シャーム自由人イスラーム運動はダーイシュ、PYDに対抗するため、同盟者によるトルコ軍との連携支援を認めるファトワーを発出(2016年9月20日)

シャーム自由人イスラーム運動のシャリーア評議会は声明を出し、同戦線およびその同盟者がトルコ軍と連携し、それを支援することを認める「ファトワー」を発した。

トルコ軍との連携支援の根拠として、ファトワーは①「ハワーリジュ派の支配」、すなわちダーイシュ(イスラーム国)によるアレッポ県北部の支配を終わらせること、②ダーイシュが支配していた地域が「シャームの民」に敵対するPKK(クルディスタン労働者党)、PYD(人民防衛隊)の手に落ちないよう、代わりの「イスラーム的」勢力が必要とされている、という2点をあげている。

一方、「ユーフラテスの盾」作戦への米軍特殊部隊の参加に関しては、実態を明らかにしたうえで、別途ファトワーを発するとしている。

シャーム自由人イスラーム運動は、イドリブ県、アレッポ市西部一帯、ダマスカス郊外県などで、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)と共闘関係にある。

Kull-na Shuraka', September 20, 2016
Kull-na Shuraka’, September 20, 2016

AFP, September 20, 2016、AP, September 20, 2016、ARA News, September 20, 2016、Champress, September 20, 2016、al-Hayat, September 21, 2016、Iraqi News, September 20, 2016、Kull-na Shuraka’, September 20, 2016、al-Mada Press, September 20, 2016、Naharnet, September 20, 2016、NNA, September 20, 2016、Reuters, September 20, 2016、SANA, September 20, 2016、UPI, September 20, 2016などをもとに作成。

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米国務省はジュンド・アクサー機構を特別指定グローバル・テロ組織(SDGT)に指定(2016年9月20日)

米国務省は声明を出し、ジュンド・アクサー機構を大統領令第13224号に基づく特別指定グローバル・テロ組織(SDGT)に指定し、制裁対象としたと発表した。

ジュンド・アクサー機構は、ヌスラ戦線を離反した武装集団が2014年11月に結成した組織で、イドリブ県、ハマー県北部、アレッポ県南部を主な活動拠点としている。

アル=カーイダに忠誠を誓っているが、メンバーのなかにはイスラーム国に共鳴する者も多く、そのことが理由となりヌスラ戦線やシャーム自由人イスラーム運動と対立することもある。

だが、その一方で、アル=カーイダの系譜を汲むこれらの組織とダーイシュの活動を架橋する役割も果たしてきた。

なお、ジュンド・アクサー機構は、2015年3月にイドリブ県で活動するシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)、シャーム自由人イスラーム運動などとファトフ軍を結成したが、同年10月に脱会している。

また、シリア政府、ロシア政府は、ヌスラ戦線と共闘関係にあるシャーム自由人イスラーム運動、イスラーム軍を「テロ組織」に指定するよう米国に求めているが、米国はこれには応じていない。

AFP, September 20, 2016、AP, September 20, 2016、ARA News, September 20, 2016、Champress, September 20, 2016、al-Hayat, September 21, 2016、Iraqi News, September 20, 2016、Kull-na Shuraka’, September 20, 2016、al-Mada Press, September 20, 2016、Naharnet, September 20, 2016、NNA, September 20, 2016、Reuters, September 20, 2016、SANA, September 20, 2016、UPI, September 20, 2016などをもとに作成。

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シリア赤新月社はアウラム・クブラー村での車列への攻撃に抗議し、3日間の活動中止を宣言(2016年9月20日)

シリア赤新月社のアレッポ支部は声明を出し、人道支援物資を輸送中のシリア赤新月社と国連の支援チームの車列が空爆を受けたとされる事件に関して、攻撃に抗議するとして、アレッポ県での活動を3日間中止すると発表した。

Kull-na Shuraka', September 19, 2016
Kull-na Shuraka’, September 19, 2016

AFP, September 20, 2016、AP, September 20, 2016、ARA News, September 20, 2016、Champress, September 20, 2016、al-Hayat, September 21, 2016、Iraqi News, September 20, 2016、Kull-na Shuraka’, September 20, 2016、al-Mada Press, September 20, 2016、Naharnet, September 20, 2016、NNA, September 20, 2016、Reuters, September 20, 2016、SANA, September 20, 2016、UPI, September 20, 2016などをもとに作成。

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シリア軍も国連の車列への攻撃への関与を否定(2016年9月20日)

シリア軍消息筋も声明を出し、19日にアレッポ県アウラム・クブラー町で、人道支援物資を輸送中のシリア赤新月社と国連の支援チームの車列が空爆を受けたとされる事件に関して、シリア軍の関与を否定した。

AFP, September 20, 2016、AP, September 20, 2016、ARA News, September 20, 2016、Champress, September 20, 2016、al-Hayat, September 21, 2016、Iraqi News, September 20, 2016、Kull-na Shuraka’, September 20, 2016、al-Mada Press, September 20, 2016、Naharnet, September 20, 2016、NNA, September 20, 2016、Reuters, September 20, 2016、SANA, September 20, 2016、UPI, September 20, 2016などをもとに作成。

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ロシア国防省「国連の車列への攻撃は爆撃ではなく、ヌスラ戦線の砲撃」(2016年9月20日)

ロシア国防省のイゴール・コナシェンコフ報道官は声明を出し、19日にアレッポ県アウラム・クブラー町で人道支援物資を輸送中のシリア赤新月社と国連の支援チームの車列を空爆受けたとされる事件に関して、「アレッポ南西部でロシア軍とシリア軍の航空兵器による空爆は実施されていない」と否定した。

コナシェンコフ報道官はまた、「録画画像を精査した結果、アレッポ市南西部で国連の車列が空爆を受けた証拠は存在しない」と述べ、空爆を受けたとする情報そのものも否定、「テロ組織「シャームの民のヌスラ戦線」(シャーム・ファトフ戦線)がモスクワ時間(18日)19時頃、迫撃砲、ロケット弾による砲撃支援を受け、車列のいる方向に対して大規模な攻撃を実施した」として、車列の破壊がヌスラ戦線の攻撃によるものだと主張した。

同報道官によると、事件現場のビデオ映像には、空爆を受けたと思われるクレーターなどの痕跡は発見できず、また車輌の損傷から空爆による爆発の痕跡もなかったという。

SANA, September 20, 2016
SANA, September 20, 2016

AFP, September 20, 2016、AP, September 20, 2016、ARA News, September 20, 2016、Champress, September 20, 2016、al-Hayat, September 21, 2016、Iraqi News, September 20, 2016、Kull-na Shuraka’, September 20, 2016、al-Mada Press, September 20, 2016、Naharnet, September 20, 2016、NNA, September 20, 2016、Reuters, September 20, 2016、SANA, September 20, 2016、UPI, September 20, 2016などをもとに作成。

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オブライエン国連人道問題担当事務次長「国連の車列への攻撃は戦争犯罪」(2016年9月20日)

国連のステファン・オブライエン人道問題担当事務次長は、19日にアレッポ県アウラム・クブラー町で、人道支援物資を輸送中のシリア赤新月社と国連の支援チームの車列が空爆を受けたとされる事件に関して「はっきりさせてほしい。もしこの野蛮な攻撃が人道支援部門で活動する人々を意図的に狙っていたとすれば、それは戦争犯罪に値する」と述べた。

なおオブライエン事務次長は、この攻撃での犠牲者に関して「多くの人が死亡、あるいは重傷を負った」と述べるにとどまった。

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シリア軍はイラクとの国境に面するタンフ村(ヒムス県)のダーイシュ拠点などを爆撃したと発表(2016年9月20日)

ヒムス県では、SANA(9月20日付)によると、シリア軍がフナイフィース村、タンフ国境通行所(タンフ国境通行所一帯)、シャーイル油田一帯、スフナ市でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

シリア軍はまた、西サラーム村でダーイシュと交戦した。

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アレッポ県では、SANA(9月20日付)によると、シリア軍がアレッポ市東部郊外の航空士官学校一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(9月20日付)によると、シリア軍がサルダ山一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。


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ダーイシュがトルコ軍の支援を受けた反体制武装集団との戦闘の末、ジャラーブルス市南部の村を奪還(2016年9月20日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍戦車部隊と有志連合戦闘機の支援を受けた反体制武装集団が、県北部のラウダ村、サンディー村一帯でダーイシュ(イスラーム国)の反撃を受け、交戦した。

また、ARA News(9月20日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が、トルコ軍の砲撃による支援を受けた反体制武装集団と交戦の末、ジャラーブルス市南部のタッル・ハジャル村を奪還した。

一方、アナトリア通信(9月20日付)は、ジャラーブルス市北部でトルコ軍兵士2人が地雷の爆発に巻き込まれて死亡したと報じた。

この兵士2人は、国境地帯での安全壁建設を支援する部隊に所属していたという。

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アレッポ県、ダマスカス郊外県でシリア軍・ロシア軍による爆撃激化、反体制武装集団との戦闘再燃(2016年9月20日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターが反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市バーブ・ナスル地区、アンサーリー地区、ブスターン・カスル地区、バーブ・ナイラブ地区、マイサル地区、カルム・タッラーブ地区、ジスル・ハッジ地区を「樽爆弾」で空爆、戦闘機(所属明示せず)アレッポ市スッカリー地区、マルジャ地区などを空爆し、女性5人、子供1人を含む10人が死亡した。

またシリア軍、パレスチナ人からなるクドス旅団は、アレッポ市北部のハンダラート・キャンプ一帯でジハード主義武装集団と交戦、戦闘機(所属明示せず)が同地一帯やアレッポ市シュカイイフ地区を空爆した。

このほか、アレッポ市西部郊外のジャンナート・サラーマ村が空爆を受け、アレッポ市ライラムーン地区がシリア軍の砲撃いを受け、子供1人が死亡した。

一方、SANA(9月20日付)によると、反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市東部から住民数十世帯が、シリア軍が設置した回廊を通じて、西クルディスタン移行期民政局支配下のシャイフ・マクスード地区方面に避難した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区の菓子工場、電力機構一帯でシリア軍とジハード主義武装集団が交戦した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯、カフルバトナー町では、戦闘機(所属明示せず)が空爆、シリア軍も同地を砲撃した。

またフーシュ・ナスリー村一帯では、シリア軍、親政権民兵がジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(9月20日付)によると、シリア軍がダイル・ハビーヤ村一帯、ムカイラビーヤ、市一帯で、シャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ヒムス県では、AFP(9月20日付)によると、シリア軍がタルビーサ市を砲撃した。

一方、SANA(9月20日付)によると、シリア軍がラスタン市、タルビーサ市、イッズッディーン村、マクラマ村、アスィーラ村、ザアフラーナ村でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)の拠点を空爆した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がスーラーン市、ザカート村、ラターミナ町、カフルズィーター市を空爆した。

一方、SANA(9月20日付)によると、シリア軍が、カフルヌブーダ町、アトシャーン村、スカイク村、ムーリク市、マアーン村一帯、カウカブ村、スーラーン市、ウンム・ハーラタイン村、ナースィリーヤ丘、バッザーム丘、フワイル渓谷でファトフ軍の拠点を空爆した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がファトフ軍の支配下にあるサルキーン市、タマーニア町などを空爆した。

また、ARA News(9月20日付)によると、サラーキブ市・マアッラト・ヌウマーン市街道でシャーム自由人イスラーム運動のメンバーが乗った車が爆発し、乗っていたメンバー5人が死亡、4人が負傷した。

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ダルアー県では、SANA(9月20日付)によると、シリア軍がダルアー市アルバイーン地区などで反体制武装集団と交戦した。

AFP, September 20, 2016、AP, September 20, 2016、ARA News, September 20, 2016、Champress, September 20, 2016、al-Hayat, September 21, 2016、Iraqi News, September 20, 2016、Kull-na Shuraka’, September 20, 2016、al-Mada Press, September 20, 2016、Naharnet, September 20, 2016、NNA, September 20, 2016、Reuters, September 20, 2016、SANA, September 20, 2016、UPI, September 20, 2016などをもとに作成。

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米主導の有志連合は19日にシリア領内で9回の爆撃を実施(2016年9月20日)

米中央軍(CENTCOM)は、9月19日のシリア、イラク両国での有志連合の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して29回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は9回で、ブーカマール市近郊(1回)、ラッカ市近郊(1回)、ダイル・ザウル市近郊(3回)、マーリア市近郊(4回)に対して攻撃が行われた。

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