アル=カーイダ系組織のシャーム・ファトフ戦線(旧ヌスラ戦線)は宣伝ビデオで「シリア革命」を強調(2016年9月7日)

シャーム・ファトフ戦線(シャームの民のヌスラ戦線)は、インターネットを通じて「大血戦」と銘打った広報ビデオ(https://youtu.be/pdULs3eXZnk)を発表した。

アレッポ市南部郊外の士官学校一帯、アレッポ市ラームーサ地区、同市北部カースティール街道一帯での戦果を宣伝し、アレッポ市東部地区の解囲を唱導するこのビデオのナレーションや証言では「革命」という言葉が連呼され、またアレッポ市内で「シリア革命期」(委任統治領シリアの国旗)を掲げるデモが映し出されている。

AFP, September 7, 2016、AP, September 7, 2016、ARA News, September 7, 2016、Champress, September 7, 2016、al-Hayat, September 8, 2016、Iraqi News, September 7, 2016、Kull-na Shuraka’, September 7, 2016、al-Mada Press, September 7, 2016、Naharnet, September 7, 2016、NNA, September 7, 2016、Reuters, September 7, 2016、SANA, September 7, 2016、UPI, September 7, 2016などをもとに作成。

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イラク人民兵組織のヌジャバー運動がアレッポ市南部郊外に1,000人以上の戦闘員を増派(2016年9月7日)

イラク人の民兵組織ヌジャバー運動のハーシム・ムーサウィー報道官は、同運動がアレッポ市南部郊外での対ファトフ軍戦線での拠点を強化するため、戦闘員1,000人以上をシリアに新たに派遣したと発表した。

ロイター通信(9月7日付)が伝えた。

なおムーサウィー報道官の発表の前日にあたる6日、ヌジャバー運動はイラン・イスラーム革命防衛隊クドス軍団司令官のガーセム・ソレイマーニー少将がアレッポ市南部郊外のヌジャバー運動拠点を視察したと発表、その画像を公開している。

Kull-na Shuraka', September 6, 2016
Kull-na Shuraka’, September 6, 2016


AFP, September 7, 2016、AP, September 7, 2016、ARA News, September 7, 2016、Champress, September 7, 2016、al-Hayat, September 8, 2016、Iraqi News, September 7, 2016、Kull-na Shuraka’, September 7, 2016、al-Mada Press, September 7, 2016、Naharnet, September 7, 2016、NNA, September 7, 2016、Reuters, September 7, 2016、SANA, September 7, 2016、UPI, September 7, 2016などをもとに作成。

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トルコはアレッポ県国東部のジャラーブルス市に避難民292人を帰還させる(2016年9月7日)

アレッポ県では、『ハヤート』(9月8日付)がトルコの地元高官の話として伝えたところによると、トルコ軍と反体制武装集団による「ユーフラテスの盾」作戦によってダーイシュ(イスラーム国)から奪還したジャラーブルス市に、トルコ国内で避難生活を送っていた避難民292人が帰還した。

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同じくアレッポ県では、ARA News(9月7日付)によると、西クルディスタン移行期民政局の支配下にある県北西部アフリーン市郊外のスールカ村の人民防衛隊拠点をトルコ軍が越境砲撃し、6人が死亡、8人が負傷した。

AFP, September 7, 2016、AP, September 7, 2016、ARA News, September 7, 2016、Champress, September 7, 2016、al-Hayat, September 8, 2016、Iraqi News, September 7, 2016、Kull-na Shuraka’, September 7, 2016、al-Mada Press, September 7, 2016、Naharnet, September 7, 2016、NNA, September 7, 2016、Reuters, September 7, 2016、SANA, September 7, 2016、UPI, September 7, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はアーラーク油田一帯(ヒムス県東部)、ダイル・ザウル市、アレッポ市東部郊外でダーイシュと交戦(2016年9月7日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアーラーク油田一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、SANA(9月7日付)によると、シリア軍がタドムル市郊外のシャーイル油田一帯、ジャズル油田一帯、アーラーク村東部、第3石油輸送ステーション(T3)一帯、フワイスィース村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル市のシリア政府支配地域(ジャウラ地区)を砲撃する一方、ブガイリーヤ村、第137旅団基地一帯でシリア軍とダーイシュが交戦した。

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アレッポ県では、SANA(9月7日付)によると、アレッポ市東部の航空士官学校守備隊が同学校一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、戦闘員15人を殲滅した。

一方、クッルナー・シュラカー(9月7日付)によると、ロシア軍戦闘機がダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市バーブ市に近いターディフ市を空爆し、住民10人が死亡した。

このほか、ARA News(9月7日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員がマンビジュ市北部にある西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点に対して自爆攻撃を行った。

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スワイダー県では、SANA(9月7日付)によると、シリア軍がアーバール・ラシーダ地区一帯でダーイシュ(イスラーム国)の車列を攻撃、破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、カラムーン山地東部ビトラー地区のアファーイー山一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)がシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

AFP, September 7, 2016、AP, September 7, 2016、ARA News, September 7, 2016、Champress, September 7, 2016、al-Hayat, September 8, 2016、Iraqi News, September 7, 2016、Kull-na Shuraka’, September 7, 2016、al-Mada Press, September 7, 2016、Naharnet, September 7, 2016、NNA, September 7, 2016、Reuters, September 7, 2016、SANA, September 7, 2016、UPI, September 7, 2016などをもとに作成。

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シリア軍がアル=カーイダ系連合組織ファトフ軍との戦闘の末アレッポ市南部のラームーサ・バス発着場を制圧(2016年9月7日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍および親政権民兵組織は、アレッポ市南西部のハーン・トゥーマーン村方面への進軍を続ける一方、アレッポ市南部のアーミリーヤ地区一帯、ラームーサ地区(ラームーサ・バス発着場一帯)でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)、トルキスターン・イスラーム党、ウズベク人戦闘員と交戦し、ラームーサ・バス発着場を制圧した。

シリア軍はまた、アレッポ市北部のムサイビーン丘一帯でジハード主義武装集団と交戦したほか、アレッポ市北西部のカフルハムラ村を戦闘機(所属明示せず)が空爆した。

さらにパレスチナ人民兵組織のクドス旅団がシリア軍の支援を受け、アレッポ市北部のハンダラート・キャンプを占拠する反体制武装集団に対して攻撃を行った。

一方、AMC(9月7日付)は、シリア軍がアレッポ市スッカリー地区を空爆し、民間人22人以上が死亡、40人あまりが負傷したと発表した。

他方、SANA(9月7日付)によると、シリア軍がアルド・マッラーフ地区農場一帯、ハイヤーン町、アナダーン市、マアーッラト・アルティーク村で反体制武装集団の拠点や車列を空爆した。

また、ARA News(9月7日付)によると、反体制武装集団がアレッポ市シャイフ・マクスード地区を砲撃し、小児科医師1人が死亡した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がタイバト・イマーム市を空爆する一方、ジュンド・アクサー機構、イッザ軍などからなる反体制武装集団は、マアーン村およびその一帯、ハッターブ平原一帯、カムハーナ町およびその一帯のシリア政府支配地域を砲撃した。

一方、SANA(9月7日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団の支援を受け、県北西部のヒルバト・ハジャーマ村でファトフ軍と交戦、同地を制圧、またマアルダス村一帯でファトフ軍戦闘員150人以上を殲滅した。

シリア軍はまた、スーラーン市、マアーン村北部、タイバト・イマーム市、アトシャーン村、バッザーム丘北部、スカイク村、ナースィリーヤ丘で反体制武装集団と交戦した。

このほか、シリア人権監視団によると、シリア当局はハマー中央刑務所に投獄されていた収監者86人を釈放した。

釈放されたのは「テロ」容疑で逮捕されていた活動家や抗議デモ参加者で、8月にイドリブ県でファトフ軍によるヘリコプター撃墜によって死亡したロシア軍兵士の遺体との「捕虜交換」の一環として釈放されたという。

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ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(9月7日付)によると、シリア軍がイブタア町に対して空爆、砲撃を加えた。

一方、SANA(9月7日付)によると、シリア軍がダルアー市フルウィヤート広場一帯、避難民キャンプ一帯でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)と交戦した。

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イドリブ県では、SANA(9月7日付)によると、シリア軍がマアッルディブサ村でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)拠点を空爆した。

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クナイトラ県では、SANA(9月7日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともにジュャバーター・ハシャブ村・ウーファーニヤー村街道で反体制武装集団を攻撃した。

AFP, September 7, 2016、AMC, September 7, 2016、AP, September 7, 2016、ARA News, September 7, 2016、Champress, September 7, 2016、al-Hayat, September 8, 2016、Iraqi News, September 7, 2016、Kull-na Shuraka’, September 7, 2016、al-Mada Press, September 7, 2016、Naharnet, September 7, 2016、NNA, September 7, 2016、Reuters, September 7, 2016、SANA, September 7, 2016、UPI, September 7, 2016などをもとに作成。

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バアス党シリア地域指導部はダマスカス大学支部、ダマスカス支部指導部の人事を改編(2016年9月7日)

ARA News(9月7日付)によると、バアス党シリア地域指導部はダマスカス大学支部、ダマスカス支部の各支部指導部の人事を改編、新指導部メンバーの氏名を発表した。

AFP, September 7, 2016、AP, September 7, 2016、ARA News, September 7, 2016、Champress, September 7, 2016、al-Hayat, September 8, 2016、Iraqi News, September 7, 2016、Kull-na Shuraka’, September 7, 2016、al-Mada Press, September 7, 2016、Naharnet, September 7, 2016、NNA, September 7, 2016、Reuters, September 7, 2016、SANA, September 7, 2016、UPI, September 7, 2016などをもとに作成。

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アサド大統領はフサイン・アフマド・ディヤーブ氏をアレッポ県知事に任命(2016年9月7日)

アサド大統領は2016年政令第285号を発し、ムハンマド・マルワーン・イラビー氏に代えて、フサイン・アフマド・ディヤーブ氏をアレッポ県知事に新たに任命した。

AFP, September 7, 2016、AP, September 7, 2016、ARA News, September 7, 2016、Champress, September 7, 2016、al-Hayat, September 8, 2016、Iraqi News, September 7, 2016、Kull-na Shuraka’, September 7, 2016、al-Mada Press, September 7, 2016、Naharnet, September 7, 2016、NNA, September 7, 2016、Reuters, September 7, 2016、SANA, September 7, 2016、UPI, September 7, 2016などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領「米主導の有志連合によるラッカ市攻略に参加する用意がある」(2016年9月7日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、中国の杭州で開かれていたG20サミットからトルコに戻る途中の機内で記者団に対して、トルコ軍が米主導の有志連合によるラッカ市への攻撃に参加する用意があると延べた。

『ヒュッリイイェト』(9月8日付)が伝えたところによると、エルドアン大統領は「オバマ米大統領はラッカ市奪還のため、共に何かをしたいと考えている…。我々は(米国側に対して)、これに関しては問題ないと伝えた。また我が軍の兵を結集し、必要なあらゆる行動が行われるだろう、と述べた…。しかし現段階において、我々は我が軍をこの地域にとどまらせねばならず、後退することはできない。後退してしまえば、ダーイシュ(イスラーム国)やクルディスタン労働者党(PKK)、民主統一党(PYD)、人民防衛隊(YPG)といったテロ組織がはびこるだろう」と述べた。

AFP, September 7, 2016、AP, September 7, 2016、ARA News, September 7, 2016、Champress, September 7, 2016、al-Hayat, September 8, 2016、Hurriyet, September 8, 2016、Iraqi News, September 7, 2016、Kull-na Shuraka’, September 7, 2016、al-Mada Press, September 7, 2016、Naharnet, September 7, 2016、NNA, September 7, 2016、Reuters, September 7, 2016、SANA, September 7, 2016、UPI, September 7, 2016などをもとに作成。

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ロシア外務省はトルコ軍のシリア領内への侵攻に「重大な懸念」を表明(2016年9月7日)

ロシア外務省は声明を出し、「トルコ軍およびトルコ政府の支援を受けるシリアの反体制武装集団がシリア領内に侵攻することに重大な懸念」を表明した。

また「トルコ軍の作戦はシリア国内の困難な政治・軍事情勢を複雑なものとする…。シリアの正統な政府と連携せず、また国連安保理の承認を得ずに行われるこの軍事作戦は…シリアの主権、領土の一体性にかかる問題に疑義を呈するものだ」と批判、「シリア政府がシリア領内でのトルコ軍の作戦を拒否する姿勢は国際法の観点において公正かつ正当なものだ」と付言した。

AFP, September 7, 2016、AP, September 7, 2016、ARA News, September 7, 2016、Champress, September 7, 2016、al-Hayat, September 8, 2016、Iraqi News, September 7, 2016、Kull-na Shuraka’, September 7, 2016、al-Mada Press, September 7, 2016、Naharnet, September 7, 2016、NNA, September 7, 2016、Reuters, September 7, 2016、SANA, September 7, 2016、UPI, September 7, 2016などをもとに作成。

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米主導の有志連合は9月1~6日までのシリア国内での爆撃実績を発表、ラッカ市一帯の爆撃を重点化していることを明らかに(2016年9月7日)

米中央軍(CENTCOM)は、9月1日および4~6日までの4日間のシリア、イラク両国での有志連合の戦果をHPで発表した。

9月1日はシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して14回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は5回で、ラッカ市近郊(2回)、マーリア市近郊(3回)に対して攻撃が行われた。

9月4日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して12回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は9回で、ラッカ市近郊(6回)、マンビジュ市近郊(2回)、マーリア市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

9月5日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して14回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は7回で、ラッカ市近郊(2回)、ダイル・ザウル市近郊(3回)、マンビジュ市近郊(2回)に対して攻撃が行われた。

9月6日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して17回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は5回で、ブーカマール市近郊(1回)、ラッカ市近郊(1回)、マンビジュ市近郊(1回)、マーリア市近郊(2回)に対して攻撃が行われた。

なお、9月2~3日の空爆実施回数は公表されなかった。

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