イラク・クルディスタン民主党のニナワ県第14支部広報局長のサイード・マムーズィーニー氏は『シャルク・アウサト』(8月14日付)に、イスラーム国のカリフを名乗るアブー・バクル・バグダーディー氏がモスル市に対する米軍の空爆を回避するとして、同市を去り、シリア領内に入った(未確認情報)と述べた。
al-Sharq al-Awsat, August 14, 2014をもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。
イラク・クルディスタン民主党のニナワ県第14支部広報局長のサイード・マムーズィーニー氏は『シャルク・アウサト』(8月14日付)に、イスラーム国のカリフを名乗るアブー・バクル・バグダーディー氏がモスル市に対する米軍の空爆を回避するとして、同市を去り、シリア領内に入った(未確認情報)と述べた。
al-Sharq al-Awsat, August 14, 2014をもとに作成。
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ヨルダン軍総司令部幹部筋は、13日にシリア領から不法入国しようとしたシリア人1人をヨルダン国境警備隊が射殺したことを明らかにした。
AFP(8月14日付)が伝えた。
AFP, August 14, 2014、AP, August 14, 2014、ARA News, August 14, 2014、Champress, August 14, 2014、al-Hayat, August 15, 2014、Kull-na Shuraka’, August 14, 2014、al-Mada Press, August 14, 2014、Naharnet, August 14, 2014、NNA, August 14, 2014、Reuters, August 14, 2014、SANA, August 14, 2014、UPI, August 14, 2014などをもとに作成。
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ARA News(8月14日付)は、西クルディスタン移行期民政局アサーイシュ隊員の話として、イラクのニナワ県スィンジャール郡からのクルド人(ヤズィード教徒)の避難民を乗せた車がこの10日あまりで3,000台もシリア領内に入国、1日あたり約400人の避難民がシリアに流入を続けていると報じた。

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アレッポ県では、ARA News(8月14日付)によると、アフタリーン市などを制圧したダーイシュ(イスラーム国)が県北部のダービク村、アフティームッラート村、アルシャーフ村に「無血入城」し、同地を制圧し、マーリア市、タッル・リフアト市への進軍を続けた。
また『ハヤート』(8月15日付)によると、反体制武装集団が勢力下に置くタッル・リフアト市、マーリア市などの住民がデモを行い、「革命家たち」にダーイシュの進軍に全力で対抗するよう要求した。
一方、アラビーヤ(8月14日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)はアフタリーン市で、イスラーム戦線を主導するシャームの鷹旅団のカーディー、アブー・アブド・サミーア氏を斬首した。
クッルナー・シュラカー(8月14日付)は、サミーア氏の処刑にはダーイシュの少年兵が加わったとして、その写真を掲載した。

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『ハヤート』(8月15日付)によると、ムジャーヒディーン軍、ヌールッディーン・ザンキー運動、イスラーム戦線などアレッポ県で活動する反体制武装集団が、ダーイシュ(イスラーム国)の進軍を食い止めるための作戦司令室を設置した。
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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(8月14日付)によると、ラアス・アイン市近郊のリワーヤ村で大きな爆発が2度あり、またサマード村、ズィーバ村で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。
これらの村はダーイシュの支配下にある。
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ラッカ県では、ARA News(8月14日付)によると、クルド人が多く暮らすタッル・アブヤド市近郊のカンダール村、ビールカンヌー村、クーバルラク村、フワーリーク村、クーシャカール村、ハシャーシュー村、フッリーヤ村をダーイシュ(イスラーム国)が砲撃し、女性1人が負傷した。
また、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)によって制圧されたアイン・イーサー市近郊の第17師団基地から敗走したシリア軍将兵108人が、タブカ航空基地に到着した。
バービル県では、県治安筋によると、ジュルフ・サフル地方でのイラク軍との戦闘で、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員6人(外国人)が死亡した。
マダー・プレス(8月14日付)が伝えた。
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バグダード県作戦司令室は、バグダード県北部のダービティーヤ地区で、イラク軍第14師団がダーイシュ(イスラーム国)と交戦、戦闘員31人を殲滅した、と発表した。
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イラク軍の軍事諜報局は、サラーフッディーン県ティクリート市東部、アンバール県西部に対するイラク軍の空爆で、イスラーム国(ダーイシュ)戦闘員20人が死亡したと発表した。
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サラーフッディーン県では、県治安筋によると、ティクリート市南部のダルーヒーヤ航空基地をイラク軍が空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員50人を殺害した。
マダー・プレス(8月14日付)が伝えた。
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米国中央司令部は声明を出し、モスル県スィンジャール町西部のダーイシュ(イスラーム国)検問所近くで車輌1輌を無人攻撃機で空爆、破壊した、と発表した。
マダー・プレス(8月14日付)が伝えた。
AFP, August 14, 2014、Alarabia, August 14, 2014、AP, August 14, 2014、ARA News, August 14, 2014、Champress, August 14, 2014、al-Hayat, August 15, 2014、Kull-na Shuraka’, August 14, 2014、al-Mada Press, August 14, 2014、Naharnet, August 14, 2014、NNA, August 14, 2014、Reuters, August 14, 2014、SANA, August 14, 2014、UPI, August 14, 2014などをもとに作成。
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AFP(8月14日付)は、ベカーア県バアルベック郡アルサール村周辺で、シリア人避難民2,000~2,500人が依然としてシリアに帰国できず、同地に取り残されたままだと報じた。
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NNA(8月14日付)によると、レバノン軍は、ベカーア県バアルベック郡アルサール郡での武装集団(シャームの民のヌスラ戦線、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘に関連して、北部県ミニヤ郡、ディンニーヤ郡でシリア人避難民若者複数人を摘発した。
AFP, August 14, 2014、AP, August 14, 2014、ARA News, August 14, 2014、Champress, August 14, 2014、al-Hayat, August 15, 2014、Kull-na Shuraka’, August 14, 2014、al-Mada Press, August 14, 2014、Naharnet, August 14, 2014、NNA, August 14, 2014、Reuters, August 14, 2014、SANA, August 14, 2014、UPI, August 14, 2014などをもとに作成。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、国防隊、ヒズブッラー戦闘員の支援のもと、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と4ヶ月以上にわたる戦闘の末、ムライハ市を完全制圧した。
両者の戦闘はムライハ市周辺で依然として続いているという。

これに関して、シリア軍総司令部は声明を出し、シリア軍が、「人民防衛諸集団」(国防隊のこと)の支援を受け、ムライハ市およびその周辺の治安と安定を回復したと発表した。
また、シリア・アラブ・テレビ(8月14日付)は、破壊されたムライハ市街地の映像を放映した。
一方、アジュナード・シャーム・イスラーム連合のワーイル・アルワーン報道官は、反体制武装集団がムライハ市から、同市周辺の農場、TAMICO一帯、製ゴム工場一帯に撤退したことを明らかにした。
なお『ハヤート』(8月15日付)によると、ヌスラ戦線とハビーブ・ムスタファー旅団は、約2週間前にムライハ市から撤退していたという。
他方、シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、ムライハ市からのヌスラ戦線などの撤退に関して、「ムライハの革命家」の健闘を讃えた。
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同じく、ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(8月15日付)によると、ダイル・アサーフィール市をシリア軍が空爆、またジャルマーナー市に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発が着弾した。
一方、SANA(8月14日付)によると、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、アレッポ市マアーディー地区、アイン・タッル地区、カルム・フーミド地区、ズィルバ村を「樽爆弾」で空爆した。
一方、SANA(8月14日付)によると、自由貿易地区、アブラ村、ブーシャ村、サッハーラ村、マンスーラ村、フライターン市、アルド・マッラーフ地区郊外、アレッポ市インザーラート地区、バーブ・ハディード地区、サーフール地区、サカン・シャバービー地区、ライラムーン地区、ナアナーイー広場、サーリヒーン交差点周辺で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
また、シリア赤新月社と赤十字国際委員会の車輌23輌が県北部および西部に入り、ヌッブル市、ザフラー町、カアフリーン村、アアザーズ市、アウラム・クブラー町、マアーッラト・アルティーク村などに人道支援物資(食糧15万箱、医薬品・医療機器・調理器具1万3,500箱、毛布1万4,000枚)を配給した。
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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ラスタン市をシリア軍が「樽爆弾」で空爆し、子供6人を含む11人が死亡した。
一方、SANA(8月14日付)によると、ヒムス市ワアル地区、タッルドゥー市、カフルラーハー市、ナースィリーヤ村、ブルジュ・カーイー村、アブー・カートゥール村、アブー・タッラーハ村、アブー・ハリース村、ウンム・リーシュ村、シャンダーヒーヤ村、シャイハ村、ワーディー・カフフ村、タッルダハブ村、ハラシュ・キースィーン村、ファルハーニーヤ村・ウンム・シャルシューフ村街道で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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クナイトラ県では、SANA(8月14日付)によると、ウンム・バーティナ村、ラスム・ハワーリド村、ムムティナ村、西サムダーニーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダルアー県では、SANA(8月14日付)によると、ダルアー市旧税関地区、ダーヒヤト・ヤルムーク、ウンム・ダラジュ地区、インヒル市、ヒルバト・ムタイワク村、タッル・ムタウワクで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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イドリブ県では、SANA(8月14日付)によると、ハッルーズ村、ナフル・アブヤド村、上ジュダイダ村、マアッラト・ヌウマーン市、ハーン・シャイフーン市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
AFP, August 14, 2014、AP, August 14, 2014、ARA News, August 14, 2014、Champress, August 14, 2014、al-Hayat, August 15, 2014、Kull-na Shuraka’, August 14, 2014、al-Mada Press, August 14, 2014、Naharnet, August 14, 2014、NNA, August 14, 2014、Reuters, August 14, 2014、SANA, August 14, 2014、UPI, August 14, 2014などをもとに作成。
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自由シリア軍参謀委員会を脱会したシリア解放革命勢力司令官のアフマド・ラッハール准将(離反士官)は、サダー・シャーム(8月14日付)のインタビューに応じ、そのなかで自由シリア軍参謀委員会の海岸地域戦線が「実態のない名ばかりのもの」だったと暴露した。
ラッハール准将は「我々には海岸(ラタキア県カサブ町一帯)で活動するための軍事的ヴィジョンなどなかった。なぜなら我々には実際の司令部がなかったからだ」と述べる一方、カサブ町一帯からの撤退が武器・装備の不足が理由ではなく、同地での戦闘を主導していたジハード主義武装集団「アンサール・シャーム運動」が撤退したためだと明かした。

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アサーラ・ワ・タンミヤ戦線は声明を出し、8月3日にシャームの民のヌスラ戦線、イスラーム戦線を除く武装集団が結成したシリア革命指導評議会(https://syriaarabspring.info/wp/?p=11729)に参加すると発表した。

AFP, August 14, 2014、AP, August 14, 2014、ARA News, August 14, 2014、Champress, August 14, 2014、al-Hayat, August 15, 2014、Kull-na Shuraka’, August 14, 2014、al-Mada Press, August 14, 2014、Naharnet, August 14, 2014、NNA, August 14, 2014、Reuters, August 14, 2014、Sada al-Sham, August 14, 2014、SANA, August 14, 2014、UPI, August 14, 2014などをもとに作成。
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