シャーム・ファトフ戦線(旧ヌスラ戦線)は「自発的」に拉致されていたドイツ人ジャーナリストを解放したと発表(2016年9月28日)

シリアのアル=カーイダ「シャーム・ファトフ戦線」(旧シャームの民のヌスラ戦線)はSNSを通じて声明を出し、シリア国内で拉致されていたとされるドイツ人女性ジャーナリストのジャニナ・フィンダイセン氏とその息子の2人が解放されたことを確認したと発表した。

Kull-na Shuraka', September 28, 2016
Kull-na Shuraka’, September 28, 2016

フィンダイセン氏親子は2015年11月に武装集団によってシリア国内で拉致され、シャーム・ファトフ戦線(当時のヌスラ戦線)は自らに向けられた嫌疑を声明で否定してきたという。

声明によると、「約1ヶ月前、我々のもとに少数グループがこの問題に関与しており、フィンダイセン記者を監禁しているとの情報を得た。そして…、このグループの拘置所への突入が実行され、記者とその息子を彼らの手から解放された」という。

解放後、フィンダイセン記者は、「ドイツ在住のイスラーム教徒女性を経由して…自らの意思でこのグループに参加した」と証言、(シャーム・ファトフ戦線の)法廷で審理を受けたのち、9月26日に釈放された、という。

www.focus.de
www.focus.de

 

AFP, September 28, 2016、AP, September 28, 2016、ARA News, September 28, 2016、Champress, September 28, 2016、al-Hayat, September 29, 2016、Iraqi News, September 28, 2016、Kull-na Shuraka’, September 28, 2016、al-Mada Press, September 28, 2016、Naharnet, September 28, 2016、NNA, September 28, 2016、Reuters, September 28, 2016、SANA, September 28, 2016、UPI, September 28, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロイター通信:外国が「反体制派」にグラッド地対地ミサイル40基を供与(2016年9月28日)

ファーリス・バイユーシュ大佐を名のる離反士官は、ロイター通信(9月28日付)に対して、シリア軍のアレッポ市東部包囲作戦へのロシア軍の支援に対抗するため、複数の国が反体制派に、「素晴らしい量」のグラッド地対地ミサイルを供与したと述べた。

供与されたとされるグラッド地対地ミサイルはこれまでに供与されたことがない型で、射程距離は22~40キロに及び、40基がアレッポ県、ハマー県、そして沿岸地域(ラタキア県)に配備されるという。

バイユーシュ大佐はこれ以上の詳細については語らなかった。

ツイッターなどの情報によると、バイユーシュ大佐は北部師団の司令官の一人。

AFP, September 28, 2016、AP, September 28, 2016、ARA News, September 28, 2016、Champress, September 28, 2016、al-Hayat, September 29, 2016、Iraqi News, September 28, 2016、Kull-na Shuraka’, September 28, 2016、al-Mada Press, September 28, 2016、Naharnet, September 28, 2016、NNA, September 28, 2016、Reuters, September 28, 2016、SANA, September 28, 2016、UPI, September 28, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合はマヤーディーン橋に続いて、アシャーラ橋(ダイル・ザウル県)を爆撃で破壊(2016年9月28日)

ダイル・ザウル県では、SANA(9月28日付)によると、米主導の有志連合はマヤーディーン市に架かるマヤーディーン橋に続いて、アシャーラ市に架かるアシャーラ橋を空爆で破壊した。

一方、シリア軍は、サルダ山一帯、ダイル・ザウル航空基地東部、ジュナイナ村、フサイニーヤ町、ブガイリーヤ村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

SANA, September 28, 2016
SANA, September 28, 2016

 

**

アレッポ県では、ARA News(9月28日付)によると、県北部のウンム・フーシュ村、ウンム・クラー村一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)が西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属する革命家軍の拠点を攻撃した。

一方、米主導の有志連合は、ラーイー村南西部のマリーギール村にあるダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

AFP, September 28, 2016、AP, September 28, 2016、ARA News, September 28, 2016、Champress, September 28, 2016、al-Hayat, September 29, 2016、Iraqi News, September 28, 2016、Kull-na Shuraka’, September 28, 2016、al-Mada Press, September 28, 2016、Naharnet, September 28, 2016、NNA, September 28, 2016、Reuters, September 28, 2016、SANA, September 28, 2016、UPI, September 28, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハマー県北部でシャーム自由人イスラーム運動が1カ村を制圧(2016年9月28日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団(ジュンド・アクサー機構、シャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)、シャーム自由人イスラーム運動など)が、ザーラ村近郊のザーラ火力発電所一帯のシリア軍拠点を砲撃した。

これに対して、シリア軍戦闘機は、マアーン村に対して「樽爆弾」で空爆を実施し、アブー・ウバイダ検問所一帯、シュアサ村一帯、トゥライスィーヤ村一帯でジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(9月28日付)によると、シリア軍がカッラーフ村、ザグバー村でジュンド・アクサー機構、シャーム自由人イスラーム運動、ファトフ軍所属組織と交戦した。

またシリア軍戦闘機が、アトシャーン村、ズール・タイバ村、マアルダス村、ウナイズ村、カッバーリーヤ村、タッル・ザアタル丘、クバイバート・アブー・フダー村で反体制武装集団の拠点を空爆した。

他方、ジュンド・アクサー機構とともにハマー県北部で「マルワーン・ハディードの戦い」を主導するナスル軍は声明を出し、ダマスカス郊外県ダーライヤー市から退去した武装集団のダーライヤー自由人旅団を吸収合併した、と発表した。

Kull-na Shuraka', September 28, 2016
Kull-na Shuraka’, September 28, 2016

**

ダルアー県では、SANA(9月28日付)によると、シリア軍がダルアー市南部のガラズ刑務所一帯、ダーイル町・イブタア町間、ダルアー市ダム街道地区、バジャービジャ地区でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)と交戦し、同戦線が保有する無人航空機、車輌などを破壊した。

一方、ARA News(9月28日付)によると、ガラズ刑務所近くで、反体制武装集団の車列の近くで爆弾が爆発し、ジュンド・ファールーク大隊所属の3月18日師団のフサーム・アバーズィード司令官が死亡した。

**

イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(9月28日付)によると、ジュンド・アクサー機構が主導する「マルワーン・ハディードの戦い」に正式参加したシャーム自由人イスラーム運動がジュナイナ村を制圧したと発表した。

一方、SANA(9月28日付)によると、シリア軍がタマーニア町でファトフ軍の拠点を空爆した。

**

ヒムス県では、SANA(9月28日付)によると、シリア軍がキースィーン村北西部でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)の拠点を重点的に攻撃した。

**

ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(9月28日付)によると、シリア軍がハーン・シャイフ・パレスチナ難民キャンプ内にあるビイル・サブア学校(UNRWAが運営)を空爆し、生徒や教員多数が負傷した。

またシリア軍はムカイラビーヤ市を「樽爆弾」で空爆し、5人が死亡した。

AFP, September 28, 2016、AP, September 28, 2016、ARA News, September 28, 2016、Champress, September 28, 2016、al-Hayat, September 29, 2016、Iraqi News, September 28, 2016、Kull-na Shuraka’, September 28, 2016、al-Mada Press, September 28, 2016、Naharnet, September 28, 2016、NNA, September 28, 2016、Reuters, September 28, 2016、SANA, September 28, 2016、UPI, September 28, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア米医療協会はアレッポ市東部で病院が意図的に爆撃で狙われていると喧伝(2016年9月28日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市東部(ジャンドゥール交差点一帯、バッラート地区、シャイフ・ファーリス地区、シャイフ・ハドル地区、マイサル地区、カーディー・アスカル地区、マサーキン・ハナーヌー地区、ダフラト・アウワード地区)、ハンダラート・キャンプ一帯、カフルハムラ村が戦闘機(所属明示せず)の空爆を受け、複数人が死傷した。

一方、SANA(9月28日付)によると、シリア軍がハーン・トゥーマーン村、マアッラータ村、ダーラト・イッザ市西部、カブターン・ジャバル村、西部、バービース村、カフルハムラ村、フライターン市で、シャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)などからなる反体制武装集団の拠点を空爆した。

シリア人権監視団などによると、反体制武装集団支配下のアレッポ市東部ではまた、マアーディー地区のパン配給センターが砲撃を受け、パンを受けとろうとしていた6人が死亡した。

また、このパン配給センターの近くにある病院(通称「M2病院」)と、サーフール地区にある病院(通称「M10病院」)の2カ所が午前4時頃に攻撃を受け、集中治療室、発電施設などが被害を受けた。

https://www.sams-usa.net/
https://www.sams-usa.net/

これに関して、米国のNGO組織で、イドリブ県、アレッポ県など反体制武装集団の支配地域で人道支援活動を行うシリア米医療協会(SAMC)のアドハム・サフルール氏はAFP(9月28日付)の取材に対して、反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市東部の病院2棟(いずれもSAMCが支援する病院)が、未明に「直接空爆」を受け、複数の職員が負傷、施設は利用不能になったと主張した。

サフルール氏によると、アレッポ市東部で利用可能な病院は6カ所だけになったとしたうえで、空爆が「意図的なもの」だと喧伝した。

この空爆が、シリア軍によるものか、ロシア軍によるものかは不明だという。

対する反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室)は、シリア政府支配下のアレッポ市西部の県立競技場一帯、スライマーニーヤ地区、アズィーズィーヤ地区、バーブ・ファラジュ地区、タラル地区、ハミーディーヤ地区を砲撃し、複数人が負傷した。

一方、アレッポ市東部旧市街のアレッポ城一帯では、シリア軍、親政権民兵がジハード主義武装集団と交戦した。

また、SANA(9月28日付)によると、反体制武装集団は、アレッポ市アズィーズィーヤ地区、サイイド・アリー地区、ムーカーンブー地区、ザフラー町を砲撃し、16人が死傷した。https://gallery.mailchimp.com/312257def2447c9436f277005/images/b83f6918-b585-4ff6-b309-17354278a2da.jpg

AFP, September 28, 2016、AP, September 28, 2016、ARA News, September 28, 2016、Champress, September 28, 2016、al-Hayat, September 29, 2016、Iraqi News, September 28, 2016、Kull-na Shuraka’, September 28, 2016、al-Mada Press, September 28, 2016、Naharnet, September 28, 2016、NNA, September 28, 2016、Reuters, September 28, 2016、SANA, September 28, 2016、UPI, September 28, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イランのザリーフ外務大臣がトルコのチャヴシュオール外務大臣と会談(2016年9月28日)

イランのモハンマド・ジャヴァード・ザリーフ外務大臣が、トルコの首都アンカラを訪問し、メヴリュト・チャヴシュオール外務大臣と会談した。

イランの複数の消息筋によると、会談では、シリアおよびイラク情勢、とりわけ両国の領土の一体性の保全、トルコ軍によるイラク領内でのPKK(クルディスタン労働者党)の拠点空爆などについて意見が交わされたという。

『ハヤート』(9月29日付)が伝えた。

AFP, September 28, 2016、AP, September 28, 2016、ARA News, September 28, 2016、Champress, September 28, 2016、al-Hayat, September 29, 2016、Iraqi News, September 28, 2016、Kull-na Shuraka’, September 28, 2016、al-Mada Press, September 28, 2016、Naharnet, September 28, 2016、NNA, September 28, 2016、Reuters, September 28, 2016、SANA, September 28, 2016、UPI, September 28, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合は27日にシリア領内で12回の爆撃を実施(2016年9月28日)

米中央軍(CENTCOM)は、9月27日のシリア、イラク両国での有志連合の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して22回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は12回で、シャッダーディー市近郊(2回)、ラッカ市近郊(1回)、ダイル・ザウル市近郊(2回)、マンビジュ市近郊(2回)、マーリア市近郊(5回)に対して攻撃が行われた。

AFP, September 28, 2016、AP, September 28, 2016、ARA News, September 28, 2016、Champress, September 28, 2016、al-Hayat, September 29, 2016、Iraqi News, September 28, 2016、Kull-na Shuraka’, September 28, 2016、al-Mada Press, September 28, 2016、Naharnet, September 28, 2016、NNA, September 28, 2016、Reuters, September 28, 2016、SANA, September 28, 2016、UPI, September 28, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.