2014年2月20日のシリア情勢:諸外国の動き

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、欧米諸国が採決をめざすシリアへの人道支援物資搬入に関する安保理決議案に関して、訪問中のイラクで記者団に対し「人道支援搬入に関する姿勢は我々がシリア政府など何らかの国の政府を満足させたいかどうかではなく国際法に基づくかどうかにかかっている。我々は、人道支援が…国際法の枠組みに沿って行われ、それに違反しないことを望んでいる」と述べた。

またラブロフ外務大臣は「10月の決議(議長声明)は、国境を経由した物資の搬入が、国際人道法に沿って行われねばならないと定めている。なぜ、今になってこれを追認できないという理由が分からない。しかも我々には、食糧や医薬品ではなく、武器などが武装集団に国境経由で供与されている多くの証拠を握っている」と付言した。

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中国外交部報道官は、欧米諸国が採決をめざすシリアへの人道支援物資搬入に関する安保理決議案に関して、「現状において、安保理がシリアの問題を政治的に解決するため建設的に行動しなければならないと考えている…。また安保理の行動は、国連が人道支援に関して定めた崇高な原理を尊重するかたちでなければならない」と述べた。

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デンマークのヘレ・トーニング=シュミット首相は、シリアの化学兵器廃棄プロセスに関して訪問先のキプロスで「猶予期間(廃棄修了日程)が尊重されることを慎重ではあるが楽観している…。しかしシリアが合意…を尊重するように我々が圧力をかけることが重要」と述べた。

AFP(2月20日付)が伝えた。

AFP, February 20, 2014、AP, February 20, 2014、Champress, February 20, 2014、al-Hayat, February 22, 2014、Iraqinews.com, February 20, 2014、Kull-na Shuraka’, February 20, 2014、Naharnet, February 20, 2014、NNA, February 20, 2014、Reuters, February 20, 2014、Rihab News, February 21, 2014、SANA, February 20, 2014、UPI, February 20, 2014などをもとに作成。

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2014年2月20日のシリア情勢:イラクの動き

イラク国防省は、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)を含むアル=カーイダ戦闘員を捕捉、ないしは殺害した者に報奨金を与えると告知した。

報奨金はダーイシュなどアル=カーイダの戦闘員を殺害した場合は、1人につき2,000万イラク・ディーナール、捕捉した場合は1人につき3,000万イラク・ディーナールが与えられる。

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合同作戦司令部は声明を出し、アンバール県で軍がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦、10人の戦闘員を殲滅、車輌などを破壊したと発表した。

またイラキー・ニュース(2月20日付)は、イラク空軍がバービル県ヒッラ市北部にあるダーイシュの拠点2カ所を空爆したと報じた。

さらにニナワ県では、イラーキーヤ・チャンネル(2月20日付)によると、軍がモスル市南東部でダーイシュの司令官2人を含む5人を殺害した。

AFP, February 20, 2014、AP, February 20, 2014、Champress, February 20, 2014、al-Hayat, February 21, 2014、Iraqinews.com, February 20, 2014、Kull-na Shuraka’, February 20, 2014、Naharnet, February 20, 2014、NNA, February 20, 2014、Qanat al-‘Iraqiya, February 20, 2014、Reuters, February 20, 2014、Rihab News, February 21, 2014、SANA, February 20, 2014、UPI, February 20, 2014などをもとに作成。

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2014年2月20日のシリア情勢:レバノンの動き

軍事裁判所のサクル・サクル長官は19日にベイルート南部郊外で発生した同時自爆テロに関して、DNA鑑定の結果、容疑者の1人を特定したと発表した。

DNA鑑定で特定された容疑者は、ニダール・ムガイヤル氏(パレスチナ人)で、犯行現場から同氏の顔写真が張られた偽造IDカードも発見されたという。

NNA(2月20日付)は、ムガイヤル氏に関して、サイダー市のサラフィー主義シャイフ、アフマド・アスィール師を支持していたと報じた。

Naharnet, February 20, 2014
Naharnet, February 20, 2014

またLBCI(2月20日付)は、ムガイヤル氏が、厳格なサラフィー主義者で、ヒズブッラーと戦うためにアスィール師によってシリアに送り込まれ、同地でシャームの民のヌスラ戦線に加入した、と伝えた。

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AFP(2月20日付)は、保健省からの情報として、19日のベイルート県南部郊外での同時自爆テロによる死者が10人に増加したと報じた。

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ナハールネット(2月20日付)によると、北部県トリポリ市ミナー地区で、アラブ民主党幹部のアブドゥッラフマーン・ディヤーブ氏が何者かに銃で撃たれ死亡した。

ディヤーブ氏はジャバル・フムスィン地区在住のアラウィー派宗徒で、息子のユースフ・ディヤーブ氏は、トリポリ市内のモスク2カ所で8月に発生した爆破事件の容疑者として身柄拘束されている。

AFP, February 20, 2014、AP, February 20, 2014、Champress, February 20, 2014、al-Hayat, February 21, 2014、Iraqinews.com, February 20, 2014、Kull-na Shuraka’, February 20, 2014、LBCI, February 20, 2014、Naharnet, February 20, 2014、NNA, February 20, 2014、Reuters, February 20, 2014、Rihab News, February 21, 2014、SANA, February 20, 2014、UPI, February 20, 2014などをもとに作成。

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2014年2月20日のシリア情勢:国内の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、「国民和解」が実現したバービッラー市で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)戦闘員が市庁舎に掲げられたシリア国旗を引きずり下ろして焼き払った。

しかし、政権との停戦に同意した同市内の名望家たちは、「和解」を継続し、人道支援物資を搬入したことを明らかにしたという。

またシリア人権監視団によると、ドゥーマー市・アルバイーン市間一帯を空爆する軍戦闘機がジハード主義武装集団の応戦によって損傷した。

このほか、同監視団によると、軍はサフル村、ダーライヤー市などに対しても「樽爆弾」で空爆を行う一方、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がヤブルード市、リーマー農場、ワーフィディーン・ゴラン高原難民キャンプなどで反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(2月20日付)によると、リーマー農場、ヤブルード市北部および南東部一帯、フライラ市郊外の山岳地帯、ダーライヤー市、ハーン・シャイフ・キャンプおよび同市郊外、ザマルカー町、ハッザ町、ハラスター市、ムライハ市郊外、アーリヤ農場、ランクース市郊外などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、リハーブ・ニュース(2月21日付)によると、イスラーム軍がドゥマイル市郊外にある軍の電子戦争大隊本部を制圧した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、旧市街のザーヒラ地区で軍の退役准将とその妻娘の3人の他殺体が発見された。

一方、SANA(2月20日付)によると、ジャウバル区、カダム区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、バーブ・サラーマ国境通行所近くで大きな爆発があり、複数の負傷者が救急車両でトルコのキリス市に搬送された。

クッルナー・シュラカー(2月21日付)によると、爆発を受けて、トルコ当局は国境通行所を閉鎖した。

またシリア人権監視団によると、アレッポ中央刑務所の正門前と刑務所内の施設近くで、シャームの民のヌスラ戦線戦闘員が爆弾を仕掛けた車などで自爆攻撃を行い、兵士8人を殺害した。

クッルナー・シュラカー(2月21日付)によると、これを受け、軍は刑務所周辺に「樽爆弾」16発を投下した。

これに関して、SANA(2月20日付)は、反体制武装集団がアレッポ中央刑務所を襲撃したが、軍がこれを撃退したと報じた。

このほか、アレッポ市マサーキン・ハナーヌー地区が軍による「樽爆弾」の攻撃を受ける一方、旧市街などで軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(2月20日付)によると、アレッポ市スッカリー地区、インザーラート地区、旧市街、サーフール地区、シャイフ・サイード地区、ハナーヌー地区、ブスターン・カスル地区、サイフ・ダウラ地区、シャイフ・ヒドル地区、ジュダイダ地区、クワイリス村、ブライジュ村、ラスム・アッブード村、工業団地地区、アターリブ市、アウラム・クブラー町、アッザーン村、ハッダーディーン村、アイン・ジャマージマ村、アレッポ中央刑務所周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市ナイル通りに反体制武装集団が打った迫撃砲弾1発が着弾し、子供1人が死亡した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ワアル地区に人道支援物資が搬入された。

またシャーム自由人イスラーム運動がヒムス・タドムル街道で軍の士官(少尉)1人を含む兵士6人を要撃・殺害する一方、カルヤタイン市住民が身柄拘束中に軍の拷問を受けて死亡した。

さらにラスタン市が軍の砲撃を受けるとともに、クマイリー村検問所などで軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員とジュンド・シャーム大隊が交戦した。

一方、SANA(2月20日付)によると、ムシャイリファ村、ヒムス市クスール地区、旧市街灌漑水路近く、サアン村、バイト・ハッジュー村、ウユーン・フサイン村、タルビーサ市、タイバ村、クマイリー村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、ジュンド・シャーム大隊の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ジャースィム市、インヒル市が軍の「樽爆弾」による攻撃を受けた。

一方、SANA(2月20日付)によると、ヨルダン領内からマターイヤ村に潜入しようとした反体制武装集団を軍が撃退した。

またズィムリーン村、サムリーン村、ダルアー市旧税関地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、リハーブ・ニュース(2月21日付)によると、「自由シリア軍」がナワー市郊外の軍検問所2カ所を制圧した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団との戦闘で、軍の兵士12人が死亡した。

一方、SANA(2月20日付)によると、ジュバーター・ハシャブ村街道で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(2月20日付)によると、カフルズィーター市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(2月20日付)によると、ダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区、ハウィーカ地区、ジュバイラ地区、マリーイーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、SANA(2月20日付)によると、ハサカ県マサーキン・マハッタ地区で反体制武装集団が手榴弾を投げ、市民1人が負傷した。

AFP, February 20, 2014、AP, February 20, 2014、Champress, February 20, 2014、al-Hayat, February 21, 2014、Iraqinews.com, February 20, 2014、Kull-na Shuraka’, February 20, 2014, February 21, 2014、Naharnet, February 20, 2014、NNA, February 20, 2014、Reuters, February 20, 2014、Rihab News, February 21, 2014、SANA, February 20, 2014、UPI, February 20, 2014などをもとに作成。

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2014年2月20日のシリア情勢:シリア政府の動き

バアス党シリア地域指導部機関紙(日刊紙)『サウラ』(2月20日付)は社説で、米国が反体制武装集団を教練し、シリア南部に投入しようとしているとの情報に関して、ヨルダン政府が荷担しようとしているとの話を聞くとしたうえで、「火遊びをする者は、指を火傷する」と警鐘を鳴らした。

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SANA(2月20日付)によると、ダマスカス郊外県クドスィーヤー市郊外で、軍による「テロとの戦い」を支持するデモ行進が行われ、クドスィーヤー市民、ディーマース町民、サッブーラ市民など数万人が参加した。

SANA, February 20, 2014
SANA, February 20, 2014

また同県ズィヤービーヤ町郊外のマサーキン・ナジュハー地区でも住民が同様のデモを行った。

一方、タルトゥース県でも、タルトゥース市コルヌーシュ地区で、軍による「テロとの戦い」支持と外国の内政干渉拒否を訴える「百万人行進」が行われた。

また同県ミスヤーフ市でも同様のデモが行われ、数万人の市民が参加した。

このほか、ラタキア県でも、ハッファ市で軍による「テロとの戦い」を支持するデモが行われ、多数の市民が参加した。

AFP, February 20, 2014、AP, February 20, 2014、Champress, February 20, 2014、al-Hayat, February 21, 2014、Iraqinews.com, February 20, 2014、Kull-na Shuraka’, February 20, 2014、Naharnet, February 20, 2014、NNA, February 20, 2014、Reuters, February 20, 2014、Rihab News, February 21, 2014、SANA, February 20, 2014、al-Thawra, February 20, 2014、UPI, February 20, 2014などをもとに作成。

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2014年2月20日のシリア情勢:反体制勢力の動き

ダマスカス郊外県東グータ地方で活動するジハード主義武装集団や地元評議会は共同声明を出し、政権とのいかなる休戦をも望んでいないとしたうえで、政権とのいかなる交渉も拒否すると発表した。

共同声明に署名しているのは、ムライハ地元評議会、ダマスカス郊外県シャリーア委員会、サアド・ビン・イバーダ旅団(自由シリア軍)、アブドゥッラー・ビン・アッバース旅団(イスラーム軍)。

Kull-na Shuraka', February 20, 2014
Kull-na Shuraka’, February 20, 2014

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アレッポ市シャリーア委員会は声明を出し、統一司法評議会がシャリーア委員会に参加・編入したと発表した。

Kull-na Shuraka', February 20, 2014
Kull-na Shuraka’, February 20, 2014

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イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)ラッカ州(ウィラーヤト・ラッカ)は声明を出し、休日を金曜日と土曜日から、木曜日と金曜日に変更すると発表した。

Kull-na Shuraka', February 20, 2014
Kull-na Shuraka’, February 20, 2014

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イスラーム戦線司令官の一人アブー・イーサー・シャイフ氏は、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の活動に関して『クドス・アラビー』(2月20日付)に対し、「政権が過去3年できなかったこと(殺戮)を行った」と批判した。

またシャイフ氏は、ダーイシュによるシャームの鷹旅団のムハンマド・ディーク司令官拉致・殺害への復讐を行うと述べた。

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クッルナー・シュラカー(2月20日付)は、複数の消息筋の話として、シリア革命反体制勢力国民連立がハイサム・マーリフ法務委員長をアラブ連盟代表大使に任命し、連盟から認証を受けたと報じた。

AFP, February 20, 2014、AP, February 20, 2014、Champress, February 20, 2014、al-Hayat, February 21, 2014、Iraqinews.com, February 20, 2014、Kull-na Shuraka’, February 20, 2014、Naharnet, February 20, 2014、NNA, February 20, 2014、al-Quds al-‘Arabi, February 20, 2014、Reuters, February 20, 2014、Rihab News, February 21, 2014、SANA, February 20, 2014、UPI, February 20, 2014などをもとに作成。

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2014年2月19日のシリア情勢:レバノンの動き(追記)

シリア日刊紙『ワタン』(2月19日付)は、シリアの刑事裁判所(ダマスカス第1刑事裁判所)が、レバノンのラフィーク・ハリーリー元首相暗殺事件におけるいわゆる「偽証人」2人に懲役禁固刑を宣告したと報じた。

有罪となったのは、ムラード・アクラム被告とムハンマド・ズハイル・スィッディーク被告。

Naharnet, February 20, 2014
Naharnet, February 20, 2014

アクラム被告は、禁固5年と懲役5年の刑を、スィッディーク被告は禁固20年と懲役1年の刑(欠席裁判)を言い渡された。

両被告は、ハリーリー元首相暗殺にアサド大統領らシリアの現政権幹部が関与しているとの証言を行ったが、その後の政情の変化を受けて、アサド政権への容疑は晴れ、ヒズブッラーに嫌疑が向けられている。

al-Watan, February 19, 2014をもとに作成。

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2014年2月19日のシリア情勢:諸外国の動き

ハサン・ロウハーニー大統領は、テヘラン訪問中のムハンマド・ジハード・ラッハーム人民議会議長と会談し、二国間関係などについて協議した。

SANA(2月19日付)によると、ロウハーニー大統領は会談で、シリア政府によるテロとの戦い、治安回復の努力への支持を改めて確認した。

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イラン外務省報道官は声明を出し、ベイルート南部郊外で発生した同時自爆テロを「レバノンのすべての勢力が参加した(タマーム・サラーム)新内閣の発足に憤慨したシオニストの手先」の仕業だと断じた。

IRNA(2月19日付)が伝えた。

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サウジアラビアのアブドゥルアズィーズ・ビン・アブドゥッラー外務副大臣は、クウェートで開かれたGCC・ロシア外相の戦略対話会合で、ジュネーブ2会議の決裂をアサド政権の殺戮継続によるものだと批判、シリア国民を支持すると改めて述べた。

『ハヤート』(2月20日付)が伝えた。

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インテルファクス通信(2月19日付)は、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣が、シリアへの人道支援物資搬入に関する国連安保理決議案に関して、「安保理のどの国も、この問題を政治化せず、一方的な支援を行わないのであれば、数日中に決議採択が可能だ」と述べたと報じた。

AFP, February 19, 2014、AP, February 19, 2014、Champress, February 19, 2014、al-Hayat, February 20, 2014、Interfax, February 20, 2014、Iraqinews.com, February 19, 2014、IRNA, February 19, 2014、Kull-na Shuraka’, February 19, 2014、Naharnet, February 19, 2014、NNA, February 19, 2014、Reuters, February 19, 2014、Rihab News, February 19, 2014、SANA, February 19, 2014、UPI, February 19, 2014などをもとに作成。

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2014年2月19日のシリア情勢:イラクの動き

イラキー・ニュース(2月19日付)は、治安筋の話として、バービル県北部のジュルフ・シャーキル地方ファーリスィーヤ地区で治安部隊がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)戦闘員5人を殺害、10人を逮捕した。

AFP, February 19, 2014、AP, February 19, 2014、Champress, February 19, 2014、al-Hayat, February 20, 2014、Iraqinews.com, February 19, 2014、Kull-na Shuraka’, February 19, 2014、Naharnet, February 19, 2014、NNA, February 19, 2014、Reuters, February 19, 2014、Rihab News, February 19, 2014、SANA, February 19, 2014、UPI, February 19, 2014などをもとに作成。

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2014年2月19日のシリア情勢:レバノンの動き

ベイルート県南部郊外(ダーヒヤ)のビイル・ハサン地区のイラン文化センター近くで、爆弾を積んだ車2台が相次いで自爆し、保健省によると少なくとも6人が死亡、129人が負傷した。

Naharnet, February 19, 2014
Naharnet, February 19, 2014

二つの爆発現場の距離は100メートルたらずで、レバノンの声ラジオ(2月19日付)によると、最初の自爆は、自爆犯が警察官の職務質問を受けている最中に行ったという。

また2件目の自爆は、対向車線を走っていた自動車によるもので、最初の爆発の直後に発生したという。

事件発生後、アル=カーイダとつながりのあるアブドゥッラー・アッザーム大隊がツイッターを通じて犯行声明を出した。

声明のなかでアブドゥッラー・アッザーム大隊は「大隊の兄弟であるフサイン・ブン・アリー大隊がイラン文化センターに対して攻撃を行った…。我々はイランとレバノンにおけるイランの党(ヒズブッラー)を標的とし続ける」と発表したうえで「シリアからのイランの党の部隊の撤退、レバノンの刑務所からの我らが収監者の釈放」を要求した。

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NNA(2月19日付)によると、ベカーア県バアルベック郡のバリータール村、ハーム村、フール・タアラー村の周辺に、シリア領から発射された迫撃砲弾5発が着弾した。

AFP, February 19, 2014、AP, February 19, 2014、Champress, February 19, 2014、al-Hayat, February 20, 2014、Iraqinews.com, February 19, 2014、Kull-na Shuraka’, February 19, 2014、Naharnet, February 19, 2014、NNA, February 19, 2014、Reuters, February 19, 2014、Rihab News, February 19, 2014、SANA, February 19, 2014、UPI, February 19, 2014、Voice of Lebanon, February 19, 2014などをもとに作成。

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2014年2月19日のシリア情勢:国内の暴力

ヒムス県では、タラール・バラーズィー県知事がAFP(2月19日付)に対して、ヒムス市旧市街(ディーワーン地区、ハミーディーヤ地区)から新たに11人の市民が退避したことを明らかにした。

バラーズィー県知事によると、市民の退避作業は、武装集団の発砲で中断していたが、この日の退避作業は国連の調整なしに、現地の名望家や宗教指導者のイニシアチブのもとに行われたという。

一方、SANA(2月19日付)によると、カフルラーター村、ダール・カビーラ村、キースィーン村、ブルジュ・カーイー村・タッルドゥー市間、ラスタン市、ウンム・リーシュ村・ラスム・アルナブ村間、サアン村郊外で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア・ライヴ・ネットワーク(2月19日付)によると、アレッポ市旧市街のアレッポ城の近くにある軍本部の地下にイスラーム戦線がトンネルを掘って爆発を仕掛け爆破、本部棟が全壊し、兵士30人以上を殺害した。

また『ハヤート』(2月20日付)によると、軍とイスラーム戦線が市内の警察署前、旧市街のアワーミード地区、スーク・ハリール地区で交戦する一方、軍はマサーキン・ハナーヌー地区、スッカリー地区、インザーラート地区、アターリブ市を「樽爆弾」で空爆したという。

一方、SANA(2月19日付)によると、アレッポ市バニー・ザイド地区、ハイダリーヤ地区、インザーラート地区、サーフール地区、マサーキン・ハナーヌー地区、ブスターン・カスル地区、ジュダイダ地区、クワイリス村、ブライジュ村、サルバス村、ウワイジャ地区、フサーミーヤ村、ハンダラート・キャンプ、ラスム・アッブード村、工業団地地区(シャイフ・ナッジャール市)、フマイマ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、軍がヤブルード市、ハッザ氏、ジスリーン町、ハムーリーヤ市、サクバー市周辺、ダーライヤー市などを砲撃・空爆する一方、ヘリコプターがヤブルード市にビラを散布、武装集団メンバーに対してシリア・アラブ軍への投降を呼びかけた。

一方、SANA(2月19日付)によると、ヤブルード市一帯、サフル村郊外、ムシュリファ市郊外、リーマー農場、ルハイバ市東部、アーリヤ農場、アシュアリー農場、ハーン・シャイフ・キャンプおよびその郊外、ダーライヤー市、ハラスター市、アルバイン市、アドラー市ウンマーリーヤ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またハラスター市では、反体制武装集団が警察病院を砲撃し、建物に被害が出た。

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ダルアー県では、UNRWA(ベイルート)が声明を出し、ムザイリーブ町でUNRWAが運営する学校に対する砲撃で、子供5人を含む18人が死亡した。

これに関して、シリア人権監視団は、軍による「樽爆弾」の投下で、19人が死亡したと発表した。

またシリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、政権による「虐殺」と批判した。

一方、SANA(2月19日付)によると、ムザイリーブ町で軍が「テロリスト」6人を殲滅したほか、ムハッジャ村入口などで、軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、ハッジャ村、ズバイダ村、バルザン村で軍と反体制武装集団が交戦し、軍がハッジャ村一帯を空爆した。

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ラッカ県では、Syria-News(2月19日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が、アイン・アルース村出身のメンバー2人と、シャルカラーク村出身のメンバー1人がダーイシュ検問所を襲撃したとして処刑した。

またタッル・アブヤド市でも、ダーイシュの武器を襲撃したメンバー1人が粛清・処刑されたという。

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イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(2月19日付)によると、ナスル中隊の盾旅団がハーン・シャイフーン市の南部と北部をつなぐ橋を爆破したと発表した。

一方、SANA(2月19日付)によると、バーブ・ハワー国境通行所近くにあるシャリーア法廷本部に対して軍を攻撃・破壊し、複数の戦闘員を殺傷した。

またクマイナース村では軍が反体制武装集団を要撃し、戦闘員35人を殺害、車輌4台を破壊、またファイルーン村、タッル・サラムー村、マジャース村、シュワイハ村、ナイラブ村近郊、ダブシャ村でも、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、マストゥーマ村、フーア市に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、男女2人が死亡した。

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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(2月19日付)によると、ラアス・アイン市で民主統一党のアサーイシュが、前日に拘束した青年の遺体を家族に引き渡した。

Kull-na Shuraka', February 19, 2014
Kull-na Shuraka’, February 19, 2014

この青年は、灯油販売業者と家族の間で発生したトラブルを受けて身柄を拘束されていたという。

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ダマスカス県では、SANA(2月19日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またサブア・バフラート広場、ジャラー通りに迫撃砲弾3発が着弾し、女性1人が死亡した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(2月19日付)によると、ダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区、旧空港地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(2月19日付)によると、ムハルダ市に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発が着弾し、2人が死亡、6人が負傷したほか、スカイラビーヤ市・ハマー市間の街道で反体制武装集団が爆弾を仕掛けた車を爆破するなどして攻撃し、7人が負傷した。

さらにハマー市でも爆弾が仕掛けられた車が爆発し、市民3人が負傷した。

AFP, February 19, 2014、AP, February 19, 2014、Champress, February 19, 2014、al-Hayat, February 20, 2014、Iraqinews.com, February 19, 2014、Kull-na Shuraka’, February 19, 2014、Naharnet, February 19, 2014、NNA, February 19, 2014、Reuters, February 19, 2014、Rihab News, February 19, 2014、SANA, February 19, 2014、Syria Live Network, February 19, 2014、UPI, February 19, 2014などをもとに作成。

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2014年2月19日のシリア情勢:シリア政府の動き

SANA(2月19日付)によると、ダマスカス郊外県サイイダ・ザイナブ町で軍による「テロとの戦い」支持を訴えるデモが行われ、同市、バフダリーヤ村、フサイニーヤ町、ヒルバト・ワルド市、パレスチナ難民キャンプの住民ら数千人が参加した。

またダマスカス県産業省前(人民議会議事堂裏)でも、産業省、商業会議所職員、民間セクターの従業員らがシリア軍による「テロとの戦い」を支持するデモ行進を行ったほか、ハマー県スカイラビーヤ市、ヒムス県アクラビーヤ町でも同様のデモが行われ、市民数千人が参加した。

SANA, February 19, 2014
SANA, February 19, 2014

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ワーイル・ハルキー首相は、ベイルート県南部郊外での同時自爆テロに関して「テロを支援・保護し、武器・資金を提供する国々に、ビイル・ハサン地区などでのテロ行為の責任がある」と批判した。

SANA(2月19日付)が伝えた。

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またウムラーン・ズウビー情報大臣も、ベイルート県南部郊外での同時自爆テロが「地域全体を標的とする一つのテロ計画」の一環をなすと指摘、シリアでの「テロとの戦い」をレバノン、イラクと分かつことなく共同で推し進める必要があると強調した。

SANA(2月19日付)が伝えた。

AFP, February 19, 2014、AP, February 19, 2014、Champress, February 19, 2014、al-Hayat, February 20, 2014、Iraqinews.com, February 19, 2014、Kull-na Shuraka’, February 19, 2014、Naharnet, February 19, 2014、NNA, February 19, 2014、Reuters, February 19, 2014、Rihab News, February 19, 2014、SANA, February 19, 2014、UPI, February 19, 2014などをもとに作成。

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2014年2月19日のシリア情勢:クルド民族主義勢力の動き

西クルディスタン移行期民政局ジャズィーラ地区の渉外関係委員会(外務省に相当)の使節団は、イラク・クルディスタン地域のスライマーニーヤ市を訪問し、イラク・クルド民主党以外の代表と会談したと発表するとともに、クルディスタン自治政府との間でハサカ県のヤアルビーヤ国境通行所の再開に合意できなかったことを明らかにした。

渉外関係委員会使節団は、ハサカ県ダイリーク市郊外のスィーマルカー国境通行所を経由してイラクに入国しようとしたが、イラク・クルディスタン地域政府から拒否され、ヤアルビーヤ国境通行所を経由してスライマーニーヤ市に入ったことを明らかにした。

イラク・クルディスタン地域に滞在する民主統一党代表のジャアファル・ハナーン氏は『ハヤート』(2月20日付)に対して、渉外関係委員会代表団がヤアルビーヤ国境通行所経由で、数日前にスライマーニーヤ市に入り、ヤアルビーヤ国境通行所の恒久的再開をめざしたが、実現しなかったことを明らかにした。

また代表団は、西クルディスタン地域への支援を求めるためにスライマーニーヤ市を訪問し、イラク・クルド民主党以外の組織の代表と会談を行ったが、イラク・クルド民主党は会談要請に応じなかったという。

またスィーマルカー国境通行所に関して、ハナーン氏は「クルド最高委員会によって運営されてきたが、最近になって西クルディスタン自治政府(西クルディスタン移行期民政局)に移管され、自治政府を承認しないシリア・クルド国民評議会の反発を買った。このことが国境通行所再開の妨げになっている」と述べた。

AFP, February 19, 2014、AP, February 19, 2014、Champress, February 19, 2014、al-Hayat, February 20, 2014、Iraqinews.com, February 19, 2014、Kull-na Shuraka’, February 19, 2014、Naharnet, February 19, 2014、NNA, February 19, 2014、Reuters, February 19, 2014、Rihab News, February 19, 2014、SANA, February 19, 2014、UPI, February 19, 2014などをもとに作成。

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2014年2月19日のシリア情勢:反体制勢力の動き

自由シリア軍参謀委員会(最高軍事評議会)は、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長、アスアド・ムスタファー暫定政府国防大臣出席のもとに会合(場所は不明)を開き、アブドゥルイラーフ・バシール准将への参謀長就任、新参謀長と国防大臣のもとでの自由シリア軍の再編を承認した。

Kull-na Shuraka', February 19, 2014
Kull-na Shuraka’, February 19, 2014

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自由シリア軍参謀委員会のサリーム・イドリース前参謀長は、各地の前線司令官および軍事評議会司令官だという軍服姿の複数の活動家らとともにビデオ声明(https://www.youtube.com/watch?v=Modr_UXqxo0)を出し、参謀委員会とシリア革命反体制勢力国民連立暫定政府のアスアド・ムスタファー国防大臣が「法的効力のない即断的で個人的な決定」を行ったと非難し、彼らと断交し、イドリース前参謀長解任を無効とみなすと発表した。

Kull-na Shuraka', February 19, 2014
Kull-na Shuraka’, February 19, 2014

またイドリース前参謀長は、自身が現地における「穏健な革命軍事勢力」の包括的再編開始を要請されたと宣言、すべての反体制武装集団に「現地参謀活動委員会」への参加を呼びかけた。

声明発表に参加したイドリース前参謀長支持者は以下の通り:

ズィヤード・ファフド南部戦線司令官(准将)

バッシャール・ズウビー南部戦線革命司令官

アブドゥルバースィト・タウィール北部戦線司令官(大佐)

ムスタファー・ハーシム西部・中部戦線司令官(大佐)

ファーティフ・ハッスーン・ヒムス戦線司令官(大佐)

ムハンマド・アッブード東部戦線司令官(中佐)

アフマド・ビッリー・ハマー軍事評議会司令官(大佐)

バックール・サリーム・ダマスカスおよび郊外軍事評議会司令官(大佐)

アフィーフ・スライマーン・イドリブ軍事評議会司令官(大佐)

ムハンマド・アワード海岸軍事評議会司令官(大佐)

アフマド・ニウマ・ダルアー軍事評議会司令官(大佐)

ムハンマド・ムウダッズ・ラスラーン・ラッカ軍事評議会司令官(大佐)

バッシャール・サアドッディーン・ヒムス軍事評議会司令官(大佐)

ムハンナド・タラーア・ダイル・ザウル軍事評議会司令官(中佐)

アブドゥルマジード・サルターン・ハサカ軍事評議会司令官(中佐)

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自由シリア軍(参謀委員会)中部地域司令官のファーティフ・フサイン氏は、シリア国内で戦闘を行っている現地司令官とされる軍服姿の活動家とともにビデオ声明(https://www.youtube.com/watch?v=IV5dLJTUzzQ)を出し、参謀委員会によるサリーム・イドリース参謀長の解任に関して「司令部はイドリース氏解任を無効で不当だとみなす…。イドリース氏の支持者たちは彼の指揮下で戦闘を続ける」と発表した。

またフサイン司令官は「シリアの土のうえにいないいかなる集団も、戦場で戦う部隊の視点を代表しないような最終決定を下す権限はない」と付言した。

Youtube, February 19, 2014
Youtube, February 19, 2014

ビデオ声明に出演した戦闘員のなかには、東部戦線司令官のムハンマド・アッブード氏がいたが、『ハヤート』(2月20日付)によると、それ以外の戦闘員の身元は不明。

アッブード氏は『ハヤート』(2月20日付)の電話取材に関して、シリア国内ではなくトルコのアンタキアでイドリース少将と近く会合を開くことを明らかにした。

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シリア革命家戦線のジャマール・マアルーフ司令官は『シャルク・アウサト』(2月19日付)に、「時期段階において、軍事資金調達組織の構築への着手と…国内の作戦司令室の活性化、連絡調整が期待される」と述べた。

マアルーフ司令官はまた、自由シリア軍参謀委員会によるサリーム・イドリース参謀長の解任についてはコメントを拒否し、「自由シリア軍は烏合の衆ではなく、法規を備えた組織だ」と述べるにとどまった。

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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長は『ジュムフーリーヤ』(2月19日付)のインタビューに応じ、「政権は死んでいる…。しかしヒズブッラーの支援が政権に命を再び注入し、より強力にしている…。ヒズブッラーこそが政権を二本の脚で発たせている」と批判した。

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クッルナー・シュラカー(2月19日付)によると、シリア革命反体制勢力国民連立暫定政府のアブドゥッラフマーン・ハーッジ教育問題担当顧問は声明を出し、20万人の生徒を対象とした教科書200万部を作成したと発表した。

うち80%はシリア国内に、20%は周辺諸国の小中学校に配布されるという。

AFP, February 19, 2014、AP, February 19, 2014、Champress, February 19, 2014、al-Hayat, February 20, 2014、Iraqinews.com, February 19, 2014、al-Jumhuriya, February 19, 2014、Kull-na Shuraka’, February 19, 2014、Naharnet, February 19, 2014、NNA, February 19, 2014、Reuters, February 19, 2014、Rihab News, February 19, 2014、SANA, February 19, 2014、al-Sharq al-Awsat, February 19, 2014、UPI, February 19, 2014などをもとに作成。

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2014年2月18日のシリア情勢:諸外国の動き

AFP(2月18日付)は、シリア政府、反体制勢力の複数の消息筋の話として、米国など西側諸国が1年以上にわたってヨルダンで反体制武装集団数千人の教練を行っており、彼らが近く、ダマスカス郊外県での作戦に投入されるだろう、と報じた。

また『ウォール・ストリート・ジャーナル』(2月18日付)や『ニューヨーク・タイムズ』(2月18日付)は、米国の高官などからの情報をもとに、バラク・オバマ米政権が、ジュネーブ2会議の決裂を受けて、アサド政権やロシアに圧力をかけるため、反体制武装集団の教練、武器供与、航空禁止空域の設定などと言った軍事的オプションの再検討を行っている、と報じた。

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ジェイ・カーニー米ホワイトハウス報道官は「米国は依然として、外交がシリアの内戦を終結させるための理想的な方法であると確信している…。しかしすべての選択肢を検討している」と述べた。

ロイター通信(2月18日付)が伝えた。

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フランスのローラン・ファビウス外務大臣はテレビのインタビューで、ジュネーブ2会議の決裂に関して「ロシアは移行期政府樹立に合意したが、何もしなかった」と批判する一方、「(アサド政権は)嫌な体制だ。我々は穏健な反体制勢力の支援を続ける…。イランとロシアに「すべきことをせよ」と言いたい。我々は今、人道的な決定を科すための安保理決議案を審議している」と述べた。

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UNICEF報道官は記者会見で、ヒムス市旧市街の住民退避に伴い治安当局が一時身柄拘束している15歳から55歳の男性に関して、「15歳から18歳の青年34人、15歳未満の子供10人、18歳以下の少女12人がアンダルス・センターにいる」と述べ、即時釈放を求めた。

AFP(2月18日付)が伝えた。

AFP, February 18, 2014、AP, February 18, 2014、Champress, February 18, 2014、al-Hayat, February 19, 2014、Iraqinews.com, February 18, 2014、Kull-na Shuraka’, February 18, 2014、Naharnet, February 18, 2014、The New York Times, February 18, 2014、NNA, February 18, 2014、Reuters, February 18, 2014、Rihab News, February 19, 2014、SANA, February 18, 2014、UPI, February 18, 2014、The Wall Street Journal, February 18, 2014などをもとに作成。

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2014年2月18日のシリア情勢:イラクの動き

国防省は声明を出し、アンバール県ラマーディー市ブー・スィヤーブ地区で軍がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)メンバー17人を殺害したと発表した。

また合同作戦司令部も声明を出し、アフガニスタン人戦闘員、シリア人戦闘員などからなるダーイシュのメンバー45人を同県で殺害したことを確認したと発表した。

このほかイラキー・ニュース(2月18日付)は治安筋の話として、アンバール県ハイサー地方で治安部隊がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)メンバー4人を逮捕したと報じた。

AFP, February 18, 2014、AP, February 18, 2014、Champress, February 18, 2014、al-Hayat, February 19, 2014、Iraqinews.com, February 18, 2014、Kull-na Shuraka’, February 18, 2014、Naharnet, February 18, 2014、NNA, February 18, 2014、Reuters, February 18, 2014、Rihab News, February 19, 2014、SANA, February 18, 2014、UPI, February 18, 2014などをもとに作成。

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2014年2月18日のシリア情勢:レバノンの動き

レバノン軍は声明を出し、ベカーア県バアルベック郡の対シリア国境に位置するバッザーリーヤ村郊外などにシリア領内から発射されたロケット弾複数発が着弾した。

これに関して、マナール・チャンネル(2月18日付)は、ロケット弾がシリア領内からではなくレバノン領内のアルサール村郊外から発射されたとしたうえで、「タクフィール主義者」の犯行である可能性が高いと報じた。

一方、LBCI(2月18日付)などによると、シリア軍のヘリコプターがベカーア県バアルベック郡に領空侵犯し、のアルサール村郊外を空爆、1人が負傷した。

AFP, February 18, 2014、AP, February 18, 2014、Champress, February 18, 2014、al-Hayat, February 19, 2014、Iraqinews.com, February 18, 2014、Kull-na Shuraka’, February 18, 2014、LBCI, February 18, 2014、Naharnet, February 18, 2014、NNA, February 18, 2014、Reuters, February 18, 2014、Rihab News, February 19, 2014、SANA, February 18, 2014、UPI, February 18, 2014などをもとに作成。

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2014年2月18日のシリア情勢:国内の暴力

ロイター通信(2月18日付)などは、休戦(政権が言うところの「国民和解」)が実現したダマスカス郊外県バービッラー市で、軍の将兵と反体制武装集団の戦闘員が笑顔で握手を交わし、懇談する写真などを配信した。

al-Hayat, February 18, 2014
al-Hayat, February 18, 2014
al-Hayat, February 18, 2014
al-Hayat, February 18, 2014

これらの写真は、欧米諸国の報道機関などに対して政府当局が準備した報道ツアーに同行したロイター通信のカメラマンらが撮影したものだという。

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同じくダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ヤブルード市一帯での軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員の攻勢により、ジハード主義武装集団の特殊任務大隊の司令官を含む3人が、ヤブルード市郊外、ジャイルード市郊外で死亡した。

この戦闘に関して、SANA(2月18日付)は、軍が、イスラーム戦線司令官の一人でサウジアラビア人の「アブー・マーリク」と、同戦線内務治安局長のサミール・ナスルッラー・ラフムーン氏、「同地域のテロ活動を唱導し、資金援助を行ってきた」とされるマフムード・ウルーク氏(アブー・アリー・ヤブルーディー)、そしてシャーム自由人イスラーム戦線メンバーで同じく「同地域のテロ活動を唱導し、資金援助を行ってきた」とされるアナス・アッブード氏とルクン・ミスカール氏を殺害したと報じた。

Kull-na Shuraka', February 18, 2014
Kull-na Shuraka’, February 18, 2014

またシリア人権監視団によると、ヒライラ市周辺の非居住地域などを軍が砲撃した。

一方、SANA(2月18日付)によると、ヤブルード市一帯、サフル村郊外、ジャラージール町郊外、リーマー農場、サーリヒーヤ農場、アーリヤ農場、ムライハ市郊外、ダイル・アサーフィール市郊外、アドラー市ウンマーリーヤ地区、ジャイルード市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線の外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またドゥーマー市郊外のガソリン・スタンド近くで反体制武装集団が住民に発砲、1人が死亡した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ガルナータ村が軍の砲撃を受ける一方、ザーラ村周辺での軍、国防隊との戦闘で、ジハード主義武装集団戦闘員6人が死亡した。

またフーリーン村では、軍の拘置所で男性1人が拷問を受け死亡した。

このほか、クッルナー・シュラカー(2月18日付)によると、軍がカルアト・ヒスン市を空爆した。

一方、SANA(2月18日付)によると、ザーラ村、ダール・カビーラ村、タドムル市郊外のシャーイル山(ハマー県)西部、タルビーサ市、ハッターブ村、サラーム・シャルキー村、ハーリディーヤ村、ガースィビーヤト・ナイーム村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、クワイリス航空基地周辺、シャイフ・ナッジャール市周辺で、シャームの民のヌスラ戦線、ハドラー大隊などからなる武装集団が軍と交戦する一方、軍が工業団地地区一帯を砲撃した。

またクルド人が多く住むアフラス村を武装した何者かが襲撃、村人15人を拉致・連行した。

さらにアレッポ市ではアーミリーヤ地区で市民が射殺されたほか、マシュハド地区に迫撃砲弾が着弾し、建物などが被害を受けた。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、西サムダーニーヤ村、ウンム・バーティナ村、クサイバ村、アイン・ザイワーン村が軍の砲撃、「樽爆弾」などによる空爆を受けた。

一方、SANA(2月18日付)によると、軍がタッラト・ヤルズンを制圧した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ市内のラシード公園で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が祝宴を行い、「復興評議会」(ダーイシュと対立する反体制武装集団)をと殺すると唱道する一方、アレッポ市奪還を誓ったという。

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ダルアー県では、SANA(2月18日付)によると、二ムル村・ハーッラ市間の街道、ナスィーブ村、ウンム・マヤーズィン町、フラーク市郊外、ダルアー市・ナーフタ町間の街道で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、SANA(2月18日付)によると、ジャドヤー村・サラーヒド村間で、ラジャーとの鷹大隊メンバー3人を関係当局が強盗殺人容疑で逮捕した。

AFP, February 18, 2014、AP, February 18, 2014、Champress, February 18, 2014、al-Hayat, February 19, 2014、Iraqinews.com, February 18, 2014、Kull-na Shuraka’, February 18, 2014、Naharnet, February 18, 2014、NNA, February 18, 2014、Reuters, February 18, 2014、Rihab News, February 19, 2014、SANA, February 18, 2014、UPI, February 18, 2014などをもとに作成。

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2014年2月18日のシリア情勢:シリア政府の動き

SANA(2月18日付)によると、ヒムス市ザフラー地区、アルメニア地区、ハサカ市、ハマー市パレスチナ難民キャンプで、軍によるテロ掃討作戦支持、マアーン村での住民虐殺抗議を訴えるデモが行われ、多数の市民が参加した。

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ワーイル・ハルキー首相は、レバノンのタマーム・サラーム首相に新内閣組閣成功の祝辞を贈った。

SANA(2月18日付)が伝えた。

またマナール・チャンネル(2月18日付)は、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣がジュブラーン・バースィール新外務大臣(自由国民潮流)と電話会談し、祝辞を述べたと報じた。

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ビラード・シャーム・ウラマー連盟のムハンマド・タウフィーク・ブーディー会長は、ダマスカス県のダーマー・ルーズ・ホテルで開催されたシリア支援青年学生会合に出席し、シリアの現状に関して「宗教を標的とした陰謀」だと述べ、宗教施設への攻撃やジハード主義者のテロを批判した。

クッルナー・シュラカー(2月18日付)が伝えた。

AFP, February 18, 2014、AP, February 18, 2014、Champress, February 18, 2014、al-Hayat, February 19, 2014、Iraqinews.com, February 18, 2014、Kull-na Shuraka’, February 18, 2014、Qanat al-Manar, February 18, 2014、Naharnet, February 18, 2014、NNA, February 18, 2014、Reuters, February 18, 2014、Rihab News, February 19, 2014、SANA, February 18, 2014、UPI, February 18, 2014などをもとに作成。

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2014年2月18日のシリア情勢:反体制勢力の動き

イドリブ県などで活動する複数の武装集団がビデオ声明を出し、「シャーム軍」を結成したと発表した。

「シャーム軍」に参加したのは、ダーウド旅団(ハッサーン・アッブード)、真実の剣旅団、アンサール・アッラー旅団、オリエントの鷹旅団、フカラー・イラー・アッラー旅団、イスラーム少年旅団、ガーブの獅子旅団、イスラームの鷲旅団、ジスル・シュグール革命軍事評議会。

Kull-na Shuraka', February 18, 2014
Kull-na Shuraka’, February 18, 2014

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、ヒムス市旧市街からの住民退避に際して一時身柄拘束され、現在もなお拘束中の15歳から55歳の男性の釈放を求めた。

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シリア人権監視団は、ダマスカス県ヤルムーク区、ダマスカス郊外県東グータ地方で、2月16、17日の2日間で少なくとも子供3人を含む7人が餓死したと発表した。

AFP, February 18, 2014、AP, February 18, 2014、Champress, February 18, 2014、al-Hayat, February 19, 2014、Iraqinews.com, February 18, 2014、Kull-na Shuraka’, February 18, 2014、Naharnet, February 18, 2014、NNA, February 18, 2014、Reuters, February 18, 2014、Rihab News, February 19, 2014、SANA, February 18, 2014、UPI, February 18, 2014などをもとに作成。

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2014年2月17日のシリア情勢:反体制勢力の動き(追記2)

アレッポ・シャリーア委員会は声明を出し、1993~1995年生まれの男性がアレッポ市のカラージュ・ハジュズ通行所を経由し、シリア政府支配地域に入り、投降することを禁じると発表した。

Kull-na Shuraka', February 19, 2014
Kull-na Shuraka’, February 19, 2014

Kull-na Shuraka’, February 19, 2014をもとに作成。

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2014年2月17日のシリア情勢:反体制勢力の動き(追記)

アレッポ県アターリブ市では、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)撤退を受けて同村の自治を担うようになったシリア建設連合が、ダーイシュ戦闘員などの落書きを消去した。

クッルナー・シュラカー(2月17日付)が伝えた。

Kull-na Shuraka', February 17, 2014
Kull-na Shuraka’, February 17, 2014

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クッルナー・シュラカー(2月17日付)は、イスラーム戦線のザフラーン・アッルーシュ司令官が、同戦線が過去2ヶ月でシリア軍の士官97人を含む約900人の将兵を殺害したことを確認したと述べている、と報じ、戦死した士官の氏名、階級、出身地などを列記した。

Kull-na Shuraka’, February 17, 2014などをもとに作成。

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2014年2月17日のシリア情勢:諸外国の動き

ジョン・ケリー米国務長官は訪問先のインドネシアの首都ジャカルタでシリア情勢に関して「ロシアの武器援助、資金援助がアサドを強気にさせているのだ」とロシアを名指しで批判した。

またジュネーブ2会議の事実上の決裂について、ケリー長官は「アサド政権が協力を拒み続けた。彼らは自国民に爆弾を落とし続け、自国を破壊し続けるばかりだった」と述べた。

ケリー米国務長官はその後、UAE首脳らとシリア情勢、イラン情勢などについて協議するため、インドネシアからアブダビへと移動した。

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サウジアラビア政府は閣議を開き、ジュネーブ2会議の事実上の決裂に関して「失敗の責任はシリア政府にある」と非難した。

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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣はエルトリアのウスマーン・サーリフ外務大臣とのモスクワでの会談後、記者団に対し、シリアでの紛争を「利用し、地政学的な利益を実現」しようとしていると述べ、欧米諸国の対シリア政策を暗に批判した。

ラブロフ外務大臣はまた「彼ら(欧米諸国)は、我々がアサド大統領に圧力をかけ、ジュネーブ合意を実施させねばならないと言うが…、ロシアはジュネーブ2会議を成功させるためにすべてのことをしてきた」と強調した。

さらにラブロフ外務大臣は「モスクワが現在検討中のデータによると、反体制勢力に資金援助を行っている勢力の一部が、交渉プロセスに異議を唱えたシリア革命反体制勢力国民連立を脱会した集団からなる新たな組織を結成しようとしている」と指摘、「こうした兆候は交渉路線を逸脱させ、軍事的なシナリオに再び向かうものだ…。つまり彼らは和平交渉路線を残しつつ、軍事的選択肢を優先させ、リビアのときと同じように外国からの強力な支援を得ようとしている」と批判した。

そのうえでラブロフ外務大臣は、国連安保理でシリアでの「テロとの戦い」を推し進めるための決議案の採択をめざすと主張、「さまざまなデータは、シリアで過激派が数を増し、現在起きている問題のほとんどは彼らにその責任があることを示している」と述べる一方、「安保理はシリアへの人道的介入の口実として利用されてはならない…。一部の国は、中央政府の許可なく国境経由で人道支援物資を搬入するための項目を(決議に)含めようとしている。これは国際人道法に抵触する」と欧米諸国を牽制した。

ラブロフ外務大臣はまた「より過激な集団などを含む武装集団への外国からの武器装備供与が増加しているとの情報がある…。彼らは…国連加盟国の主権を侵害するかたちで違法な行為をしている」と警鐘を鳴らした。

ラブロフ外務大臣はさらに「世界は、ねつ造されたデータや映像によって残忍な犯罪の責任をシリア政府に押しつけようとする強大なメディア・キャンペーンを目の当たりにしている」と述べ、シリアの反体制活動家がネットなどで公開している映像に「イラク戦争期」のものが含まれていることを暴露した。

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EUは、対シリア制裁の一環として接収した資産1,200万ユーロの凍結を解除し、シリアの化学兵器廃棄を行う化学兵器禁止機関に供出することを取り決めた合意文書に署名した。

AFP(2月17日付)が伝えた。

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ヨルダンのジハード主義潮流の幹部の一人(匿名)はUPI(2月17日付)に、ヨルダンの治安当局が数日前に、アレッポ市からトルコ経由でアンマン国際空港に到着したムジャーヒディーン2人を逮捕したことを明らかにした。

AFP, February 17, 2014、AP, February 17, 2014、Champress, February 17, 2014、al-Hayat, February 18, 2014、Iraqinews.com, February 17, 2014、Kull-na Shuraka’, February 17, 2014、Naharnet, February 17, 2014、NNA, February 17, 2014、Reuters, February 17, 2014、Rihab News, February 17, 2014、SANA, February 17, 2014、UPI, February 17, 2014などをもとに作成。

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2014年2月17日のシリア情勢:イラクの動き

イラキー・ニュース(2月17日付)は、治安筋の話として、イラク空軍がアンバール県の対シリア国境を空爆し、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の車輌20輌を破壊、戦闘員14人を殲滅したと報じた。

またラマーディー市各所で軍とダーイシュが激しく交戦し、ダーイシュの戦闘員複数が死亡した。

このほか、合同作戦司令部によると、イラク空軍はニネベ県モスル市でも同様の空爆を行い、ダーイシュ戦闘員複数を殺傷、車輌を破壊した。

AFP, February 17, 2014、AP, February 17, 2014、Champress, February 17, 2014、al-Hayat, February 18, 2014、Iraqinews.com, February 17, 2014、Kull-na Shuraka’, February 17, 2014、Naharnet, February 17, 2014、NNA, February 17, 2014、Reuters, February 17, 2014、Rihab News, February 17, 2014、SANA, February 17, 2014、UPI, February 17, 2014などをもとに作成。

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2014年2月17日のシリア情勢:レバノンの動き

UNHCRはレバノン国内にいるシリア人避難民の数が92万7,638人に達していると発表した。

このうち87万9,907人が難民登録を終え、のこる4万7,731人が登録申請中だという。

AFP, February 17, 2014、AP, February 17, 2014、Champress, February 17, 2014、al-Hayat, February 18, 2014、Iraqinews.com, February 17, 2014、Kull-na Shuraka’, February 17, 2014、Naharnet, February 17, 2014、NNA, February 17, 2014、Reuters, February 17, 2014、Rihab News, February 17, 2014、SANA, February 17, 2014、UPI, February 17, 2014などをもとに作成。

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2014年2月17日のシリア情勢:国内の暴力

ダマスカス郊外県のフサイン・マフルーフ知事はバービッラー市の裁判所前で記者団に対し、市民の献身的な努力と、軍、国防隊との真の協力関係のもと、同市、バイト・サフム市、ヤルダー市などで国民和解が実現したと発表、同地住民に対して電気などにインフラ、医療、清掃業務、食糧品などを提供する準備が完了したと発表した。

SANA, February 17, 2014
SANA, February 17, 2014

SANA(2月17日付)によると、バービッラー市の裁判所前には多数の市民が集まり、復興を祝ったという。

これに関して、シリア人権監視団は、バービッラー市で、軍と反体制武装集団の「停戦合意」(シリア政府が言うこと頃の国民和解、ないしは人民和解)を受け、多数の市民が退避し、軍の技術部隊が入り、仕掛け爆弾、地雷などの捜索・撤去作業を行うとともに、同市議事堂、政府関連施設にシリア国旗を掲揚したことを明らかにした。

同監視団によると、退避・避難したバイト・サフム市およびスィーディー・ミクダード町住民は帰宅を待ち望んでおり、また軍兵士と反体制武装集団兵士が銃を持ったまま相まみえているという。

また『ハヤート』(2月18日付)によると、停戦合意を受けて、当局は武装集団メンバー300人以上の身柄を解放したという。

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同じくダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ヤブルード市郊外のラアス・マアッラ町周辺、サフル村周辺で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦、軍が「樽爆弾」などで攻撃・砲撃した。

また、SANA(2月17日付)によると、ヤブルード市周辺、ダーライヤー市、ドゥーマー市、アルバイン市、リーマー農場、サーリヒーヤ農場、ムシュリファ市、アーリヤ農場で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またジャルマーナー市に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民2人が死亡した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ヤルムーク区のパレスチナ難民キャンプにあるライージャ広場でパレスチナ人武装集団の戦闘員100人余りがシリア軍に武器を引き渡し、その後、シリア軍技術部隊が地区内で地雷、爆弾の捜索・撤去作業を行った。

一方、SANA(2月17日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(2月17日付)によると、軍がシャイフ・ナッジャール市とタッラト・ガーリーを完全制圧し、反体制武装集団の拠点を破壊した。

またアレッポ中央刑務所周辺、クワイリス村、ラスム・アッブード村、カフルサギール村、シャイフ・ナッジャール市(工業団地地区)、アレッポ市マルジャ地区、カーディー・アスカル地区、旧市街で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、シリア人権監視団によると、アレッポ市アシュラフィーヤ地区に対する軍の砲撃により、クルド人戦線旅団のアラー・ジャッブー総司令官が負傷、死亡した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、イスラーム戦線がラッカ市内で17日深夜からイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)戦闘員の逮捕・摘発活動を行い、複数の逮捕者を連行した。

これに対し、ダーイシュは、ダイル・ザウル県とラッカ県を結ぶ街道を閉鎖し、食糧物資の輸送を禁じたという。

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ヒムス県では、SANA(2月17日付)によると、ヒムス市旧市街から退避後に当局に身柄拘束されていた15歳から55歳の男性のうち17人が新たに解放された。

また、ザーラ村、カルアト・ヒスン市、ハーリディーヤ村、ダール・カビーラ村、ヒムス市マサービグ地区、カラービース地区、クスール地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、シリア人権監視団によると、ザーラ村、カルアト・ヒスン市一帯で、軍、国防隊が、ジュンド・シャーム機構などからなるジハード主義武装集団と交戦、軍が空爆を行った。

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ハマー県では、シリア人権監視団、SANA(2月17日付)によると、軍と国防隊がマアーン村を完全制圧した。

一方、クッルナー・シュラカー(2月17日付)によると、「自由シリア軍」が政治治安部ハマー支部の特捜課長(アブー・ガーズィー氏)の自動車に車を仕掛け爆破、同課長を暗殺した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(2月17日付)によると、ダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区、ジュバイラ地区、ウルフィー地区、ハウィーカ地区、工業地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(2月17日付)によると、バイト・アブラク村、アイン・サームール村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、サウジアラビア人の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(2月17日付)によると、クーリーン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(2月17日付)によると、ダルアー市各所、ヒルバト・ガザーラ町郊外で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 17, 2014、AP, February 17, 2014、Champress, February 17, 2014、al-Hayat, February 18, 2014、Iraqinews.com, February 17, 2014、Kull-na Shuraka’, February 17, 2014、Naharnet, February 17, 2014、NNA, February 17, 2014、Reuters, February 17, 2014、Rihab News, February 17, 2014、SANA, February 17, 2014、UPI, February 17, 2014などをもとに作成。

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2014年2月17日のシリア情勢:シリア政府の動き

SANA(2月17日付)によると、ダマスカス郊外県アシュラフィーヤト・サフナーヤー市郊外にあるバーリダ地区の3月8日広場で、軍による「テロとの戦い」を支持するデモが行われ、同地区およびその周辺地区の住民数千人が参加した。

Kull-na Shuraka', February 17, 2014
Kull-na Shuraka’, February 17, 2014
Kull-na Shuraka', February 17, 2014
Kull-na Shuraka’, February 17, 2014
SANA, February 17, 2014
SANA, February 17, 2014

またラタキア県のカルマーフー村でも同様のデモが行われ、多数の市民が参加した。

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アサド大統領は2014年政令第60号を発し、ダマスカス大学経済学部のアブドゥッラフマーン・マルイー教授をムハンマド・アマーディー氏の後任としてシリア商業銀行頭取兼証券委員会理事長に任命した。

SANA(2月17日付)などが伝えた。

AFP, February 17, 2014、Alarabia, February 17, 2014、AP, February 17, 2014、Champress, February 17, 2014、al-Hayat, February 18, 2014、Iraqinews.com, February 17, 2014、Kull-na Shuraka’, February 17, 2014、Naharnet, February 17, 2014、NNA, February 17, 2014、Reuters, February 17, 2014、Rihab News, February 17, 2014、SANA, February 17, 2014、UPI, February 17, 2014などをもとに作成。

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2014年2月17日のシリア情勢:反体制勢力の動き

自由シリア軍参謀委員会報道官のカースィム・サアドッディーン大佐は、サリーム・イドリース参謀長解任に関して、アラビーア・チャンネル(2月16日付)に、2013年12月の対トルコ国境地域の武器庫に対するイスラーム戦線の襲撃を防げなかったことに対する引責辞任であったことを明らかにした。

Kull-na Shuraka', February 17, 2014
Kull-na Shuraka’, February 17, 2014

サアドッディーン大佐によると、参謀委員会(最高軍事評議会)の総意によるこの解任は、武器庫襲撃後、イドリース少将が自由シリア軍の再編と武器奪還に失敗したことによるものだと述べた。

またサアドッディーン大佐は、イドリース少将を解任しないように求める「米国の圧力」があったとしつつ、イドリース少将が解任された場合、武器供与を停止すると脅迫する一部勢力もあったと暴露した。

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自由シリア軍参謀委員会のルワイユ・ミクダード政治広報調整官は、サリーム・イドリース参謀長の解任を受けてフェイスブック(2月17日付)で、「参謀委員会との関係は終わった」と綴った。

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シリア革命反体制勢力国民連立のハーリド・ハラフ氏はサウジアラビアの『ワタン』(2月17日付)に、ジュネーブ2会議の決裂を受け、反体制勢力の間で、シリアを三つの国に分割する案が支配的になり、安保理に対応を求めようとしていると述べた。

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リハーブ・ニュース(2月17日付)は、アレッポ市フライターン市でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が数日前に、「自由シリア軍の化学兵器部門の専門家」と目されるジャマール・カッドゥール氏を殺害したと報じた。

同報道によると、殺害に先立って軍の無人偵察機が諜報活動しており、ダーイシュはアサド政権の命令に従ってカッドゥール氏を暗殺したのだという。

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民主的変革諸勢力国民調整委員会執行部は声明を出し、ジュネーブ2会議の事実上の決裂に関して、反体制勢力の代表団が国内外の各勢力だけでなく、シリア革命反体制勢力国民連立すらも代表していなかったためだと批判した。

そのうえでジュネーブ2会議を「シリア危機解決の最後の機会」だと評価、反体制勢力の対話会合を開催し、政治的解決に向けた共同の行程表の作成、反体制勢力の統一代表団の結成に向けた協議を呼びかけた。

AFP, February 17, 2014、AP, February 17, 2014、Champress, February 17, 2014、al-Hayat, February 18, 2014、Iraqinews.com, February 17, 2014、Kull-na Shuraka’, February 17, 2014、Naharnet, February 17, 2014、NNA, February 17, 2014、Reuters, February 17, 2014、Rihab News, February 17, 2014、SANA, February 17, 2014、UPI, February 17, 2014、al-Watan (Riyadh), February 17, 2014などをもとに作成。

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2014年2月16日のシリア情勢:シリア政府の動き(追記)

スライマーン・アッバース石油資源鉱物大臣は、2011年3月以来続く紛争によって、シリアの石油生産量が4%にまで落ち込んだと述べた。

アッバース石油資源大臣によると、38万5,000バレル/日だった生産量は、14,000バレル/日にまで落ち込んでいるという。

SANA(2月16日付)が伝えた。

SANA, February 16, 2014をもとに作成。

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2014年2月16日のシリア情勢:反体制勢力の動き(追記)

ハラブ・ニュース(2月16日付)によると、アレッポ市フライターン市で、ムジャーヒディーン軍とバドル殉教者旅団が同市およびアルド・マッラーフ地区一帯での停戦に関して合意した。

停戦合意は、ムジャーヒディーン軍のアブドゥルカリーム・ウークラーニー氏とバドル殉教者t旅団のアブドゥルハーリク・アブー・アフマド氏によって結ばれ、発砲停止、双方の対立にかかる問題のシャリーア委員会での審理などが定められた。

Halabnews.com, February 16, 2014などをもとに作成。

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