イスラエル軍はクナイトラ県を再び越境爆撃、1人が死亡、5人が負傷(2016年9月17日)

SANA(9月17日付)は、クナイトラ県ハーン・アルナバ市近郊のシリア軍拠点1カ所が、イスラエル軍の空爆を受けたと伝えた。

イスラエル軍の声明によると、空爆はイスラエルの防空システム「アイアン・ドーム」がシリア領内からの砲撃を受けたことに対するものだという。

クッルナー・シュラカー(9月17日付)によると、イスラエル軍の空爆によって1人が死亡、5人が負傷したという。

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クナイトラ県では、SANA(9月17日付)によると、反体制武装集団が米国・ロシアの新停戦合意に違反して、ハーン・アルナバ市、ジュャバーター・ハシャブ村を砲撃し、子供3人を含む子供4人が負傷した。

反体制武装集団はまた、アジュラフ村、アマル農場、アフマル丘などのシリア軍拠点を砲撃した。

AFP, September 17, 2016、AP, September 17, 2016、ARA News, September 17, 2016、Champress, September 17, 2016、al-Hayat, September 18, 2016、Iraqi News, September 17, 2016、Kull-na Shuraka’, September 17, 2016、al-Mada Press, September 17, 2016、Naharnet, September 17, 2016、NNA, September 17, 2016、Reuters, September 17, 2016、SANA, September 17, 2016、UPI, September 17, 2016などをもとに作成。

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「穏健な反体制派」がアレッポ市での戦況悪化を受け、「ユーフラテスの盾」作戦から全面撤退(2016年9月17日)

ARA News(9月17日付)によると、トルコ軍とともに「ユーフラテスの盾」作戦に参加していた山地の鷹旅団が、県北部のラーイー村およびジャラーブルス市一帯の前線から完全撤退し、アレッポ市方面に転戦することを決定したと発表した。

この転戦は、アレッポ市一帯およびハマー県北部でのシリア軍の攻勢を受けたものだという。

AFP, September 17, 2016、AP, September 17, 2016、ARA News, September 17, 2016、Champress, September 17, 2016、al-Hayat, September 18, 2016、Iraqi News, September 17, 2016、Kull-na Shuraka’, September 17, 2016、al-Mada Press, September 17, 2016、Naharnet, September 17, 2016、NNA, September 17, 2016、Reuters, September 17, 2016、SANA, September 17, 2016、UPI, September 17, 2016などをもとに作成。

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アレッポ県北部での「ユーフラテスの盾」作戦に米軍特殊部隊が参加(2016年9月17日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍戦車部隊と戦闘機の支援を受けたジハード主義武装集団を含む反体制武装集団が、県北部ラーイー村西部のターター・フンムス村一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、同地を制圧した。

また、ARA News(9月17日付)によると、トルコ軍参謀本部は声明を出し、ラーイー村一帯で「ユーフラテスの盾」作戦を続行する反体制武装集団5組織に米軍特殊部隊が参加し、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦したと発表した。

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一方、ARA News(9月17日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍(革命家軍)の支配下にあるハルバル村、ウンム・フーシュ村を砲撃した。

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米軍の「航空支援」を受けたダーイシュがダイル・ザウル市郊外のシリア軍拠点を一時制圧(2016年9月17日)

ダイル・ザウル県では、ダーイシュ(イスラーム国)の戦果を宣伝するアアマーク通信によると、ダーイシュが米軍の空爆後にダイル・ザウル市郊外の戦略的要衝サルダ山を完全制圧した。image004

しかし、SANA(9月17日付)によると、ダイル・ザウル航空基地近郊のサルダ村にあるシリア軍拠点複数カ所が米軍の空爆を利するかたちで、ダーイシュがサルダ山一帯を一時占拠したが、シリア軍が直ちに応戦し、同地すべてを再制圧した。

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アレッポ県では、SANA(9月17日付)によると、シリア軍がアレッポ市東部の航空基地一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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ダーイシュの包囲を受けるダイル・ザウル市郊外のシリア軍基地を米軍が爆撃し、兵士150人が死傷(2016年9月17日)

シリア軍武装部隊総司令部は声明を出し、ダイル・ザウル県ダイル・ザウル航空基地に近いサルダ山にあるシリア軍拠点数カ所が午前5時に米軍戦闘機の空爆を受けたと発表した。

この空爆により、シリア軍兵士複数人が死亡し、装備などが被害を受けた。

SANA(9月17日付)によると、サルダ山を空爆したのは、米軍のF-16戦闘機4基と、A-10戦闘爆撃機2基。

クッルナー・シュラカー(9月17日付)によると、米軍の空爆でシリア軍兵士60人が死亡、100人が負傷したという。

軍武装部隊総司令部はこの攻撃に関して、「シリア・アラブ共和国および同国軍への危険かつあからさまな敵対行為であり、米国およびその同盟国、「テロとの戦い」と称してダーイシュ(イスラーム国)をはじめとするテロ組織を支援していることの確たる証拠」と非難した。

ダイル・ザウル航空基地は、ダイル・ザウル市とともにシリア政府の支配下にあり、ダーイシュは同地を包囲し、戦闘が続いていた。

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外務在外居住者省は国連事務総長および安保理議長に対して書簡を送り、そのなかで米軍によるダイル・ザウル県サルダ山のシリア軍拠点に対する空爆を報告、軍武装部隊総司令部と同様、「シリア・アラブ共和国および同国軍への危険かつあからさまな敵対行為であり、米国およびその同盟国、「テロとの戦い」と称してダーイシュ(イスラーム国)をはじめとするテロ組織を支援していることの確たる証拠」としたうえで、国連安保理に非難決議を採択するよう求めた。


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各地で戦闘が再燃するなか、シリア軍は過去24時間の停戦違反件数が21件にのぼると発表する一方、シリア人権監視団は停戦は正式には延長されていないと主張(2016年9月17日)

SANA(9月17日付)は、シリア軍消息筋の話として、15日午後7時~16日午後7時の過去24時間での停戦違反が21件にのぼったと伝えた。

停戦違反は、ダマスカス県、ダマスカス郊外県、アレッポ県、ヒムス県、ハマー県、ダルアー県、クナイトラ県で発生したという。

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一方、ロシア軍参謀本部のヴィクトル・ポズニヒル少将は、12日午後7時の新停戦合意発効後の5日間で199件の停戦違反を確認したとしたうえで、米国といわゆる「穏健な反体制派」が合意を遵守していないと批判した。

『ハヤート』(9月18日付)が伝えた。

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なお、シリア人権監視団によると、米国・ロシアの新停戦合意は48時間毎に停戦を延長するとされているが、16日午後7時に執行した2度目の停戦は正式に延長されていないという。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍とジハード主義武装集団がタッル・ファルザート村、バハーリーヤ村、フーシュ・ナスリー村一帯で交戦し、アイン・タルマー村に迫撃砲弾2発が着弾した。

またシリア軍はイフラ村、ダイル・ムクリン町を砲撃し、住民1人が死亡した。

一方、SANA(9月17日付)によると、反体制武装集団が米国・ロシアの新停戦合意に違反して、バーラー村のシリア軍拠点を砲撃した。

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ダマスカス県では、SANA(9月17日付)によると、反体制武装集団が米国・ロシアの新停戦合意に違反して、アッバースィーイーン・バス発着場東部一帯を砲撃、21発の迫撃砲弾と3発のロケット砲弾が着弾した。

また反体制武装集団はジャウバル区に対しても砲撃を行った。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がティールマアッラ村を空爆、またシリア軍がタルビーサ市を砲撃、同地一帯およびラスタン市一帯で反体制武装集団と交戦した。

またクッルナー・シュラカー(9月17日付)によると、ロシア軍がタルビーサ市一帯をクラスター爆弾で空爆し、住民5人が死亡したという。

一方、SANA(9月17日付)によると、反体制武装集団が米国・ロシアの新停戦合意に違反して、ラスタン市近郊、ジャッブーリーン村一帯、のシリア軍拠点を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がマアッラト・ヌウマーン市、サラーキブ市一帯、ハーン・シャイフーン市を空爆し、子供2人を含む4人が死亡した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、クルド山一帯を戦闘機(所属明示せず)が空爆した。

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アレッポ県では、AFP(9月17日付)によると、各地での戦闘再燃とは対象的に、アレッポ市では目立った戦闘は発生しなかった。

しかし、SANA(9月17日付)によると、反体制武装集団が米国・ロシアの新停戦合意に違反して、アレッポ市アレッポ城一帯、砲兵士官学校一帯を砲撃した。

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ダルアー県では、SANA(9月17日付)によると、反体制武装集団が米国・ロシアの新停戦合意に違反して、ダルアー市旧税関地区、ダーイル町北部の大隊基地を砲撃した。

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ハマー県では、SANA(9月17日付)によると、反体制武装集団が米国・ロシアの新停戦合意に違反して、マアーン村西部一帯、マルユード村などに進入を試み、発砲した。

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インジルリク航空基地配備のドイツ軍による偵察飛行は500回、空中給油は1,100回に達する(2016年9月17日)

ドイツのウルズラ・ゲルトルート・フォン・デア・ライエン国防大臣は、ダーイシュ(イスラーム国)に対する有志連合の「テロとの戦い」が開始されて以降、トルコ領内のインジルリク航空基地に配備されているドイツ空軍の航空部隊が行った偵察飛行の回数が500回に達し、また空中給油が1,100回に達している、と発表した。

ARA News(9月17日付)が伝えた。

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シャーム・ファトフ戦線(ヌスラ戦線)の最高指導者ジャウラーニー氏がジャズィーラ・チャンネルに出演し「反体制派」の統合の必要を強調(2016年9月17日)

シャーム・ファトフ戦線(シャームの民のヌスラ戦線)の最高指導者アブー・ムハンマド・ジャウラーニー氏がカタールの衛星テレビ・チャンネル「ジャズィーラ」の独占インタビューに応じた(https://www.youtube.com/watch?v=-yASOax_bdo&feature=youtu.be)。

インタビューのなかでジャウラーニー氏は、シリア国内の反体制武装集団の「統合は正当な要求であり、戦場において火急に必要とされている。統合の代価は非常に大きなものとなり、戦場で大きなエネルギーを得ることができる…。統合がなされれば、戦場における力は政権の力を凌駕し、すべての軍事的問題を解決する」と述べた。

また「我々は自己防衛の段階にある…。シャームのスンナ派に敵対するラーフィディーン(シーア派)の計画が成功してしまえば、その脅威は地域全体のスンナ派に及ぶ」と主張した。

そのうえで、シャーム・ファトフ戦線の目標が「スンナ派のための強力な統一体を作ること」だと強調した。

Youtube, September 17, 2016
Youtube, September 17, 2016

 

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