2014年2月9日のシリア情勢:シリア政府の動き

『ハヤート』(2月9日付)は、シリア政府と国連の間で取り決められたヒムス市旧市街の人道支援物資搬入と住民退去のための停戦を72時間延長することが決定されたと報じた。

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ウムラーン・ズウビー情報大臣はSANA(2月9日付)に対して、「ジュネーブ合意における移行期統治機関に関して、我々は先方が多元的民主政治のプロセスの当事者となり、国家の復興発展に参加するのであれば、自由に議論されるべきだと理解している」と述べた。

そのうえで「政府代表団は、あらゆる問題、主題を議論・対話するが、ジュネーブで何らかの成果がもたらされた場合、それを受け入れるか否かの決定は、国民投票を通じて、シリア国民の意思のもとに審判されることになろう」と付言した。

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SANA(2月9日付)によると、10日に再開されるジュネーブ2会議第2ラウンドに出席するため、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣を団長とする政府代表団がジュネーブに到着した。

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SANA(2月9日付)によると、ラタキア市で、シリア軍によるテロとの戦い支持、ジュネーブ2会議におけるシリア政府代表団の活動支持、サウジアラビア、トルコによるテロ支援非難を訴えるデモが行われ、多数の市民が参加した。

デモでは、全長20メートルのシリア国旗、40メートル×25メートルのアサド大統領の写真などが掲げられた。

またデモには、バアス党ラタキア支部のムハンマド・シュライティフ書記長、サアドゥッラー・サーフィヤー人民議会議員、アンマール・アサド人民議会議員、サフワーン・アブー・サアディー・イドリブ県知事らが参加した。

 

SANA, February 9, 2014
SANA, February 9, 2014

 

SANA, February 9, 2014
SANA, February 9, 2014

 

AFP, February 9, 2014、AP, February 9, 2014、Champress, February 9, 2014、al-Hayat, February 9, 2014、February 10, 2014、Iraqinews.com, February 9, 2014、Kull-na Shuraka’, February 9, 2014、Naharnet, February 9, 2014、NNA, February 9, 2014、Reuters, February 9, 2014、Rihab News, February 9, 2014、SANA, February 9, 2014、UPI, February 9, 2014などをもとに作成。

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2014年2月9日のシリア情勢:反体制勢力の動き

『ハヤート』(2月10日付)は、シリア革命反体制勢力国民連立が、アサド政権とイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が結託し、協力関係にあることを示す証拠や証言をまとめた「体制とダーイシュの関係」と題した覚書を作成したと報じた。

覚書によると、「自由シリア軍が1月3日にダーイシュに宣戦を布告し、その拠点の多くを制圧した結果、アサド政権とダーイシュの関係に関して広く考えられてきたことを確認するような文書が発見された」という。

また覚書は、政府軍がダーイシュ戦闘員を保護支援するとした「自由シリア軍」戦闘員の証言、「穏健な反体制勢力を破壊する」という目的の実現に向けて両者が協力していることを示す証拠などから、こうした結論に至ったのだという。

さらに覚書は、ラッカ市やヒムス県郊外での軍の空爆・砲撃に関して、同市内の自由シリア軍の拠点に対して軍は低空で激しい攻撃を加えたのに対し、ダーイシュの拠点にはまったく攻撃はしなかったと断じている。

そのうえで、覚書は、政権とダーイシュの関係が「融合」段階へと至っていると主張、ムハンナド・ジュナイディー氏に代表されるダーイシュのアミールらは軍の士官で、イラク戦争中、アサド政権に協力していたと断じる一方、「自由シリア軍」が制圧したダーイシュの拠点から、シリアの治安機関のID、イランへの入国ビザが押されたパスポート、イランの携帯電話のカードなどが押収されたことを明らかにした。

結論において、覚書は、シリア政府が「シリア革命を力尽くで破壊しようとして、ダーイシュがシリア国内に入る…ことを許し…、政権がシリア国内でテロと戦っていると国際社会に確信させようとしている」と断じ、締めくくった。

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『ハヤート』(2月10日付)は、複数の反体制筋の話として、エジプトのナビール・ファフミー外務大臣によるシリア革命反体制勢力国民連立と民主的変革諸勢力国民調整委員会の仲介(8日)は、何の結論を得ないまま失敗に終わったと報じた。

同消息筋によると、8日に予定されていた両者の会合に、調整委員会の代表が出席しなかったことで両者の決裂は決定的になったという。

AFP, February 9, 2014、AP, February 9, 2014、Champress, February 9, 2014、al-Hayat, February 10, 2014、Iraqinews.com, February 9, 2014、Kull-na Shuraka’, February 9, 2014、Naharnet, February 9, 2014、NNA, February 9, 2014、Reuters, February 9, 2014、Rihab News, February 9, 2014、SANA, February 9, 2014、UPI, February 9, 2014などをもとに作成。

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2014年2月8日のシリア情勢:反体制勢力の動き(追記)

アジュナード・シャーム・イスラーム連合とムジャーヒディーン軍は共同声明を出し、2月10日に再開されるジュネーブ2会議第2ラウンドに関して「我らが国民を救済(ヌスラ)する希望がない」と述べ、改めて非難の意を示した。

Kull-na Shuraka', February 9, 2014
Kull-na Shuraka’, February 9, 2014

Kull-na Shuraka’, February 9, 2014などをもとに作成。

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2014年2月8日のシリア情勢:イラクの動き

イラキー・ニュース(2月8日付)によると、アンバール県ラマーディー市南部のブー・ジャービル地方で、部族民兵の支援を受けた治安部隊がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)戦闘員と交戦した。

またバービル県では、ダーイシュとの交戦により、軍兵士31人が死傷した。

AFP, February 8, 2014、AP, February 8, 2014、Champress, February 8, 2014、al-Hayat, February 9, 2014、Iraqinews.com, February 8, 2014、Kull-na Shuraka’, February 8, 2014、Naharnet, February 8, 2014、NNA, February 8, 2014、Reuters, February 8, 2014、Rihab News, February 8, 2014、SANA, February 8, 2014、UPI, February 8, 2014などをもとに作成。

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2014年2月8日のシリア情勢:レバノンの動き

自由スンナ・バアルベック大隊を名乗る集団がツイッターを通じて声明を出し、レバノン国軍に対して「自らの愛国心を示し、イランとヒズブッラーから自由であることを証明しなければ標的となるだろう」と脅迫した。

また同大隊は、先月逮捕され、アブドゥッラー・アッザーム大隊、シャームの民のヌスラ戦線、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)との関係を認めたシャイフのウマル・アトラシュ氏(24歳)の釈放を要求した。

AFP, February 8, 2014、AP, February 8, 2014、Champress, February 8, 2014、al-Hayat, February 9, 2014、Iraqinews.com, February 8, 2014、Kull-na Shuraka’, February 8, 2014、Naharnet, February 8, 2014、NNA, February 8, 2014、Reuters, February 8, 2014、Rihab News, February 8, 2014、SANA, February 8, 2014、UPI, February 8, 2014などをもとに作成。

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2014年2月8日のシリア情勢:国内の暴力

ヒムス県では、人道支援物資を積んだシリア赤新月社と国連の合同救援チームの車輌が、ヒムス市旧市街に入ろうとした際に銃撃を受け、シリア赤新月社によると、運転手1人が負傷した。

また、シリア赤新月社によると、車列の近くに迫撃砲弾が着弾した。

しかし、この攻撃にもかかわらず、合同救援チームの車輌はヒムス旧市街に無事人道支援物資を搬入した。

これに関して、ヒムス県のタラール・バラーズィー県知事は、SANA(2月8日付)に「テロ集団が今朝、旧市街で停戦に違反し、治安部隊拠点を迫撃した…。旧市街で武装集団が拘束している民間人が退去するまで最大限自制するよう軍司令官らに要請している」と批判した。

バラーズィー知事はまた、人道物資搬入を求める反体制武装集団によって、多くの市民が依然として旧市街からの退去を阻止されている、と強調した。

一方、SANA(2月8日付)はヒムス旧市街での「武装テロ集団」によるシリア赤新月社と国連の合同救援チームの車輌への攻撃により、シリア赤新月社のスタッフ4人が負傷したと報じた。

これに対し、『ハヤート』(2が9日付)によると、反体制活動家らは「土曜日早朝に旧市街を包囲する軍部隊が砲撃した…。人道支援物資を積んだ車輌が通る道路さえも標的にした」と主張した。

他方、シリア人権監視団は、国連のチームがヒムス市旧市街の反体制武装集団と人道支援搬入に関して合意に達したが、旧市街で、午前8時半に5回の爆音が聞こえたほか、旧市街で2人死亡したとの報告があったと発表した。

SANA, February 8, 2014
SANA, February 8, 2014

 

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同じくヒムス県では、SANA(2月8日付)によると、ヒムス市ジャウラト・シヤーフ地区、ハミーディーヤ地区、カラービース地区で、指名手配中の武装集団メンバー4人が武装解除し、投降した。

一方、SANA(2月8日付)によると、ハーリディーヤ村、ガースィビーヤト・ナイーム村、ザーラ村、ラスタン市、シャンダーヒーヤ村、ウンク・ハワー村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市カッラーサ地区、マサーキン・ハナーヌー地区、ダウワール・ハイダリーヤ地区への軍の「樽爆弾」投下により、子供1人、身元不明の男性3人、女性1人を含む15人が死亡した。

また軍はダウワール・ブアイディーン地区、フィルドゥース地区にも「樽爆弾」を投下し、子供1人、身元不明の男性2人を含む5人が死亡した。

さらにラトヤーン村、ジュッブ・サファー村に対しても軍が空爆を行った。

一方、ジハード主義武装集団はアズィーザ村を砲撃し、複数の軍兵士が死傷したほか、アレッポ中央刑務所周辺では、軍とジハード主義武装集団が交戦した。

またAMC(2月8日付)によると、アレッポ市マルジャ地区入り口のバッルーラ地区で、シャームの暁イスラーム運動が軍を要撃、兵士20人を殺害した。

他方、イスラーム戦線は、タウヒード旅団、シャームの暁イスラーム運動、シャーム自由人旅団とアレッポ市旧市街の裁判所を襲撃し、建物を破壊、「シャッビーハ」や兵士数十人を殺害したと発表した。

このほか、SANA(2月8日付)によると、アレッポ中央刑務所周辺、クワイリス村、アルバイド村、シャイフ・ズィヤート村北東部、ワディーヒー村、カブターン・ジャバル村、フライターン市、ムスリミーヤ村、ブラート村、ハラク村、フマイマ村、アッザーン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、バニー・ザイド地区、サーフール地区、アンサーリー地区、ラーシディーン地区郊外、ダッバーガート地区、ブアイディーン地区、ジャンドゥール地区、マルジャ地区、カーディー・アスカル地区、カルム・ジャズマーティー地区で、ジュダイダ地区、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル県との県境に位置するマアダーン町の鉱山で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動と交戦し、ダーイシュの戦闘員10人以上が死亡した。

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ハマー県では、複数の消息筋によると、シリア革命家戦線がシャーイル砂漠での7日のイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)との戦闘の末、同砂漠一帯から撤退した。

ダーイシュはシャーイル砂漠で、シャームの鷹旅団の戦闘員200人を包囲していた。

クッルナー・シュラカー(2月8日付)が伝えた。

一方、SANA(2月8日付)によると、ハマー市アイン・ルーザ地区で、治安部隊が住民の協力のもと、武装集団のアジトを摘発し、戦闘員を逮捕、武器・弾薬などを押収した。

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ハサカ県では、Syria-News(2月8日付)によると、カーミシュリー市コルニーシュ地区で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、民主連合運動渉外局のアブドゥルカリーム・ウマル氏が暗殺された。

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ダマスカス郊外県では、SANA(2月8日付)によると、アドラー市ウンマーリーヤ地区、リーハーン農場、アーリヤ農場、ムライハ市東部、ダーライヤー市、マラーハ市、バトラー山、ルハイバ市近郊、ハラスター市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(2月8日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(2月8日付)によると、アイン・アシャラ村、ラウダ村、バッラ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャーム自由人イスラーム運動のサウジ人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(2月8日付)によると、ヌアイマ村、東ガーリヤ町、西ガーリヤ村、アトマーン村、ヒルバト・ガザーラ町近郊で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(2月8日付)によると、アブー・ズフール航空基地周辺、マアリー村、カフルヤーヤー村、アルバイーン山周辺、ムサイビーン村の森林地帯、マジュダリヤー村西部、クマイサーン村、マジャース村、フータ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(2月8日付)によると、ダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区、ハウィーカ地区、ジュバイラ地区、労働者住宅地区、旧空港地区、マリーイーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 8, 2014、AMC, February 8, 2014、AP, February 8, 2014、Champress, February 8, 2014、al-Hayat, February 9, 2014、Iraqinews.com, February 8, 2014、Kull-na Shuraka’, February 8, 2014、Naharnet, February 8, 2014、NNA, February 8, 2014、Reuters, February 8, 2014、Rihab News, February 8, 2014、SANA, February 8, 2014、Syria-news.com, February 8, 2014、UPI, February 8, 2014などをもとに作成。

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2014年2月8日のシリア情勢:シリア政府の動き

外務在外居住者省は、国連安保理議長と事務総長に書簡を送り、そのなかで、「武装テロ集団」が国外搬出予定の化学物質を積載した車輌を襲撃しようとしていると批判するとともに、「シリアの化学兵器問題を政治化することを止め、困難で複雑な治安状況を考慮する」よう求めた。

また書簡では、「これらの物質の搬出プロセスを遅らせると思われる深刻な脅威をシリアが克服できるよう、国際社会が支援を行う責任がある」と表明された。

SANA, February 8, 2014
SANA, February 8, 2014

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SANA(2月8日付)によると、軍による「テロとの戦い」支持、外国の干渉拒否などを訴える市民多数が、ダマスカス郊外県東グータ地方のガズラーニーヤ町からダマスカス県ナフル・イーシャ地区、マイダーン地区、ラーズィー農園などを経由し、ダマスカス郊外県サブーラ町に向かってデモ行進を行った。

デモ行進には、バアス党ダマスカス郊外支部のフサイン・マフルーフ書記長、サイイダ・ザイナブ町のムハンマド・バラカート市議会議長ら要人も参加した。

SANA, February 8, 2014
SANA, February 8, 2014

AFP, February 8, 2014、AP, February 8, 2014、Champress, February 8, 2014、al-Hayat, February 9, 2014、Iraqinews.com, February 8, 2014、Kull-na Shuraka’, February 8, 2014、Naharnet, February 8, 2014、NNA, February 8, 2014、Reuters, February 8, 2014、Rihab News, February 8, 2014、SANA, February 8, 2014、UPI, February 8, 2014などをもとに作成。

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2014年2月8日のシリア情勢:反体制勢力の動き

エジプトのナビール・ファフミー外務大臣は、カイロ訪問中の民主的変革諸勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーム代表シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長と個別に会談した。

エジプト外務省によると、アブドゥルアズィーム代表との会談では、ジュネーブ2会議の反体制勢力代表団への調整委員会の参加の是非について協議がなされる一方、ジャルバー議長との会談では、シリア情勢への対応について意見交換がなされたという。

会談後、アブドゥルアズィーム代表は、ジュネーブ2会議を通じて、武力紛争を政治紛争に転換する必要があると述べる一方、「調整委員会と連立は現在、カイロで反体制勢力統合問題を議論している」ことを明らかにした。

一方、ジャルバー議長は会談後の記者会見で、会議に参加する反体制勢力代表団の拡大や会議への対応ではなく、シリアの惨状への対応が議論されたとしつつ、連立以外の反体制組織の参加を歓迎すると述べた。

また、ファールーク・シャルア副大統領に関して「なぜ代表団の団長として来ないのか? 我々は彼を信用しているというのに」と述べ、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣ではなく、シャルア副大統領がシリア政府代表団を率いるべきだと主張した。

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民主的変革諸勢力国民調整委員会の執行部は声明を出し、ジュネーブ合意の遵守と、愛国的民主的諸勢力どうしの政治的コンセンサスに基づき代表団をバランスのとれた構成とすることの2点をジュネーブ2会議への参加の条件として改めて示した。

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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・トゥウマ暫定内閣首班はBBC(2月8日付)に対して、「もし我々が現地で政権を負かせることができたら、この点(公正な政治的解決)に至ることになろう…。しかし残念ながら、国際社会はシリア国民を裏切り、必要な支援を行ってくれていない」と述べた。

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シリア革命反体制勢力国民連立を脱会した会派が共同声明を出し、ジュネーブ2会議第2ラウンドで、アサド政権退陣という「革命の要求、シリア国民の意思」を実現するよう呼びかけた。

共同声明を出したのは、トルクメン運動、ビジネスマン・フォーラム、地元評議会ブロック、革命指導最高評議会、自由シリア軍参謀委員会など。

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『ハヤート』(2月9日付)は、シャーム自由人イスラーム運動からの情報として、ダイル・ザウル県、ラッカ県、ハサカ県のイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の幹部らが会合(場所は不明)を開き、同運動が参加するイスラーム戦線の司令部およびメンバーに背教宣告を下した、と報じた。

AFP, February 8, 2014、AP, February 8, 2014、BBC, February 8, 2014、Champress, February 8, 2014、al-Hayat, February 9, 2014、Iraqinews.com, February 8, 2014、Kull-na Shuraka’, February 8, 2014、Naharnet, February 8, 2014、NNA, February 8, 2014、Reuters, February 8, 2014、Rihab News, February 8, 2014、SANA, February 8, 2014、UPI, February 8, 2014などをもとに作成。

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2014年2月7日のシリア情勢:反体制勢力の動き(追記)

シャーム自由人イスラーム戦線は声明を出し、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が6日早朝にハサカ県にある戦線の拠点複数カ所を襲撃、制圧を批判、ダーイシュを「裏切り集団」とみなし停戦合意を破棄すると発表した。

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『インディペンデント』(2月7日付)は、6日にシャームの民のヌスラ戦線とシャーム自由人イスラーム運動が行ったアレッポ中央刑務所攻撃に関して、3回行われた自爆攻撃のうち、最初の攻撃がイギリス人によるものだと思われると報じた。

同報道によると、自爆攻撃を行ったとされるのは、パキスタン系イギリス人のアブー・スライマーン・ブリターニー氏で、キングズ・カレッジのシーラーズ・マーヒル教授がツイッターなどで公開した写真などから、同氏が自爆攻撃を行ったことが確認されたという。

The Independent, February 7, 2014、Kull-na Shuraka’, February 8, 2014をもとに作成。

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2014年2月7日のシリア情勢:諸外国の動き

ジェイ・ジョンソン米国土安全保障長官は、ポーランドで開かれていた英仏独伊・スペイン・ポーランド内相との会談を終え、米国に帰国した。

ジョンソン長官はシリア情勢を「国家安全保障上の問題」と位置づけたうえで、シリア情勢、とりわけ「シリアに向かう外国人戦闘員の問題を中心に協議した」が会談の主要な議題となったことを明らかにした。

ジョンソン長官はまた「我々および国際社会のパートナーの活動から、我々は米国、カナダ、欧州からシリアに人が向かい、戦闘に参加していることを認知している」と述べるとともに、「懸念しているのは我々だけでない。欧州の同盟国も大いに懸念している。我々は集団的に行わねばならないことを考えている」と付言した。

AFP(2月7日付)が伝えた。

AFP, February 7, 2014、AP, February 7, 2014、Champress, February 7, 2014、al-Hayat, February 8, 2014、Iraqinews.com, February 7, 2014、Kull-na Shuraka’, February 7, 2014、Naharnet, February 7, 2014、NNA, February 7, 2014、Reuters, February 7, 2014、Rihab News, February 7, 2014、SANA, February 7, 2014、UPI, February 7, 2014などをもとに作成。

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2014年2月7日のシリア情勢:イラクの動き

内務省は、アンバール県ブー・ジャービル地方で、軍と対テロ部隊がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の戦闘員35人を殺害、車輌などの装備を押収したと発表した。

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イラキー・ニュース(2月7日付)は、治安筋の話として、サラーフッディーン県のジャズィーラ地方、西サーマラー地方で、治安部隊がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の戦闘員31人を逮捕したと報じた。

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イラク・クルディスタン地域政府のペシュメルガ省は、係争地であるハムリーン山一帯でペシュメルガがイラク軍とともにイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)掃討を行っているとの一部報道を否定した。

リハーブ・ニュース(2月8日付)が伝えた。

AFP, February 7, 2014、AP, February 7, 2014、Champress, February 7, 2014、al-Hayat, February 8, 2014、Iraqinews.com, February 7, 2014、Kull-na Shuraka’, February 7, 2014、Naharnet, February 7, 2014、NNA, February 7, 2014、Reuters, February 7, 2014、Rihab News, February 7, 2014, February 8, 2014、SANA, February 7, 2014、UPI, February 7, 2014などをもとに作成。

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2014年2月7日のシリア情勢:レバノンの動き

自由スンナ・バアルベック大隊を名乗る集団がツイッターを通じて声明を出し、ベカーア県ヘルメル郡内にあるヒズブッラーの軍事教練施設で6日にイラン人教官を暗殺したと発表した。

AFP, February 7, 2014、AP, February 7, 2014、Champress, February 7, 2014、al-Hayat, February 8, 2014、Iraqinews.com, February 7, 2014、Kull-na Shuraka’, February 7, 2014、Naharnet, February 7, 2014、NNA, February 7, 2014、Reuters, February 7, 2014、Rihab News, February 7, 2014、SANA, February 7, 2014、UPI, February 7, 2014などをもとに作成。

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2014年2月7日のシリア情勢:国内の暴力

ヒムス県では、SANA(2月7日付)によると、シリア政府と国連の合意に基づき、ヒムス市旧市街から、女性、子供、老人からなる退去希望者の第1陣が退去し、シリア赤新月社、国連などによって保護された。

ヒムス県のタラール・バラーズィー県知事は「国連から伝えたれたところによると、昨日の段階で退去予定者の数は200人強になる」と述べた。

SANA, February 7, 2014
SANA, February 7, 2014

しかし『ハヤート』(2月8日付)によると、ヒムス市旧市街から退去した住民の数は83人、うち5人が子供、17人が女性で、大型バスに分乗して退去した。

これに関して、イタルタス通信(2月7日付)が伝えたところによると、ロシア外務省は、ヒムス市旧市街からの住民退去に関するシリア政府と国連の合意に関して「人道的な停戦が宣言されたとの報告に満足の意を表明する」と発表した。

ロシア外務省によると、「人道的停戦」は2月6日に発行し、72時間続くという。

なおシリア人権監視団によると、シリア政府と国連の避難民退去に関する合意を受け、6日晩から8日にかけて、ヒムス市旧市街では一切の砲撃・発砲はなかった。

SANA, February 7, 2014
SANA, February 7, 2014

同監視団によると、ヒムス市旧市街には住民約3,000人がとどまっており、うち約1,200人が女性、子供、老人だという。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ中央刑務所旧棟を再制圧する一方、シャームの民のヌスラ戦線が、建設中の新棟を制圧した。

同監視団によると、刑務所およびその周辺では、軍とヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動が依然として交戦中で、軍兵士20人と反体制武装集団17人が死亡、収監者5人が負傷したという。

SANA, February 7, 2014
SANA, February 7, 2014

またハラブ・ニュース(2月7日付)は、シャームの民のヌスラ戦線とシャームの暁イスラーム運動がアレッポ市南部のアルサード山に攻勢をかけ、軍兵士約10人を殺害、同山を制圧したと報じた。

一方、SANA(2月7日付)によると、クワイリス村、アルバイド村、フマイマ村、ナスルッラー村、ラスム・アッブード村、シャイフ・ナッジャール市(工業団地地区)、マーイル町、タッル・ジャニーン村、ムスリミーヤ村、アブティーン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、ハッダーディーン地区、ハーナート地区、カルム・マイサル地区、マルジャ地区、ナイラブ地区、ジュダイダ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほかアレッポ市ジュマイリーヤ地区、マシャーリカ地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民9人が死亡、19人が負傷した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(2月7日付)によると、アドラー市ウンマーリーヤ地区、ドゥーマー市、アッブ農場、アシュアリー農場、ダーライヤー市、ハーン・シャイフ・キャンプ、ヤブルード市、リーマー農場、ランクース市郊外で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアイン・ティーナ村、ワーフィディーン・ゴラン高原難民キャンプでは、反体制武装集団の発砲で、子供2人が負傷した。

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ダマスカス県では、SANA(2月7日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また旧市街の中心に位置するウマイヤ・モスク内に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾した。

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ハマー県では、SANA(2月7日付)によると、スーラーン町一帯で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(2月7日付)によると、クーリーン村、マアッリー村、アブー・ズフール航空基地周辺、アリーハー市・マスービーン村街道で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(2月7日付)によると、ダルアー市各所、ヒルバト・ガザーラ町南部、アトマーン村、ヤードゥーダ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 7, 2014、AP, February 7, 2014、Champress, February 7, 2014、Halabnews.com, February 7, 2014、al-Hayat, February 8, 2014、Iraqinews.com, February 7, 2014、Itar-tass, February 7, 2014、Kull-na Shuraka’, February 7, 2014、Naharnet, February 7, 2014、NNA, February 7, 2014、Reuters, February 7, 2014、Rihab News, February 7, 2014、SANA, February 7, 2014、UPI, February 7, 2014などをもとに作成。

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2014年2月7日のシリア情勢:シリア政府の動き

ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣はSANA(2月7日付)に対し、2月10日に始まるジュネーブ2会議第2ラウンドにシリア・アラブ共和国代表団が参加することが決定されたと述べた。

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ウムラーン・ズウビー情報大臣は、記者団に対して、サウジアラビアのアブドゥッラー国王が国外での戦闘に参加したサウジ国民を禁固刑に処するとした国王令を発したことに関して、「シリアの武装集団への資金・武器支援の停止を意味するもので、非現実かつ不可能だ。なぜなら、サウジアラビアからヨルダン、レバノン、トルコを経由してシリアに潜入するテロリストは、正規の国境を通過しているわけではないからだ。サウジ当局は誰がシリアから帰国したことをどのように知ることができるというのだ」と批判した。

SANA(2月7日付)が伝えた。

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ダマスカス県ジャウバル区では、軍によるテロとの戦い支持、シリア人どうしの対話による危機解決を訴えるデモ行進が行われ、数千人の市民が参加した。

 

SANA, February 7, 2014
SANA, February 7, 2014

 

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ハサカ県では、リハーブ・ニュース(2月7日付)によると、カーミシュリー市アンタリーヤ地区のサルマーン・ファーリスィー・モスク前で、金曜礼拝後にデモが発生した。

デモでは、ジュネーブ2会議の反体制勢力代表団へのクルド人代表の参加が訴えられた。

AFP, February 7, 2014、AP, February 7, 2014、Champress, February 7, 2014、al-Hayat, February 8, 2014、Iraqinews.com, February 7, 2014、Kull-na Shuraka’, February 7, 2014、Naharnet, February 7, 2014、NNA, February 7, 2014、Reuters, February 7, 2014、Rihab News, February 7, 2014、SANA, February 7, 2014、UPI, February 7, 2014などをもとに作成。

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2014年2月7日のシリア情勢:反体制勢力の動き

クッルナー・シュラカー(2月7日付)は、ラッカ県の消息筋の話として、ラッカ市郊外のサルハビーヤ村で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の戦闘員との結婚を強要された女性が自殺したと報じた。

自殺したのは英部学部(大学名不明)に通う火曜ファーティマ・アッブーさん(22歳)。

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自由アレッポ県議会の防災局は、タウヒード旅団指導部に対して、同旅団が接収した救急車両、消防車を「返還」するよう求めた。

クッルナー・シュラカー(2月7日付)が伝えた。

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ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(2月7日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の退去を7日に行うよう求めるデモを呼びかけるビラがラッカ市各所で配布された。

Kull-na Shuraka', February 7, 2014
Kull-na Shuraka’, February 7, 2014

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シリア革命反体制勢力国民連立のハーリド・サーリフ広報局長は、アレッポ中央刑務所が反体制武装集団に解放され、多数の収監者が釈放されたことを確認したと発表した。

AFP, February 7, 2014、AP, February 7, 2014、Champress, February 7, 2014、al-Hayat, February 8, 2014、Iraqinews.com, February 7, 2014、Kull-na Shuraka’, February 7, 2014、Naharnet, February 7, 2014、NNA, February 7, 2014、Reuters, February 7, 2014、Rihab News, February 7, 2014、SANA, February 7, 2014、UPI, February 7, 2014などをもとに作成。

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2014年2月6日のシリア情勢:諸外国の動き

ジョン・ケリー米国務長官はCNN(2月6日付)に「アサドが若干事態を改善したことは確かだが、まだ勝利はしていない。硬直状態だ」と述べた。

また米国の対シリア政策に関しては「大きな挑戦」「大きな困難」に直面しているとしつつ、その失敗を認めることはなかった。

ケリー国務長官は「とにかく言い訳したくはないが…、この事態が早く進展して欲しいと思っているし、よりよいかたちで進めてきたいと思っている…。つまり私が今言いたいのは、外交は困難で、時間をかけて行われるものだということだ」と述べた。

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潘基文国連事務総長は、シリアの化学兵器廃棄プロセスに関して「我々の目標(廃棄完了の期限)は今年の6月30日だ。これは困難な目標だが、シリア政府からの充分な支援があれば実行可能だと考えている」と述べた。

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OPCW・国連合同派遣団特別調整官のスィグリッド・カーグ国連事務次長補は国連安保理で「シリアでの化学兵器廃棄の遅れは克服が困難な問題ではないが、シリアはプロセスを加速する必要がある」と述べた。

ロイター通信(2月6日付)が伝えた。

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ロシアのヴィタリー・チュルキン国連代表大使は、米英仏、オーストラリア、ルクセンブルグ、ヨルダンが作成を進めていたシリアへの人道支援に関する安保理決議案に関して「時期が全く不適切だ」と述べ、「事を政治化すべきでない」と反対の意思を示した。

『ハヤート』(2月7日付)が伝えた。

AFP, February 6, 2014、AP, February 6, 2014、Champress, February 6, 2014、CNN, February 6, 2014、al-Hayat, February 7, 2014、Iraqinews.com, February 6, 2014、Kull-na Shuraka’, February 6, 2014、Naharnet, February 6, 2014、NNA, February 6, 2014、Reuters, February 6, 2014、Rihab News, February 6, 2014、SANA, February 6, 2014、UPI, February 6, 2014などをもとに作成。

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2014年2月6日のシリア情勢:イラクの動き

イラキー・ニュース(2月6日付)は、治安筋の話として、治安部隊がバービル県ムサイイブ地方でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦し、エジプト人指導者2人を殺害した、と報じた。

AFP, February 6, 2014、AP, February 6, 2014、Champress, February 6, 2014、al-Hayat, February 7, 2014、Iraqinews.com, February 6, 2014、Kull-na Shuraka’, February 6, 2014、Naharnet, February 6, 2014、NNA, February 6, 2014、Reuters, February 6, 2014、Rihab News, February 6, 2014、SANA, February 6, 2014、UPI, February 6, 2014などをもとに作成。

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2014年2月6日のシリア情勢:国内の暴力

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(2月6日付)が、複数の反体制筋の話として、シャーム自由人イスラーム運動とシャームの民のヌスラ戦線がアレッポ中央刑務所を制圧し、男性収監者約3,000人と女性収監者約800人を解放した、と報じた。

刑務所解放作戦では、軍の拠点に対して爆弾を積んだ自動車3台による自爆攻撃などが行われ、シャーム自由人運動の戦闘員3人、ヌスラ戦線の前線司令官のサイフ・シーシャーニー氏が戦死したという。

また戦闘激化を受け、軍は刑務所周辺への砲撃を強化、また刑務所周辺で軍と反体制武装集団が依然交戦中だという。

シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表は、これに関して、シャーム自由人イスラーム運動とヌスラ戦線が刑務所の約80%を制圧したと発表した。

同代表によると、この戦闘で政府軍兵士20人、反体制武装集団戦闘員10人が死亡したという。

しかしシリア・アラブ・テレビ(2月6日付)は、アレッポ中央刑務所制圧を否定、刑務所を襲撃した「テロ集団」を軍が撃退したと報じた。

またSANA(2月6日付)は、軍がアレッポ中央刑務所を襲撃しようとした反体制武装集団を撃退、シャームの民のヌスラ戦線のアブー・サイフ・シーシャーニー氏らを殺害したと報じた。

Kull-na Shuraka', February 6, 2014
Kull-na Shuraka’, February 6, 2014

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同じくアレッポ県では、シリア人権監視団などによると、アレッポ市マサーキン・ハナーヌー地区に軍が「樽爆弾」を投下し、子供3人、女性3人を含む11人が死亡した。

一方、SANA(2月6日付)によると、アレッポ市バニー・ザイド地区、スッカリー地区、カルム・マイサル地区、マルジャ地区、ジュダイダ地区、クワイリス村、アルバイド村、ラスム・アッブード村、サムリーン村、ムスリミーヤ氏、アブティーン村、ハーン・トゥーマーン氏、シュワイフナ村北部で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市周辺に軍が「樽爆弾」14発を投下した。

一方、SANA(2月6日付)によると、ハラスター市、アッブ農場、アシュアリー農場、カフルバトナー町、ムライハ市郊外、ザバディーン市、ダイル・アサーフィール市、マルジュ・スルターン村、ヌーラ市、ビラーリーヤ村、ハーン・シャイフ・キャンプおよび同市周辺、ダーライヤー市、ザバダーニー市、ヤブルード市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(2月6日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(2月6日付)によると、クルト村、ムライジュ峰で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の英国人、サウジ人、トルコ人、リビア人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(2月6日付)によると、ヒムス市バーブ・フード地区、ハミーディーヤ地区、ジャウラト・シヤーフ地区、バーブ・スィバーア地区、ダール・カビーラ村、ハーリディーヤ村、ガズィーラ村、ザーラ村周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(2月6日付)によると、ダイル・ザウル市ウルフィー地区、ジュバイラ地区、ラシュディーヤ地区、労働者住宅地区、ハウィーカ地区、ハトラ村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(2月6日付)によると、ダルアー市内各所で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 6, 2014、AP, February 6, 2014、Champress, February 6, 2014、al-Hayat, February 7, 2014、Iraqinews.com, February 6, 2014、Kull-na Shuraka’, February 6, 2014、Naharnet, February 6, 2014、NNA, February 6, 2014、Reuters, February 6, 2014、Rihab News, February 6, 2014、SANA, February 6, 2014、UPI, February 6, 2014などをもとに作成。

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2014年2月6日のシリア情勢:シリア政府の動き

外務在外居住者省は声明を出し、ヒムス県のタラール・バラーズィー県知事とヤアクーブ・フッルー駐シリア国連代表は、ヒムス市旧市街の市民の退避と、残留を選んだ市民への人道支援物資の供与について合意に達したと発表した。

また国連のファルハーン・ハック副報道官もシリア政府と国連の間で合意が成立したと発表した。

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外務在外居住者省は2月4日に潘基文事務総長が安保理に提出した「シリアにおける子供と武力紛争」に関して、中立的でなく、且つ現地の実情を繁栄していない報告書だと批判した。

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SANA(2月6日付)は、ヒムス県ライヤーン村で、地元和解プロセスの一環で、武装解除し、「祖国と国民の安全に再び抵触する行為を行わないと誓約」した反体制武装集団メンバー191人を放免したと報じた。

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クッルナー・シュラカー(2月6日付)は、アレッポ市サアドドゥッラー・ジャービリー広場に、2014年7月に任期が終了するアサド大統領の再選を暗示する誇大なポスターが掲示されたと報じ、その写真を転載した。

Kull-na Shuraka', February 6, 2014
Kull-na Shuraka’, February 6, 2014

 

AFP, February 6, 2014、AP, February 6, 2014、Champress, February 6, 2014、al-Hayat, February 7, 2014、Iraqinews.com, February 6, 2014、Kull-na Shuraka’, February 6, 2014、Naharnet, February 6, 2014、NNA, February 6, 2014、Reuters, February 6, 2014、Rihab News, February 6, 2014、SANA, February 6, 2014、UPI, February 6, 2014などをもとに作成。

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2014年2月6日のシリア情勢:反体制勢力の動き

シャーム自由人イスラーム運動、タウヒード旅団、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム暁イスラーム運動、「命じられるまま正しくあれ」旅団連合からなる合同作戦司令部は声明を出し、24時間以内にアレッポ市内の軍の拠点、検問所、施設を攻撃する(「真の約束は近い」作戦)と発表、住民に避難を呼びかけた。

Kull-na Shuraka', February 6, 2014
Kull-na Shuraka’, February 6, 2014

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アレッポ・ウラマー戦線は声明を出し、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)に対して3日以内にシリアを去り、イラクへ戻るよう最後通告を出すとともに、自由シリア軍およびダーイシュと交戦するジハード主義武装集団に対して、ダーイシュとの戦闘がイスラーム法上合法的だと宣言した。

Kull-na Shuraka', February 6, 2014
Kull-na Shuraka’, February 6, 2014

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AKI(2月6日付)は、シリア革命反体制勢力国民連立の複数の消息筋の話として、連立が他の反体制勢力のジュネーブ2会議代表団への参加に関して、これまでの決定の遵守、拒否権発動禁止を条件に、参加(拡大)を認めるとの意思を示している、と報じた。

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シリア革命反体制勢力国民連立のミシェル・キールー氏はアラビーヤ(2月6日付)に、アサド政権が「樽爆弾」による空爆を続けるのであれば、2月10日再開予定のジュネーブ2会議第2ラウンドでの交渉をボイコットすべきだと述べた。

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クッルナー・シュラカー(2月6日付)によると、民主的変革諸勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーム代表、アブドゥルマジード・マンジューナ氏がシリア革命反体制勢力国民連立代表と会談するため、ダマスカスを発ち、エジプトのカイロに到着した。

ジュネーブ2会議の反体制勢力代表団の拡大について協議する予定。

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民主的変革諸勢力国民調整委員会のハイサム・マンナーア在外局長はしかし、「客観的状況と自発的な条件が見なされない限り、委員会はいかなる対話にも参加しない」と述べ、ジュネーブ2会議の反体制勢力代表団への不参加を表明した。

UPI(2月6日付)が伝えた。

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シリア革命総合委員会は、ハサカ県ラアス・アイン市周辺の村々で、民主統一党人民防衛隊が市民活動家数十人を「自由シリア軍を支持している」との理由で逮捕していると主張した。

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シリア人権監視団は、アレッポ県東部への軍ヘリコプターによる「樽爆弾」の投下などで、過去5日間で子供73人を含む246人が犠牲となったと発表した。

しかし「樽爆弾」での犠牲者数は犠牲者の約30%程度だという。

AFP, February 6, 2014、AKI, February 6, 2014、Alarabia, February 6, 2014、AP, February 6, 2014、Champress, February 6, 2014、al-Hayat, February 7, 2014、Iraqinews.com, February 6, 2014、Kull-na Shuraka’, February 6, 2014、Naharnet, February 6, 2014、NNA, February 6, 2014、Reuters, February 6, 2014、Rihab News, February 6, 2014、SANA, February 6, 2014、UPI, February 6, 2014などをもとに作成。

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2014年2月5日のシリア情勢:反体制勢力の動き(追記2)

シリア革命家戦線は声明を出し、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)にシリアからの退去を求めた。

声明では、ダーイシュがあらゆる和解のイニシアチブを拒否し、アサド政権による「樽爆弾」投下を援護し、あたかも政権と「合同作戦室」を設けているようだと批判した。

 

Kull-na Shuraka', February 7, 2014
Kull-na Shuraka’, February 7, 2014

Kull-na Shuraka’, February 7, 2014をもとに作成。

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2014年2月5日のシリア情勢:反体制勢力の動き(追記)

シリア革命反体制勢力国民連合は、ラッカ県に執行機関「地元評議会総合委員会」を設置したと発表した。

ラッカ地元評議会総合委員会は、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が掌握するラッカ市、タブカ市、タッル・アブヤド市、カラーマ村の自治を行うのだという。

議長は、ラッカ県地元評議会副議長のウマル・ハムリー氏が務める。

Kull-na Shuraka', February 5, 2014
Kull-na Shuraka’, February 5, 2014

Kull-na Shuraka’, February 5, 2014をもとに作成。

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2014年2月5日のシリア情勢:諸外国の動き

シリアの化学兵器廃棄プロセスをめぐる2013年9月の米露合意および国連安保理決議2118号が定めた危険度の低い化学物質の国外搬出作業完了の期限(2月5日付)が終了した。

2013年12月31日が期限だった危険度の高い化学物質の国外搬出作業と同様、作業未完了のまま期限を迎えたことになる。

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ジェニファー・サキ米国務省報道官は、ミュンヘン安保会議でイランのムハンマド・ホセイン・ザリーフ外務大臣がジョン・ケリー米国務長官に対して、シリアの紛争をめぐる協議にイランは何らの「権威もない」ことを了承した、と発表した。

サキ報道官によると、ケリー国務長官が、シリア国外への化学物質搬出や同国内での人道状況に対して懸念を表明したのに対して、ザリーフ外務大臣は、シリアをめぐる協議や交渉に対して何らの権威もないと明言した」という。

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ロイター通信(2月5日付)は、バラク・オバマ米政権が、シリア人避難民の受け入れを制限すると発表したと報じた。

米国がこれまでに受け入れたシリア人避難民の数は31人だという。

AFP, February 5, 2014、AP, February 5, 2014、Champress, February 5, 2014、al-Hayat, February 6, 2014、Iraqinews.com, February 5, 2014、Kull-na Shuraka’, February 5, 2014、Naharnet, February 5, 2014、NNA, February 5, 2014、Reuters, February 5, 2014、Rihab News, February 5, 2014、SANA, February 5, 2014、UPI, February 5, 2014などをもとに作成。

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2014年2月5日のシリア情勢:イラクの動き

米国務省高官は米下院の外交委員会で「イラク政府は、イラク領空を経由したイランによるシリアへの武器・戦闘員の供与を阻止するためさらなる努力を行う必要がある」と証言した。

ロイター通信(2月5日付)が伝えた。

AFP, February 5, 2014、AP, February 5, 2014、Champress, February 5, 2014、al-Hayat, February 6, 2014、Iraqinews.com, February 5, 2014、Kull-na Shuraka’, February 5, 2014、Naharnet, February 5, 2014、NNA, February 5, 2014、Reuters, February 5, 2014、Rihab News, February 5, 2014、SANA, February 5, 2014、UPI, February 5, 2014などをもとに作成。

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2014年2月5日のシリア情勢:国内の暴力

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市マイサル地区、バニー・ザイド地区、アンサーリー地区を軍が空爆し、少なくとも5人が死亡した。

また同監視団は、アレッポ市スッカリー地区、カラム・タッハーン地区、マルジャ地区に対して、軍は「樽爆弾」を投下したと発表した。

さらにマサーキン・ハナーヌー地区では爆弾が仕掛けられた車が爆発し、2人が死亡した。

アレッポ市郊外では、ナイラブ航空基地周辺で、軍とジハード主義武装集団が交戦、軍が空爆した。

軍はまたジハード主義武装集団が展開するアレッポ中央刑務所周辺に対して砲撃を行う一方、アレッポ市南部のブルジュ・ルンマーン村で、ジハード主義武装集団が軍を襲撃し、兵士14人を殺害したという。

一方、ハラブ・ニュース(2月5日付)は、「自由シリア軍」が占拠するアレッポ市東部一帯での軍との戦闘激化を受け、多くの住民がシリア政府が支配する同市西部へと避難していると伝えた。

シリア赤新月社によると、この1週間でアレッポ市では1,500世帯以上が避難したという。

他方、SANA(2月5日付)によると、アレッポ市のカーディー・アスカル地区、カルム・マイサル地区、マルジャ地区、マサーキン・ハナーヌー地区、ハーディル地区、ジュダイダ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またハンダラート・キャンプ、ファーフィーン村、マアスラーナ村、クワイリス村、ナスルッラー村、フマイマ村、フライターン市、アウラム・クブラー町、カフル・カルミーン村、アレッポ中央刑務所周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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Kull-na Shuraka', February 5, 2014
Kull-na Shuraka’, February 5, 2014

ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(2月5日付)、SANA(2月5日付)によると、ハサカ市サーリヒーヤ地区の薬局に手榴弾が投げ込まれ、店主が負傷した。

この薬局は医師の診断書を持参しない顧客に薬を販売することを断っていたという。

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ダイル・ザウル県では、シリア革命総合委員会によると、マズアル油田地帯を軍が空爆し、3人を殺害する一方、ダイル・ザウル市郊外の航空基地近くで軍と「自由シリア軍」が交戦した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ムライハ市近郊の防空局周辺、シャブアー農場、リカービーヤ農場、ドゥーマー市、ダーライヤー市、アドラー市ウンマーリーヤ、バイト・サービル町で、軍が「樽爆弾」などで空爆・砲撃を行った。

一方、SANA(2月5日付)によると、アドラー市ウンマーリーヤ地区、アルバイン市、ドゥーマー市、ムライハ市、ダーライヤー市、ハーン・シャイフ・キャンプおよび同市周辺、ザーキヤ町、アーリヤ農場で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またハラスター市では、反体制武装集団が市民を狙撃し、2人が負傷した。

さらにジャルマーナー市では、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、複数の市民が負傷した。

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ダマスカス県では、SANA(2月5日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またバーブ・トゥーマー地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、建物などが被害を受けた。

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ラタキア県では、SANA(2月5日付)によると、ワーディー村、バイト・アブリク村、ダッラ村、ラウダ村、シャフルーラ村、マルジュ・フーハ村、アイドゥー村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、ユーヌスィーヤ大隊、マーリク大隊の外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(2月5日付)によると、県北部のアースィー川(オロンテス川)岸、ムーリク市郊外のヒーサ陸橋一帯で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(2月5日付)によると、ヒムス市クスール地区、ダール・カビーラ村、ラスタン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 5, 2014、AP, February 5, 2014、Champress, February 5, 2014、Halabnews.com, February 5, 2014、al-Hayat, February 6, 2014、Iraqinews.com, February 5, 2014、Kull-na Shuraka’, February 5, 2014、Naharnet, February 5, 2014、NNA, February 5, 2014、Reuters, February 5, 2014、Rihab News, February 5, 2014、SANA, February 5, 2014、UPI, February 5, 2014などをもとに作成。

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2014年2月5日のシリア情勢:シリア政府の動き

外務在外居住者省は、国連・化学兵器禁止機関の合同調査団の法務センターと、調査団メンバーへの医療および救急に関する覚書に署名した。

署名式にはファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣、バッシャール・ジァアファリー駐国連シリア代表が出席した。

SANA, February 5, 2014
SANA, February 5, 2014

SANA(2月5日付)が伝えた。

 

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SANA(2月5日付)は、ハマー市のバアス大学分校の殉教者バースィル・アサド寮で、学生らがデモを行い、ラビーア村の高校に対する反体制武装集団の砲撃(3日)で犠牲となった生徒5人に哀悼の意を示すとともに、軍によるテロとの戦いへの支持を訴えたと報じた。

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クッルナー・シュラカー(2月5日付)は、ダマスカス大学芸術学部の試験で、手榴弾を投げようとしているシリア・アラブ軍兵士の姿や、シリア・アラブ軍の存在に安堵する自画像を描くことを求める試験が突然実施されたと伝えた。

Kull-na Shuraka', February 5, 2014
Kull-na Shuraka’, February 5, 2014

AFP, February 5, 2014、AP, February 5, 2014、Champress, February 5, 2014、al-Hayat, February 6, 2014、Iraqinews.com, February 5, 2014、Kull-na Shuraka’, February 5, 2014、Naharnet, February 5, 2014、NNA, February 5, 2014、Reuters, February 5, 2014、Rihab News, February 5, 2014、SANA, February 5, 2014、UPI, February 5, 2014などをもとに作成。

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2014年2月5日のシリア情勢:反体制勢力の動き

リハーブ・ニュース(2月5日付)は、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)とイスラーム戦線のシャームの鷹旅団が停戦に合意したと報じた。

同報道によると、停戦合意は、アブー・バクル・バグダーディー氏とシャームの鷹旅団のアミール、アブー・イーサー・シャイフ氏によって署名され、戦闘停止のほかに、合同法廷の設置を定めているという。

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クッルナー・シュラカー(2月5日付)によると、ハサカ県シャッダーディー市の中心街で、シャームの民のヌスラ戦線が、地元評議会の協力のもと、1年以上に停電した街灯を復旧した。

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クッルナー・シュラカー(2月5日付)によると、ダルアー県で活動していると思われる反体制武装集団14組織が糾合し、「ヤルムーク師団」を結成した。

ヤルムーク師団に参加した組織は以下の通り:

1. ウマル・ブン・ハッターブ旅団

2. アッバース・ブン・アブドゥルムトリブ旅団

3. 南部の盾旅団

4. バッラー・ビン・マーリク旅団

5. ウサーマ・ブン・ザイド旅団

6. ブスラー・シャーム旅団

7. ヤルムークの稲妻旅団

8. ラジャー・タウヒード旅団

9. 迫撃ミサイル連隊

10. 防空連隊

11. 機甲大隊

12. アクナーフ・ウマリー大隊

13. ムザイラート殉教者大隊

14. 工学偵察大隊

Kull-na Shuraka', February 5, 2014
Kull-na Shuraka’, February 5, 2014

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シリア革命反体制勢力国民連立メンバーで、ジュネーブ2会議第1ラウンド代表団を率いてきたハーディー・バフラ氏は、第2ラウンドにアサド政権が参加することを期待しているとしたロシア側の発言に関して、「アサド政権には最終的な決定がなく、ロシアによって参加を強いられていることを示す」と批判する一方、第1ラウンド終了時に第2ラウンドへの参加を表明した連立について「独立した決定権を持ち、政治解決に真摯に取り組もうとしている」と自賛した。

また、反体制勢力代表団の拡大を求めるロシア側の姿勢に関しては、「これは連立に関わる決定で、連立のみが代表団の規模、参加者を決定する」と述べた。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、国連安保理に対して、国連憲章第7章に基づき、アサド政権に行程に従った化学兵器全廃を義務づける決議の採択を呼びかけた。

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ドイツを拠点とする反体制組織のシリア近代民主主義党は声明を出し、「ジュネーブ2会議の第1ラウンドが何らかの前進をもたらすなどとは期待していなかった」としたうえで、国内の暴力に関して、アサド政権だけでなく、反体制勢力にも責任があると批判した。

AFP, February 5, 2014、AP, February 5, 2014、Champress, February 5, 2014、al-Hayat, February 6, 2014、Iraqinews.com, February 5, 2014、Kull-na Shuraka’, February 5, 2014、Naharnet, February 5, 2014、NNA, February 5, 2014、Reuters, February 5, 2014、Rihab News, February 5, 2014、SANA, February 5, 2014、UPI, February 5, 2014などをもとに作成。

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最新論考「せめぎ合いのなか友好的敵対に軟着陸したシリア和平会議」(Synodos)

せめぎ合いのなか友好的敵対に軟着陸したシリア和平会議
青山弘之 / アラブ地域研究

http://synodos.jp/international/6953
1月22日からスイスのモントルーとジュネーブで、シリアでの紛争の解決に向けた国際和平会議「ジュネーブ2会議」が始まり、シリア政府と在外反体制組織のシリア国民連合(正式名シリア革命反体制勢力国民連立)が3年余りに及ぶ紛争の政治解決に向けて初の直接交渉に臨んだ。

2014年2月4日のシリア情勢:諸外国の動き(追記)

国連の潘基文事務総長は、「シリアにおける子供と武力紛争」と題した報告書を安保理に提出、その内容が公表された。

報告書は、2011年3月から2013年11月中旬までの死者数が10万人以上に達したとしたうえで、うち1万人以上が子供だったと推測した。

また犠牲となった子供のうち、「最初の2年間は政府軍の攻撃によるものが大半」だったが、2013年は「重火器やテロ戦術」を使う反体制武装集団による殺害が増えたと指摘した。

Kull-na Shuraka’, February 5, 2014などをもとに作成。

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2014年2月4日のシリア情勢:レバノンの動き

NNA(2月4日付)によると、北部県アッカール郡のヌーラー村、カシュラク村、アンマール・ビーカート村、アイン・ティーナ村、シャーリーバー村、ドゥーサ村などの郊外に、シリア領から発射された迫撃砲弾が着弾、またウブーディーヤ村・ジンジズ村間の高速道路で銃撃があった。

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NNA(2月5日付)は、シリア軍が北部県アッカール郡のワーディー・ハーリド地方で捜索活動を行い、10代の少年3人を連行したと報じた。

連行された家族は声明を出し、レバノンの関係当局に3人の行方の調査と身柄の確保を求めた。

Naharnet, February 4, 2014, February 5, 2014、NNA, February 4, 2014をもとに作成。

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