米主導の有志連合がハサカ県南東部を爆撃し、住民10人あまりが死亡(2018年6月1日)

ハサカ県では、SANA(6月2日付)、シリア人権監視団などが地元住民の話として伝えたによると、米主導の有志連合がシャッダーディー市南東部のズィーブ・ハッダージュ村を爆撃した。

これにより、SANAによると住民8人(一家8人)が、シリア人権監視団によると12人が死亡した。

AFP, June 2, 2018、ANHA, June 2, 2018、AP, June 2, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 2, 2018、al-Hayat, June 3, 2018、Reuters, June 2, 2018、SANA, June 2, 2018、UPI, June 2, 2018などをもとに作成。

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シャーム解放機構は米国務省によるテロ指定を非難、指定の根拠を示すよう求める(2018年6月1日)

シャーム解放機構は声明を発表し、米国務省によって外国テロ組織(FTO)、特別指定グローバルテロ組織(SDGT)指定を受けたことについて「検討や追跡調査を欠いた不公平なもので、シリア人が現在身を置いている状況への適切な政治的評価がなされていない」と批判した。

シャーム解放機構は、声明で「米新政権(ドナルド・トランプ政権)は、中東地域政策を再興・矯正するのではなく、スンナ派の革命的存在であるシャーム解放機構を(テロ組織)に分類し、自らのアジェンダや計画に意図的に結びつけ、バッシャール体制とイランのために、シリア革命をまたもや侵害しようとしている」と批判した。

そのうえで「この恣意的な決定を前に、我々は米新政権に対して、指定の根拠と証拠を示すよう求める。我々はこれ(テロ組織への指定)に断固として反対、拒否する」と訴えた。

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イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(6月1日付)によると、シャーム解放機構がトルコ国境に近いダーナー市で、ダーイシュ(イスラーム国)のメンバー2人を銃殺刑に処した。

AFP, June 1, 2018、ANHA, June 1, 2018、AP, June 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 1, 2018、al-Hayat, June 2, 2018、Reuters, June 1, 2018、SANA, June 1, 2018、UPI, June 1, 2018などをもとに作成。

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アサド大統領は南オセチア共和国から正式招待を受ける(2018年6月1日)

ロシアの『イズヴェスチア』(6月1日付)は、アサド大統領が南オセチア共和国のアナトリー・ビビロフ大統領から同国訪問の正式招待を受けたと伝えた。

シリア政府が5月29日に、アブバシアとともに南オセチア共和国の独立を認めたのを受けた動き。

AFP, June 1, 2018、ANHA, June 1, 2018、AP, June 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 1, 2018、al-Hayat, June 2, 2018、Izvestia, June 1, 2018、Reuters, June 1, 2018、SANA, June 1, 2018、UPI, June 1, 2018などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍報道官「シリア民主軍に対するいかなる軍事的解決策も、シリア国民にさらなる敗北、流血、困難をもたらす」(2018年6月1日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のキーヌー・ガブライール報道官は、「シリア民主軍には二つのオプションで対処するつもりだ。第1に、交渉の門戸を開くということ…、それがだめなら力による解放という手段に訴え、力によってその支配地域を解放する」とのアサド大統領の発言に関して、ロイター通信(6月1日付)に対して、「軍事的選択肢はシリア危機の解決策にはならない…。シリア民主軍に対するいかなる軍事的解決策も、シリア国民にさらなる敗北、流血、困難をもたらすだろう」と述べた。

AFP, June 1, 2018、ANHA, June 1, 2018、AP, June 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 1, 2018、al-Hayat, June 2, 2018、Reuters, June 1, 2018、SANA, June 1, 2018、UPI, June 1, 2018などをもとに作成。

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米軍統合参謀本部報道官「米軍部隊や有志連合への攻撃が最悪の政策だということを理解すべきだ」(2018年6月1日)

米軍統合参謀本部のケネス・マッケンジー報道官は、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が米国との共闘を断念しない場合「力による解放という手段に訴え、力によってその支配地域を解放する。米国がいようがいまいが、それ以外には選択肢はない」とのアサド大統領の発言に関して、「シリアのいかなる当事者であれ、米軍部隊や有志連合の協力者への攻撃が最悪の政策だということを理解すべきだ」と述べた。

AFP, June 1, 2018、ANHA, June 1, 2018、AP, June 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 1, 2018、al-Hayat, June 2, 2018、Reuters, June 1, 2018、SANA, June 1, 2018、UPI, June 1, 2018などをもとに作成。

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シリア政府の支配下に復帰したアレッポ県南西部、イドリブ県南東部に住民約500人が帰還(2018年6月1日)

SANA(6月1日付)は、シリア政府の支配下に復帰したアレッポ県南西部およびイドリブ県南東部(アブー・ズフール街一帯、スィンジャール町)に、住民約500人が帰還した。

AFP, June 1, 2018、ANHA, June 1, 2018、AP, June 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 1, 2018、al-Hayat, June 2, 2018、Reuters, June 1, 2018、SANA, June 1, 2018、UPI, June 1, 2018などをもとに作成。

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トルコの実質占領下にあるアレッポ県ジャラーブルス市で反体制武装集団の退去を求めるデモ(2018年6月1日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(6月1日付)によると、トルコの実質占領下にあるジャラーブルス市で、住民や活動家数十人が金曜日の集団礼拝後にデモを行い、反体制武装集団どうしの戦闘に抗議、市内からの退去を求めた。

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一方、ANHA(6月1日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊(YPG)は公式サイトを通じて、YPGと女性防衛隊(YPJ)が5月30日から31日にかけて、アレッポ県アフリーン郡にあるトルコ軍とその支援を受ける「傭兵」(反体制武装集団)の拠点複数カ所を攻撃、兵士・戦闘員複数人を殺傷したと発表した。

YPGによると、30日の攻撃は、シャッラー村近郊のクール・タクラーク村のトルコ軍拠点に対して行われ、トルコ軍兵士2人を殺害、31日の攻撃は、アフリーン市東部のミーリミーン村にある武装集団拠点に対して行われ、トルコ軍兵士と戦闘員多数を殺傷したという。

この戦闘で、YPG側も3人が死亡したという。

AFP, June 1, 2018、ANHA, June 1, 2018、AP, June 1, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 1, 2018、al-Hayat, June 2, 2018、Reuters, June 1, 2018、SANA, June 1, 2018、UPI, June 1, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは4件の停戦違反を、トルコ側は1件の違反を確認(2018年6月1日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(6月1日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を4件(ラタキア県)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも1件(ダルアー県)の停戦違反を確認したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 1, 2018をもとに作成。

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米主導の有志連合は5月25日~5月31日までの7日間でシリア領内で41回の爆撃を実施(2018年6月1日)

米中央軍(CENTCOM)は、5月25日~5月31日の7日間でのシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

5月25日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し9回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は8回で、ブーカマール市近郊(7回)、シャッダーディー市近郊(1回)に対して行われた。

5月26日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し11回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は11回で、ブーカマール市近郊に対して行われた。

5月27日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し6回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は5回で、ブーカマール市近郊(4回)、シャッダーディー市近郊(1回)に対して行われた。

5月28日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し1回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は0回だった。

5月29日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し1回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は6回で、ブーカマール市近郊に対して行われた。

5月30日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し6回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は6回で、ブーカマール市近郊(3回)、シャアファ村近郊(1回)、ハジーン市市近郊(2回)に対して行われた。

5月31日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し7回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は6回で、ブーカマール市近郊(4回)、シャッダーディー市近郊(2回)に対して行われた。

なお、5月の空爆回数は225回で、3月の74回との比較で304%増、4月の123回との比較で123%増だった。

CENTCOM, June 1, 2018をもとに作成。

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