アアマーク通信はダーイシュが米軍の無人航空機を撃墜したと報道する一方、有志連合はバーブ市を爆撃し、多数の住民が死傷(2016年9月23日)

ハサカ県では、ダーイシュ(イスラーム国)の戦果を喧伝するアアマーク通信が、イラク国境近くでダーイシュが米軍の無人航空機を撃墜したと伝え、その写真を公開した。

ARA News, September 23, 2016
ARA News, September 23, 2016

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アレッポ県では、ARA News(9月23日付)によると、米主導の有志連合がダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市バーブ市を空爆し、多数の住民が死傷した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(9月23日付)によると、シリア軍がハトラ村、マリーイーヤ村、サルダ山一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

一方、ARA News(9月23日付)によると、シリア軍戦闘機がダーイシュ(イスラーム国)支配下のムーハサン市を空爆し、住民5人が死亡した。

ダーイシュはまた、シリア軍との戦闘の末、ジャフラ村内の拠点複数カ所を制圧した。

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ロシア軍がアレッポ市アシュラフィーヤ地区で人道支援物資を配給(2016年9月23日)

アレッポ県では、フマイミーム航空基地(ラタキア県)のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターがSANA(9月23日付)に明らかによると、アレッポ市アシュラフィーヤ地区でロシア軍が住民に対して人道支援物資(穀物などの食糧物資)の配給を行った。

SANA, September 23, 2016
SANA, September 23, 2016

 

AFP, September 23, 2016、AP, September 23, 2016、ARA News, September 23, 2016、Champress, September 23, 2016、al-Hayat, September 24, 2016、Iraqi News, September 23, 2016、Kull-na Shuraka’, September 23, 2016、al-Mada Press, September 23, 2016、Naharnet, September 23, 2016、NNA, September 23, 2016、Reuters, September 23, 2016、SANA, September 23, 2016、UPI, September 23, 2016などをもとに作成。

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シリア軍によるアレッポ市東部での軍事作戦開始を受け、ロシア・シリア両軍の爆撃が激化し、90人あまり死亡(2016年9月23日)

アレッポ県では、ロイター通信(9月23日付)は、シリア軍アレッポ県作戦司令室が22日に、反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市東部に対する軍事作戦の開始と発表した直後から、ロシア・シリア両軍による空爆が激化し、数時間で民間人91人が犠牲となったと伝えた。

犠牲者は、空爆によって約40棟の建物が破壊されたことによるもので、死者のほとんどが子供だという。

これに関して、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がアレッポ市カーティルジー地区を空爆し、子供3人を含む一家7人が死亡、またアレッポ市南部バシュカーティーン村でも空爆によって子供6人、女性3人を含む12人が死亡した。

戦闘機はまた、アレッポ市ブスターン・バーシャー地区、シャイフ・サイード地区、サラーフッディーン地区、サーリヒーン地区、スッカリー地区、サーフール地区、バーブ・ナイラブ地区、シャイフ・ファーリス地区、カッサーラ地区など反体制武装集団の支配下にある東部一帯、同市北部のフライターン市を空爆、シリア軍がタッル・ムサイビーン村、アンジャーラ村を砲撃し、多数が死傷した。

さらに空爆によって、アレッポ市ハナーヌー地区、アンサーリー地区にある民間防衛隊(ホワイト・ヘルメット)の拠点2カ所も破壊され、利用不能となった。

一方、SANA(9月23日付)によると、反対背武装集団がアレッポ市マールティーニー地区を砲撃し、2人が負傷した。

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ラタキア県では、ARA News(9月23日付)によると、シリア軍および親政権民兵がキンサッバー町一帯で反体制武装集団と交戦し、シリア軍側に20人以上の死者が出た。

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ヒムス県では、ARA News(9月23日付)によると、戦闘機(所属明示せず)がラスタン市を空爆し、4人が死亡した。

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ハマー県では、SANA(9月23日付)によると、シリア軍がマアルダス村、タイバト・イマーム市、ズール・タイバ村でファトフ軍の拠点、車輌を空爆した。

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ダルアー県では、SANA(9月23日付)によると、シリア軍がガーリヤ橋北部一帯、ダルアー市南部のナツメヤシ農場一帯で反体制武装集団と交戦した。

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クナイトラ県では、SANA(9月23日付)によると、シリア軍が県北部のマシャーティー・ハドル地区一帯でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)などからなる反体制武装集団と交戦した。

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トルコ軍と有志連合の支援を受ける反体制武装集団は、ダーイシュとYPGを攻撃(2016年9月23日)

アレッポ県では、ARA News(9月23日付)によると、トルコ軍と有志連合の支援を受ける反体制武装集団がラーイー村南部郊外一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、ダーイシュに一時制圧されていたカッラ・クーズ村、ターター・フンムス村、カンタラ村、タッル・シャイール村、カサージク村を奪還した。

また反体制武装集団は、西クルディスタン移行期民政局支配下にあるマルアナーズ村の人民防衛隊拠点を攻撃した。


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ムアッリム外相がロシアのラヴロフ外務大臣とニューヨークで会談(2016年9月23日)

国連総会に出席するために米ニューヨークを訪問中のワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣(兼副首相)は、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣、イラクのイブラーヒーム・ジャアファリー外務大臣、キプロスのイオアニス・カスリーディス外務大臣、アルメニアのエドワルド・ナルバンジャン外務大臣、ベラルーシのウラジーミル・マケイ外務大臣、スーダンのイブラーヒーム・ガンドゥール外務大臣と相次いで会談し、シリア情勢などについて意見を交わした。

会談には、ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣、バッシャール・ジャアファリー国連シリア代表らも同席した。

SANA, September 23, 2016
SANA, September 23, 2016

 

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シリアのアル=カーイダ「シャーム・ファトフ戦線」はトルコ軍との共闘を禁じる声明を発表し、シャーム自由人イスラーム運動と一線を画す(2016年9月23日)

シャーム・ファトフ戦線(シャームの民のヌスラ戦線)は声明を出し、トルコ軍と反体制武装集団がアレッポ県北部(ジャラーブルス市、ラーイー村一帯)で行う「ユーフラテスの盾」作戦に関して、「地域および国際社会のいかなる当事者のもとであっても(アレッポ県)北部での戦闘を禁じる」と発表し、反体制武装集団に対してトルコ軍や有志連合との連携しないよう呼びかけた。

声明でシャーム・ファトフ戦線は以下の通り述べている。

「アレッポ県北部郊外で起きていることは、過去の出来事や状況の延長上にある。この地域にはさまざまな計画が錯綜している。ハワーリジュ派(ダーイシュ(イスラーム国)の計画、政権そしてその同盟者であるロシアの計画、米国の支援を受けたPKK(クルディスタン労働者党、人民統一党のこと)の計画、米国の計画、国境地帯でのPKKの勢力伸長に対抗するトルコの国家安全保障計画、さらに、ハムザ師団、ムウタスィム旅団など、ペンタゴンの配下に身を置き、その命令に従い、有志連合の旗のもとで戦う諸勢力、地域住民のさまざまな集団、最近になって同地に入ってきた武装勢力…。地域、ないしは国際社会の願望に準じて、アレッポ市の解囲のための血の戦い、ハマーでの進軍、ダマスカスへの道の開放を阻止しようとすることは、政権およびその同盟者の打倒に向けた正しい道からの逸脱である…。ユーフラテスの盾」作戦に関して、「地域および国際社会のいかなる当事者のもとであっても(アレッポ県)北部での戦闘を禁じる」。

Kull-na Shuraka', September 23, 2016
Kull-na Shuraka’, September 23, 2016
Kull-na Shuraka', September 23, 2016
Kull-na Shuraka’, September 23, 2016

 

シャーム・ファトフ戦線は、米国とトルコがアレッポ県北部国境地帯を「安全保障地帯」に設置した2015年8月、有志連合との同盟を回避するとして、同地一帯から撤退、その後にはダーイシュが進攻し、支配下に置いていた。

なお、ファトフ軍などにおいてシャーム・ファトフ戦線と共闘するシャーム自由人イスラーム運動は、アレッポ県北部でトルコ軍と共闘することを認める立場をとっている。

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これに対して、アレッポ県シャリーア評議会を名のる組織は声明を出し、シャーム自由人イスラーム運動シャリーア評議会のファトワーに同調するかたちで、「ユーフラテスの盾」作戦でトルコ軍と共闘することは「正当なジハード」だと発表した。

Kull-na Shuraka', September 23, 2016
Kull-na Shuraka’, September 23, 2016

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米主導の有志連合は21日にダイル・ザウル市近郊を中心に14回の爆撃を実施(2016年9月23日)

米中央軍(CENTCOM)は、9月22日のシリア、イラク両国での有志連合の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して30回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は14回で、ブーカマール市近郊(1回)、シャッダーディー市近郊(1回)、ラッカ市近郊(2回)、ダイル・ザウル市近郊(7回)、マンビジュ市近郊(1回)、マーリア市近郊(2回)に対して攻撃が行われた。

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