2014年2月12日のシリア情勢:イラクの動き

合同作戦司令部は声明を出し、アンバール県アスィーバ地方の対シリア国境地帯で治安部隊がイラク・シャーム・イスラーム国の戦闘員1人を逮捕したと発表した。

また内務省報道官も声明を出し、アンバール県タッル・スクーフ地方で警察部隊が、シリア領から潜入したイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦し、大量の武器弾薬が積まれていた車輌複数台を破壊した、と発表した。

さらに、イラキー・ニュース(2月12日付)によると、アンバール県ラマーディー市東部のハルディーヤ地区で、治安部隊がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の司令官アブー・マージド・サウーディー氏を殺害した。

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フサイン・シャフルスターニー国民議会議員は、イラク政府がアンバール県ファッルージャ市の反体制武装集団(イラク・シャーム・イスラーム国)を完全に包囲していると発表、暴力の停止と武装解除を求めた。

リハーブ・ニュース(2月12日付)が伝えた。

AFP, February 12, 2014、AP, February 12, 2014、Champress, February 12, 2014、al-Hayat, February 13, 2014、Iraqinews.com, February 12, 2014、Kull-na Shuraka’, February 12, 2014、Naharnet, February 12, 2014、NNA, February 12, 2014、Reuters, February 12, 2014、Rihab News, February 12, 2014、SANA, February 12, 2014、UPI, February 12, 2014などをもとに作成。

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2014年2月12日のシリア情勢:レバノンの動き

レバノン軍は声明を出し、ベイルート県の軍諜報機関が、自爆テロを計画していたパレスチナ人のナーイム・アッバース氏を逮捕、100キロの爆発物などが積まれた車をベイルート県コルニーシュ・マズラア地区で押収したと発表した。

NNA(2月12日付)によると、アッバース氏はベイルート県南部郊外で自爆テロを計画していたという。

またMTV(2月12日付)などは、コルニーシュ・マズラア地区にあるアッバース氏の自宅で自爆未遂犯のムハンマド・マフムード氏も逮捕されたと報じた。

AFP, February 12, 2014、AP, February 12, 2014、Champress, February 12, 2014、al-Hayat, February 13, 2014、Iraqinews.com, February 12, 2014、Kull-na Shuraka’, February 12, 2014、Naharnet, February 12, 2014、NNA, February 12, 2014、Reuters, February 12, 2014、Rihab News, February 12, 2014、SANA, February 12, 2014、UPI, February 12, 2014などをもとに作成。

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2014年2月12日のシリア情勢:国内の暴力

ヒムス県では、タラール・バラーズィー県知事がAFP(2月12日付)に対し、ヒムス市旧市街から新たに217人の民間人を退避させる一方、人道支援物資を搬入することに成功したと発表した。

一方、SANA(2月12日付)によると、マシュラファ村、ラッジュ村、ハッターブ村、サラーム・ガルビー村、アルシューナ村、ラスタン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアイン・ダナーニール村を反体制武装集団が迫撃砲で攻撃した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、軍が少なくとも20度にわたってヤブルード市および同市周辺を空爆、複数の活動家は、軍がカラムーン地方の反体制武装集団制圧地域への軍の攻勢が始まったと主張した。

しかしシリア軍筋は、AFP(2月12日付)に対して、ヤブルード市一帯への空爆が「武装テロ集団に対する通常の活動」だと一蹴した。

シリア人権監視団によると、ヤブルード市北部のナバク陸橋近くでも、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がジハード主義武装集団と交戦する一方、軍が対レバノン国境に近いジャラージール町を制圧した。

ジャラージール町はレバノンのベカーア県バアルベック郡アルサール村に面した村。

一方、SANA(2月12日付)によると、軍がジャラージール町および周辺の農村地帯で、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム戦線を殲滅し、同地を制圧した。

またサフル村、ザバダーニー市郊外、ダーライヤー市、ハーン・シャイフ・キャンプ、ムライハ市、アドラー市ウンマーリーヤ地区、リーマー農場で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、ヌスラ戦線、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団が制圧しているアレッポ市サーフール地区を軍が「樽爆弾」で攻撃し、子供複数を含む27人が死亡した。

一方、SANA(2月12日付)によると、アレッポ市ハミーディーヤ地区、マルジャ地区、スッカリー地区、カーディー・アスカル地区、マサーキン・ハナーヌー地区、カルム・マイサル地区、カラム・タッハーン地区、ラーシディーン地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ中央刑務所周辺、ヒーラーン村、ムスリミーヤ村、マーイル町、マンスーラ村、ザバディーヤ村、バーブ市、シャイフ・ナッジャール市(工業団地地区)で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、クッルナー・シュラカー(2月12日付)などによると、ラーイー村でイラク・シャーム・イスラーム国のアミール、アブー・ライス・アンサーリー氏が殺害された。

同報道によると、アンサーリー氏は殺害時に、ラーイー村の統轄と「背教者」の通行を阻止することを指示されたウマル・シーシャーニー氏直筆とされる命令書を所持していたという。

Kull-na Shuraka', February 12, 2014
Kull-na Shuraka’, February 12, 2014

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、タファス市を軍が空爆し、子供6人を含む9人が死亡した。

一方、SANA(2月12日付)によると、ジャムラ村、ダルアー市各所、アトマーン村、フラーク市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、マアルカバ村、ラハーヤー村を軍が空爆する一方、スーラーン市に近いグルバール検問所周辺およびムーリク市周辺で、軍、国防隊がシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(2月12日付)によると、カフルズィーター市、タマーニア町、ムーリク市、カッバーリーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、マルカダ町周辺で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が、シャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦し、後者の戦闘員1人が死亡した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、タブニー村の制圧をめざすシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動が、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦した。

一方、SANA(2月12日付)によると、ダイル・ザウル市クスール地区を反体制武装集団が迫撃砲で攻撃し、市民2人が死亡した。

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クナイトラ県では、SANA(2月12日付)によると、小ダワーヤ村をシャームの民のヌスラ戦線を名乗る武装集団が襲撃し、村人8人を惨殺した。

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ダマスカス県では、SANA(2月12日付)によると、ジャウバル区、カーブーン区、バルザ区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(2月12日付)によると、サルマー町一帯、スーダー村、ヌーバ山で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(2月12日付)によると、シュワイヒナ村、カフルタハーリーム町、サラーキブ市、ファイルーン村、カフルラーター村、アブー・ズフール航空基地北部などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 12, 2014、AP, February 12, 2014、Champress, February 12, 2014、al-Hayat, February 13, 2014、Iraqinews.com, February 12, 2014、Kull-na Shuraka’, February 12, 2014、Naharnet, February 12, 2014、NNA, February 12, 2014、Reuters, February 12, 2014、Rihab News, February 12, 2014、SANA, February 12, 2014、UPI, February 12, 2014などをもとに作成。

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2014年2月12日のシリア情勢:シリア政府の動き

SANA(2月12日付)によると、ダマスカス県マイダーン地区、ダイル・ザウル市ジャウラ地区、アレッポ市聖イフラーム教会広場、そしてダルアー市で、軍による「テロとの戦い」を支持するデモが行われ、多数の市民が参加した。

マイダーン地区でのデモには数千人、ダイル・ザウル市のデモには数百人、アレッポ市のデモには数百人の市民が参加したという。

また、ダルアー県タッル・シハーブ町では、住民がデモを行い、「武装テロ集団」による野営地設営を阻止した。

 

SANA, February 12, 2014
SANA, February 12, 2014

 

SANA, February 12, 2014
SANA, February 12, 2014

 

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クッルナー・シュラカー(2月12日付)は、ファールーク・シャルア副大統領が国外への渡航を禁じられていると断じたうえで、その警護がイラン・イスラーム革命防衛隊によって行われていると報じた。

シャルア副大統領は、アサド大統領の命令によって国外への渡航を禁じられており、共和国護衛隊を含むシリア軍・治安機関のメンバーがその脱出・離反を幇助しないよう、イラン・イスラーム革命防衛隊がその監視にあたっているのだという。

AFP, February 12, 2014、AP, February 12, 2014、Champress, February 12, 2014、al-Hayat, February 13, 2014、Iraqinews.com, February 12, 2014、Kull-na Shuraka’, February 12, 2014、Naharnet, February 12, 2014、NNA, February 12, 2014、Reuters, February 12, 2014、Rihab News, February 12, 2014、SANA, February 12, 2014、UPI, February 12, 2014などをもとに作成。

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2014年2月12日のシリア情勢:反体制勢力の動き

レバノンから陸路でシリアに入国した直後(10日)に治安当局によって身柄を拘束された民主的変革諸勢力国民調整委員会メンバーで共産主義行動党幹部のサフワーン・アッカーシュ氏が釈放された。

アッカーシュ氏はハサン・アブドゥルアズィーム代表とともにカイロを訪問し、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長らと、ジュネーブ2会議の反体制勢力代表団拡大をめぐって協議を行ったのち、レバノン経由でシリアに帰国、その際、2012年に軍事情報局ハマー支部が発行した逮捕状に基づき、一時身柄を拘束されたのだという。

Kull-na Shuraka', February 12, 2014
Kull-na Shuraka’, February 12, 2014

アッカーシュ氏によると身柄拘束中の治安当局の対応は穏やかで、嫌がらせを受けることもなく、所持品も釈放時に返還されたという。

 

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イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が撤退したとされるダイル・ザウル県で、「自由シリア軍」の複数の武装集団が「ダイル・ザウル・ムジャーヒディーン連合」を結成した。

ダイル・ザウル・ムジャーヒディーン連合は約30の武装集団からなり、自由シリア軍参謀委員会に対して、武器庫を開放し、武器・弾薬を供与するよう求めた。

クッルナー・シュラカー(2月12日付)が伝えた。

 

Kull-na Shuraka', February 12, 2014
Kull-na Shuraka’, February 12, 2014

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シリア人権監視団は、ジュネーブ2会議が始まった1月22日からジュネーブ2会議第2ラウンド2日目にあたる2月11日にかけての死者数が4,959人に達していると発表した。

うち515人が女性と子供だという。

AFP, February 12, 2014、al-Ahram, February 12, 2014、AP, February 12, 2014、Champress, February 12, 2014、al-Hayat, February 13, 2014、Iraqinews.com, February 12, 2014、Kull-na Shuraka’, February 12, 2014、Naharnet, February 12, 2014、NNA, February 12, 2014、Reuters, February 12, 2014、Rihab News, February 12, 2014、SANA, February 12, 2014、UPI, February 12, 2014などをもとに作成。

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2014年2月12日のシリア情勢:ジュネーブ2会議第2ラウンド

スイスのジュネーブでジュネーブ2会議第2ラウンド3日目の交渉(直接交渉)が行われた。

シリア革命反体制勢力国民連立の代表団は、移行期統治機関の設置などを骨子とする5ページ22項目からなる文書をアフダル・ブラーヒーミー共同特別代表に提出した。

この文書には、移行期に関する連立のヴィジョン、移行期統治機関の権能(全権委任)、暴力停止、国家機関、軍改革、選挙実施のあり方などが記されていたが、『ハヤート』(2月13日付)によると、アサド大統領の進退に関する言及はなかった。

シリア革命反体制勢力国民連立がアサド大統領および政権幹部の退陣を明言しなかったのはこれが初めて。

ルワイユ・サーフィー報道官は会談後の記者会見で、この文書に関して「自由と民主主義の体制に向けた政治的移行プロセスの基本原則」が示されているとしたうえで、同プロセスが「移行期統治機関の設置をもって始まる」点を強調、この機関が「暴力停止に責任を負うとともに、政府および反体制勢力の合意に基づくメンバーによって構成される」と述べた。

同文書によると、移行期統治機関は行政権、司法権などの全権を有し、その任務は「シリア国民の意思に沿った政治的移行プロセスを可能とするための中立的な環境の創出」にあるという。

また文書では、ジュネーブ2会議での当事者間の合意が「暫定憲法宣言」のような役割を果たすと定め、移行期統治機関が、シリアの主権、独立、領土保全を担うとともに、外国人戦闘員の排除、戦闘停止を推進・監視するという。

またムンズィル・アークビーク氏は「我々はアサドとその側近が移行期統治機関の一部をなさない、と明記する必要がないと考えている。なぜならこの機関は、現在大統領の手にある行政権のすべてを享受するからだ…。すなわち、彼は移行期統治機関設置結成をもって大統領ではなくなり、移行期の一部をなすことなく処罰されるだろう」と述べた。

『ハヤート』(2月13日付)などが伝えた。

これに対して、SANA(2月12日付)などによると、政府代表団を率いるバッシャール・ジャアファリー駐国連シリア大使は、テロ問題の審議を強く求め、「テロとの戦い」と移行期統治機関設置を並行審議することを拒否した。

ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣は、シリア革命反体制勢力国民連立が提出した文書に関して、外国人戦闘員を排除するとした点に着目し、シリア政府がこの点に関して審議する用意があると述べた。

しかしミクダード副大臣は「反体制勢力は声明(文書)を示したが、我々は耳を傾けなかった。なぜなら、審議しなければならず、またジュネーブ合意において承認されていない議題に含まれていないからだ…反体制勢力は議題を改悪し、移行期政府の審議を始め、ジュネーブ合意が定めている優先事項を拒否している」と強調した。

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ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣は滞在中のジュネーブでロシアのゲンナージー・ガティロフ外務次官と会談し、シリア情勢について協議した。

会談後の共同記者会見で、ムアッリム外務在外居住大臣は、ジュネーブ2会議の対話をどのように進めるかなどについて協議したとしたうえで、「テロとの戦い」がすべてのシリア人にとって必要不可欠だと強調した。

SANA(2月12日付)が伝えた。

 

SANA, February 12, 2014
SANA, February 12, 2014

 

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シリア革命反体制勢力国民連立のハイサム・マーリフ法務委員長はカイロで『アフラーム』(2月12日付)の取材に応じ、ジュネーブ2会議第2ラウンドでの交渉に関して、移行期統治機関発足の審議が行われなければ、停戦に関する協議に応じないと述べた。

AFP, February 12, 2014、AP, February 12, 2014、Champress, February 12, 2014、al-Hayat, February 13, 2014、Iraqinews.com, February 12, 2014、Kull-na Shuraka’, February 12, 2014、Naharnet, February 12, 2014、NNA, February 12, 2014、Reuters, February 12, 2014、Rihab News, February 12, 2014、SANA, February 12, 2014、UPI, February 12, 2014などをもとに作成。

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2014年2月11日のシリア情勢:反体制勢力の動き(追記)

ハマー県革命軍事評議会とハマー・メディア・センターは共同声明を出し、ハマー県マアーン村に対するイスラーム戦線(ジュンド・アクサー大隊)の襲撃に関して、解放したのが「自由シリア軍」だとしたうえで、解放後に住民のために避難経路を確保したが、軍が空爆を行い、市民を虐殺した、と主張した。

Kull-na Shuraka', February 12, 2014
Kull-na Shuraka’, February 12, 2014

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自由シリア軍の創設者、リヤード・アスアド大佐がアナトリア通信(2月11日付)のインタビューに応じ、シリア国内の自由シリア軍や武装集団のなかで、ジュネーブ2会議の結果として合意されるかもしれない停戦に応じる者などいない、と述べ、改めてアサド政権の打倒を主唱した。

アスアド大佐は、ジュネーブ2会議が「アサド政権の罠…革命の敗北」だとしたうえで、シリア革命反体制勢力国民連立のジュネーブ2会議への参加を批判した。

そのうえで「政権は連立ではなく国連と対話しようとしており…、第1ラウンドは政権と連立が(部分停戦に)合意しただけで、何ももたらされなかった。ジュネーブ2会議ではいかなる決定もなされないだろう。この会議は「もう一つのオスロ」のようなものだ」と断じた。

Kull-na Shuraka', February 12, 2014
Kull-na Shuraka’, February 12, 2014

Anadolu Ajansı, February 11, 2014、Kull-na Shuraka’, February 12, 2014などをもとに作成。

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2014年2月11日のシリア情勢:諸外国の動き

ジェームズ・クラッパー米国家情報長官は上院軍事委員会において、シリア国内の紛争をめぐる米国の政策に変化ないとしつつ、穏健な反体制武装勢力にさらなる教練、装備などの支援を行うと証言した。

クラッパー長官はまた、シリア国内の反体制武装勢力の構成に関して、約7万5,000人から11万5,000人が「さまざまな政治的傾向を持った1,500以上の組織」に分かれて戦闘を行っており、そのうちの2万から2万6千人が「過激派と見なし得る」とする一方、50カ国約7,500人の外国人戦闘員が活動しており、そのなかには、欧米への攻撃を企頭するようなアフガニスタン、パキスタン出身のアル=カーイダの熟練した戦闘員もいると付言した。

UPI(2月11日付)が伝えた。

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トルコのアフメト・ダウトオール外務大臣は、チュニジアを訪問し、ムンジー・ハーミディー外務大臣と会談し、シリアでの戦闘に参加するチュニジア人戦闘員の問題などについて協議した。

会談後の共同記者会見で、ダウトオール外務大臣は「我々は、チュニジア政府だけでなく、各国政府に対して、この問題(外国人戦闘員をめぐる問題)で支援する用意がある」と述べた。

UPI(2月11日付)などが伝えた。

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国連のマーティン・ニルスキー報道官は、潘基文事務総長が、ハマー県マアーン村での「新たな虐殺に衝撃を受け…、もっとも厳しい表現で非難している」と発表した。

AFP(2月11日付)が伝えた。

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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、人道支援物資配給のための人道回廊設置のためにフランスなどが準備しているとされる国連安保理決議案に関して、「シリア政府への警告を含むような考え方は決して受け入れられない」と批判した。

AFP(2月11日付)が伝えた。

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バラク・オバマ米大統領は、米国を訪問したフランスのフランソワ・オランド大統領とワシントンDCで会談し、シリア情勢などについて協議した。

AFP(2月11日付)によると、オバマ大統領は、シリアへの人道支援を求める国連安保理決議案に関して、「安保理におけるほとんどの国がこの決定をめぐって合意に達している」としたうえで、ロシアが審議・採択を拒否すれば責任を追及すると警告した。

またオランド大統領は共同記者会見でシリア情勢に関して「この種の決議が採択されなければ、シリア人だけではなく、ロシアも責任を負わねばならない」と述べた。

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インテルファクス通信(2月11日付)は、リヤード・ハッダード駐露シリア大使が、危険度の高い化学物質の大部分が3月1日までに廃棄され、6月30日の全廃期限は遵守されるだろうと述べたと報じた。

AFP, February 11, 2014、AP, February 11, 2014、Champress, February 11, 2014、al-Hayat, February 12, 2014、Interfax, February 12, 2014、Iraqinews.com, February 11, 2014、Kull-na Shuraka’, February 11, 2014、Naharnet, February 11, 2014、NNA, February 11, 2014、Reuters, February 11, 2014、Rihab News, February 11, 2014、SANA, February 11, 2014、UPI, February 11, 2014などをもとに作成。

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2014年2月11日のシリア情勢:レバノンの動き

NNA(2月11日付)によると、ベカーア県ヘルメル郡カーア村の国境地帯に、シリア領内から発射されたロケット弾が着弾した。

AFP, February 11, 2014、AP, February 11, 2014、Champress, February 11, 2014、al-Hayat, February 12, 2014、Iraqinews.com, February 11, 2014、Kull-na Shuraka’, February 11, 2014、Naharnet, February 11, 2014、NNA, February 11, 2014、Reuters, February 11, 2014、Rihab News, February 11, 2014、SANA, February 11, 2014、UPI, February 11, 2014などをもとに作成。

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2014年2月11日のシリア情勢:国内の暴力

『ハヤート』(2月12日付)などによると、ヒムス市旧市街の停戦を受け、退避した市民のうち男性数十人が治安当局によって一時身柄を拘束された。

国連によると、身柄拘束されたのは退避した市民1,151人の、戦闘行為に参加可能だと思われる男性336人で、中立的な第三者の立ち会いがないまま、取り調べを受けているという。

これに関して、ヒムス県のタラール・バラーズィー県知事は、市民の退避が「ロジ面、技術面」の理由により一時中断したとしつつ、身柄拘束された男性が釈放されたと発表した。

一方、SANA(2月11日付)によると、ブルジュ・カーイー村、ザーラ村、フーシュ・ハッジュー村、ムシャイリファ村、ザアフラーナ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、地元調整諸委員会によると、ジハード主義武装集団が展開するアレッポ中央刑務所周辺、シャイフ・ナッジャール市に軍が「樽爆弾」2発を投下した。

同委員会によると、アレッポ市ハイダリーヤ地区に対しても軍は「樽爆弾」を投下し、少なくとも3人が死亡した。

『ハヤート』(2月12日付)などによると、これ以外にもアレッポ市マサーキン・ハナーヌー地区、サイフ・ダウラ地区などに対して軍は「樽爆弾」を投下した。

また、シリア人権監視団によると、軍はアレッポ市アシュラフィーヤ地区、サーフール地区への「樽爆弾」による空爆により、多くの住民が避難するなか、カラージュ・ハジャズ通行所の閉鎖(10日に閉鎖)を続けるとともに、同通行所一帯を「樽爆弾」で空爆した。

これに対し、ジハード主義武装集団は、アズィーザ村周辺での戦闘で捕捉した軍の兵士6人をアレッポ市マルジャ地区で斬首した。

またアレッポ市旧市街で、バアス大隊(民兵)の支援を受けた軍が、ジハード主義武装集団と交戦した。

一方、シリア人権監視団によると、カッラト・クブリー村周辺で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)とジハード主義武装集団が交戦し、ダーイシュのアミール1人を含む6人が死亡した。

他方、SANA(2月11日付)によると、アレッポ市ブアイディーン地区、ジャンドゥール地区、マサーキン・ハナーヌー地区、カーディー・アスカル地区、ハルバラ地区、サーフール地区、マルジャ地区、スッカリー地区、ジュダイダ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またシャイフ・ナッジャール市(工業団地地区)、タッル・シャイール村、ファーフィーン村、バービース村、アターリブ市、クワイリス村、ラスム・アッブード村、ハイヤーン町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、カウカブ村(アラウィー派の村)で、軍、国防隊が、ジハード主義武装集団と交戦、軍が同村を制圧した。

またジハード主義武装集団はムハルダ市(キリスト教徒の町)を迫撃砲で攻撃した。

一方、SANA(2月11日付)によると、マアーン村での「虐殺」の犠牲者の集団葬儀が執り行われ、ガッサーン・ハルフ県知事ら要人を含む多数の市民が参列した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、カフターニーヤ町、ハッジャ村周辺で、軍とジハード主義武装集団が交戦、軍がハッジャ村、アイン・ティーナ村一帯を「樽爆弾」で空爆した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、タマーニア町、ハーッス村・カフルナブル市間を軍が「樽爆弾」で空爆した。

一方、SANA(2月11日付)によると、マアッラト・ヌウマーン市内の軍拠点、タッル・ガザール村、ラーミー村、ハーッス村、クマイナース村、ナイラブ村、ムサイビーン村の森林地帯、ジダール・ビカフルーン村、シュグル村、アブー・ズフール航空基地東部、ハミーマート・ダーイル村、マジャース村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が完全撤退したとされるダイル・ザウル市各所を軍が砲撃する一方、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などの武装集団がダーイシュと交戦した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市、フサイニーヤ町、アルバイン市、ザバダーニー市、ヤブルード市、ハーン・シャイフ・キャンプ郊外、アドラー市ウンマーリーヤ地区を軍が「樽爆弾」などで空爆した。

一方、SANA(2月11日付)によると、ハーン・シャイフ・キャンプ、ダーライヤー市、ザバダーニー市、アーリヤ農場、ムライハ市、サクバー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、サハーバ旅団大隊の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またジャブアディーン町に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾した。

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ダマスカス県では、SANA(2月11日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またマッザ86地区、バーブ・トゥーマー地区、マサーキン・バルザ地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾した。

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ダルアー県では、SANA(2月11日付)によると、フラーク市、ウンム・マヤーズィン町、サイダー町、ダルアー市各所、ヌアイマ村、ジャースィム市、インヒル市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またダルアー市内のヤルムーク製粉工場が反体制武装集団の砲撃を受け、守衛1人が負傷した。

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ラタキア県では、SANA(2月11日付)によると、ラウダ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 11, 2014、AP, February 11, 2014、Champress, February 11, 2014、al-Hayat, February 12, 2014、Iraqinews.com, February 11, 2014、Kull-na Shuraka’, February 11, 2014、Naharnet, February 11, 2014、NNA, February 11, 2014、Reuters, February 11, 2014、Rihab News, February 11, 2014、SANA, February 11, 2014、UPI, February 11, 2014などをもとに作成。

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2014年2月11日のシリア情勢:シリア政府の動き

SANA(2月11日付)によると、ダマスカス県のダマスカス大学、ラウダト・ミーダーン地区、イブン・アスカル地区、ブスターン・ダウル地区で、ジュネーブ2会議の政府代表団支持、軍による「テロとの戦い」支持を訴える集会が開かれ、多くの学生、教員、職員、市民らが参加した。

またヒムス市バーブ・アムル地区など各所で、同様のデモ集会が実施され、タラーブ・バラーズィー県知事、バアス党ヒムス支部のスブヒー・ハルブ書記長らが参加した。

さらにラタキア市でも、ティシュリーン大学構内で同様のデモ集会が実施され、学生、教員、職員らが参加した。

SANA, February 12, 2014
SANA, February 12, 2014

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アリー・ハイダル国民和解担当国務大臣はAFP(2月11日付)に対し、「現下の状況を踏まえると、ジュネーブ2会議は失敗すると思う。問題は誰が、すなわちどの当事者がジュネーブ2会議の失敗を発表するかだ」と述べた。

AFP, February 11, 2014、AP, February 11, 2014、Champress, February 11, 2014、al-Hayat, February 12, 2014、Iraqinews.com, February 11, 2014、Kull-na Shuraka’, February 11, 2014、Naharnet, February 11, 2014、NNA, February 11, 2014、Reuters, February 11, 2014、Rihab News, February 11, 2014、SANA, February 11, 2014、UPI, February 11, 2014などをもとに作成。

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2014年2月11日のシリア情勢:反体制勢力の動き

シリア革命反体制勢力国民連立の広報局は、ジハード主義反体制武装集団のイスラーム戦線のイスラーム・アッルーシュ報道官と会談したと発表、ハマー県マアーン村での「虐殺」にイスラーム戦線のジュンド・アクサー旅団が関与したとの報道に関して「アサド政権が作ったシナリオだ」と否定するとともに、イスラーム戦線が「民間人を標的とすることはない」と強調したと発表した。

アッルーシュ報道官によると、ジュンド・アクサー旅団などからなるイスラーム戦線は、軍の兵士と宗派民兵数十人を殺害し、マアーン村を解放したのだという。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、「シリア革命の傘下のもと、人道法…ジュネーブ諸条約を遵守している」と強調するとともに、「マアーン村解放に参加した武装集団が…民間人保護という第1の義務を果たしており…、アサド政権の不正からシリア全土を解放するための努力のなかで…民間人を決して危険には曝さないことを確認した」と主張した。

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シリア人権ネットワークは、ジュネーブ2会議初日の1月22日から同会議第2ラウンド開始日の2月10日にかけて、1,585人の民間人が犠牲となったと発表した。

このうち、子供は316人、女性は197人、172人が拷問による犠牲者だという。

AFP, February 11, 2014、AP, February 11, 2014、Champress, February 11, 2014、al-Hayat, February 12, 2014、Iraqinews.com, February 11, 2014、Kull-na Shuraka’, February 11, 2014、Naharnet, February 11, 2014、NNA, February 11, 2014、Reuters, February 11, 2014、Rihab News, February 11, 2014、SANA, February 11, 2014、UPI, February 11, 2014などをもとに作成。

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2014年2月11日のシリア情勢:ジュネーブ2会議第2ラウンド

スイスのジュネーブでジュネーブ2会議第2ラウンドが2日目を迎え、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表のもと、政府代表団とシリア革命反体制勢力国民連立の代表団が直接交渉を行った。

しかし会談後の記者会見で、ブラーヒーミー共同特別代表は、「今週初めは厳しかったという点以外、あまり言うことがない…。我々は発表するような何らの進展も実現していない」と述べた。

シリア革命反体制勢力国民連立消息筋によると、両代表団は、調節交渉開始前に犠牲者の死を悼んで黙祷する際にも、誰のために黙祷を捧げるかをめぐって対立したという。

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シリア反体制勢力国民連立の代表団を率いたハーディー・バフラ氏は『ハヤート』(2月12日付)に「シリア人の苦難を解消するために多くの時間を割くべきだと強調したが、政府代表団はこれを拒否し、ダマスカスと協議しなければならないので、毎日3時間以上は交渉できないと言ってきた」と述べ、非難した。

一方、『ハヤート』(2月12日付)によると、政府代表団は、ブラーヒーミー共同特別代表が10日に示した議題の「継続性と変化を考慮した国家機関」に関して疑義を呈し、国連とブラーヒーミー共同特別代表が「シリア国家を解体するための計略の実施」をめざしていると批判、「テロとの戦い」の解釈をめぐる合意が成立するまでは、交渉に応じないとの姿勢を示したという。

これに対し、連立代表団は、アサド政権がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と結託していると主張、反論したという。

しかしSANA(2月11日付)は、政府代表団が「テロ問題の審議を開始し、この審議はテロとの戦いをめぐる共通の国民計画が案出されるまで続くだろう」と報じたうえで、シリア革命反体制勢力国民連立が、テロとの戦いを議題に含めることを拒否したために、議題についての合意が阻まれた」と非難した。

またブサイナ・シャアバーン大統領府政治情報補佐官は、ブラーヒーミー共同特別代表が9日に提示した議題案に関して、SANA(2月11日付)に「シリア政府代表団は、テロとの戦いを第1項目、移行期政府を第2項目とする議題に沿って協議を行うことに問題はない」としたうえで、「私たちの国にテロが吹き荒れているなかで、真の政治プロセスについて話し合うことなどできない」と述べた。

シリア革命反体制勢力国民連立のムンズィル・アークビーク報道官は、ジュネーブ2会議代表団が「軍事顧問室」を設置したとしたうえで、「自由シリア軍の士官が我々に加わり…、軍事顧問室と政治交渉団とのさらなる調整を行う」と発表した。

アークビーク報道官によると、軍事顧問室には、シリア革命家戦線、ハウラーン合同作戦司令室など少なくとも6人の武装集団代表から構成されるという。

『ハヤート』(2月12日付)などが伝えた。

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シリア革命反体制勢力国民連立のムンズィル・アークビーク報道官は『クドス・アラビー』(2月11日付)に対して、アサド大統領の退陣のみが、暴力と流血を止めるための唯一の解決策だと強調し、「シリアに存在するテロとは政権のテロ、樽爆弾だ」と非難した。

またアークビーク報道官は、民主的変革諸勢力国民調整員会と合同代表団を結成できなかったことに関して、「ハサン・アブドゥルアズィーム代表に参加を説得したが、連立の呼びかけは奏功しなかった」と述べた。

AFP, February 11, 2014、AP, February 11, 2014、Champress, February 11, 2014、al-Hayat, February 12, 2014、Iraqinews.com, February 11, 2014、Kull-na Shuraka’, February 11, 2014、Naharnet, February 11, 2014、NNA, February 11, 2014、al-Quds al-‘Arabi, February 11, 2014、Reuters, February 11, 2014、Rihab News, February 11, 2014、SANA, February 11, 2014、UPI, February 11, 2014などをもとに作成。

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2014年2月10日のシリア情勢:反体制勢力の動き(追記2)

アレッポ自由技師連合は声明を出し、軍によるアレッポ市への攻撃を「蛮行」を非難するとともに、シリア革命反体制勢力国民連立に対してジュネーブ2会議の交渉を中止するよう呼びかけた。

Kull-na Shuraka’, February 12, 2014などをもとに作成。

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2014年2月10日のシリア情勢:諸外国の動き(追記)

SANA(2月11日付)は、外務在外居住者省筋の話として、EU外相会議が、対シリア制裁の一環として凍結していたシリアの資産の凍結を解除し、化学兵器廃棄プロセス、とりわけ化学兵器禁止機関による活動資金に充てることを承認したと伝え、この動きを国連憲章など国際法に反する動きだと批判した。

SANA, February 11, 2014をもとに作成。

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2014年2月10日のシリア情勢:反体制勢力の動き(追記)

シャームの民のヌスラ戦線は声明を出し、ダイル・ザウル県に残留するイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の戦闘員に対して、3日以内に武装解除し、投降するよう呼びかけた。

Kull-na Shuraka', February 12, 2014
Kull-na Shuraka’, February 12, 2014

Kull-na Shuraka’, February 11, 2014をもとに作成。

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2014年2月10日のシリア情勢:諸外国の動き

シリアで化学兵器の廃棄作業を進めている国連・化学兵器禁止機関の合同派遣団は声明を出し、化学物質を積んだノルウェー籍の貨物船が、中国、デンマーク、ノルウェー、ロシアの巡視船とともにラタキア港を出港した、と発表した。

シリア国内から公海上に化学物質が搬出されたのはこれが3度目。

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バレリー・アモス人道問題担当事務次長は、シリア政府と国連がヒムス旧市街での停戦を72時間延長することに合意したことに関して、歓迎の意を示した。

ロイター通信(2月10日付)が伝えた。

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フランスのローラン・ファビウス外務大臣は、RTL(2月10日付)に、シリアの都市部に医薬品や食糧物資を搬入するための「人道回廊」を設置するための決議案を国連安保理に提出すると述べた。

AFP, February 10, 2014、AP, February 10, 2014、Champress, February 10, 2014、al-Hayat, February 11, 2014、Iraqinews.com, February 10, 2014、Kull-na Shuraka’, February 10, 2014、Naharnet, February 10, 2014、NNA, February 10, 2014、Reuters, February 10, 2014、Rihab News, February 10, 2014、RTL, February 10, 2014、SANA, February 10, 2014、UPI, February 10, 2014などをもとに作成。

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2014年2月10日のシリア情勢:イラクの動き

ルクマーン・フィーリー駐米イラク大使は、イラク領空を経由してシリア領内に向かうイランの貨物機の監視を継続すると述べるとともに、米国議会の承認を受け、近く防空管制システム(7億ドル相当)の供与を受けると述べた。

AFP(2月10日付)が伝えた。

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イラキー・ニュース(2月10日付)によると、サラーフッディーン県ティクリート市南部のサーマッラー地区で、軍がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の戦闘員12人を殺害した。

AFP, February 10, 2014、AP, February 10, 2014、Champress, February 10, 2014、al-Hayat, February 11, 2014、Iraqinews.com, February 10, 2014、Kull-na Shuraka’, February 10, 2014、Naharnet, February 10, 2014、NNA, February 10, 2014、Reuters, February 10, 2014、Rihab News, February 10, 2014、SANA, February 10, 2014、UPI, February 10, 2014などをもとに作成。

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2014年2月10日のシリア情勢:レバノンの動き

NNA(2月10日付)によると、ベカーア県バアルベック郡アルサール村郊外のユニーン村をシリア軍が2度にわたって空爆した。

AFP, February 10, 2014、AP, February 10, 2014、Champress, February 10, 2014、al-Hayat, February 11, 2014、Iraqinews.com, February 10, 2014、Kull-na Shuraka’, February 10, 2014、Naharnet, February 10, 2014、NNA, February 10, 2014、Reuters, February 10, 2014、Rihab News, February 10, 2014、SANA, February 10, 2014、UPI, February 10, 2014などをもとに作成。

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2014年2月10日のシリア情勢:国内の暴力

ヒムス県では、『ハヤート』(2月11日付)によると、ヒムス市旧市街での休戦が72時間延長されたことを受け、タラール・バラーズィー県知事と国連のヤアクーブ・フルウ代表が会談、女性、子供、老人などさらなる市民の退去について協議した。

バラーズィー知事はまた、会談で国連・シリア赤新月社の合同チームに、民間人退去とともに、ヒムス市旧市街での失踪者の問題にも対処するよう求めたという。

また、シリア赤新月社は、ヒムス市旧市街の停戦延長を受け、10日に新たに約300人の市民を旧市街から退去させたと発表した。

一方、SANA(2月10日付)によると、ダール・カビーラ村、ハーリディーヤ村、アルシューナ村、サラーム・ガルビー村、サリーム村、ダフラト・アルーシャ村、ダフラト・ジャバルター村、ザーラ村郊外で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、サウジ人、チェチェン人の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が、シャームの民のヌスラ戦線をはじめとする反体制武装集団との3日間にわたる激しい攻撃を受け、10日早朝までに県全土から撤退した。

同監視団によると、ダーイシュ戦闘員は、ラッカ県境の一部地域以外にはもはや存在しないという。

しかし、ジャフラ油田近くでは、爆弾が仕掛けられた車が自爆し、ヌスラ戦線戦闘員など5人が死亡、またアブリーハ村でも同じく車が自爆し、18歳以下の若者6人を含む22人が死亡した。

自爆攻撃はダーイシュの外国人戦闘員によるものだという。

一方、SANA(2月10日付)によると、ダイル・ザウル市工業地区、ムッラート村、フサイニーヤ町、カスラ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また武装テロ集団が、ズハイル・トゥワイル刑事裁判所長を暗殺した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(2月10日付)によると、アドラー市旧市街、同ウンマーリーヤ地区、ムライハ市、ダイル・アサーフィール市、ザバディーン市、サクバー市、アルバイン市、アーリヤ農場、タッル・クルディー町、ハーン・シャイフ・キャンプおよび同市周辺、ダーライヤー市、タッル市郊外、ハラスター市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、アンサール旅団の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またジャルマーナー市では、反体制武装集団の迫撃砲攻撃により学生4人を含む市民11人が負傷した。

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ダマスカス県では、SANA(2月10日付)によると、ジャウバル区、カーブーン区、バルザ区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(2月10日付)によると、アレッポ市、マルジャ地区、カルム・マイサル地区、カーディ・アスカル地区、カルム・ジャズマーティー地区、スッカリー地区、ハイダリーヤ地区、マサーキン・ハナーヌー地区、ジャンドゥール地区、ジュダイダ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またシャイフ・ルトフィー村、シャイフ・ナッジャール市(工業団地地区)、ファーフィーン村、バービース村、アターリブ市、アレッポ中央刑務所周辺、クワイリス村、アルバイド村、ダイル・ハーフィル市、バーブ街道地区、マアーッラト・アルティーク村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(2月10日付)によると、サラーキブ市北部、マアッラトミスリーン市、カフルルーマー村、アブー・ズフール町、ウンム・ジャリーン村、マアラーター村、ダイル・ガルビー裏、タッフ村、ファイルーン村、ジダール・ビカフルーン村、タッル・サラムー村、マジャース村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(2月10日付)によると、ウンム・マヤーズィン町、ナイーミーヤ村、マハーミード農場、ダルアー市各所、タイバ町、西ガーリヤ村、サイダー町、ジーザ町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(2月10日付)によると、ハーン・アルナバ市、西サムダーニーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、SANA(2月10日付)によると、武装テロ集団が、バッカーラ部族の名士でヒッティーン地方で自警活動を指揮していたバシール・ムハンマド・マフムード氏を暗殺した。

AFP, February 10, 2014、AP, February 10, 2014、Champress, February 10, 2014、al-Hayat, February 11, 2014、Iraqinews.com, February 10, 2014、Kull-na Shuraka’, February 10, 2014、Naharnet, February 10, 2014、NNA, February 10, 2014、Reuters, February 10, 2014、Rihab News, February 10, 2014、SANA, February 10, 2014、UPI, February 10, 2014などをもとに作成。

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2014年2月10日のシリア情勢:シリア政府の動き

外務在外居住者省は国連安保理議長と事務総長宛てに書簡を送り、そのなかで「武装テロ集団」がハマー県マアーン村で住民を虐殺したと報告、「武装テロ集団」とその支援国によるテロ行為を緊急に非難するよう求めた。

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軍武装部隊総司令部は声明を出し、シャームの民のヌスラ戦線が9日にハマー県マアーン村を襲撃し、女性、子供、老人など41人を虐殺したと非難、「こうした卑劣なテロ行為は処罰を免れないだろう…。軍はこれまで以上に、憲法に基づく任務を継続し、テロ組織を殲滅し、治安と安定の回復をめざす」と発表した。

AFP, February 10, 2014、AP, February 10, 2014、Champress, February 10, 2014、al-Hayat, February 11, 2014、Iraqinews.com, February 10, 2014、Kull-na Shuraka’, February 10, 2014、Naharnet, February 10, 2014、NNA, February 10, 2014、Reuters, February 10, 2014、Rihab News, February 10, 2014、SANA, February 10, 2014、UPI, February 10, 2014などをもとに作成。

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2014年2月10日のシリア情勢:反体制勢力の動き

クッルナー・シュラカー(2月10日付)は、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が、ラッカ市の住民に対して、「アンバール・ディーナール」と呼ばれる独自通貨の使用を強要していると報じた。

「アンバール・ディーナール」はイラク・アンバール県のダーイシュが発行した独自の通貨だという。

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クッルナー・シュラカー(2月10日付)によると、民主的変革諸勢力国民調整委員会は声明を出し、委員会メンバーで共産主義行動党幹部のサフワーン・アッカーシュ氏がレバノンから陸路でシリアに入国した直後に失踪したと発表した。

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シリア国内で活動すると思われる複数の武装集団が「シリア革命建設運動」なる新組織を結成、政権打倒を呼びかけた。

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シリア革命反体制勢力国民連立は、アサド政権による「戦争犯罪」を告発する報告書を国連に提出した。

同報告書において、連立は、アサド政権がジュネーブ2会議開始以降、1,805人を殺害したとしている。

うち834人がアレッポ県で「樽爆弾」による空爆で死亡したのだという。

AFP, February 10, 2014、AP, February 10, 2014、Champress, February 10, 2014、al-Hayat, February 11, 2014、Iraqinews.com, February 10, 2014、Kull-na Shuraka’, February 10, 2014、Naharnet, February 10, 2014、NNA, February 10, 2014、Reuters, February 10, 2014、Rihab News, February 10, 2014、SANA, February 10, 2014、UPI, February 10, 2014などをもとに作成。

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2014年2月10日のシリア情勢:ジュネーブ2会議第2ラウンド

スイスのジュネーブにある国連本部で、ジュネーブ2会議の第2ラウンドが始まった。

アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表は、第2ラウンドの開始にあたって、政府、シリア革命反体制勢力国民連立の代表団に覚書(『ハヤート』2月11日付が全文を掲載)を回付した。

この覚書において、ブラーヒーミー共同特別代表は、ジュネーブ合意の趣旨が改めて箇条書きしたうえで、以下の議題を提案した。

1. 暴力停止、テロとの戦い

2. 移行期統治機関の設置

3. 継続性と変化を考慮した国家機関

4. 国民対話と国民和解

ブラーヒーミー共同特別代表また、第2ラウンドの議事を政府代表団、反体制勢力代表団との個別交渉を通じて進め、前向きな成果が得られた段階で直接交渉を実施するとの方針を示した。

この覚書に従い、ブラーヒーミー共同特別代表はまず、ハーディー・バフラ氏が率いる連立代表団と会談し、次いでバッシャール・ジャアファリー国連代表大使が率いる政府代表団と会談した。

国連消息筋などによると、連立代表団との会談では、移行期統治機関の設置、「樽爆弾」などによる政権の「戦争犯罪」、「人道犯罪」について意見が交わされた。

会談で連立代表団は、国連宛文書(後述)に基づき、アサド政権による殺戮の被害を報告するとともに、アレッポ市、ダーライヤー市などへの軍の「樽爆弾」での空爆、ムウダミーヤト・シャーム市、ダマスカス県バルザ区などでの軍包囲の実態を報告、人道支援物資の配給を求めた。

そのうえで政権による暴力の停止と、移行期統治機関に必要を改めて強調したという。

一方、政府代表団との会談では、「テロとの戦い」に焦点が当てられ、SANA(2月10日付)によると、政府代表団はハマー県マアーン村での「虐殺」に対する非難声明案を文書で提出し、国連およびブラーヒーミー共同特別代表に声明の発表を求めた。

ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣は記者団に対し「殺戮とテロが止まなければ、真の平和的プロセスについて話すことはできない」としたと強調したうえで、「我々はジュネーブ合意に示されている議題を1項目ずつ議論しなければならないと言ってきた。議題に沿って、移行期統治機関の議論にふさわしい時が来るまで、議論を繰り返すことはないだろう。一部の参加者が押しつけようとしているねつ造された幻想の優先事項として議論することはない」と述べた。

 

SANA, February 10, 2014
SANA, February 10, 2014

 

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ロシアのミハイル・ボクダノフ外務副大臣は、ロシアが、米国、国連、シリア政府、反体制政府の各高官による会談を、ジュネーブ2会議の枠組みの中で開催することを提案したと述べた。

RIAノーヴォスチ通信(2月10日付)などが伝えた。

AFP, February 10, 2014、AP, February 10, 2014、Champress, February 10, 2014、al-Hayat, February 11, 2014、Iraqinews.com, February 10, 2014、Kull-na Shuraka’, February 10, 2014、Naharnet, February 10, 2014、NNA, February 10, 2014、Reuters, February 10, 2014、RIA Novosti, February 10, 2014、Rihab News, February 10, 2014、SANA, February 10, 2014、UPI, February 10, 2014などをもとに作成。

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2014年2月9日のシリア情勢:国内の暴力(追記)

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、バルザ区郊外のトゥウマ検問所近くにある建物が反体制武装集団の攻撃により倒壊し、中にいた軍兵士30人以上が死亡した。

信頼できる消息筋によると、ビルはイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)のヨルダン人戦闘員による自爆攻撃で倒壊し、攻撃にはハビーブ・ムスタファー旅団も参加していたという。

al-Hayat, February 12, 2014などをもとに作成。

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2014年2月9日のシリア情勢:反体制勢力の動き(追記2)

民主的反体制勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーム代表はマヤーディーン(2月9日付)のインタビューに応じ、シリア革命反体制勢力国民連立とのジュネーブ2会議の反体制勢力代表団拡大をめぐる交渉失敗の経緯について明らかにした。

アブドゥルアズィーム代表はインタビューで、アフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長らとカイロで折衝を重ね、反体制勢力全体によるバランスがとれた代表団の結成、ヴィジョンの統一を求めたが、「それが実現しなかったために参加を中止した。国民調整委員会は無視されようとしていた。潘国連事務総長からの招待状もなかった」としたうえで、連立の対応を「夜中に話したことが昼間に打ち消された」と批判した。

アブドゥルアズィーム代表はまた、ジュネーブ2会議への参加条件に関して「我々はジャルバー氏に関して、第2ラウンドへの参加の用意はあるが、政治的解決に関する一般方針に関する原則文書が合意されるのが先だと伝えた」ことを明らかにした。

アブドゥルアズィーム代表は、連立との折衝に参加したサフワーン・アッカーシュ氏とともに「カイロ宣言」と題した原則文書を提出し、審議・承認を求めたという。

この文書には、ジュネーブ2会議での反体制勢力代表団の拡大、ジュネーブ合意に基づく暴力停止、逮捕者釈放、包囲解除、人道支援搬入の優先的処理、これらの措置と並行した移行期統治機関発足をめぐる審議などを骨子としていたという。

アブドゥルアズィーム代表によると、反体制勢力の代表団拡大に関して、連立は委員会メンバー5人(うち4人が公式代表団、1人が技術代表団)の代表団入りに同意する一方、連立メンバー5人(うち4人が公式代表団、1人が技術代表団)に加えて、自由シリア軍メンバー5人の参加を提案し、自由シリア軍メンバーを3人とすることで合意したという。

これと合わせて、委員会は、民主統一党メンバー2人の参加を求め、了承されたという。

しかし翌日の折衝で、連立は、委員会メンバーに占める公式代表団の数について同意していないとするとともに、民主統一党メンバーの参加を望まないと主張、さらに3日目には、委員会メンバーの人選に対しても異議を唱え、最終的に協議を打ち切ったという。

Qanat al-Mayadin, February 9, 2014をもとに作成。

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2014年2月9日のシリア情勢:反体制勢力の動き(追記)

シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表はAFP(2月10日付)に、ハマー県マアーン村(アラウィー派の村)を、ジュンド・アクサー大隊などからなるジハード主義武装集団が襲撃し、41人を殺害した、と述べた。

このうち20人が国防隊の戦闘員、21人が民間人だという。

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ジュンド・アクサー大隊はユーチューブ(https://www.youtube.com/watch?v=iUtFPduMJcU、2月9日付)で「マアーン解放作戦」と題した映像をアップし、戦果を誇示した。

Youtube, February 9, 2014
Youtube, February 9, 2014

AFP, February 9, 2014、Youtube, February 9, 2014などをもとに作成。

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2014年2月9日のシリア情勢:諸外国の動き

イラン外務省報道官は声明を出し、ヒムス市旧市街からの住民の退去に関して「この退去は、シリアの人道状況の改善に資する措置だと考える」と支持を表明した。

AFP(2月9日付)が伝えた。

AFP, February 9, 2014、AP, February 9, 2014、Champress, February 9, 2014、al-Hayat, February 10, 2014、Iraqinews.com, February 9, 2014、Kull-na Shuraka’, February 9, 2014、Naharnet, February 9, 2014、NNA, February 9, 2014、Reuters, February 9, 2014、Rihab News, February 9, 2014、SANA, February 9, 2014、UPI, February 9, 2014などをもとに作成。

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2014年2月9日のシリア情勢:イラクの動き

イラキー・ニュース(2月9日付)によると、アンバール県ラマーディー市で、治安部隊がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の戦闘員13人を殺害した。

また、バービル県ジュルフ・シャーキル地方ファーリスィーヤ地区などで、軍がダーイシュの拠点を破壊し、ダーイシュの幹部3人を殺害した。

AFP, February 9, 2014、AP, February 9, 2014、Champress, February 9, 2014、al-Hayat, February 10, 2014、Iraqinews.com, February 9, 2014、Kull-na Shuraka’, February 9, 2014、Naharnet, February 9, 2014、NNA, February 9, 2014、Reuters, February 9, 2014、Rihab News, February 9, 2014、SANA, February 9, 2014、UPI, February 9, 2014などをもとに作成。

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2014年2月9日のシリア情勢:レバノンの動き

NNA(1月9日付)によると、ベカーア県バアルベック郡アルサール村のワーディー・フマイイド検問所で、レバノン軍が、シリア革命軍事評議会メンバーで離反兵のマフムード・アッバース大佐を逮捕した。

これに関して、レバノン軍は、声明を出し、ウマル・マフムード・ウスマーン氏、ラドワーン・マフムード・アイユーシュ氏の2人のシリア人をワーディー・フマイイドで逮捕したと発表した。

AFP, February 9, 2014、AP, February 9, 2014、Champress, February 9, 2014、al-Hayat, February 10, 2014、Iraqinews.com, February 9, 2014、Kull-na Shuraka’, February 9, 2014、Naharnet, February 9, 2014、NNA, February 9, 2014、Reuters, February 9, 2014、Rihab News, February 9, 2014、SANA, February 9, 2014、UPI, February 9, 2014などをもとに作成。

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2014年2月9日のシリア情勢:国内の暴力

ヒムス県では、SANA(2月9日付)によると、ヒムス市旧市街からの住民の退避が再開され、女性、子供、老人の合わせて621人(ヒムス県タラール・バラーズィー県知事発表)が避難する一方、国連とシリア赤新月社の合同チームが旧市街に食糧物資、医療物資を搬入した。

また、シリア人権監視団によると、マヒーン町の民家で爆弾が爆発、またザーラ村で軍、国防隊が、ジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(2月9日付)によると、ウンム・ハーラタイン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市マサーキン・ハナーヌー地区の軍警察本部(反体制武装集団が占拠)に対して、軍が「樽爆弾」で空爆を行い、シャームの民のヌスラ戦線戦闘員1人を含む5人の戦闘員が死亡した。

またアレッポ市シャッアール地区、カーティルジー地区、マルジャ地区、インザーラート地区にも軍は「樽爆弾」を投下した。

一方、ヌスラ戦線をはじめとするジハード主義武装集団は、アレッポ中央刑務所を砲撃、また刑務所周辺で軍と交戦した。

このほか、カブターン・ジャバル村で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が殺害したと思われる活動家が遺棄された集団墓地が発見された。

他方、SANA(2月9日付)によると、アレッポ市のカラム・トゥラーブ地区全域とマアスラーニーヤ地区の一部で、軍が反体制武装集団を掃討し、制圧した。

また軍はアレッポ中央刑務所で反体制武装集団を殲滅した。

このほか、アレッポ市マアスラーニーヤ地区では、反体制武装集団が軍の部隊を要撃し、同行していたSANAのカメラマンをはじめとする同行記者名が負傷した。

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ダマスカス郊外県では、ヤルダー市郊外で、タッル市周辺が軍の砲撃を受けたほか、西グータ地方のサラーム街道で軍や親政権民兵の兵士・戦闘員が乗ったバス2輌が反体制武装集団の襲撃を受けた。

一方、SANA(2月9日付)によると、ダーライヤー市、ハーン・シャイフ・キャンプ、ザバダーニー市、ザマルカー町、アルバイン市、ドゥーマー市郊外、アドラー市ウンマーリーヤ地区、リーマー農場で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区で、軍と反体制武装集団が交戦、軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(2月9日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また反体制武装集団がダマスカス県庁舎を迫撃砲で攻撃し、市民2人が負傷した。

SANA, February 9, 2014
SANA, February 9, 2014

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、クーブラ村、クードナ村、アブー・クバイス村などに駐留する軍の連隊基地、タッル・アフマル村などで、軍と反体制武装集団が交戦し、軍がクードナ村、ヒッジャ村を空爆した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ジハード主義武装集団がアラウィー派が多く住むマアーン村を襲撃し、軍、国防隊と交戦した。この戦闘で、反体制武装集団の戦闘員2人、村人2人が死亡した。

これに関して、SANA(2月9日付)は、マアーン村を反体制武装集団が襲撃し、女性10人を殺害したと報じた。

一方、ハマー市では、シリア人権監視団によると、アースィー広場で、オートバイに仕掛けられた爆弾が爆発した。

これに関して、SANAはハマー市のアースィー広場で爆弾が仕掛けられたオートバイが爆発し、市民1人が死亡したと報じた。

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ラタキア県では、複数の消息筋によると、ラタキア港で爆発が発生した(詳細は不明)。

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ラッカ県では、Syria-News(2月9日付)が、複数の消息筋の話として、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の外国人戦闘員9人とシリア人戦闘員4人がラッカ市サイフ・ダウラ通りで離反し、ラッカ市を去ったと報じた。

また同報道によると、ダーイシュのラッカ市のアミールの一人アブー・アナス・イラーキー氏は、外国人戦闘員の離反に警戒し、42人のダーイシュ・メンバーを拘束したという。

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イドリブ県では、SANA(2月9日付)によると、バスィーダー村一帯、ビンニシュ市、マアッラトミスリーン市、アルバイーン山一帯、カフルナジュド村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、ターリバーン自由人大隊の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またイドリブ市では、反体制武装集団が撃った迫撃砲で、子供1人が負傷した。

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ダルアー県では、SANA(2月9日付)によると、ダルアー市内各所、アーイブ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、SANA(2月9日付)によると、アブドゥルアズィーズ山で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(2月9日付)によると、ブーカマール市、ムーハサン市、ダイル・ザウル市郊外(工場地区、製塩所)、同市ラシュディーヤ地区、ジュバイラ地区、ハウィーカ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 9, 2014、AP, February 9, 2014、Champress, February 9, 2014、al-Hayat, February 10, 2014、Iraqinews.com, February 9, 2014、Kull-na Shuraka’, February 9, 2014、Naharnet, February 9, 2014、NNA, February 9, 2014、Reuters, February 9, 2014、Rihab News, February 9, 2014、SANA, February 9, 2014、Syria-news.com, February 9, 2014、UPI, February 9, 2014などをもとに作成。

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