ARA News(8月6日付)は、シリア革命反体制勢力国民連立暫定政府の要請を受け、トルコ政府は、ハサカ県ダルバースィーヤ市に面するシェンユルト国境通行所(マルディン県)を開放し、トルコへの入国を希望するシリア人の受け入れたと報じた。
ARA News, August 6, 2014をもとに作成。
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Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。
イタリア外務省は声明を出し、アレッポ市で人道支援活動を行っていたイタリア人2人が数日前から消息を絶ったと発表した。詳細は不明。
AFP, August 6, 2014、AP, August 6, 2014、ARA News, August 6, 2014、Champress, August 6, 2014、al-Hayat, August 7, 2014、Kull-na Shuraka’, August 6, 2014、al-Mada Press, August 6, 2014、Naharnet, August 6, 2014、NNA, August 6, 2014、Reuters, August 6, 2014、SANA, August 6, 2014、UPI, August 6, 2014などをもとに作成。
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アンバール県では、県警察によると、軍、警察、部族民兵からなる合同舞台がハーミディーヤ地方、ブー・ウバイド地方、ジャズィーラ地方で、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員を掃討するための浄化作戦を開始した。
これにより、合同部隊はラマーディー市北部地区のワーリーを含むダーイシュ戦闘員10人を殺害、またバルワーナ地方を制圧した。
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ニナワ県では、マダー・プレス(8月6日付)によると、モスル市南部のクワイル地区の奪還をめざすイラク・クルディスタン地域ペシュメルガがダーイシュ(イスラーム国)と激しく交戦した。
またイラク軍がモスル市のアフダース刑務所を空爆し、ダーイシュ戦闘員60人を殺害した。
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バグダード県では、バグダード作戦司令室によると、南部のフラート村でイラク軍がイスラーム国(ダーイシュ)の戦闘員12人を殺害した。
AFP, August 6, 2014、AP, August 6, 2014、ARA News, August 6, 2014、Champress, August 6, 2014、al-Hayat, August 7, 2014、Kull-na Shuraka’, August 6, 2014、al-Mada Press, August 6, 2014、Naharnet, August 6, 2014、NNA, August 6, 2014、Reuters, August 6, 2014、SANA, August 6, 2014、UPI, August 6, 2014などをもとに作成。
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ベカーア県バアルベック郡アルサール村への武装集団の襲撃に伴うレバノン軍と武装集団(シャームの民のヌスラ戦線、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘は5日目を迎え、レバノン軍によると死者総数は17人となった。
またARA News(8月6日付)によると、レバノン軍はアルサール村および同村周辺に広がるシリア人避難民キャンプを重火器で砲撃し、女児1人、女性1人を含む8人が死亡、88人が負傷した。
これに関して、シリア人権監視団が「少なくともシリア人100人が砲撃によって死傷した」と発表した。
一方、NNA(8月6日付)によると、レバノン軍はアルサール村郊外のシリア人避難民キャンプに突入し、複数の民家などを捜索、複数名を逮捕した。
またNNAによると、レバノン軍は、ベカーア県バアルベック郡アルサール村以外でも、ナバティーヤ県ハースバイヤー郡シャブアー農場、ハースバイヤー市などのシリア人宅を家宅捜索したという。
他方、レバノン軍と武装集団の停戦に向けて仲介を続けているウラマー委員会は声明を出し、アルサール村の停戦が24時間延長され、武装集団が同村からの撤退を開始したと発表した。
撤退を開始した武装集団は、ラアス・サルジュ、アイン・アター、ワーディー・ラアヤーン一帯に集結しているという。
MTV(8月6日付)によると、また武装集団はレバノン軍兵士3人を釈放したが、内務治安軍総局隊員17人、兵士10人が依然として拉致されたままだという。
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アルサール村に近いラブワ村では、人道支援物資を積んだ車列が武装集団の手に渡ることを阻止するとして、住民が通過を阻止した。
またレバノン軍は、アルサール村とラブワ村の間に位置するアイン・シャアブ検問所で武装集団を撃退したが、その際兵士複数名が死亡した。
ナハールネット(8月6日付)が伝えた。
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サウジアラビアで事実上の亡命生活を送るムスタクバル潮流代表のサアド・ハリーリー元首相は、ジェッダで記者団に対し、サウジアラビアのアブドゥッラー国王が、レバノン軍に100億ドルの支援を行うと告げられ、「すでに支援を受け取った」たことを明らかにし、国王の決定を賞賛した。
一方、ベカーア県バアルベック郡アルサール村での武装集団(シャームの民のヌスラ戦線、ダーイシュ(イスラーム国)とレバノン軍の交戦に関して、ヒズブッラーのシリアへの干渉が「レアノンとシリアの反体制派に悪影響を与えた」と非難した。
ナハールネット(8月6日付)が伝えた。
AFP, August 6, 2014、AP, August 6, 2014、ARA News, August 6, 2014、Champress, August 6, 2014、al-Hayat, August 7, 2014、Kull-na Shuraka’, August 6, 2014、al-Mada Press, August 6, 2014、MTV, August 6, 2014、Naharnet, August 6, 2014、NNA, August 6, 2014、Reuters, August 6, 2014、SANA, August 6, 2014、UPI, August 6, 2014などをもとに作成。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、カラムーン地方の無人地帯(対レバノン国境)でシリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員とダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線からなるジハード主義武装集団が交戦した。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アフタリーン市一帯で、クルド人戦線旅団などからなるジハード主義武装集団が、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦する一方、シリア軍が同地一帯を空爆した。
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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、第93旅団基地周辺(アイン・イーサー市近郊)で、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦、双方が迫撃砲を打ち合った。
複数の反体制活動家によると、この戦闘で、ダーイシュは、第17師団基地から敗走したシリア軍将兵が退避していた複数地点を制圧したという。
またシリア軍はタブカ市、アイン・イーサー市郊外のジャドゥーア村一帯のダーイシュ拠点を空爆した。
このほか、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が「刺繍の施された外套」をまとって外出した少女たちを逮捕した。
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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、アブー・ハルドゥーブ村のシュアイタート部族名士と住民がビデオ声明を出し、ダーイシュ(イスラーム国)のカリフを名乗るアブー・バクル・バクダーディー氏への忠誠を誓うと表明し、降伏した。
またマヤーディーン市マーキフ地区では、ダーイシュ検問所近くで、7月に爆弾を仕掛けた車を爆破し、ダーイシュ戦闘員5人を含む14人を殺害したと罪で、男性2人を斬首した。
さらにマヤーディーン市現代医学病院でも、ダーイシュは、「ダーイシュと交戦した」罪で男性1人を斬首した。
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ダーイシュ(イスラーム国)ラッカ州(ラッカ県のこと)広報局は、ダーイシュに反旗を翻したダイル・ザウル県シュアイタート部族の子息100人を過去数日間で殺害したと発表する一方、逮捕した同部族子息の写真複数枚を公開した。
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『クドス・アラビー』(8月6日付)は、シリア軍がロシア製戦車T82数十輌をダイル・ザウル県に派遣することを決定したと報じた。
同報道によると、T82の派遣は、現地でのパワー・バランスを覆すことが目的だという。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、ハサカ市制圧に向けた攻撃を繰り返すダーイシュ(イスラーム国)に関して、「住民にとって異質なイデオロギーを押しつけようとしている」と非難する一方、ダーイシュの台頭が「政権の犯罪」の結果だと断じた。
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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、イラクのニナワ県スィンジャール郡でのイスラーム国(ダーイシュ)によるヤズィーディー派住民への攻撃を非難した。
AFP, August 6, 2014、AP, August 6, 2014、ARA News, August 6, 2014、Champress, August 6, 2014、al-Hayat, August 7, 2014、Kull-na Shuraka’, August 6, 2014、al-Mada Press, August 6, 2014、Naharnet, August 6, 2014、NNA, August 6, 2014、al-Quds al-‘Arabi, August 6, 2014、Reuters, August 6, 2014、SANA, August 6, 2014、UPI, August 6, 2014などをもとに作成。
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NNA(8月6日付)によると、ベカーア県ザフラ郡の対シリア国境(ダマスカス郊外県ザバダーニー市)に近いPFLP-GCのタッル・バイダ検問所一帯と同地に隣接するカフルザバド村一帯で深夜、PFLP-GC民兵と正体不明の武装集団が交戦した。
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NNA(8月6日付)によると、北部県トリポリ市ムハッラム地区で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、1人が死亡、複数人が負傷した。
AFP, August 6, 2014、AP, August 6, 2014、ARA News, August 6, 2014、Champress, August 6, 2014、al-Hayat, August 7, 2014、Kull-na Shuraka’, August 6, 2014、al-Mada Press, August 6, 2014、Naharnet, August 6, 2014、NNA, August 6, 2014、Reuters, August 6, 2014、SANA, August 6, 2014、UPI, August 6, 2014などをもとに作成。
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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、アジュナード・シャーム・イスラーム連合が県内各所に迫撃砲弾で攻撃し、子供2人、女性1人を含む16人が死亡、79人が負傷した。
これに関して、アジュナード・シャーム・イスラーム連合のワーイル・アルワーン報道官は声明を出し、8月2日に開始した「アジュナード・ロケット作戦」(https://syriaarabspring.info/wp/?p=11735)に関して、8月6日をもって終了すると発表した。
ダマスカス県マーリキー地区の大統領公邸、カフルスーサ区とマッザ86地区など治安厳戒地区などへの砲撃で一定の戦果を上げたことが、作戦終了の理由だという。
またシリア人権監視団によると、タダームン区で、国防隊とジハード主義武装集団が交戦、クールニーシュ・マイダーン地区に軍が展開した。
しかし、クッルナー・シュラカー(8月6日付)によると、ダマスカス郊外県バービッラー市入口の通行所とダマスカス県タダームン区ナスリーン通りで、国防隊と軍事情報局諜報(パトロール)課隊員が「盗品の分配」をめぐって衝突、重火器などで撃ち合った。
この戦闘で、軍事情報局はナスリーン通りで国防隊員複数名を逮捕、これに対して国防隊は、通行所の軍事情報局諜報科施設を砲撃、3人を殺害したという。
このほか、シリア人権監視団によると、軍は、ジャウバル区を空爆した。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ムライハ市一帯を軍が8度にわたり空爆、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。
また軍は、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯を砲撃した。
一方、SANA(8月6日付)によると、カラムーン地方(マシュラファ市、ラアス・マアッラ町、ジュッバ市)無人地帯、ザバダーニー市郊外無人地帯、ムライハ市およびその周辺、アイン・タルマー渓谷、アーリヤ農場、アドラー市旧市街、ハーン・シャイフ・キャンプ郊外で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線、イスラーム旅団、グータの獅子旅団の外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、アトマーン村、タスィール町北部、ナワー市、ブスル・ハリール市を「樽爆弾」などで空爆、砲撃した。
一方、SANA(8月6日付)によると、イズラア市で、反体制武装集団元メンバーや指名手配者600人が地元和解プロセスの一環で放免となり、釈放され、記念祝典が開かれた。
祝典には、共和国ムフティーのアフマド・バドルッディーン・ハッスーン師、バアス党ダルアー支部のシュクリー・リファーイー支部指導部書記長、南部地域国民和解委員会のマーズィン・ハミーディー代表らが参列した。

また、SANA(8月6日付)によると、ジャースィム市、インヒル市、スラヤー村、フィキーア村、アトマーン村、サムリーン村、タッル・フドル西部、ウンム・ワラド村、ジュムーア丘西部で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、アクラブ町一帯で、軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。
また軍はズーワール村一帯を空爆した。
一方、SANA(8月6日付)によると、アクラブ町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、イッズッディーン町を軍が「樽爆弾」で空爆し、女性1人を含む5人が死亡した。
またマヒーン町では、女性が狙撃され、死亡した。
一方、SANA(8月6日付)によると、ウンム・シャルシューフ村、カルヤタイン市南東部、マハッサ地区、タッル・ザハブ町、ダイル・フール村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市バーブ・ハディード地区、カルム・フーミド地区を軍が「樽爆弾」で空爆し、男性1人が死亡した。
一方、SANA(8月6日付)によると、アレッポ市カーディー・アスカル地区、マルジャ地区、カーティルジー地区、ナアナーイー広場、サーリヒーン地区、カルム・タッラーブ地区、ジュダイダ地区、シャイフ・ルトフィー村、ハンダラート・キャンプ、ターディフ市、ジュッブ・サファー村、ムスリミーヤ村、ナイラブ村、アレッポ国際空港周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、軍がマアッラト・ヌウマーン市東部を空爆、またフーア市周辺で軍とジハード主義武装集団が交戦した。
このほかビンニシュ市に対しても軍は砲撃を加えた。
一方、SANA(8月6日付)によると、タッル・ルーズ村周辺、クマイナース町近郊、クーリーン村、ハフィーヤ村、タッル・ダッバーン村、ムスタリーハ村、タッル・ファッハール村、シャクラフ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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クナイトラ県では、SANA(8月6日付)によると、タッル・アフマル北部で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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民主的変革諸勢力国民調整委員会メンバーで「祖国のためのアレッポからの呼びかけ連合」代表のムハンマド・ナースィル・ハンムー氏が当局に逮捕された。
クッルナー・シュラカー(8月6日付)が伝えた。
AFP, August 6, 2014、AP, August 6, 2014、ARA News, August 6, 2014、Champress, August 6, 2014、al-Hayat, August 7, 2014、Kull-na Shuraka’, August 6, 2014、al-Mada Press, August 6, 2014、Naharnet, August 6, 2014、NNA, August 6, 2014、Reuters, August 6, 2014、SANA, August 6, 2014、UPI, August 6, 2014などをもとに作成。
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アサド大統領は2014年政令第33号を施行し、兵役免除にかかる2007年政令第30号の一部改正を行い、在外居住者の兵役免除金を1万5,000ドルから8,000ドルに減額するとともに、免除対象者の在外滞在期間を5年から4年に縮小すると定めた。
SANA(8月6日付)が伝えた。
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ハサカ県では、ARA News(8月6日付)によると、野党の国民青年公正成長党と革命青年連合(バアス党傘下の人民諸組織の一つ)がカーミシュリー市サブア・バフラート広場で座り込みデモを行い、ダーイシュ(イスラーム国)の攻撃を受けるハサカ市との連帯を訴えた。

AFP, August 6, 2014、AP, August 6, 2014、ARA News, August 6, 2014、Champress, August 6, 2014、al-Hayat, August 7, 2014、Kull-na Shuraka’, August 6, 2014、al-Mada Press, August 6, 2014、Naharnet, August 6, 2014、NNA, August 6, 2014、Reuters, August 6, 2014、SANA, August 6, 2014、UPI, August 6, 2014などをもとに作成。
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イドリブ県では、シャームの民のヌスラ戦線が、パンの販売価格を一袋60シリア・ポンドに固定することなどを定めた法律を施行したと発表し、各所に告知を貼り出した。

AFP, August 6, 2014、AP, August 6, 2014、ARA News, August 6, 2014、Champress, August 6, 2014、al-Hayat, August 7, 2014、Kull-na Shuraka’, August 6, 2014、al-Mada Press, August 6, 2014、Naharnet, August 6, 2014、NNA, August 6, 2014、Reuters, August 6, 2014、SANA, August 6, 2014、UPI, August 6, 2014などをもとに作成。
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