ヌスラ戦線幹部司令官の死に対してジハード主義武装集団、「穏健な反体制派」が弔意(2016年9月9日)

9月8日に有志連合が実施したとされる空爆で死亡したシャーム・ファトフ戦線の中央部隊司令官のウサーマ・ナムーラ氏(アブー・ウマル・サラーキブ、ないしはアブー・ハージル・ヒムスィー)に対して、イドリブ県のメディア関係者活動家、ハック旅団、ヌールッディーン・ザンキー運動、アレッポ・ファトフ軍参戦司令室、シャーム・ファトフ戦線、自由シリア軍第一連隊、アンサール・ディーン戦線、シャーム自由人イスラーム運動、アジュナード・シャーム・イスラーム連合がそれぞれ声明を出し、弔意を示した。

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AFP, September 9, 2016、AP, September 9, 2016、ARA News, September 9, 2016、Champress, September 9, 2016、al-Hayat, September 10, 2016、Iraqi News, September 9, 2016、Kull-na Shuraka’, September 9, 2016、al-Mada Press, September 9, 2016、Naharnet, September 9, 2016、NNA, September 9, 2016、Reuters, September 9, 2016、SANA, September 9, 2016、UPI, September 9, 2016などをもとに作成。

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アレッポ県北部でのダーイシュとの戦闘でトルコ軍兵士3人死亡(2016年9月9日)

アレッポ県では、アナトリア通信(9月9日付)によると、県北部のハワー丘一帯(ラーイー村北東部)でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘で、トルコ軍兵士3人が死亡した。

AFP, September 9, 2016、Anadolu Ajansı, September 9, 2016、AP, September 9, 2016、ARA News, September 9, 2016、Champress, September 9, 2016、al-Hayat, September 10, 2016、Iraqi News, September 9, 2016、Kull-na Shuraka’, September 9, 2016、al-Mada Press, September 9, 2016、Naharnet, September 9, 2016、NNA, September 9, 2016、Reuters, September 9, 2016、SANA, September 9, 2016、UPI, September 9, 2016などをもとに作成。

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シリア軍がアレッポ市東部と同市南部郊外を結ぶラームーサ地区の街道を開放し、住民の往来を許可(2016年9月9日)

アレッポ県では、イフバーリーヤ・チャンネル(9月9日付)は、シリア軍がアレッポ市東部地区とアレッポ市南部郊外を結ぶラームーサ地区の街道の安全を確保し、「数時間中に」同街道を再開し、住民の通行を許可すると報じた。

これに関して、シリア人権監視団は、シリア軍がラームーサ地区の街道を再開したとしたうえで、「2日以内に」同街道が完全開放されると発表した。

しかし、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)が、アレッポ市シャイフ・サイード地区、ラームーサ地区を空爆、またヘリコプターがハンダラート・キャンプ一帯を「樽爆弾」で空爆した。

さらに戦闘機はアレッポ市サラーフッディーン地区を空爆市、子供4人を含む9人が死亡、またアナダーン市、ハイヤーン町、バヤーヌーン町一帯、カフルナーハー村も空爆を受けた。

一方、SANA(9月9日付)によると、反体制武装集団がアレッポ市サラーフッディーン地区を砲撃し、7人が死亡した。

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ダマスカス県では、SANA(9月9日付)によると、イスラーム軍が撃った迫撃砲弾2発がマッザ区に着弾し、4人が負傷、住居複数棟が被害を受けた。

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ダマスカス郊外県では、SANA(9月9日付)によると、シリア軍がリーハーン農場、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ラタキア県では、SANA(9月9日付)によると、シリア軍が県北部のアイン・カンタラ村、ナフシャッバー村、ラシャー丘、ウワイザラート丘、ダフラト・アブー・アスアド村、カトフ峰を、反体制武装集団と交戦の末に制圧した。

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ヒムス県では、SANA(9月9日付)によると、シリア軍がタドムル市南部郊外、スフナ市南部郊外、カスル・ハラーバート村東部、ハシャービーヤ村、ファースィダ村でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

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イドリブ県では、SANA(9月9日付)によると、シリア軍がトゥウーム村、ハーン・シャイフーン市でファトフ軍の拠点に対して攻撃を行った。

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ダルアー県では、SANA(9月9日付)によると、シリア軍がダルアー市バジャービジャ地区、ブスラー・シャーム市・ザイディー渓谷間でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)などからなる反体制武装集団と交戦した。

一方、クッルナー・シュラカー(9月9日付)によると、シリア軍がダーイル町を空爆し、4人が死亡した。

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ハマー県では、SANA(9月9日付)によると、シリア軍がスーラーン市、ムーリク市でファトフ軍拠点を空爆した。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、9月8日に6件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス郊外県、ラタキア県で発生し、イスラーム軍、シャーム自由人イスラーム運動などが砲撃を行ったという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は1186件。

AFP, September 9, 2016、AP, September 9, 2016、ARA News, September 9, 2016、Champress, September 9, 2016、al-Hayat, September 10, 2016、al-Ikhbariya, September 9, 2016、Iraqi News, September 9, 2016、Kull-na Shuraka’, September 9, 2016、al-Mada Press, September 9, 2016、Naharnet, September 9, 2016、NNA, September 9, 2016、Reuters, September 9, 2016、SANA, September 9, 2016、UPI, September 9, 2016などをもとに作成。

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シリア軍がダイル・ザウル市一帯でダーイシュと交戦するなか、有志連合は同市近郊のマヤーディーン市への爆撃を予告するビラを散布、住民に避難を呼びかける(2016年9月9日)

ダイル・ザウル県では、SANA(9月9日付)によると、シリア軍がジャフラ村、ハトラ村、サルダ山一帯、ブガイリーヤ村、バルーク丘西部、でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

シリア軍はまた、ダイル・ザウル市ハウィーカ地区、ラシュディーヤ地区、ハミーディーヤ地区、ウルフィー地区、工業地区でダーイシュ拠点を砲撃した。

一方、クッルナー・シュラカー(9月9日付)によると、有志連合がマヤーディーン市に同市一帯の橋に対して空爆を実施すると警告するビラを散布、住民に空爆対象地域から退避するよう呼びかけた。

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ダーイシュ(イスラーム国)ヒムス州は、ヨルダン国内の基地で教練を受けた「背教者覚醒評議会のメンバー」(新シリア軍の戦闘員)を斬首する画像をインターネットを通じて公開した。

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アレッポ県では、SANA(9月9日付)によると、シリア軍がアレッポ市東部郊外の航空士官学校一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, September 9, 2016、AP, September 9, 2016、ARA News, September 9, 2016、September 10, 2016、Champress, September 9, 2016、al-Hayat, September 10, 2016、Iraqi News, September 9, 2016、Kull-na Shuraka’, September 9, 2016、al-Mada Press, September 9, 2016、Naharnet, September 9, 2016、NNA, September 9, 2016、Reuters, September 9, 2016、SANA, September 9, 2016、UPI, September 9, 2016などをもとに作成。

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NATOのストルテンベルグ事務総長はトルコの自衛権に理解を示しつつも、「ユーフラテスの盾」作戦への参加の可能性を否定(2016年9月9日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣はアンカラでNATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長と会談した。

『ハヤート』(9月10日付)によると、ストルテンベルグ事務総長は、トルコ軍と反体制武装集団による「ユーフラテスの盾」作戦に関して、トルコの自衛権に理解を示しつつも、NATO軍がシリア北部での軍事作戦に参加する可能性は否定し、ダーイシュ(イスラーム国)に対するNATO軍の作戦は航空作戦、諜報活動に限定されると述べた。

また「シリア情勢は非常に複雑で困難だ…。テロとの戦いを強化するため、NATO諸国の軍隊を展開させるのではなく、地元の部隊を教練するべき」と付言した。

これに対してチャヴシュオール外務大臣は、NATOの航空支援があれば、ラッカ市およびモスル市からダーイシュを排除することは可能だとしたうえで、シリア北部に「飛行禁止空域」を設置し、アレッポ県ジャラーブルス市に帰還した難民を保護すべきだと主唱した。

AFP, September 9, 2016、AP, September 9, 2016、ARA News, September 9, 2016、Champress, September 9, 2016、al-Hayat, September 10, 2016、Iraqi News, September 9, 2016、Kull-na Shuraka’, September 9, 2016、al-Mada Press, September 9, 2016、Naharnet, September 9, 2016、NNA, September 9, 2016、Reuters, September 9, 2016、SANA, September 9, 2016、UPI, September 9, 2016などをもとに作成。

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米国・ロシアが、ダーイシュ、ヌスラ戦線に対する「テロとの戦い」での合同軍事作戦実施に向けてシリア国内での停戦で合意(2016年9月9日)

米国のジョン・ケリー国務長官とロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣はシリア国内でのダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)に対する「テロとの戦い」や、アレッポ市などへの人道支援への対応を協議するため、スイスのジュネーブで直接会談し、停戦にかかる新たな合意を交わしたと発表した。

会談後にスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表と三人で共同記者会見を行ったケリー国務長官とラブロフ外務大臣の発表によると、新たな停戦合意は5つの文書からなり、その骨子は以下の通り:

1. テロリストと「穏健な反体制派」を峻別し、シリア政府と「穏健な反体制派」の間で、空爆、支配領域の変更・拡大の試みなどを含むあらゆる戦闘行為を停止させる。
2. ダーイシュ、ヌスラ戦線が活動する地域での「テロとの戦い」は継続される。
3. イスラーム教の犠牲祭(イード・アドハー)初日にあたる9月12日にシリア軍と「穏健な反体制派」の停戦を発効する。
4. 停戦期間は48時間を単位とし、違反がなければ48時間ずつ随時更新される。
5. 7日間にわたり停戦合意が遵守され、人道支援搬入が保障された場合、米国とロシアは合同実施センター(JIC)を開設し、ダーイシュおよびヌスラ戦線への合同軍事作戦を行う。
6. 米国とロシアが合同軍事作戦を行うと定めた地域では、両国軍のみが作戦を実施する。
7. それ以外の地域ではシリア軍も作戦を実施できる。
8. アレッポ市北部のカースティールー街道を非武装化し、アレッポ市内への人道支援の搬入、住民の移動を保障する。
9. アレッポ市南部のラームーサー地区の回廊についても、シリア政府、「穏健なな反体制派」双方が、アレッポ市内への人道支援、商業物資、住民の移動の安全を保障する。

AFP, September 9, 2016、AP, September 9, 2016、ARA News, September 9, 2016、Champress, September 9, 2016、al-Hayat, September 10, 2016、Iraqi News, September 9, 2016、Kull-na Shuraka’, September 9, 2016、al-Mada Press, September 9, 2016、Naharnet, September 9, 2016、NNA, September 9, 2016、Reuters, September 9, 2016、SANA, September 9, 2016、UPI, September 9, 2016などをもとに作成。

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米主導の有志連合は8日にシリア領内で9回の爆撃を実施(2016年9月9日)

米中央軍(CENTCOM)は、9月8日のシリア、イラク両国での有志連合の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して14回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は9回で、アイン・イーサー市近郊(2回)、ダイル・ザウル市近郊(6回)、マーリア市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

AFP, September 9, 2016、AP, September 9, 2016、ARA News, September 9, 2016、Champress, September 9, 2016、al-Hayat, September 10, 2016、Iraqi News, September 9, 2016、Kull-na Shuraka’, September 9, 2016、al-Mada Press, September 9, 2016、Naharnet, September 9, 2016、NNA, September 9, 2016、Reuters, September 9, 2016、SANA, September 9, 2016、UPI, September 9, 2016などをもとに作成。

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