ミクダード外務在外居住者大臣がサウジアラビアを訪問し、ジェッダでファイサル外務大臣と会談、領事業務と両国航空便を再開することで合意(2023年4月12日)

ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣を代表とするシリア政府使節団が、サウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハーン外務大臣の招待を受け、二国間関係と共通の関心事について協議するため、ジェッダを実務訪問した。

ミクダード外務在外居住者大臣一行は、ジェッダのキング・アブドゥルアズィーズ国際空港でワリード・ハリージー外務副大臣をはじめとする外務省の高官らの出迎えを受けた。

ミクダード外務在外居住者大臣には、アイマン・スーサーン外務在外居住者省次官、ジャマール・ナジーブ管理支援局長、外務在外居住者大臣執務室のヤザン・ハキーム氏が同行した。



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ミクダード外務在外居住者大臣はファイサル外務大臣と会談し、共同報道声明で、安全保障の強化とあらゆる形態での「テロとの戦い」の重要性を確認するとともに、領事業務と両国航空便を再開することで合意したと発表した。

声明によると、両大臣は、シリア危機に関して、シリアの統合、安全保障、安定、アラブ・アイデンティティ、領土の一体性を維持するための政治的解決に至るための取り組みについても意見を交わしたことも明らかにするとともに、人道的困難を解決し、シリアのすべての地域に支援を行き届かせ、難民、国内避難民を帰還させるのに必要な環境を整備し、全土における事態安定化に資する措置を講じることが重要だとの合意に至った。

また、治安強化、あらゆる形態の「テロとの戦い」、麻薬密輸撲滅に向けた協力強化の重要性、さらには武装民兵の存在と外国の内政干渉を終らせるため、シリア政府が全土支配を回復するために国家機関を支援する必要を確認した。

さらに、シリア危機の包括的な政治解決を実現し、その弊害を解消し、国民和解を実現、シリアが「アラブの大海」に復帰し、アラブの祖国において当然の役割を再び果たすのに必要な措置についても意見を交わした。


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SANA(4月12日付)、SPA(4月12日付)が伝えた。

AFP, April 12, 2023、ANHA, April 12, 2023、al-Durar al-Shamiya, April 12, 2023、Reuters, April 12, 2023、SANA, April 12, 2023、SOHR, April 12, 2023、SPA, April 12, 2023などをもとに作成。

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