殺害されたアブドゥッラー・カルダーシュ氏(アブー・イブラーヒーム・クラシー)の後継者として第3代のカリフを名乗っていた。

なおカルダーシュ氏は、2022年10月の米軍の特殊作戦によって殺害されたアブー・バクル・バグダーディー氏の後継者として第2代のカリフを名乗っていた。

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米中央軍(CENTCOM)のジョー・ブッチーノ報道官(大佐)は声明を出し、アブー・ハサン・ハーシミー・クラシー指導者が10月半ばのダルアー県での「自由シリア軍」によって行われた軍事作戦によって死亡したとの見方を示したうえで、ダーイシュが依然として中東地域における脅威だとしつつも、「さらなる打撃」を与えたと主張した。

AFP, November 30, 2022、ANHA, November 30, 2022、al-Durar al-Shamiya, November 30, 2022、Reuters, November 30, 2022、SANA, November 30, 2022、SOHR, November 30, 2022などをもとに作成。

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