2014年2月4日のシリア情勢:諸外国の動き

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣が、モスクワを訪問したシリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長と会談した。

『ハヤート』(2月5日付)によると、会談でラブロフ外務大臣は、連立のジュネーブ2会議への出席を高く評価するとともに、シリア政府代表団との交渉を継続し、「平和的な政治的正常化を選択」するよう求めた。

またロシアのゲンナージー・ガティロフ外務次官は会談に関して、インテルファクス(2月4日付)に「ロシアが、シリア政府と反体制勢力に対して、ジュネーブ2会議の枠内で政治的関係正常化について話し合うための特別作業チームを設置することを提案した」ことを明らかにした。

ガティロフ外務次官は、交渉の難しさを認めつつ「次回の交渉ラウンドが最後にならないようにしたい」と述べ、両者が合意に至った場合は、国連安保理に付託し、拘束力を持つ決議を採択したいとの意思を示した。

ガティロフ外務次官はまた、米国がロシアの提案の実施に向けて、反体制勢力の代表団の拡大などで協力することを誓約したことを明らかにしたが、「国内外の反体制勢力が、シリアで活動するテロ集団に影響力を行使する仕組みを持っていない」と問題点を指摘した。

一方、ラブロフ外務大臣との会談後、ジャルバー議長は記者会見を開き、ジュネーブ2会議における反体制代表団の拡大が主な争点だったことを認めたうえで、「連立は反体制勢力側のより広範な参加をめざしている」と述べた。

ジャルバー議長はしかし「連立は個人で埋め合わせることを認めない」と述べ、反体制勢力の代表団の拡大を誇示レベルではなく、組織単位で行う方針を示しつつ、「連立に対する個人的理由などで会議に参加できなかった何人かと連絡をとりあっている」と付言した。

またジャルバー議長は、アレッポ県などの現状や「樽爆弾」の問題などについても協議し、ロシア側にシリアの人道状況に対して明確な姿勢を示すよう求めたことを明らかにした。

ジャルバー議長は他方、ロシアが提案した特別作業グループについては「議論し得る問題」だと理解を示しつつ、「委員会が何かのための墓場になってはならない」と警戒感を表明した。

しかしジャルバー議長は「我々は今、ロシアと良い関係にあり、この関係はさらに発展するだろう。我々はきっと、再訪するだろう…。ロシアは連立の姿勢を良く理解するようになっている。つまり、ロシアは人道状況や我々の立場に関してゆがんだデータを持っていたということだ」と評価した。

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ロシア日刊紙『コメルサント』(2月4日付)は、米国がロシアに対して、シリアの紛争和解をめぐる新たな交渉形態を提案したと報じた。

同紙によると、新提案は、シリア人どうしの交渉を原則とするジュネーブ2会議の交渉に代えて、サウジアラビア、トルコ、イラン、ロシア、米国が交渉プロセスに参加し、シリアでの政治的関係正常化をめざすことを骨子としており、ロシアはこれに支持を表明したという。

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AFP(2月4日付)は、国連WFP(世界食糧計画)がイラク北部からハサカ県カーミシュリー市への食糧物資の空輸を再開したと報じた。

これにより3万人の1ヶ月分の食糧が搬入される。

WFPは2013年12月にも6万2,000人分の食糧を空輸していた。

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ドイツのアンゲラ・メルケル首相がトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相と会談し、シリア情勢への対応などについて協議した。

会談後の共同記者会見で、メルケル首相は「約3年におよぶシリアの紛争を逃れてきた人々を支援するため、ロシア、中国、さらにはイランと対話しなければならない…。我々は国際社会が一つになることを望んでいる…。先月のジュネーブでの和平会合は、必要とされる人道支援に対応していない」と述べた。

これに対し、エルドアン首相は「常任理事国が必要な行動を阻まれないような安保理改革」が必要だと述べた。

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AFP(2月4日付)によると、イランの首都テヘランで、シリア、イラン、スイスの高官らがシリアへの人道支援状況の改善に向けた協議を行った。

al-Hayat, February 5, 2014
al-Hayat, February 5, 2014

 

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AFP(2月4日付)は、反体制武装集団が包囲するヒムス市旧市街にとどまるイエズス会のオランダ人修道士、フランス・ヴァン・デル・ルフト(Frans van der Lugt)氏(75歳)にスカイプで電話取材を行い、その近況を報じた(http://www.youtube.com/watch?v=MEo43I6F6D4&feature=player_embeddedなどを参照)。

 

AFP, February 4, 2014、AP, February 4, 2014、Champress, February 4, 2014、al-Hayat, February 5, 2014、Interfax, February 4, 2014、Iraqinews.com, February 4, 2014、Kommersant, February 4, 2014、Kull-na Shuraka’, February 4, 2014、Naharnet, February 4, 2014、NNA, February 4, 2014、Reuters, February 4, 2014、Rihab News, February 4, 2014、SANA, February 4, 2014、UPI, February 4, 2014などをもとに作成。

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2014年2月4日のシリア情勢:イラクの動き

リハーブ・ニュース(2月4日付)によると、イラク・クルディスタン地域のスライマーニーヤ市でアサーイシュ本部に爆弾を仕掛けようとしていた男性1人をアサーイシュが逮捕した。

この男性は、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)のアミールの命令で工作活動を行っていたという。

AFP, February 4, 2014、AP, February 4, 2014、Champress, February 4, 2014、al-Hayat, February 5, 2014、Iraqinews.com, February 4, 2014、Kull-na Shuraka’, February 4, 2014、Naharnet, February 4, 2014、NNA, February 4, 2014、Reuters, February 4, 2014、Rihab News, February 4, 2014、SANA, February 4, 2014、UPI, February 4, 2014などをもとに作成。

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2014年2月4日のシリア情勢:国内の暴力

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市マルジャ地区、ダウワール・ハーウーズ地区、ジャズマーティー地区、カターナ地区、シャッアール地区、マサーキン・ハナーヌー地区、アンサーリー地区、ダウワール・ハイダリーヤ地区などを軍が「樽爆弾」で空爆し、多数の市民が死傷した。

アレッポ情報センター(2月4日付)によると、このうちの1発はマサーキン・ハナーヌー地区の児童学校内にあるウスマーン・ブン・アッファーン・モスクに着弾し、子供を含む複数名が死亡したという。シリア人権監視団はモスク攻撃によって、子供と女性が5人、身元不明者が3人の計8人が死亡したと発表している。

また同センターおよび監視団によると、「樽爆弾」の攻撃により、多数の市民がジハード主義武装集団が制圧する地区からシリア政府の支配地域に避難し、マイサル地区、マルジャ地区、ジャズマーティー地区、マアスラーニーヤ地区などは「ゴーストタウン」と化しているという。

一方、ジハード主義武装集団は、軍が拠点としているカールトーン・ホテル一帯、アレッポ城周辺、スライマーニーヤ地区の学校、県庁ビルなどを砲撃し、兵士らが死傷したという。

このほか軍は、クワイリス航空基地周辺、カフルハムラ村近郊、フライターン市などを空爆した。

他方、SANA(2月4日付)によると、アレッポ市カーディー・アスカル地区、カルム・マイサル地区、カルム・ジャズマーティー地区、ジャンドゥール地区、ハナーヌー地区、ダウワール・ジャーウーズ地区、カラム・ダマーン地区、ジュダイダ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市マイダーン地区や県庁舎ビルに反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、子供1人と女性1人の合わせて2人が死亡、複数の市民が負傷した。

さらに、クワイリス村、アルバイド村、シュワイハ村・マアーッラト・アルティーク村回廊、アレッポ中央刑務所周辺、アッザーン村、シャイフ・ナッジャール市(工業団地地区)で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、Syria-news(2月4日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)とそれ以外の武装集団の戦闘激化を受け閉鎖されていたバーブ・サラーマ国境通行所が再開された。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザマルカー町、ザバダーニー市、ムライハ市周辺、アイン・タルマー渓谷、ドゥッハーニーヤ市などで、軍、国防隊が反体制武装集団と交戦し、双方に死傷者が出た。

またダーライヤー市などを軍が「樽爆弾」で空爆したという。

一方、SANA(2月4日付)によると、ダーライヤー市、ハーン・シャイフ・キャンプおよび同市周辺、ヤブルード市一帯、マアルーラー市周辺、ジャブアディーン町近郊、マッラーハ村、マアラカ村、アーリヤ農場、アッブ農場、アドラー市ウンマーリーヤ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、クッルナー・シュラカー(2月4日付)は、ムライハ市郊外の防空総局近くにある軍と「シャッビーハ」の拠点にラフマーン軍団の戦闘員が潜入し、手製の地雷を爆発させ数十人を殺害したと報じた。

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クナイトラ県では、SANA(2月4日付)によると、マアラカ村で軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(2月4日付)によると、ヤルムーク区に人道支援物資4,300ケースが搬入されるとともに、人道状況が懸念されていた住民約2,500人が同地区から移送された。

また、アマーラ地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民2人が負傷した。

一方、シリア人権監視団によると、ジャウバル区が軍の砲撃を受ける一方、アマーラ地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、カルアト・ヒスン市、ザーラ村を軍が空爆する一方、クサイル市近郊の軍検問所で反体制武装集団が爆弾を仕掛けた車を爆破し、複数の兵士を死傷させた。

一方、SANA(2月4日付)によると、ヒムス市バーブ・スィバーア地区に潜入しようとした反体制武装集団を軍が殲滅した。

またヒムス市カラービース地区、クスール地区、ワアル地区、ジャウラト・シヤーフ地区、ダール・カビーラ村、ハーリディーヤ村、ガースィビーヤ村、ザーラ村、カルアト・ヒスン市、シャワーヒド村、クーム村(タドムル市郊外)で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

さらにジャッブーリーン村、カフルナーン村に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、建物などが被害を受けた。

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ダルアー県では、SANA(2月4日付)によると、ダルアー市各所(旧税関地区など)、アトマーン村、ヌアイマ村、ヤードゥーダ村、サムリーン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(2月4日付)によると、ダイル・ザウル市工業地区、ジュバイラ地区、旧空港地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(2月4日付)によると、ナフラ村、カフルラーター村、アブー・ズフール町、ウンム・ジャリーン村、ナイラブ村近郊で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、ハラブ・ニュース(2月4日付)は、複数の消息筋の話として、イドリブ県ダーナー市に隣接するダイル・ハッサーン村で、民間人、自由シリア軍、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の戦闘員45人が遺棄されている集団墓地が発見されたと報じた。

同報道によると、遺体の中には、ダーイシュのアミールの一人、アブー・ウマル・クワイティー氏も含まれており、同氏がイラン人であることが確認されたという。

AFP, February 4, 2014、AMC, February 4, 2014、AP, February 4, 2014、Champress, February 4, 2014、Halabnews.com, February 4, 2014、al-Hayat, February 5, 2014、Iraqinews.com, February 4, 2014、Kull-na Shuraka’, February 4, 2014、Naharnet, February 4, 2014、NNA, February 4, 2014、Reuters, February 4, 2014、Rihab News, February 4, 2014、SANA, February 4, 2014、UPI, February 4, 2014などをもとに作成。

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2014年2月4日のシリア情勢:シリア政府の動き

SANA(2月4日付)によると、ダマスカス郊外県ムウダミーヤト・シャーム市での戦闘激化を受けて長らく避難生活を送ってきた住民数百世帯が、同市での「国民和解」(反体制武装集団との12月の停戦合意)を受けて、帰宅した。

 

SANA, February 4, 2014
SANA, February 4, 2014

 

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SANA(2月4日付)によると、アレッポ市のサアドゥッラー・ジャービリー広場(サアドゥッラー・ジャービリー地区)で、軍による「テロとの戦い」を支持するデモ集会が開かれ、多数の市民が参加した。

デモ集会には、ムハンマド・ワヒード・アッカード県知事、アフマド・サーリフ・イブラーヒーム・バアス党アレッポ支部書記長、アブドゥルカーディル・ハリーリー・アレッポ大学学長、イスラーム教およびキリスト教の宗教関係者も参加した。

また集会に合わせて、バアス党アレッポ支部は「ジュネーブから戻った代表団に向けてアレッポから」と銘打ったシンポジウムを開催し、主権尊重、外国の介入拒否、テロ根絶などが確認された。

 

SANA, February 4, 2014
SANA, February 4, 2014

 

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クッルナー・シュラカー(2月4日付)は、大統領府筋の話として、アサド大統領が、2013年までバアス党シリア地域指導部党出版情報局長を勤めていたハイサム・サターイヒー氏を大統領府政治情報補佐官に任命したと報じた。

大統領府政治情報補佐官は現在、ブザイナ・シャアバーン女史が務めている。

AFP, February 4, 2014、AP, February 4, 2014、Champress, February 4, 2014、al-Hayat, February 5, 2014、Iraqinews.com, February 4, 2014、Kull-na Shuraka’, February 4, 2014、Naharnet, February 4, 2014、NNA, February 4, 2014、Reuters, February 4, 2014、Rihab News, February 4, 2014、SANA, February 4, 2014、UPI, February 4, 2014などをもとに作成。

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2014年2月4日のシリア情勢:反体制勢力の動き

クッルナー・シュラカー(2月4日付)は、シリア人権監視団が発表する犠牲者数に関して、「ラーミー・アブドゥッラフマーン代表は、政権が拷問によって殺害した犠牲者の数、都市部への砲撃での犠牲者数を…入手したのか」と批判し、その正確さに関して疑義を呈した。

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シリア・クルド左派党のサーリフ・カッドゥー書記長は声明を出し、シリア・クルド国民評議会による除名措置に関して「民主的な自治区がクルド人民に資するとしてきたシリア・クルド国民評議会の姿勢に矛盾しており、正しくない」と批判した。

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クッルナー・シュラカー(2月4日付)は、アレッポ県アターリブ市で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が略奪した自動車、大型家電を転売している、と報じた。

AFP, February 4, 2014、AP, February 4, 2014、Champress, February 4, 2014、al-Hayat, February 5, 2014、Iraqinews.com, February 4, 2014、Kull-na Shuraka’, February 4, 2014、Naharnet, February 4, 2014、NNA, February 4, 2014、Reuters, February 4, 2014、Rihab News, February 4, 2014、SANA, February 4, 2014、Syria-news.com, February 4, 2014、UPI, February 4, 2014などをもとに作成。

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2014年2月3日のシリア情勢:諸外国の動き(追記)

サウジアラビアのアブドゥッラー国王は、「国外での戦闘行為に参加した者、過激な宗教・思想集団や国内外でテロ組織に分類される組織に所属、あるいはその思想・方法を支持・採用、共鳴、物心面で支援、唱導した者」を3年から20年の禁固刑に処することを定めた国王令を発した。

サウジアラビア通信(2月3日付)が伝えた。

SPA, February 3, 2014、al-Hayat, February 4, 2014をもとに作成。

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2014年2月3日のシリア情勢:反体制勢力の動き(追記)

シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・トゥウマ暫定内閣(ガズィアンテップ)の教育省は、トルコをはじめとする周辺諸国とともに「シリア教育評議会」を設置し、周辺諸国の避難民への教育制度の整備を行うと発表した。

Kull-na Shuraka’, February 4, 2014をもとに作成。

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2014年2月3日のシリア情勢:諸外国の動き

アル=カーイダ総司令部が、「アル=カーイダとイラク・シャーム・イスラーム国との関係」と題した声明を発表し、アブー・バクル・バグダーディーがアイマン・ザワーヒリー氏の命令を幾度となく拒否したと批判し、ダーイシュと断交すると宣言した。

声明でアル=カーイダ総司令部は「ダーイシュとはもはや無関係」で、ダーイシュがアル=カーイダ総司令部から派生した組織ではなく、また結成にあたって何らの指示を求められていなかったと断じ、「アル=カーイダはダーイシュが行う行為に責任を負っていない」と主張した。

同声明は、1月22日付(ヒジュラ暦1435年ラビーア・アウワル月21日付)とされている。

Kull-na Shuraka', February 3, 2014
Kull-na Shuraka’, February 3, 2014

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サウジアラビアの説教師アブドゥッラー・ムハイスニー氏が音声声明を出し、自身が立ち上げた「ウンマ・イニシアチブ」(停戦案)をイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が拒否したことを明らかにしたうえで、「事態は一部の人々が想像していたのとは異なり、イスラームのための戦争でも、イスラーム国家をめざす戦争でもなかった。かりにそうだったとしても、どうしてあのような事件が起きたのか? なぜシャームの民のヌスラ戦線に対して戦端を開いたのか?… 我々の青年らの魂はこれほどまでに安っぽいものなのか? 彼らは子供…を殺害するために爆殺させられている」と批判した。

そのうえで「アブー・バクル・バグダーディー氏は、アッラーの命に従うことをシャームのイスラーム法廷で…誓約し…、シャームでの殺戮を止め…、自らの組織をイラクにとどめるべきだ」と呼びかけた。

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『ハヤート』(2月4日付)は、複数の外交筋の話として、ナースィル・カッドゥーラ国連・アラブ連盟共同特別副代表が「解任された」と報じた。

カッドゥーラ副代表は、PA元外務大臣で、2012年3月に同職に就任し、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表を補佐してきた。

複数の外交筋によると、「ブラーヒーミー共同特別代表が独断的に決定を下すことに長らく異論を唱え、仕事を押しつけることに不満を抱き、アラブ連盟の役割を評価しなかったこと」が主因だという。

al-Hayat, February 4, 2014
al-Hayat, February 4, 2014

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『ワシントン・ポスト』(2月3日付)は、ジョン・ケリー米国務長官が、ドイツのミュンヘン滞在中の2月2日に米議員15人と会し、バラク・オバマ政権の現在の対シリア政策が「奏功していない」としたうえで「穏健な反体制勢力に武器供与するときが来た」と述べたと報じた。

ケリー米国務長官はまた「ロシアはシリアの内政を終わらせるために手助けはしてくれず、アサド政権は化学兵器廃棄の行程を守らない」と述べたという。

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ロシアのセルゲイ・リャブコフ外務副大臣はロイター通信(2月3日付)に、化学兵器廃棄プロセスの遅れに関して「シリア政府は化学兵器廃棄の誓約を遵守する。ロシアは6月30日の最終期限までに遵守される可能性を信じている」と述べた。

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バレリー・アモス人道問題担当事務次長は、訪問先のイタリアの首都ローマでの記者会見で、ジュネーブ2会議に関して「私たちは皆、失望感を表明しました。政治的亀裂に議論が集中した先週のジュネーブでは、人道的亀裂に関して何の進展も見られなかった…。しかし、人道的亀裂のなかに両当事者の信頼醸成の可能性も見出している。政治的対話は周知の通り、長く複雑ですが、人道的問題と切り離して行われるべきです」と述べた。

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アラブ連盟のナビール・アラビー事務総長は、ジュネーブ2会議第1ラウンドに関して記者会見で「現地で何も具体的なことは起きていない」と遺憾の意を示した。

しかし、アラビー事務総長は、アサド政権から「席をともにできないテロリスト」と目されてきたシリア革命反体制勢力国民連立が、会議で政権側と直接交渉を行ったことを大きな成果だと評価した。

AFP, February 3, 2014、AP, February 3, 2014、Champress, February 3, 2014、al-Hayat, February 4, 2014、Iraqinews.com, February 3, 2014、Kull-na Shuraka’, February 3, 2014、Naharnet, February 3, 2014、NNA, February 3, 2014、Reuters, February 3, 2014、Rihab News, February 3, 2014、SANA, February 3, 2014、UPI, February 3, 2014、The Washington Post, February 3, 2014などをもとに作成。

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2014年2月3日のシリア情勢:イラクの動き

国防省は声明を出し、アンバール県のマルアブ地方、フマイラ地方でイラク警察部隊が軍の協力のもと、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の戦闘員57人を殺害したと発表した。

AFP, February 3, 2014、AP, February 3, 2014、Champress, February 3, 2014、al-Hayat, February 4, 2014、Iraqinews.com, February 3, 2014、Kull-na Shuraka’, February 3, 2014、Naharnet, February 3, 2014、NNA, February 3, 2014、Reuters, February 3, 2014、Rihab News, February 3, 2014、SANA, February 3, 2014、UPI, February 3, 2014などをもとに作成。

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2014年2月3日のシリア情勢:レバノンの動き

ナハールネット(2月3日付)などによると、ベイルート県南部のシュワイファート市(レバノン山地県)で、乗客を乗せて走行中だったミニバス内で自爆ベルトを着用した男性が自爆し、2人が負傷した。

 

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NNA(2月3日付)によると、ベカーア県ヘルメル郡カーア地方で、シリア領から潜入しようとした武装集団メンバー4人をレバノン軍が逮捕した。

Naharnet, February 3, 2014
Naharnet, February 3, 2014

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NNA(2月3日付)によると、1日のベカーア県ヘルメル市での自爆テロで重傷を負っていた男性1人が死亡し、テロの犠牲者は4人になった。

AFP, February 3, 2014、AP, February 3, 2014、Champress, February 3, 2014、al-Hayat, February 4, 2014、Iraqinews.com, February 3, 2014、Kull-na Shuraka’, February 3, 2014、Naharnet, February 3, 2014、NNA, February 3, 2014、Reuters, February 3, 2014、Rihab News, February 3, 2014、SANA, February 3, 2014、UPI, February 3, 2014などをもとに作成。

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2014年2月3日のシリア情勢:国内の暴力

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(2月3日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が早朝、ラーイー村内の反体制武装集団の作戦司令室に対して自爆攻撃を行い侵攻、同市を制圧した。

自爆攻撃は、同市を拠点としていたタウヒード旅団との停戦交渉を行っていた戦闘員が、交渉の席上で敢行し、ファトフ旅団のアブドゥルムンイム・カルナディル司令官、タウヒード旅団のイマード・ディーマーン司令官ら14人を殺害し、一気に攻勢に出たという。

ラーイー村には、反体制武装集団の刑務所が設置され、「解放区」で捕らえられた犯罪者や政府軍の兵士らが投獄されていた。

またシリア人権監視団によると、軍ヘリコプターがアレッポ市各所やアレッポ中央刑務所周辺に「樽爆弾」多数を投下し、男性9人、子供5人、女性1人、身元不明者3人の合わせて18人が死亡した。

これに関して、シリア革命総合委員会は、とアレッポ市内の複数の病院が「救援の呼びかけ」を行っていると発表した。

また複数の消息筋によると、軍の攻撃と反体制武装集団との戦闘激化を受け、アレッポ市アシュラフィーヤ地区などの住民が避難を余儀なくされているという。

一方、SANA(2月3日付)によると、アレッポ中央刑務所周辺、クワイリス村、アルバイド村、マーイル町、ムスリミーヤ村、シャイフ・ナッジャール市(工業団地地区)、ナスルッラー村、ブラート村、アレッポ市ジュダイダ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、スッカリー地区、カルム・マイサル地区、マルジャ地区、サーリヒーン地区、アンサーリー地区、シャッアール地区、ジャズマーティー地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、反体制武装集団は市内の財務局ビルでは、反体制武装集団が仕掛けた爆弾が爆発し、建物が被害を受けた。

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ダマスカス県では、SANA(2月3日付)によると、ヤルムーク区の約800世帯を対象とした人道支援物資(3,480ケース)の搬入作業が完了した。

また、ジャウバル区、カダム区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(2月3日付)によると、アドラー市ウンマーリーヤ地区、アッブ農場、ムライハ市、ダーライヤー市、ヤブルード市、ハーン・シャイフ・キャンプおよび同市周辺、アルバイン市、ムウダミーヤト・シャーム市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(2月3日付)によると、サルマー町郊外、ドゥーリーン村、タルティヤーフ村、マルジュ・フーハ村、カフルダブラ村、アイン・カンタラ村、アムズィーン村、アイン・イーサー市、アブリク村、ドゥワイリカ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(2月3日付)によると、ムハルダ市・シール村間の街道で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またラビーア町の高校に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、生徒5人が死亡した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(2月3日付)によると、ダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区、旧空港地区、工業地区、ハウィーカ地区、マリーイーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、SANA(2月3日付)によると、ティシュリーン油田周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(2月3日付)によると、ダルアー市各所で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(2月3日付)によると、ダール・カビーラ村、ハーリディーヤ村、マシュラファ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 3, 2014、AP, February 3, 2014、Champress, February 3, 2014、al-Hayat, February 4, 2014、Iraqinews.com, February 3, 2014、Kull-na Shuraka’, February 3, 2014、Naharnet, February 3, 2014、NNA, February 3, 2014、Reuters, February 3, 2014、Rihab News, February 3, 2014、SANA, February 3, 2014、UPI, February 3, 2014などをもとに作成。

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2014年2月3日のシリア情勢:シリア政府の動き

SANA(2月3日付)によると、ダマスカス郊外県クドスィーヤー市で暮らすゴラン高原(イスラエル占領地)からの避難民がデモ行進を行い、国内での治安と安定の回復を求めた。

SANA, February 3, 2014
SANA, February 3, 2014

 

AFP, February 3, 2014、AP, February 3, 2014、Champress, February 3, 2014、al-Hayat, February 4, 2014、Iraqinews.com, February 3, 2014、Kull-na Shuraka’, February 3, 2014、Naharnet, February 3, 2014、NNA, February 3, 2014、Reuters, February 3, 2014、Rihab News, February 3, 2014、SANA, February 3, 2014、UPI, February 3, 2014などをもとに作成。

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2014年2月3日のシリア情勢:反体制勢力の動き

シリア人権監視団は、2月2日の1日だけで子供39人を含む258人が死亡したと発表した。

このうちアレッポ市での死者は77人で、そのなかの8人が反体制武装集団戦闘員、2人が「樽爆弾」による被害者、そしてそれ以外はアズィーザ地区、シャイフ・マクスード地区での「軍との戦闘」による犠牲者だという。

またアレッポ市以外のアレッポ県各所では69人が死亡、うち40人(子供22人、女性4人を含む)がバーブ街道地区への「樽爆弾」による空爆の犠牲者だという。

また監視団は、1月3日から2月2日の1ヶ月間でのイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)とそれ以外の反体制武装集団との戦闘(アレッポ県、イドリブ県、ラッカ県、ハマー県、ヒムス県、ダイル・ザウル県)による犠牲者数が1,747人に達したと発表した。

このうち215人が銃撃、砲撃、車爆弾によって犠牲となった民間人(うち21人がダーイシュによって処刑、1人は反体制武装集団が処刑)で、979人が反体制武装集団戦闘員(うち5人がジハード主義武装集団の司令官、数十人がダーイシュによって処刑)で、531人がダーイシュ戦闘員(うち34人が自爆攻撃で死亡、56人が反体制武装集団によって処刑)だという。

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クッルナー・シュラカー(2月3日付)によると、シリア・クルド国民評議会が事務局会合を開き、シリア・クルド左派党、民主左派党、そして無所属のアクラム・ハッスー氏の除名を決定した。

民主統一党が主導する西クルディスタン移行期民政局に参加したことが除名の理由だという。

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アラブ社会主義連合民主党は声明を出し、ジュネーブ2会議第2ラウンドに向けて、国連に対して軍が包囲する地域の包囲解除、人道支援物資の搬入、民主性への体制転換に対して責任をもって対処するよう求めた。

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シリア革命反体制勢力国民連立が声明を出し、政治委員会メンバーのファーイズ・サーラ氏の長男ウィサーム・ファーイズ・サーラ氏が、獄中で拷問死したと発表した。

AFP, February 3, 2014、AP, February 3, 2014、Champress, February 3, 2014、al-Hayat, February 4, 2014、Iraqinews.com, February 3, 2014、Kull-na Shuraka’, February 3, 2014、Naharnet, February 3, 2014、NNA, February 3, 2014、Reuters, February 3, 2014、Rihab News, February 3, 2014、SANA, February 3, 2014、UPI, February 3, 2014などをもとに作成。

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2014年2月2日のシリア情勢:反体制勢力の動き(追記)

シリア・ムスリム同胞団(ハッサーン・ハーシミー政治局長)は声明を出し、ジュネーブ2会議第1ラウンドがアサド政権のペテンと国際社会の沈黙によって成果を得られなかったと非難、第2ラウンド開始までに、軍による砲撃、「樽爆弾」による空爆の停止、逮捕者釈放、都市・村に対する軍の包囲解除、被災者への人道支援のための安全保障回廊の設置を実現するため、国連安保理に実務的な行動を求めた。

Kull-na Shuraka’, February 3, 2014をもとに作成。

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2014年2月2日のシリア情勢:諸外国の動き

トルコのアフメト・ダウトオール外務大臣は、ミュンヘン安保会議(1月31日~2月2日)で演説し、「国際社会は、ボスニア、ルワンダのときと同じように…シリアでその無力を露呈した…。国連事務総長は今すぐヒムス、ヤルムークに行って、許しを請うべきだ…。中国であれ、ロシアであれ、米英仏であれ、今こそ安保理で行動すべきだ」と述べ、シリア国内の被災地域への人道支援物資搬入を義務づける安保理決議の採択を呼びかけた。

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サウジアラビアの前総合情報庁長官のトゥルキー・ファイサル王子はミュンヘン安保会議で「私はバッシャール・アサド政権の集団虐殺や人道犯罪を非難する。アサドがこうした犯罪を犯すことをイランが支援していることを非難する。ロシアがバッシャールに武器供与を続けていることを非難する。中国が安保理でロシアに追随し、シリアでの戦闘をとめる努力に反対していることを非難する…。フランス以外の西側諸国がシリア国民への支援に慎重であることを非難する」と述べた。

しかし、シリア国内でのイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム戦線などのジハード主義勢力については何ら批判しなかった。

AFP, February 2, 2014、AP, February 2, 2014、Champress, February 2, 2014、al-Hayat, February 3, 2014、Iraqinews.com, February 2, 2014、Kull-na Shuraka’, February 2, 2014、Naharnet, February 2, 2014、NNA, February 2, 2014、Reuters, February 2, 2014、Rihab News, February 2, 2014、SANA, February 2, 2014、UPI, February 2, 2014などをもとに作成。

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2014年2月2日のシリア情勢:イラクの動き

内務省報道官は声明を出し、サラーフッディーン県ティクリート市東部で、警察部隊がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の指導者の一人バディーア・アフマド・マフムード氏を殺害したと発表した。

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イラキー・ニュース(2月2日付)は、治安筋の話として、バービル県北部のブハイラート地方で軍がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦し、テロリスト16人を殺害、7人を逮捕したと報じた。

AFP, February 2, 2014、AP, February 2, 2014、Champress, February 2, 2014、al-Hayat, February 3, 2014、Iraqinews.com, February 2, 2014、Kull-na Shuraka’, February 2, 2014、Naharnet, February 2, 2014、NNA, February 2, 2014、Reuters, February 2, 2014、Rihab News, February 2, 2014、SANA, February 2, 2014、UPI, February 2, 2014などをもとに作成。

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2014年2月2日のシリア情勢:国内の暴力

ダイル・ザウル県では、Syria-news(2月2日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が、ハトラ村、ヒサーン村、ヒシャーム村など県東部のシャームの民のヌスラ戦線の拠点複数カ所を攻撃し、ヒシャーム村のCONOCO石油精製所、穀物加工工場などを制圧した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、軍ヘリコプターがアレッポ市各所に多数の「樽爆弾」を投下し、少なくとも85人が死亡した。

シリア革命総合委員会によると、「樽爆弾」が投下されたのは、アレッポ市内のバーブ・ナイラブ地区、マアーディー地区、マイサル地区、バーブ街道地区、ハルワーニーヤ地区、ダフラト・アワード地区、カーティルジー地区、スッカリー地区、バニー・ザイド地区、アシュラフィーヤ地区、アンサーリー地区、アーミリーヤ地区、ジャズマーティー地区などだという。

またアレッポ市以外でも、マーイル町などが軍の砲撃・空爆を受けた。

一方、SANA(2月2日付)によると、アレッポ市カルム・フーミド地区、旧市街、シャッアール地区、カーディー・アスカル地区、バーブ・ハディード地区、マイサル地区、マルジャ地区、ジャンドゥール交差点で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またクワイリス村、アブー・ジャッバール村、ダイル・ハーフィル市、マーイル町、バービース村、ムスリミーヤ村、アレッポ中央刑務所周辺、シャイフ・ナッジャール市(工業団地地区)、ICARDA、ナイラブ村東部で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ザーラ村、フッス村一帯で、軍、国防隊、ヒズブッラー民兵が、反体制武装集団と交戦、軍が空爆を行った。

一方、SANA(2月2日付)によると、ザーラ村、サフサーファ村、ウンム・トゥワイニー村、ジャルフ村、ブルダイヤート農場、ガントゥー市、ムフターリーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またレバノン領からクサイル市郊外に潜入しようとした武装集団を軍が撃退した。

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ダマスカス県では、UNRWA報道官によると、ヤルムーク区に人道支援物資第4弾の搬入作業が行われた。

一方、SANA(2月2日付)によると、カダム区(ボール・サイード)で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、「ハウラーンのジュネーブ」を名乗る武装集団の合同広報室がビデオ声明を出し、アトマーン村北部、シャクラー村、ヌジャイフ村の軍検問所や拠点を解放したと発表した。

一方、SANA(2月2日付)によると、アトマーン村、ヒルバト・ガザーラ町、ダルアー市各所、アーイブ村、(西)ガーリヤ村、サイダー町、フラーク市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イマーム大隊(シャームの民のヌスラ戦線)の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

Kull-na Shuraka', February 2, 2014
Kull-na Shuraka’, February 2, 2014

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ダマスカス郊外県では、SANA(2月2日付)によると、アイン・タルマー渓谷、ザバダーニー市、マアルーラー市、シールービーム修道院周辺、ジャブアディーン町周辺、ダーライヤー市、ハーン・シャイフ・キャンプおよび同市周辺、アッブ農場、ムライハ市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またジャルマーナー市では、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、女性、子供を含む24人が負傷した。

さらにアサール・ワルド町にある農民総連合ダマスカス県・ダマスカス郊外県支部長のムハンマド・ハッルーフ氏の自宅前で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、3人が負傷した。

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イドリブ県では、SANA(2月2日付)によると、マストゥーマ村、アリーハー市南部で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(2月2日付)によると、タイバト・イマーム市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 2, 2014、AP, February 2, 2014、Champress, February 2, 2014、al-Hayat, February 3, 2014、Iraqinews.com, February 2, 2014、Kull-na Shuraka’, February 2, 2014、Naharnet, February 2, 2014、NNA, February 2, 2014、Reuters, February 2, 2014、Rihab News, February 2, 2014、SANA, February 2, 2014、Syria-news.com, February 2, 2014、UPI, February 2, 2014などをもとに作成。

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2014年2月2日のシリア情勢:シリア政府の動き

SANA(2月2日付)によると、ダマスカス郊外県ナブク市で軍による治安回復を支持する集会が開かれ、バアス党ダマスカス郊外支部書記長ら要人のほか、多数の住民が参加した。

SANA, February 2, 2014
SANA, February 2, 2014

また、ダマスカス県カフルスーサ区(ルワーン地区)で、軍によるテロとの戦いを支持する集会が開かれ、多数の市民が参加した。

 

AFP, February 2, 2014、AP, February 2, 2014、Champress, February 2, 2014、al-Hayat, February 3, 2014、Iraqinews.com, February 2, 2014、Kull-na Shuraka’, February 2, 2014、Naharnet, February 2, 2014、NNA, February 2, 2014、Reuters, February 2, 2014、Rihab News, February 2, 2014、SANA, February 2, 2014、UPI, February 2, 2014などをもとに作成。

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2014年2月2日のシリア情勢:反体制勢力の動き

シリア革命反体制勢力国民連立のルワイユ・サーフィー報道官は、ジュネーブ2会議での反体制勢力の代表団の拡大に関して、「ブラーヒーミー共同特別代表が介入し、反体制勢力代表団の本質を限定することは受け入れられない。こうした介入は前進をもたらさない」と非難した。

クッルナー・シュラカー(2月2日付)が伝えた。

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シリア革命反体制勢力国民連立のファーイズ・サーラ氏(政治委員会メンバー)は、「連立内外から(ジュネーブ2会議の反体制勢力)交渉代表団の拡大が要求されている」と述べた。

サーラ氏はまた「反体制勢力の代表団が可能な限り広く代表が加わるべきだが、交渉に参加している代表団は、連立だけでなく、市民団体、地元評議会、自由シリア軍、クルド政党の代表団だ」と主張、拡大に消極的な姿勢を示した。

『ハヤート』(2月3日付)が伝えた。

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シリア国民評議会のアブドゥッラフマーン・ハーッジ氏も「連立に代表団拡大を求める国際社会の圧力がある。しかし、連立はこれによって脆弱な代表団になってしまうことを懸念している」と述べた。

『ハヤート』(2月3日付)が伝えた。

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民主的変革諸勢力国民調整員会のアーリフ・ダリーラ氏は『ハヤート』(2月3日付)に「連立の一部のメンバーが連絡してきた、ジュネーブ2会議の反体制勢力代表団への参加をもちかけた…。しかし、たとえ調整委員会がジュネーブ2会議への参加に同意したとしても、私は参加しない…。我々は調整委員会と連立による拡大会合で、共同ヴィジョンや反体制勢力使節団のメンバーで合意することを提案している」と述べた。

AFP, February 2, 2014、AP, February 2, 2014、Champress, February 2, 2014、al-Hayat, February 3, 2014、Iraqinews.com, February 2, 2014、Kull-na Shuraka’, February 2, 2014、Naharnet, February 2, 2014、NNA, February 2, 2014、Reuters, February 2, 2014、Rihab News, February 2, 2014、SANA, February 2, 2014、UPI, February 2, 2014などをもとに作成。

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2014年2月1日のシリア情勢:諸外国の動き(追記)

ミュンヘン安保会議に出席するためドイツを訪問中のジョン・ケリー米国務長官、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣、国連の潘基文事務総長、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表が会談し、ジュネーブ2会議第2ラウンドなどシリア情勢などについて協議した。

会談後に米国務省は声明を出し、ジュネーブ2会議第2ラウンドに関してシリアの反体制勢力の代表団を拡大する必要があると発表した。

『ハヤート』(2月3日付)によると、会談では、民主的変革諸勢力国民調整委員会、イスラーム戦線メンバーのシリア革命反体制勢力国民連立代表団への参加の可否について協議がなされたという。

また同紙は、クルド消息筋の話として、ロシアが、民主的変革諸勢力国民調整委員会とクルド最高委員会に、反体制勢力(シリア革命反体制勢力国民連立)の代表団に参加するよう求めていると伝えた。

al-Hayat, February 3, 2014などをもとに作成。

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2014年2月1日のシリア情勢:反体制勢力の動き(追記)

シリア人権監視団は2011年3月から2013年1月末にかけてシリアでの紛争での死者総数が13万6,227人に達したと発表した。

死者総数のうち、民間人は1ヶ月前の発表より約1万8,000人少ない(!)4万7,998人(うち子供は7,300人)、ジハード主義武装集団を含む反体制武装集団戦闘員は3万1,629人、軍兵士、国防隊戦闘員、人民諸委員会メンバー、「シャッビーハ」などは5万3,776人、ヒズブッラー戦闘員は271人、アサド政権を支持する「シーア派民兵」戦闘員は338人、身元不明者は2,824人だという。

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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長は、ドイツで開催中のミュンヘン安保会議(1月31日~2月2日)に出席し、2月10日に再開が予定されているジュネーブ2会議第2ラウンドに出席する意思を表明した。

ジャルバー議長は「連立はジュネーブ2会議に行くとの勇敢な決断を下した。我々は、シリアに民主的解決、ジュネーブ合意の実施、移行期統治機関の樹立をもたらすような政治的解決を支持する」と述べた。

そのうえで「アサド政権はあらゆるカードを交渉のために利用している。人道回廊までもだ…。人々をMiG戦闘機、ミサイル、樽爆弾で攻撃している政権と交渉することは正しいことではない。だが、こうした状況にもかかわらず…、連立は2月10日からの第2ラウンドに出席することを決定した」と強調した。

また「我々は何度も、ヒズブッラー…などすべての民兵のシリアからの退去を要求してきた…。一方、テロ組織のイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)もおり、我々との戦争を通じて、アレッポ、イドリブ、ハマーを解放した」と主張した。

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ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(2月2日付)が、東グータ地域の複数の消息筋の話として、「革命家」が軍の戦闘機をバイタリーヤ地方で撃墜したと報じた。

AFP, February 1, 2014、al-Hayat, February 3, 2014、Kull-na Shuraka’, February 2, 2014をもとに作成。

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2014年2月1日のシリア情勢:諸外国の動き

ドイツで開催中のミュンヘン安保会議(1月31日~2月2日)で、西側諸国、ロシアなどの安全保障当局者がシリア情勢、ウクライナ情勢などに関して意見を交換した。

またジョン・ケリー米国務長官、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣、国連の潘基文事務総長、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表は安保会議とは別に会談し、シリア情勢などについて協議した。

なおこの会談に先立って、ケリー米国務長官はラブロフ外務大臣と個別に会談した。

これに関して『ハヤート』(2月2日付)は、米高官の話として、ケリー国務長官が、化学兵器廃棄プロセスに関して、ラブロフ外務大臣にラタキア港からの化学物質搬出の作業の遅れを指摘し、シリア政府に搬出作業を進展させるようを急がせるよう求めたと報じた。

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ジェニファー・サキ米国務省報道官は、ジュネーブ2会議期間中に米国の複数の外交官がワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣らシリア政府代表団に直接交渉を要請していたとの一部情報を否定した。

ロイター通信(2月1日付)が伝えた。

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『ハヤート』(2月2日付)は、信頼できる複数の消息筋の話として、フォバート・フォード駐シリア米大使がジョン・ケリー米国務長官に辞意を伝えたと報じた。

AFP, February 1, 2014、AP, February 1, 2014、Champress, February 1, 2014、al-Hayat, February 2, 2014、Iraqinews.com, February 1, 2014、Kull-na Shuraka’, February 1, 2014、Naharnet, February 1, 2014、NNA, February 1, 2014、Reuters, February 1, 2014、Rihab News, February 1, 2014、SANA, February 1, 2014、UPI, February 1, 2014などをもとに作成。

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2014年2月1日のシリア情勢:イラクの動き

国防省は声明を出し、アンバール県ファッルージャ市でイラク空軍がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の車輌3台を破壊し、戦闘員15人を殺害したと発表した。

イラキー・ニュース(2月1日付)が伝えた。

AFP, February 1, 2014、AP, February 1, 2014、Champress, February 1, 2014、al-Hayat, February 2, 2014、Iraqinews.com, February 1, 2014、Kull-na Shuraka’, February 1, 2014、Naharnet, February 1, 2014、NNA, February 1, 2014、Reuters, February 1, 2014、Rihab News, February 1, 2014、SANA, February 1, 2014、UPI, February 1, 2014などをもとに作成。

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2014年2月1日のシリア情勢:レバノンの動き

NNA(2月1日付)によると、ベカーア県ヘルメル郡ヘルメル市のガソリン・スタンドで爆弾を積んだ自動車が自爆し、3人が死亡、約30人が負傷した。

この自爆テロに関して、シャームの民のヌスラ戦線が犯行を認める声明をツイッターを通じて出した。

声明でヌスラ戦線は「愛すべきシリアにおいて、我らがか弱い国民に対するイランの党(ヒズブッラー)の犯罪が続くなか…、我々はこの党の虐殺を止めるために、党の支配地域で同様の方法をとらざるを得ない。この党が自らの決定を再考することを希望しつつ」と表明した。

またヌスラ戦線は「レバノンのスンナ派に、この抑圧的な軍事支配に反乱を起こす」よう呼びかけた。

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OTV(1月1日付)によると、ベカーア県ヘルメル郡での自爆テロ発生の数時間後、北部県アッカール郡のウブーディーヤ村とアリーダ村に面する国境通行所2カ所をシリア当局が一時閉鎖した。

Youtube, February 1, 2014
Youtube, February 1, 2014

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NNA(2月1日付)によると、北部県アッカール郡のヌーラ村、ヒクル・ジャニーン村、カシュラク村の郊外が、シリア領内からの迫撃・銃撃を受けた。

AFP, February 1, 2014、AP, February 1, 2014、Champress, February 1, 2014、al-Hayat, February 2, 2014、Iraqinews.com, February 1, 2014、Kull-na Shuraka’, February 1, 2014、Naharnet, February 1, 2014、NNA, February 1, 2014、OTV, February 1, 2014、Reuters, February 1, 2014、Rihab News, February 1, 2014、SANA, February 1, 2014、UPI, February 1, 2014などをもとに作成。

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2014年2月1日のシリア情勢:国内の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、マルジュ・スルターン村で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、アブー・ファドル・アッバース旅団が、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(2月1日付)によると、アドラー市ウンマーリーヤ地区、ハラスター市、ハーン・シャイフ・キャンプおよび同市郊外、ダーライヤー市東部、アイン・ハドラー村、ヤブルード市、ラアス・アイン市、マアルーラー市・ジャブアディーン町間で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アブド村の軍連隊基地への反体制武装集団の攻撃を受け、軍が撤退、反体制武装集団が同村を制圧した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市バーブ街道地区を軍が砲撃し、6人が死亡、またマルジャ地区に「樽爆弾」が着弾し、市民3人が死亡、またクワイリス航空基地周辺を反体制武装集団が砲撃した。

またイスラーム旅団が占拠するムスリミーヤ村郊外の歩兵学校に、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が爆弾を仕掛けた車3台を突入させ、イスラーム旅団の「アブー・ハーティム」を名乗る司令官を含む12人を殺害、数十人を負傷させた。

一方、ハラブ・ニュース(2月1日付)によると、アレッポ市ハムダーニーヤ地区では、軍が一般住宅や避難民が身を寄せるモスク、学校などで反体制活動家の捜索活動を行ったという。

他方、SANA(2月1日付)によると、アレッポ中央刑務所周辺、ラスム・アッブード村、ヒーラーン村、アッザーン村、ハッダーディーン村、ワディーヒー村、アルバイド村、クワイリス村、シャイフ・ナッジャール市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、ジュダイダ地区、マシュハド地区、シャッアール地区、アンサーリー地区、マルジャ地区、ブスターン・カスル地区、バニー・ザイド地区、カルム・ジャズマーティー地区、カルム・マイサル地区、カーディー・アスカル地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、シャリーア委員会拠点などを破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ザーラ村を軍が空爆した。

一方、SANA(2月1日付)によると、ダール・カビーラ村、ハーリディーヤ村、サアン村、アイン・フサイン村、ヒムス市ジャウラト・シヤーフ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線などからなる武装集団がムーリク市南部の軍検問所、ハラファーヤー市・タイバト・イマーム市間の検問所を制圧した。

同監視団によると、ヌスラ戦線などは、ムーリク市一帯をすでに制圧し、イドリブ県ワーディー・ダイフ軍事基地、ハーミディーヤ村、ハーン・シャイフ・キャンプなどにいたる軍の兵站路を遮断したという。

一方、SANA(2月1日付)によると、カフルズィーター市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市の航空基地近くで軍とジハード主義武装集団が交戦した。

一方、SANA(2月1日付)によると、郡がティーム油田周辺およびマリーイーヤ村で反体制武装集団の拠点を破壊し、同油田周辺一帯を制圧した。

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ダマスカス県では、SANA(2月1日付)によると、カダム区(ブール・サイード)で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(2月1日付)によると、シャクラー村、イズラア市、ダルアー市各所(名民キャンプ地区など)、サナア・ハマーム村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(2月1日付)によると、ビンニシュ市、イドリブ刑務所街道で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 1, 2014、AP, February 1, 2014、Champress, February 1, 2014、Halabnews.com, February 2, 2014、al-Hayat, February 2, 2014、Iraqinews.com, February 1, 2014、Kull-na Shuraka’, February 1, 2014、Naharnet, February 1, 2014、NNA, February 1, 2014、Reuters, February 1, 2014、Rihab News, February 1, 2014、SANA, February 1, 2014、UPI, February 1, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年2月1日のシリア情勢:シリア政府の動き

ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣らシリア政府代表団がジュネーブ2会議を終え、空路でダマスカスに帰任した。

ムアッリム外務在外居住者大臣は移動中の機内で記者団の取材に応じ、モントルー市滞在中に米国側から直接交渉を持ちかけられたが、ジョン・ケリー米国務長官がジュネーブ2会議初日の演説で行ったシリア政府への非難に対しての謝罪がないかぎりは応じられないと応え、これを拒否したことを明らかにした。

また、移行期統治機関やアサド大統領の退陣をめぐるシリア革命反体制勢力国民連立の姿勢に関して「彼らの支持者や支援者が抱いている幻想をあきらめなければ、現実と齟齬をきたすことになろう」と批判した。

SANA, February 1, 2014
SANA, February 1, 2014

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ウムラーン・ズウビー情報大臣は、レバノンのベカーア県ヘルメル市での自爆テロに関して、「レバノン、シリア、イラクで発生しているそれ以外のテロと同じように、これで得をするのは、シオニストだけだ」と批判した。

SANA(2月1日付)が伝えた。

AFP, February 1, 2014、AP, February 1, 2014、Champress, February 1, 2014、al-Hayat, February 2, 2014、Iraqinews.com, February 1, 2014、Kull-na Shuraka’, February 1, 2014、Naharnet, February 1, 2014、NNA, February 1, 2014、Reuters, February 1, 2014、Rihab News, February 1, 2014、SANA, February 1, 2014、UPI, February 1, 2014などをもとに作成。

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2014年2月1日のシリア情勢:反体制勢力の動き

フランス24(2月1日付)は、ダマスカス県バルザ区での休戦成立(https://syriaarabspring.info/wp/?p=383)を受け、1月末以降、同地区のサラーム・モスク前でシリア軍と反体制武装集団の合同検問所が設置され、両者が協力して警備活動に当たっていると報じ、ユーチューブの映像(http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=gkd5KMLjPTg)やツイッターなどで公開された写真を公開した。

サラーム・モスクは、停戦発効以前の軍と反体制武装集団の支配地区の境界に位置しているという。

しかし、これに対して、自由シリア軍広報センター局長を名乗るズィヤード・シャーミー氏は両者の間にいかなる連絡もなされていない、とこれを否定しているという。

Kull-na Shuraka', February 1, 2014
Kull-na Shuraka’, February 1, 2014

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クッルナー・シュラカー(2月1日付)は、ムハンマド・ヤフヤー・マクタビー氏(アブー・バッラー)がシリア革命反体制勢力国民連立を脱会したと報じた。

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シリア人権監視団は、軍によるアレッポ市への「樽爆弾」による攻撃で、2月1日(土曜日)の1日だけで46人の民間人が犠牲となったと発表した。

同監視団によると、うち33人は同一地区への攻撃による死者だとする一方、シャッアール地区での攻撃では、軍はシャームの民のヌスラ戦線の拠点を標的とし、戦闘員8人が死亡したことを明らかにした。

AFP, February 1, 2014、AP, February 1, 2014、Champress, February 1, 2014、France 24, February 2, 2014、al-Hayat, February 2, 2014、Iraqinews.com, February 1, 2014、Kull-na Shuraka’, February 1, 2014、Naharnet, February 1, 2014、NNA, February 1, 2014、Reuters, February 1, 2014、Rihab News, February 1, 2014、SANA, February 1, 2014、UPI, February 1, 2014などをもとに作成。

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