イスラエル軍が2日連続でクナイトラ県のシリア軍砲台を越境爆撃(2016年9月14日)

クナイトラ県では、SANA(9月14日付)によると、イスラエル軍戦闘機が午後11時半頃、ヘルモン山(シャイフ山)東部のシリア軍の砲台(アイン・ブルジュ地点)に対して越境空爆を実施した、と伝えた。

Reuters, September 14, 2016
Reuters, September 14, 2016

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これに関して、イスラエル軍は声明を出し、14日晩にシリア領内から発射された迫撃砲弾2発が、イスラエル占領下のゴラン高原に着弾したことを受け、イスラエル空軍戦闘機が報復として、シリア軍の迫撃砲発射台複数基を空爆、破壊したと発表した。

シリア領内からの迫撃砲による人的被害はなかったという。

AFP(9月14日付)が伝えた。

AFP, September 14, 2016、AP, September 14, 2016、ARA News, September 14, 2016、Champress, September 14, 2016、al-Hayat, September 15, 2016、Iraqi News, September 14, 2016、Kull-na Shuraka’, September 14, 2016、al-Mada Press, September 14, 2016、Naharnet, September 14, 2016、NNA, September 14, 2016、Reuters, September 14, 2016、SANA, September 14, 2016、UPI, September 14, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ市東部各所で人道支援物資受け入れ拒否とアル=カーイダとの共闘を求めるデモ(2016年9月14日)

アレッポ県では、ARA News(9月14日付)によると、反体制武装集団が籠城するアレッポ市東部各所で、カースティールー街道を経由した国連および関連人道帰還による人道物資搬入の拒否を求めるデモが行われた。

デモはハラク地区、シャッアール地区、バーブ街道地区などで実施され、デモ参加者は反体制武装集団にシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)との完全統合や徹底抗戦を求めたという。

ARA News, September 14, 2016
ARA News, September 14, 2016

AFP, September 14, 2016、AP, September 14, 2016、ARA News, September 14, 2016、Champress, September 14, 2016、al-Hayat, September 15, 2016、Iraqi News, September 14, 2016、Kull-na Shuraka’, September 14, 2016、al-Mada Press, September 14, 2016、Naharnet, September 14, 2016、NNA, September 14, 2016、Reuters, September 14, 2016、SANA, September 14, 2016、UPI, September 14, 2016などをもとに作成。

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ロシア軍はシャーム自由人イスラーム運動などが米・露による新停戦合意発効後も60件の停戦違反を犯していると指摘しつつ、停戦を48時間延長すると発表(2016年9月14日)

ロシア軍参謀本部のヴィクトル・ポズニヒル少将は、米国・ロシアの新停戦合意が発効した9月12日午後7時以降、停戦違反は60件に達しており、そのほとんどがシャーム自由人イスラーム運動などの反体制武装集団だと指摘した。

しかし、ポズニヒル少将は、「現下の主目的は、「穏健な反体制派」とテロ組織が分離するのを待つことだ」と述べ、米国・ロシアの新停戦合意に従い、48時間の停戦期間延長を行うと発表した。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、9月13日に10件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はアレッポ県アンサーリー地区、ラームーサ地区、カースティールー貿易センター一帯、セメント工場一帯(シャイフ・サイード地区)で発生、うちカースティールー貿易センター一帯では、反体制武装集団がシリア赤新月社のチェック・ポイントを攻撃、スタッフ2人が負傷した。

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一方、SANA(9月14日付)は、シリア軍消息筋の話として、米国・ロシアの新停戦合意が発効した9月12日午後7時以降、反体制武装集団による停戦違反件数が13日の段階で36件に達したと伝えた。

違反は、アレッポ県、ハマー県、ヒムス県、ダマスカス国外県、クナイトラ県で発生しているという。

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米・露の新停戦合意発効から2日目、一部地域で散発的戦闘が続くものの死者は0人(2016年9月14日)

シリア人権監視団は、米国・ロシアによる新停戦合意が発効から2日目にあたる14日も、前日と同じく、シリア軍と、ダーイシュ(イスラーム国)とシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)を除く反体制武装集団の間での戦闘は、一部地域での散発的な交戦を除くと確認されず、死者は0人だった、と発表した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市東部、シリア政府の支配下にある同市西部上空にシリア軍戦闘機が複数回にわたって飛来したが、空爆は行われなかった。

しかし、シリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団の広報部門担当者であるアブー・ウマル氏がツイッターで、ロシア軍戦闘機によってシャーム軍団の拠点を空爆を受けたと主張した。

また、アレッポ県で活動するムスタファー・スライマーンを名のる活動家は、ARA News(9月14日付)に対して、シリア軍戦闘機がアレッポ市南部、西部、カースティールー街道地区、カフルナーハー村、ズルバ村一帯を空爆し、多数の民間人が死傷したと主張した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がハーン・スブル村一帯で少なくとも3発のミサイルを発射し、子供1人を含む2人が負傷した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍はアクラバー村、シャイフ・フサイン丘一帯に少なくとも5発の迫撃砲を撃ち込んだ。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハズラマー村、ナシャービーヤ町を砲撃した。

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ダマスカス郊外県マダーヤー町とイドリブ県フーア氏、カファルヤー町では、国連とシリア赤新月社のチームが、重篤患者、負傷者らの搬出作業を行った。

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シリア軍はダイル・ザウル市郊外のサヌーフ丘一帯をダーイシュから奪取(2016年9月14日)

ダイル・ザウル県では、SANA(9月14日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市西部のサヌーフ丘一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を掃討、同地を制圧した。

またティブニー町では、地元住民がダーイシュと交戦し、戦闘員17人を殲滅した。

一方、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がブガイリーヤ村一帯を空爆、これに対してダーイシュ(イスラーム国)はダイル・ザウル市ジャウラ地区、クスール地区を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)の支配下にある県東部のダイル・ハーフィル市、フマイマ村、ウンム・マラー村、ジャニー村、アフマディーヤ村を空爆した。

一方、ARA News(9月14日付)によると、県北西部のアアザーズ市東部に位置するハルジャート村一帯にある反体制武装集団の拠点をダーイシュ(イスラーム国)が攻撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が県東部のウカイリバート町、ウンム・ミール村、カスタル村一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して空爆を実施した。
一方、ダーイシュはウカイリバート町で若者2人を喫煙のかどでむち打ち刑に処した。

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ハマー県北西部で「多くの国がテロリストに分類する」ジュンド・アクサー機構とシリア軍の戦闘が続く(2016年9月14日)

ハマー県では、『ハヤート』(9月15日付)によると、県北西部のマアルダス村一帯で、シリア軍とジュンド・アクサー機構との戦闘を続けた。

ジュンド・アクサー機構は2014年11月にシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)を離反した戦闘員が結成し、アル=カーイダに忠誠を誓っているほか、ダーイシュ(イスラーム国)ともつながりがあるとされており、『ハヤート』(9月15日付)によると「多くの国がテロリストに分類する」という。

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米主導の有志連合は13日にシリア領内で17回の爆撃を実施(2016年9月14日)

米中央軍(CENTCOM)は、9月13日のシリア、イラク両国での有志連合の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して20回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は17回で、ブーカマール市近郊(1回)、シャッダーディー市近郊(4回)、ラッカ市近郊(4回)、ダイル・ザウル市近郊(3回)、マーリア市近郊(5回)に対して攻撃が行われた。

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