アレッポ市南部郊外ではシリア軍が支配地域を拡大する一方、ファトフ軍がアーミリーヤ村で反攻作戦を開始(2016年9月5日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ市南部郊外のウワイナート村、フーバル村、ハーン・アサル村を砲撃、また戦闘機(所属明示せず)がアレッポ市スッカリー地区、アンサーリー地区、ジルス・ハッジ地区、フィルドゥース地区、カフルナーハー村、カフルハムラ村、ジュッブ・ガリース村、ジャズラーヤー村、フライターン市を空爆した。

一方、SANA(9月5日付)によると、アレッポ市南西部郊外の士官学校一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、冷蔵庫工場、防空大隊などを制圧、支配地域を拡大した。

これに対し、反体制武装集団がアレッポ市サラーフッディーン地区を砲撃し、5人が死亡、14人が負傷した。

また、クッルナー・シュラカー(9月5日付)によると、ファトフ軍は5日晩、アレッポ市東部の解囲に向け同市南部のアーミリーヤ村でシリア軍に対する反攻作戦を開始した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアルバイーン村、ジャビーン村を「樽爆弾」で空爆する一方、戦闘機(所属明示せず)がラフジャーン村、ハラファーヤー市、ラターミナ町を空爆した。

またシリア軍は、マアルダス村一帯で、ジュンド・アクサー機構などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(9月5日付)によると、シリア軍が県北西部のジャビーン村、マアルダス村一帯で反体制武装集団と交戦した。

シリア軍はまたバッザーム丘、ナースィリーヤ丘、スーラーン市、タイバト・イマーム市、マアーン村一帯、ハラファーヤー市、ラターミナ町、カウカブ村西部を空爆した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がサラーキブ市一帯、アブー・ズフール町を空爆した。

また、クッルナー・シュラカー(9月5日付)によると、ロシア軍がマアッラト・ヌウマーン市を空爆し、7人が死亡した。

一方、アリーハー市で交戦中のシャーム自由人イスラーム運動とジュンド・アクサー機構は、ファトフ軍代表の仲介により和解した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がシャイフーニーヤ村・ドゥーマー市街道一帯を空爆した。

またシリア軍はドゥーマー市近郊のリーハーン農場でジハード主義武装集団と交戦、同地の複数拠点を奪還した。

このほか、戦闘機(所属明示せず)は東カラムーン地方に対して空爆を実施する一方、シリア軍がバラダー渓谷のイフラ村各所を砲撃した。

また、マダーヤー町郊外の農場では、シリア軍とヒズブッラーが農園の一部に火を放ち、複数の建物を破壊した。

**

ダルアー県では、SANA(9月5日付)によると、反体制武装集団がイズラア市を砲撃し、3人が負傷した。

**

クナイトラ県では、SANA(9月5日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、フッリーヤ村・ハミーディーヤ村街道、ハーン・アルナバ市、ハミーディーヤ村、マムティナ村、ウンム・バーティナ村、ムシャイリファ村でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)と交戦した。

**

ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(9月5日付)によると、ロシア軍戦闘機がイブタア町、ダーイル町を空爆、またシリア軍はイブタア町郊外の放棄された大隊基地一帯で反体制武装集団と戦闘を続けた。

一方、SANA(9月5日付)によると、シリア軍がダルアー市ダム街道地区、アッバースィーヤ地区、旧税関地区、ガーリヤート橋一帯で反体制武装集団と交戦した。

**

ヒムス県では、SANA(9月5日付)によると、シリア軍がダイル・フール村南部、タルビーサ市でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)の拠点を空爆した。

AFP, September 5, 2016、AP, September 5, 2016、ARA News, September 5, 2016、Champress, September 5, 2016、al-Hayat, September 6, 2016、Iraqi News, September 5, 2016、Kull-na Shuraka’, September 5, 2016、al-Mada Press, September 5, 2016、Naharnet, September 5, 2016、NNA, September 5, 2016、Reuters, September 5, 2016、SANA, September 5, 2016、UPI, September 5, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヒムス市ワアル地区でも停戦合意に基づき、シリア軍が検問所を開放(2016年9月5日)

ヒムス県では、ARA News(9月5日付)によると、ヒムス市ワアル地区で、シリア軍と反体制武装集団の停戦合意が発効し、シリア軍が検問所を開放し、同地区に取り残されていた学生や就業者らの往来が再開、また野菜やパンを積んだ貨物車輌3台が同地区内に入った。

AFP, September 5, 2016、AP, September 5, 2016、ARA News, September 5, 2016、Champress, September 5, 2016、al-Hayat, September 6, 2016、Iraqi News, September 5, 2016、Kull-na Shuraka’, September 5, 2016、al-Mada Press, September 5, 2016、Naharnet, September 5, 2016、NNA, September 5, 2016、Reuters, September 5, 2016、SANA, September 5, 2016、UPI, September 5, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス郊外県ムウダミーヤト・シャーム市で停戦合意に基づき、反体制武装集団側が退去希望者のリスト作成を開始(2016年9月5日)

ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(9月5日付)によると、シリア軍が包囲を続けてきたムウダミーヤト・シャーム市でシリア政府当局と反体制武装集団による停戦合意が成立、反体制武装集団側は、政府との和解を拒否し、シリア北部への移動を望む者のリスト作成の作業を開始した。

SNN(9月5日付)によると、停戦合意の主な内容は以下の通り:

1. ムウダミーヤト・シャーム市からシリア北部への退去を希望する者の氏名の登録開始。
2. 明日(6日)から退去希望者の退去が完了するまでの間、投降および免罪手続きの一端停止。
3. 退去希望者退去後のムウダミーヤト・シャーム市の完全武装解除。
4. 障害者に対する免罪の実施。
5. 就学者の復学。

AFP, September 5, 2016、AP, September 5, 2016、ARA News, September 5, 2016、Champress, September 5, 2016、al-Hayat, September 6, 2016、Iraqi News, September 5, 2016、Kull-na Shuraka’, September 5, 2016、al-Mada Press, September 5, 2016、Naharnet, September 5, 2016、NNA, September 5, 2016、Reuters, September 5, 2016、SANA, September 5, 2016、SNN, September 5, 2016、UPI, September 5, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア政府支配下のタルトゥース県、ヒムス県、ダマスカス郊外県とロジャヴァ支配下のハサカ県で5件の爆破テロが発生し、40人が死亡(2016年9月5日)

SANA(9月5日付)などによると、シリア政府支配下のタルトゥース県、ヒムス県、ダマスカス郊外県と、シリア政府と西クルディスタン移行期民政局が分割統治するハサカ県で5件の爆破テロが発生し、40人が死亡した。

タルトゥース県では、タルトゥース市郊外国際幹線道路のアルズーナ橋で自爆ベルトを着用した男性が自爆し、30人が死亡、43人が負傷した。

SANA, September 5, 2016
SANA, September 5, 2016

ヒムス県では、ヒムス市バーブ・タドムル地区入口にある軍検問所近くで、爆弾が仕掛けられた車が自爆し、4人が死亡、10人が負傷した。

SANA, September 5, 2016
SANA, September 5, 2016

ダマスカス郊外県では、ダマスカス県西部のサッブーラ村・バジャーア村街道にある軍検問所近くで、自爆ベルトを着用した男性2人が自爆し、1人が死亡、3人が負傷した。

SANA, September 5, 2016
SANA, September 5, 2016

ハサカ県では、ハサカ市マルシュー交差点にある西クルディスタン移行期民政局アサーイシュの拠点で爆弾が仕掛けられたオートバイが爆発し、5人が死亡、複数が負傷した。

また、カーミシュリー市コルニーシュ通りに設置されたゴミ箱に仕掛けられた爆弾が爆発したが、犠牲者は出なかった。

Kull-na Shuraka', September 5, 2016
Kull-na Shuraka’, September 5, 2016

**

タルトゥース県、ヒムス県、ダマスカス郊外県、ハサカ県では発生した5件の連続自爆テロに関して、ダーイシュ(イスラーム国)の戦果を宣伝するアアマーク通信は、ダーイシュが実行したと発表した。image009

**

外務在外居住者省は国連事務総長と安保理議長に宛てて書簡を送り、タルトゥース県タルトゥース市郊外、ヒムス県ヒムス市、ダマスカス郊外県(ダマスカス県西部)サッブーラ・ジャバーア街道、ハサカ県ハサカ市で発生した連続自爆テロについて報告、国連安保理に対して、サウジアラビア、トルコ、カタール、フランスといったテロ支援国に対して厳正な制裁措置を科すよう要請した。

AFP, September 5, 2016、AP, September 5, 2016、ARA News, September 5, 2016、Champress, September 5, 2016、al-Hayat, September 6, 2016、Iraqi News, September 5, 2016、Kull-na Shuraka’, September 5, 2016、al-Mada Press, September 5, 2016、Naharnet, September 5, 2016、NNA, September 5, 2016、Reuters, September 5, 2016、SANA, September 5, 2016、UPI, September 5, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコのエルドアン大統領はアレッポ県北部の国境地帯に「安全保障地帯」を設置すると米・ロシアに提案(2016年9月5日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領はG20出席のために訪問中の中国の杭州でシリア情勢に関して、アレッポ県北部の国境地帯に「安全保障地帯」を設置するとの意思を改めて表明した。

エルドアン大統領は「我々はこの地域で飛行禁止空域を宣言するために行動している…。これはオバマ大統領とプーチン大統領への私からの提案だ」と述べ、同地からダーイシュ(イスラーム国)と西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊を一掃する決意を表明した。

AFP, September 5, 2016、AP, September 5, 2016、ARA News, September 5, 2016、Champress, September 5, 2016、al-Hayat, September 6, 2016、Iraqi News, September 5, 2016、Kull-na Shuraka’, September 5, 2016、al-Mada Press, September 5, 2016、Naharnet, September 5, 2016、NNA, September 5, 2016、Reuters, September 5, 2016、SANA, September 5, 2016、UPI, September 5, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

オバマ米大統領とプーチン露大統領、シリア国内で活動する「テロ組織」の定義と人道支援の搬入経路をめぐって合意に達せず(2016年9月5日)

バラク・オバマ米大統領とロシアのヴラジミール・プーチン大統領はG20が開催されている中国の杭州で会談し、シリア情勢への対応について協議した。

90分におよぶ会談で、両首脳は、シリア国内での戦闘停止、アレッポ市への人道支援物資の搬入などについて意見を交わしたが合意には至らなかった。

なお、両国首脳会談に先立って、ジョン・ケリー米国務長官とセルゲイ・ラブロフ外務大臣は4~5日にかけてシリア情勢への対応を数度にわたって協議していた。

『ハヤート』(9月6日付)によると、合意にいたらなかった主因は、「テロ組織」の定義と人道支援物資の搬入経路をめぐる意見の相違だという。

AFP, September 5, 2016、AP, September 5, 2016、ARA News, September 5, 2016、Champress, September 5, 2016、al-Hayat, September 6, 2016、Iraqi News, September 5, 2016、Kull-na Shuraka’, September 5, 2016、al-Mada Press, September 5, 2016、Naharnet, September 5, 2016、NNA, September 5, 2016、Reuters, September 5, 2016、SANA, September 5, 2016、UPI, September 5, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

『ハヤート』:米国のアレッポ市停戦案はシャーム・ファトフ戦線(旧ヌスラ戦線)と「反体制派」が混在する地域へのシリア軍の攻撃停止などが骨子(2016年9月5日)

『ハヤート』(9月5日付、イブラーヒーム・ハミーディー記者)は、米国とロシアとの間で交渉中のアレッポ市での停戦をめぐる米国側の合意文書案を独占入手したと伝え、その画像を公開、内容を明らかにした。

同紙が公開した合意文書案はアラビア語で書かれ、国務省のマイケル・ラトニー・シリア問題担当特使から「シリアの武装集団諸派」に宛てられたもので、その主な内容は以下の通り:

1. シリア政府の支配下にあるアレッポ市北部のカースティールー街道に非武装地帯を設置し、同市北部での戦闘を停止する。
2. 同市北部での戦闘停止から7日を目処に、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)とそのほかの「反体制派」が混在する地域を含む「反体制派」支配地域へのシリア軍の攻撃と同地域力空での飛行停止をロシアが保障する。

なお上記2点が、アレッポ市東部を支配する反体制武装集団が停戦に応じる最低条件だという。

al-Hayat, September 5, 2016
al-Hayat, September 5, 2016
al-Hayat, September 5, 2016
al-Hayat, September 5, 2016

al-Hayat, September 5, 2016をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコのユルドゥルム首相「シリア北部に人工国家を認めない」(2016年9月4日)

トルコのビンアリ・ユルドゥルム首相は、ディヤルバクル市を訪問し、シリア情勢に関して、我々はシリア北部に人工国家を決して認めない」と述べ、西クルディスタン移行期民政局を主導する民主統一党や同党と姉妹関係にあるとされるクルディスタン労働者党の勢力伸長を阻止する決意を表明した。

ARA News(9月4日付)などが伝えた。


AFP, September 4, 2016、AP, September 4, 2016、ARA News, September 4, 2016、Champress, September 4, 2016、al-Hayat, September 5, 2016、Iraqi News, September 4, 2016、Kull-na Shuraka’, September 4, 2016、al-Mada Press, September 4, 2016、Naharnet, September 4, 2016、NNA, September 4, 2016、Reuters, September 4, 2016、SANA, September 4, 2016、UPI, September 4, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍の支援を受ける反体制武装集団がラーイー村とジャラーブルス市を結ぶベルト地帯からダーイシュを掃討し、トルコ国境地帯を掌握(2016年9月4日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(9月4日付)によると、トルコ軍の支援を受ける反体制武装集団(ハワール・キリス作戦司令室)がラーイー村東部のバーブ・ライムーン村、スィルスイル村、ハリーリーヤ村、ハーッジ・ワーリー村、タッル・アサド村をダーイシュ(イスラーム国)から奪取し、ユーフラテス川西岸に向けて東進を続けた。

またジャラーブルス市西部でも、反体制武装集団がトルコ軍の支援を受け、ガナマ村、北スワイダ村、ブーラーニーヤ村を制圧、ラーイー村に向けて西進を続けた。

これに関して、トルコ軍とともに「ユーフラテスの盾」作戦を遂行する反体制武装集団の一つシャーム戦線は、ジャラーブルス市とラーイー村を結ぶ国境沿いのベルト地帯に点在するすべての村をダーイシュ(イスラーム国)から奪取、国境一帯を制圧したと発表した。

反体制武装集団は4日、タッル・ミーザーブ村、ザルフ村、ワルディーヤ村、クッバト・トゥルクマーン村、ガンドゥーラ村、ガナマ村、北スワイダー村、タッル・アサド村、ウーラーニーヤ村、ハーッジ・ワーリー村、バーブ・ライムーン村、スィルスィラ村、ハリーリーヤ村、トゥワイラーン村を制圧し、国境地帯を完全掌握したという。

Kull-na Shuraka', September 4, 2016
Kull-na Shuraka’, September 4, 2016

**

これに対して、ARA News(9月4日付)によると、ダーイシュはシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)を除く反体制武装集団の拠点都市マーリア市を有毒ガスを争点した砲弾で攻撃し、数十人が死傷したという。

**

一方、ARA News(9月4日付)によると、西クルディスタン移行期民政局支配下のユーフラテス川西岸のティシュリーン・ダムに近いタッル・ウスマーン村、シャムスッディーン村をダーイシュ(イスラーム国)が襲撃したが、人民防衛隊主体のシリア民主軍が応戦、ダーイシュ戦闘員15人を殺害した。

AFP, September 4, 2016、AP, September 4, 2016、ARA News, September 4, 2016、Champress, September 4, 2016、al-Hayat, September 5, 2016、Iraqi News, September 4, 2016、Kull-na Shuraka’, September 4, 2016、al-Mada Press, September 4, 2016、Naharnet, September 4, 2016、NNA, September 4, 2016、Reuters, September 4, 2016、SANA, September 4, 2016、UPI, September 4, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハマー県北西部でシリア軍がジュンド・アクサー機構などからなる反体制武装集団との戦闘を続けるなか、イドリブ県でジュンド・アクサー機構とシャーム自由人イスラーム運動が交戦(2016年9月4日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ジュンド・アクサー機構、イッザ軍などからなる反体制武装集団がカムハーナ町一帯でシリア軍と交戦、シリア軍は同地一帯を激しく空爆した。

シリア軍はまたザーラ村、カフルズィーター市、ラターミナ町に対しても空爆を行った。

一方、SANA(9月4日付)によると、シリア軍が県北西部のスーラーン市・カウカブ村回廊、アトシャーン村・マアーン村回廊でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)の車輌や拠点を攻撃した。

このほか、ARA News(9月4日付)によると、県内で活動するという武装集団が統合し「ハマー軍」を結成、また市民活動家などが運営するという民政組織が統合し「ハマー市行政最高委員会」を結成した。

**

イドリブ県では、ARA News(9月4日付)によると、アリーハー市でシャーム自由人イスラーム運動に所属するアリーハー大隊とジュンド・アクサー機構が激しく交戦し、双方に多数の死傷者が出た。

アリーハー大隊の複数の消息筋によると、戦闘は、ジュンド・アクサー機構がシャーム自由人イスラーム運動の幹部1人を暗殺しようとしたことがきっかけだという。

**

ダマスカス郊外県では、SANA(9月4日付)によると、イスラーム軍などからなる反体制武装集団がハラスター市に掘削した全長400メートルの地下トンネルをシリア軍が破壊した。

**

ヒムス県では、SANA(9月4日付)によると、シリア軍がタルビーサ市、ラスタン市でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)、シャーム自由人イスラーム運動の拠点を空爆した。

**

ダルアー県では、SANA(9月4日付)によると、シリア軍がタファス市で反体制武装集団と交戦した。

**

ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、9月3日に5件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス郊外県、ラタキア県で発生し、イスラーム軍、シャーム自由人イスラーム運動などが砲撃を行ったという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は1153件。

AFP, September 4, 2016、AP, September 4, 2016、ARA News, September 4, 2016、Champress, September 4, 2016、al-Hayat, September 5, 2016、Iraqi News, September 4, 2016、Kull-na Shuraka’, September 4, 2016、al-Mada Press, September 4, 2016、Naharnet, September 4, 2016、NNA, September 4, 2016、Reuters, September 4, 2016、SANA, September 4, 2016、UPI, September 4, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍は反体制派支配下のアレッポ市東部を再び包囲:アレッポ市南西部郊外の士官学校一帯でアル=カーイダ系のファトフ軍を掃討(2016年9月4日)

アレッポ県では、SANA(9月4日付)によると、シリア軍は、「同盟諸部隊」とともに、アレッポ市南西部郊外の士官学校(兵器科など)一帯でファトフ軍を掃討、8月上旬に喪失していた同地を奪還、またアレッポ市南部および北部郊外一帯に通じる反体制武装集団の兵站路に対して集中的な空爆を実施した。

士官学校一帯の制圧により、シリア軍はアレッポ市ラームーサー地区、および同市東部街区への反体制武装集団の兵站路すべてを再び遮断、アレッポ市東部街区は再び孤立状態に陥ったという。

また反体制武装集団の兵站路に対する空爆は、ハーン・トゥーマーン村、マアッラーター村、フライターン市、アルド・マッラーフ地区農場一帯、ウワイジャ地区などに対して実施された。

SANA, September 4, 2016
SANA, September 4, 2016

一方、『ハヤート』(9月5日付)によると、ロシア軍の航空支援を受けたシリア軍が、ヒズブッラーやシリア人・アラブ人民兵とともに、アレッポ市南西部郊外の士官学校一帯の奪還をかけて、ファトフ軍と激しく交戦し、兵器科を完全制圧した。

戦闘はまた、航空技術科や砲兵科内および周辺の丘陵地帯でも行われたという。

SANA, September 4, 2016
SANA, September 4, 2016

これに対して、アレッポ・ファトフ軍作戦司令室は、アレッポ市北部のカースティールー街道一帯への砲撃を行うと発表、同市東部地区の封鎖解除をめざす意思を表明し、同地一帯の住民に対して72時間以内に避難するよう呼びかけた。

また、SANAによると、体制武装集団はアレッポ市北西部のヌッブル市、ザフラー町を砲撃し、女性2人が死亡した。 

AFP, September 4, 2016、AP, September 4, 2016、ARA News, September 4, 2016、Champress, September 4, 2016、al-Hayat, September 5, 2016、Iraqi News, September 4, 2016、Kull-na Shuraka’, September 4, 2016、al-Mada Press, September 4, 2016、Naharnet, September 4, 2016、NNA, September 4, 2016、Reuters, September 4, 2016、SANA, September 4, 2016、UPI, September 4, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍がヒムス県東部でダーイシュと交戦(2016年9月4日)

ヒムス県では、SANA(9月4日付)によると、シリア軍がタドムル市郊外のシャーイル油田、T4航空基地に近い放棄された大隊基地、サワーナ丘でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

**

スワイダー県では、SANA(9月4日付)によると、シリア軍がマシュバク・ワルダーン地区でダーイシュ(イスラーム国)の燃料トレーラーの車列を攻撃、破壊した。

AFP, September 4, 2016、AP, September 4, 2016、ARA News, September 4, 2016、Champress, September 4, 2016、al-Hayat, September 5, 2016、Iraqi News, September 4, 2016、Kull-na Shuraka’, September 4, 2016、al-Mada Press, September 4, 2016、Naharnet, September 4, 2016、NNA, September 4, 2016、Reuters, September 4, 2016、SANA, September 4, 2016、UPI, September 4, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領は英国議員らの使節団と会談(2016年9月4日)

アサド大統領は英国の上下両院の議員、宗教関係者、学術関係者からなる使節団とダマスカスで会談した。

SANA(9月4日付)によると、会談ではシリア情勢や同国における「テロとの戦い」などについて意見が交わされたという。

SANA, September 4, 2016
SANA, September 4, 2016

 

AFP, September 4, 2016、AP, September 4, 2016、ARA News, September 4, 2016、Champress, September 4, 2016、al-Hayat, September 5, 2016、Iraqi News, September 4, 2016、Kull-na Shuraka’, September 4, 2016、al-Mada Press, September 4, 2016、Naharnet, September 4, 2016、NNA, September 4, 2016、Reuters, September 4, 2016、SANA, September 4, 2016、UPI, September 4, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハマー県北西部、ダマスカス郊外県でシリア軍とジハード主義武装集団の戦闘が続く(2016年9月3日)

ハマー県では、『ハヤート』(9月4日付)によると、ジュンド・アクサー機構、イッザ軍などからなる反体制武装集団が県北西部のカムハーナ町近郊に進軍、ハマー航空基地を砲撃した。

クッルナー・シュラカー(9月3日付)によると、反体制武装集団はカムハーナ町近郊の第50地点を制圧、またARA News(9月3日付)によると、ジュンド・アクサー機構はシリア軍と交戦の末、イスカンダリーヤ村を制圧したという。

一方、SANA(9月3日付)によると、シリア軍がスカイク村、マアーン村、サワーン丘、キバーリーヤ村方面に進攻しようとしたファトフ軍と交戦した。

シリア軍はまたマアルダス村一帯のファトフ軍の兵站路、ムーリク市東部、カフルズィーター市西部、シャフシャブー山一帯、アトシャーン村、スーラーン市一帯、マアーン村北部および西部、バッザーム丘、フワイル丘に対して重点的に空爆を実施した。

**

ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(9月4日付)によると、イスラーム軍が東グータ地方のフーシュ・ファーラ村一帯、タッル・サワーン町、フーシュ・ナスリー村農村地帯、リーハーン農場一帯でシリア軍、ヒズブッラー戦闘員と交戦し、複数の拠点を制圧した。

**

アレッポ県では、SANA(9月3日付)によると、シリア軍がアレッポ市南西部郊外一帯でファトフ軍拠点に対して空爆を実施した。

また、アレッポ市サラーフッディーン地区、ザフラー地区、アクラミーヤ地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、2人が死亡した。

**

ヒムス県では、SANA(9月3日付)によると、シリア軍がクナイトラート村、タルビーサ市一帯、ファルハーニーヤ村で、シャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)の拠点、武器弾薬庫を空爆した。

一方、県東部の50カ村の名士らがタッル・アフマル村で国民和解を強化するための会合を開き、ムハンマド・シャッアール内務大臣が参列した。

**

ダルアー県では、SANA(9月3日付)によると、シリア軍がダルアー市カラク地区、難民キャンプ地区、ラジャート高原でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)、ウマリー旅団などと交戦した。

**

ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、9月2日に8件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス郊外県、ラタキア県で発生し、イスラーム軍、シャーム自由人イスラーム運動などが砲撃を行ったという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は1148件。

AFP, September 3, 2016、AP, September 3, 2016、ARA News, September 3, 2016、Champress, September 3, 2016、al-Hayat, September 4, 2016、Iraqi News, September 3, 2016、Kull-na Shuraka’, September 3, 2016、al-Mada Press, September 3, 2016、Naharnet, September 3, 2016、NNA, September 3, 2016、Reuters, September 3, 2016、SANA, September 3, 2016、September 4, 2016、UPI, September 3, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍もトルコ軍、PYDに対抗するかたちでアレッポ市東部郊外の航空士官学校一帯でダーイシュを爆撃(2016年9月3日)

アレッポ県では、SANA(9月3日付)によると、シリア軍がアレッポ市東部郊外の航空士官学校一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

**

ヒムス県では、SANA(9月3日付)によると、シリア軍がマフル・ガス採掘所、北シャンダーヒーヤ村、南シャンダーヒーヤ村一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

**

ダイル・ザウル県では、SANA(9月3日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市ウルフィー地区、ラシュディーヤ地区、ハウィーカ地区、バルーク丘、ブガイリーヤ村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

AFP, September 3, 2016、AP, September 3, 2016、ARA News, September 3, 2016、Champress, September 3, 2016、al-Hayat, September 4, 2016、Iraqi News, September 3, 2016、Kull-na Shuraka’, September 3, 2016、al-Mada Press, September 3, 2016、Naharnet, September 3, 2016、NNA, September 3, 2016、Reuters, September 3, 2016、SANA, September 3, 2016、UPI, September 3, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍の進攻に対抗するかたちでYPG主体のシリア民主軍は有志連合ではなくロシア軍の航空支援を受け、ラーイー村南西部でダーイシュと交戦(2016年9月3日)

アレッポ県では、ARA News(9月3日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、ロシア軍戦闘機の航空支援を受け、アアザーズ市南東部(ラーイー村南西部)のタッル・カッラーフ村、タッル・スースィーン村、ワフシーヤ村でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, September 3, 2016、AP, September 3, 2016、ARA News, September 3, 2016、Champress, September 3, 2016、al-Hayat, September 4, 2016、Iraqi News, September 3, 2016、Kull-na Shuraka’, September 3, 2016、al-Mada Press, September 3, 2016、Naharnet, September 3, 2016、NNA, September 3, 2016、Reuters, September 3, 2016、SANA, September 3, 2016、UPI, September 3, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍戦車部隊がキリスからラーイー村(アレッポ県)方面に新たに進攻、ジャラーブルス市に向けて東進する反体制武装集団を支援(2016年9月3日)

アレッポ県では、『ハヤート』(9月4日付)によると、トルコ軍の支援を受ける反体制武装集団が、ダーイシュ(イスラーム国)の支配下にある県北部ラーイー村以東の国境地帯の制圧を目的とする新たな作戦を開始した。

スルターン・ムラード師団のアフマド・ウスマーン大佐はロイター通信(9月3日付)に対して「作戦の目的は、ラーイー村から、すでに解放されたジャラーブルス市西部にある村々の方面に進軍することになる」と述べた。

ウスマーン大佐によると、この作戦においても「トルコ軍の支援は、ジャラーブルス市西方と同様に存在する」という。

これに関してアナトリア通信(9月3日付)は、トルコのキリス市からトルコ軍の戦車20輌、兵員輸送車5輌、四輪駆動車など多数が越境し、ラーイー村方面に進軍したと伝えた。

またDHA(9月3日付)によると、トルコ軍はT-155フルトゥナ榴弾砲でダーイシュ拠点を砲撃、進軍する戦車部隊を援護したという。

ARA News(9月3日付)によると、トルコ軍は、カルサンリー村、ムサンア村、スーラーン・アアザーズ町一帯を砲撃、ハワール・キリス作戦司令室は、マスマナ村、ワクフ村、アサリーヤ村、ナフダ村を制圧したという。

AFP(9月4日付)によると、現在、戦闘はラーイー村の南東部一帯で行われており、ラーイー村とジャラーブルス市を結ぶ国境地帯を制圧する第1段階を経て、アレッポ県におけるダーイシュの最大拠点であるバーブ市と西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の支配下にあるマンビジュ市の制圧に向けた第2段階の南下作戦に入る予定だという。

なおロイター通信(9月2日付)は、トルコ軍が支援する反体制武装集団は1,500人程度の兵力しかなく、ラーイー村からジャラーブルス市に至る全長90キロのベルト地帯の支配を維持し、ダーイシュと人民防衛隊主体のシリア民主軍に対峙し続ける能力を有さないとの分析を行っている。

ARA News, September 3, 2016
ARA News, September 3, 2016

**

一方、クッルナー・シュラカー(9月3日付)によると、トルコ軍はジャラーブルス市西部のカンダラ村一帯を砲撃し、スルターン・ムラード旅団などからなる反体制武装集団がダーイシュから同地を奪還、制圧した。

また、ARA News(9月3日付)によると、「ユーフラテスの盾」作戦に参加する反体制武装集団はダーイシュとの交戦の末に、ジャラーブルス市西部のマルハミーヤ村、フルサーン村、アラブ・イッザ村、カンヌー農場を制圧した。

AFP, September 3, 2016、Anadolu Ajansı, September 3, 2016、AP, September 3, 2016、ARA News, September 3, 2016、Champress, September 3, 2016、al-Hayat, September 4, 2016、Iraqi News, September 3, 2016、Kull-na Shuraka’, September 3, 2016、al-Mada Press, September 3, 2016、Naharnet, September 3, 2016、NNA, September 3, 2016、Reuters, September 3, 2016、SANA, September 3, 2016、UPI, September 3, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アル=カーイダ系のシャーム・ファトフ戦線(旧ヌスラ戦線)、シャーム自由人イスラーム運動がヌールッディーン・ザンキー運動(米国が支援)などと統一組織結成に向けた協議を続ける(2016年9月3日)

ARA News(9月3日付)は、シャーム自由人イスラーム運動に近い消息筋の話として、アル=カーイダ系組織のシャーム・ファトフ戦線(旧シャームの民のヌスラ戦線)がイドリブ県で活動する複数の武装集団と、組織逃亡に向けた会合を重ねていると伝えた。

この会議の進捗に詳しいこの消息筋は匿名を条件に「この会合には、アブドゥッラー・ムハイスィニー氏が無所属として出席、またシャーム・ファトフ戦線指導者のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー氏も参加しているが、すべての武装集団が参加しているわけではない」と述べた。

なお、ムハイスィニー氏はファトフ軍の事実上の統括者のサウジアラビア人説教師。

同消息筋によると、一部の「大規模」な組織は、ジャウラーニー氏が新組織の指導者になることに慎重な態度を示す一方、シャーム・ファトフ戦線はジャウラーニー氏を指導者とし、なおかつ新組織の軍事、治安、経済関連の部局の運営を担うことを主張しているという。

またシャーム・ファトフ戦線とムハイスィニー氏は統合を最優先事項としているのに対して、そのほかの組織は、統合前に憲章を採択すべきだと主張しているという。

こうした状況を受け、シャーム自由人イスラーム運動は、両者の妥協点を探るかたちで、統合をめぐる障害を克服するための共同委員会の設置を提案したが、ジャウラーニー氏はこの提案も却下、そのことが米国の支援を受ける「穏健な反体制派」のヌールッディーン・ザンキー運動などの不快感を露わにしたという。

AFP, September 3, 2016、AP, September 3, 2016、ARA News, September 3, 2016、Champress, September 3, 2016、al-Hayat, September 4, 2016、Iraqi News, September 3, 2016、Kull-na Shuraka’, September 3, 2016、al-Mada Press, September 3, 2016、Naharnet, September 3, 2016、NNA, September 3, 2016、Reuters, September 3, 2016、SANA, September 3, 2016、UPI, September 3, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

タフリール旅団がYPG主体のシリア民主軍を離反する一方、ハズム運動、シリア革命家戦線などがトルコ軍が支援する反体制武装集団に参加(2016年9月2日)

アレッポ県では、シリア監視ネットワーク(9月2日付)によると、トルコ軍の支援を受けるハズム運動、シリア革命家戦線、ハック戦線、アンサール旅団が、「ユーフラテスの盾」作戦に新たに参加した。

また『ハヤート』(9月3日付)は、トルコ軍がジャラーブルス市西方のアラブ・イッザ村、ガンドゥーラ村を空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)が使用していた建物3棟を破壊した、と伝えた。

なお、ARA News(9月2日付)によると、トルコ軍はジャラーブルス市方面に戦車部隊を新たに派遣した。

**

『ハヤート』(9月3日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に参加していたタフリール旅団のメンバー50人がシリア民主軍を離反、人民防衛隊を攻撃した後、ジャラーブルス市に移動した。

**

一方、トルコ治安当局はトルコ・シリア国境にコンクリート壁を設置することに反対するデモに対して催涙ガスを使用、強制排除した。

デモは、アレッポ県アイン・アラブ市に面するトルコ領内の国境近くで発生したという。

アレッポ県では、ARA News(9月2日付)によると、ダーイシュがウンム・フーシュ村、ウンム・クラー村を砲撃した。

AFP, September 2, 2016、AP, September 2, 2016、ARA News, September 2, 2016、Champress, September 2, 2016、al-Hayat, September 3, 2016、Iraqi News, September 2, 2016、Kull-na Shuraka’, September 2, 2016、al-Mada Press, September 2, 2016、Naharnet, September 2, 2016、NNA, September 2, 2016、Reuters, September 2, 2016、SANA, September 2, 2016、Shabaka Rasd Suriya al-Ikhbariya, September 2, 2016、UPI, September 2, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍がスフナ市(ヒムス県)のダーイシュ拠点への爆撃を強化(2016年9月2日)

ヒムス県では、ARA News(9月2日付)によると、シリア軍がスフナ市一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

ARA Newsによると、同地に対するシリア軍の空爆強化を受け、ダーイシュ戦闘員が相次いで離反、逃走しているという。

AFP, September 2, 2016、AP, September 2, 2016、ARA News, September 2, 2016、Champress, September 2, 2016、al-Hayat, September 3, 2016、Iraqi News, September 2, 2016、Kull-na Shuraka’, September 2, 2016、al-Mada Press, September 2, 2016、Naharnet, September 2, 2016、NNA, September 2, 2016、Reuters, September 2, 2016、SANA, September 2, 2016、UPI, September 2, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ市南西部郊外、イドリブ県、ダルアー県でシリア軍と反体制武装集団の戦闘が続く(2016年9月2日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市南部郊外および南西部郊外一帯でシリア軍とファトフ軍との戦闘が続いた。

またARA News(9月2日付)によると、ロシア軍戦闘機がカフル・ハラブ村、シャイフ・スライマーン村、ダーラト・イッザ市、イッビーン村を空爆した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)が、リーハーン農場を空爆、また同地一帯でシリア軍がイスラーム軍と交戦した。

またARA News(9月2日付)によると、ロシア軍戦闘機がマアッラトミスリーン市、ラーム・ハムダーン村、ビンニシュ市を空爆した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、タッル・カリーン村一帯でシリア軍とジハード主義武装集団が交戦した。

一方、SANA(9月2日付)によると、シリア軍がイブタア町東部に位置する無人化した防空大隊基地から反体制武装集団を掃討し、同地を奪還した。

しかし、ARA News(9月2日付)、クッルナー・シュラカー(9月2日付)によると、反体制武装集団はほどなく、同大隊基地を奪還したという。

なお、SANAによると、シリア軍はまたヤードゥーダ村北東部、ダルアー市ダム街道一帯で反体制武装集団と交戦した。

**

ダマスカス郊外県では、SANA(9月2日付)によると、タッル・サワーン丘町・リーハーン農場・マイダアーニー村一帯に潜入しようとしたイスラーム軍戦闘員とシリア軍が交戦、これを殲滅した。

クッルナー・シュラカー(9月2日付)によると、タッル・サワーン町一帯での戦闘では、シリア軍とともにイスラーム軍と戦っていたパレスチナ解放軍の戦闘員7人が戦死したという。

**

ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、9月1日に6件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス郊外県、ラタキア県で発生し、イスラーム軍、シャーム自由人イスラーム運動などが砲撃を行ったという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は1140件。

AFP, September 2, 2016、AP, September 2, 2016、ARA News, September 2, 2016、Champress, September 2, 2016、al-Hayat, September 3, 2016、Iraqi News, September 2, 2016、Kull-na Shuraka’, September 2, 2016、al-Mada Press, September 2, 2016、Naharnet, September 2, 2016、NNA, September 2, 2016、Reuters, September 2, 2016、SANA, September 2, 2016、UPI, September 2, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

「反体制派」は無人戦闘機を使用してシリア軍拠点に対する初の爆撃を実施したと発表し、着弾地点で砂埃があがる映像を公開(2016年9月2日)

ハマー県では、『ハヤート』(9月3日付)によると、県北西部のマアルダス村南部郊外一帯で、ジュンド・アクサー機構、イッザ軍、ナスル軍などからなる反体制武装集団が「マルワーン・ハディード」の戦いと銘打ってシリア軍と戦闘を続けた。

シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がカフルズィーター市内の病院を空爆し、同病院が利用不能となったほか、ラターミナ町、ラトミーン村、マアーン村一帯で反体制武装集団に対して空爆を実施した。

一方、SANA(9月2日付)によると、シリア軍がマアルダス村、スーラーン市、ズラーキーヤート村、アトシャーン村、ラターミナ町、カフルズィーター市、ザアタル丘、カウカブ村・スーラーン市街道、タイバト・イマーム市・ハラファーヤー市・ラターミナ町街道一帯でファトフ軍の拠点に対して空爆を実施した。

**

ジュンド・アクサー機構は、マアルダス村戦線での戦闘でシリア軍および親政権民兵に対して無人航空機を使用して、反体制武装集団として初となる空爆を実施したと発表、その映像をユーチューブ(https://youtu.be/hOi7SYoHYbo)を通じて公開した。

使用された爆弾の大きさ、装填された爆発物質の量は不明だが、映像では着弾地点で小さな砂埃があがる様子が確認できる。

Youtube, September 2, 2016
Youtube, September 2, 2016
Youtube, September 2, 2016
Youtube, September 2, 2016

**

また、イッザ軍は「ロシアのヘリコプター」を米国製のTOW地対地ミサイルで撃墜したと発表、その映像をユーチューブ(https://youtu.be/y8YIjFKTMUk)を通じて公開した。

シリア人権監視団によると、イッザ軍がヘリコプターを撃墜したのはハッターブ村近郊で、クッルナー・シュラカー(9月2日付)によると、ヘリコプターに乗っていたシリア軍士官2人が死亡したという。

なお、撃墜されたヘリコプターはロシア製ではなくフランス製のSA341(ガゼル)。

Youtube, September 2, 2016
Youtube, September 2, 2016

**

このほか、シャーム自由人イスラーム運動は声明を出し、同運動に所属するフサイン・ブン・アリー旅団、アジュナード・シャーム旅団、アリー末裔旅団、カーディスィーヤ旅団を「強化旅団」として統合し、ハマー県北西部に派遣すると発表した。

AFP, September 2, 2016、AP, September 2, 2016、ARA News, September 2, 2016、Champress, September 2, 2016、al-Hayat, September 3, 2016、Iraqi News, September 2, 2016、Kull-na Shuraka’, September 2, 2016、al-Mada Press, September 2, 2016、Naharnet, September 2, 2016、NNA, September 2, 2016、Reuters, September 2, 2016、SANA, September 2, 2016、UPI, September 2, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍、ヒズブッラーが包囲するムウダミーヤト・シャーム市に避難していたダーライヤー市住民303人がシリア政府の用意した仮設住居に移動(2016年9月2日)

ダマスカス郊外県では、SANA(9月2日付)によると、シリア軍、ヒズブッラー戦闘員が包囲するムウダミーヤト・シャーム市にとどまっていたダーライヤー市の住民303人が、8月25日のダーライヤー市での停戦合意と2016年政令第15号に基づき、ハルジャラ村の仮設住居センターに移送された。

SANA, September 2, 2016
SANA, September 2, 2016

AFP, September 2, 2016、AP, September 2, 2016、ARA News, September 2, 2016、Champress, September 2, 2016、al-Hayat, September 3, 2016、Iraqi News, September 2, 2016、Kull-na Shuraka’, September 2, 2016、al-Mada Press, September 2, 2016、Naharnet, September 2, 2016、NNA, September 2, 2016、Reuters, September 2, 2016、SANA, September 2, 2016、UPI, September 2, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.


シリア国民連合はジャラーブルス市への活動拠点の移転を模索(2016年9月2日)

『ハヤート』(9月3日付)は、シリア革命反体制諸勢力国民連立傘下の暫定内閣首班ジャワード・アブー・ハトブ氏がアレッポ県ジャラーブルス市の地元活動家からなる諸委員会の代表らと会談した、と伝えた。

この会談は、トルコのイスタンブール市やガジアンテップ市を拠点とするシリア革命反体制諸勢力国民連立が活動拠点の一部を、トルコ軍の支援を受ける反体制武装集団が制圧したジャラーブルス市などのアレッポ県北部国境地帯に移転する意思の表れだという。


AFP, September 2, 2016、AP, September 2, 2016、ARA News, September 2, 2016、Champress, September 2, 2016、al-Hayat, September 3, 2016、Iraqi News, September 2, 2016、Kull-na Shuraka’, September 2, 2016、al-Mada Press, September 2, 2016、Naharnet, September 2, 2016、NNA, September 2, 2016、Reuters, September 2, 2016、SANA, September 2, 2016、UPI, September 2, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコのエルドアン大統領「アレッポ県北部国境地帯400キロメートルの地域を「テロリスト」から浄化した」(2016年9月2日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は記者会見で、トルコ軍が反体制武装集団とともに実施している「ユーフラテスの盾」作戦に関して、アレッポ県北部の国境地帯約400平方キロメートルから、ダーイシュ(イスラーム国)と西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊を掃討し、同地を「浄化」することに成功したと述べた。

エルドアン大統領はまた、「人民防衛隊は(ユーフラテス川東部)に渡ったと言う…。しかし、我々は、彼らが渡っていないと言いたい…。南部の国境がテロリストの回廊になることを我々が許すなどということを誰も期待すべきでない」と付言した。


AFP, September 2, 2016、AP, September 2, 2016、ARA News, September 2, 2016、Champress, September 2, 2016、al-Hayat, September 3, 2016、Iraqi News, September 2, 2016、Kull-na Shuraka’, September 2, 2016、al-Mada Press, September 2, 2016、Naharnet, September 2, 2016、NNA, September 2, 2016、Reuters, September 2, 2016、SANA, September 2, 2016、UPI, September 2, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.


トルコのユルドゥルム首相「トルコはエジプト、シリアとの関係正常化に真剣に取り組み始めた」(2016年9月2日)

トルコのビンアリ・ユルドゥルム首相は首都アンカラでの閣議で「エジプトやシリアと関係正常化がなされるだろう。トルコはエジプト、シリアとの関係正常化に真剣に取り組み始めた」と述べた。

デイリー・サバフ(9月2日付)などが伝えた。

AFP, September 2, 2016、AP, September 2, 2016、ARA News, September 2, 2016、Champress, September 2, 2016、Daily Sabah, September 2, 2016、al-Hayat, September 3, 2016、Iraqi News, September 2, 2016、Kull-na Shuraka’, September 2, 2016、al-Mada Press, September 2, 2016、Naharnet, September 2, 2016、NNA, September 2, 2016、Reuters, September 2, 2016、SANA, September 2, 2016、UPI, September 2, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシアのプーチン大統領「アサド大統領を退陣させるのでなく、シリア国内の本質的変化を待った方が良い」(2016年9月2日)

ロシアのヴラジミール・プーチン大統領はブルームバーグ(9月2日付)のインタビューで、シリア情勢に触れ、「我々は少しずつ正しい報告に前進している。我々が近く(米国と)何らかの合意に達し、国際社会に発表することを否定しない」と述べた。

プーチン大統領はまた「それが何かを話すのは時期尚早だが、望ましい方向に進んでいると考えている…。(米国との)協議は非常に困難だ。主な問題の一つは、我々は「穏健な反体制派」と呼ばれるグループと、ヌスラ戦線戦などの過激派やテロ組織と区別することを強く主張していることだ。これについては米国も反対はしていない」と付言した。

一方、トルコとシリアの関係改善の可能性については「我々がアサド大統領は去るべきとの主張を認めた場合、大きな疑問が私のなかに乗じる。それはこれによってどのような結果がもたらされるかという疑問だ。これは国際法に沿ったものとなろうか? 辛抱して、社会の構造を変革するために貢献し、シリア国内で本質的な変化が生じるのを待った方が良いのではないか…?」と述べた。

AFP, September 2, 2016、AP, September 2, 2016、ARA News, September 2, 2016、Bloomberg, September 2, 2016、Champress, September 2, 2016、al-Hayat, September 3, 2016、Iraqi News, September 2, 2016、Kull-na Shuraka’, September 2, 2016、al-Mada Press, September 2, 2016、Naharnet, September 2, 2016、NNA, September 2, 2016、Reuters, September 2, 2016、SANA, September 2, 2016、UPI, September 2, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヒムス市ワアル地区でシリア軍と反体制武装集団の停戦が原則合意(2016年9月1日)

ヒムス県では、Syria-news(9月1日付)によると、シリア軍の包囲が続くヒムス市ワアル地区で、シリア政府当局と同地区で籠城を続ける反体制武装集団の間で停戦が原則合意された。

停戦交渉はヒムス市内のサフィール・ホテルで行われた。

ワアル地区では過去数日にわたり、シリア軍の砲撃・空爆が激化していたが、この再停戦合意は、①同地での無期限の戦闘停止、②反体制武装集団戦闘員とその家族約200人の退去についての交渉継続、③シリア当局が拘束する逮捕者釈放についての交渉継続などが定められているという。

AFP, September 1, 2016、AP, September 1, 2016、ARA News, September 1, 2016、Champress, September 1, 2016、al-Hayat, September 2, 2016、Iraqi News, September 1, 2016、Kull-na Shuraka’, September 1, 2016、al-Mada Press, September 1, 2016、Naharnet, September 1, 2016、NNA, September 1, 2016、Reuters, September 1, 2016、SANA, September 1, 2016、Syria-news.com, September 1, 2016、UPI, September 1, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍の支援を受ける反体制武装集団がジャラーブルス市西部の4カ村をダーイシュから奪取(2016年9月1日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(9月1日付)によると、シャーム戦線などからなる反体制武装集団がジャラーブルス市西部郊外でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続け、東サーブーニーヤ村、西サーブーニーヤ村、タッル・アグバル村、シュアイナ村を新たに制圧した。

AFP, September 1, 2016、AP, September 1, 2016、ARA News, September 1, 2016、Champress, September 1, 2016、al-Hayat, September 2, 2016、Iraqi News, September 1, 2016、Kull-na Shuraka’, September 1, 2016、al-Mada Press, September 1, 2016、Naharnet, September 1, 2016、NNA, September 1, 2016、Reuters, September 1, 2016、SANA, September 1, 2016、UPI, September 1, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコの災害緊急事態管理局(AFAD)はアレッポ県ジャラーブルス市への食糧物資搬入を開始(2016年9月1日)

トルコの災害緊急事態管理局(AFAD)は、トルコ軍と反体制武装集団による「ユーフラテスの盾」作戦でダーイシュ(イスラーム国)から奪還されたアレッポ県のジャラーブルス市に食糧などの支援物資の搬入を開始したと発表した。

ロイター通信(9月1日付)が伝えた。

AFP, September 1, 2016、AP, September 1, 2016、ARA News, September 1, 2016、Champress, September 1, 2016、al-Hayat, September 2, 2016、Iraqi News, September 1, 2016、Kull-na Shuraka’, September 1, 2016、al-Mada Press, September 1, 2016、Naharnet, September 1, 2016、NNA, September 1, 2016、Reuters, September 1, 2016、SANA, September 1, 2016、UPI, September 1, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.