ダマスカス郊外県で活動していたイスラーム殉教者旅団がトルコの支援を受けシリア北部で活動するシリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団に合流(2018年6月4日)

ダマスカス郊外県ダーライヤー市で活動していたイスラーム殉教者旅団は声明を出し、トルコの支援を受けシリア北部で活動するシリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団に合流すると発表した。

シャーム軍団も声明を出し、イスラーム殉教者旅団を合併すると発表した。

al-Durar al-Shamiya, June 5, 2018

AFP, June 5, 2018、ANHA, June 5, 2018、AP, June 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 5, 2018、al-Hayat, June 6, 2018、Reuters, June 5, 2018、SANA, June 5, 2018、UPI, June 5, 2018などをもとに作成。

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ダーイシュが米主導の有志連合の占領下にあるヒムス県タンフ国境通行所一帯を攻撃(2018年6月4日)

米主導の有志連合の支援を受ける革命特殊任務軍は声明を出し、米国の実質占領下にあるヒムス県タンフ国境通行所一帯に進攻したダーイシュ(イスラーム国)と交戦、これを撃退したと発表した。

ドゥラル・シャーミーヤ(6月5日付)が伝えた。

al-Durar al-Shamiya, June 5, 2018

AFP, June 5, 2018、ANHA, June 5, 2018、AP, June 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 5, 2018、al-Hayat, June 6, 2018、Reuters, June 5, 2018、SANA, June 5, 2018、UPI, June 5, 2018などをもとに作成。

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イラン外務省顧問はシリア南部からのイランの部隊撤退を求めるロシアを批判(2018年6月4日)

イラン外務省のホセイン・シェイフ・エスラーム顧問は、シリア南部の反体制派支配地域の処遇をめぐって、米国やイスラエルに同調するかたちでイラン・イスラーム革命防衛隊やその支援を受ける民兵、レバノンのヒズブッラーの同地からの撤退を迫るようになったロシアを批判した。

シェイフ・エスラーム顧問は「イランはカネを稼ぐためではなく、イラン自身の安全保障のためにシリアで犠牲を払ってきた…。シリアこそが、その領土に誰が駐留するか、あるいは撤退するかを決める権利がある。ロシアが決めるのではない。ロシアはシリアの内政に干渉してはいけない」と述べた。

シェイフ・エスラーム顧問はまた「シリア危機が発生する以前から、我々はシリアで大きな経済的役割を果たしてきた。この役割は今後も続くだろう…。イランの企業が電力水道部門の50%以上の事業を入札していることをみなは承知すべきだ」と付言した。

ナーメ・ニュース(6月4日付)が伝えた。

AFP, June 4, 2018、ANHA, June 4, 2018、AP, June 4, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 4, 2018、al-Hayat, June 5, 2018、Nameh News, June 4, 2018、Reuters, June 4, 2018、SANA, June 4, 2018、UPI, June 4, 2018などをもとに作成。

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ヨルダンのサファディー外務大臣は反体制派にシリア南部の緊張緩和地帯維持を目指していると伝えるなか、反体制派がシリア政府との和解の是非をめぐり分裂(2018年6月4日)

ヨルダンのアイマン・サファディー外務大臣は、ナスル・ハリーリー最高交渉委員会代表とアンマンで会談した。

ハリーリー氏がツイッターのアカウントを通じて明らかにしたところによると、会談ではシリア南部での「進捗」について意見が交わされ、サファディー外務大臣は、ヨルダンがシリア南部における緊張緩和地帯の維持、民間人の生活維持、包括的な政治解決を目指している旨表明したという。

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ダルアー県で活動する革命軍(自由シリア軍)のアブー・バクル・ハサン報道官は、ハウラーンの火山旅団がシリア政府との和解に応じようとしていると批判、同旅団を離反すると表明した。

『ハヤート』(6月5日付)が伝えた。

AFP, June 4, 2018、ANHA, June 4, 2018、AP, June 4, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 4, 2018、al-Hayat, June 5, 2018、Reuters, June 4, 2018、SANA, June 4, 2018、UPI, June 4, 2018などをもとに作成。

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ホワイト・ヘルメットはシャーム解放機構などの反体制武装集団が支配を続けるイドリブ県で5月に1,003人を救出(2018年6月4日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構などの反体制武装集団の支配地域(イドリブ県)で活動するホワイト・ヘルメットは、5月のイドリブ県での活動の成果を示すインフォグラフィアをインターネットを通じて配信した。

それによると、ホワイト・ヘルメットは女性291人と子供218人を含む負傷者1,003人を救出したという。

White Helmets, June 4, 2018

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イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(6月4日付)によると、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団の包囲を受けているフーア市、カファルヤー町を防衛する民兵(国防隊)が、サワーギヤ村一帯の武装集団拠点を攻撃した。

AFP, June 4, 2018、ANHA, June 4, 2018、AP, June 4, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 4, 2018、al-Hayat, June 5, 2018、Reuters, June 4, 2018、SANA, June 4, 2018、UPI, June 4, 2018などをもとに作成。

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アル=カーイダの系譜を汲むシャーム自由人イスラーム運動の有力幹部が離反し、トルコの支援を受けるムウタスィム旅団に合流(2018年6月4日)

アル=カーイダの系譜を汲むシャーム自由人イスラーム運動(シリア解放戦線)の有力幹部の一人ファールーク・アブー・バクル氏はツイッターのアカウント(https://twitter.com/alfarookahrar11)を通じて声明を出し、5月1日をもってシャーム自由人イスラーム運動、シリア解放戦線との関係を絶ったことを明らかにした。

ドゥラル・シャーミーヤ(6月4日付)によると、アブー・バクル氏はシャーム自由人イスラーム運動を脱会後、トルコの支援を受け、アレッポ県北部で活動するムウタスィム旅団に合流したという。

AFP, June 4, 2018、ANHA, June 4, 2018、AP, June 4, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 4, 2018、al-Hayat, June 5, 2018、Reuters, June 4, 2018、SANA, June 4, 2018、UPI, June 4, 2018などをもとに作成。

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シリア国内部族名士評議会が声明を出し、米軍への抗戦を主唱した部族大会を非難(2018年6月4日)

「シリア国内部族名士評議会」を名乗るグループが声明を出し、米国などシリア政府の同意を得ていないあらゆる国の部隊の駐留を断固拒否する姿勢を示した3日のダイル・ハーフィル市(アレッポ県)での「シリア国内への米国および外国の介入に反対するシリア部族」大会に異議を唱え、アサド政権を批判した。

評議会はアフマド・イスマーイール・シャイフ・ハンムード氏を議長、ジハード・マドラーティー氏を書記長とし、声明は16の部族の連名で出されている。

ドゥラル・シャーミーヤ(6月4日付)が伝えた。

AFP, June 4, 2018、ANHA, June 4, 2018、AP, June 4, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 4, 2018、al-Hayat, June 5, 2018、Reuters, June 4, 2018、SANA, June 4, 2018、UPI, June 4, 2018などをもとに作成。

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米・トルコはマンビジュ市への両軍・諜報機関進駐や地元自治政体樹立を骨子とする「工程表」に合意(2018年6月4日)

マイク・ポンペオ米国務長官とトルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣はワシントンDCで会談し、米主導の有志連合の支援を受ける西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)の実効支配下にあるアレッポ県北東部ユーフラテス川右岸(西岸)のマンビジュ市一帯の処遇について協議した。

会談後の共同声明では、同市への対応に関する「工程表」について合意がなされたことが明らかにされた。

「工程表」の内容については明らかにされなかったが、チャヴシュオール外務大臣は、トルコ・米両軍が「工程表」に沿って、マンビジュ市の安全を確保するために行動し…、トルコ政府は米国とマンビジュ市の自治政体設置に向けて調整を行う」と述べた。

また「期限が設定されている。これは現地で実施される措置に関わるもので、6ヶ月以内の工程について話している」と付言した。

そのうえで、マンビジュ市の工程表はシリアの他の地域でも実施されることを示唆した。

なお、声明によると、会談では、シリアにおける両国の将来の協力関係、マンビジュ市の安定と治安を保証するために必要な措置についても意見が交わされたという。

一方、トルコのバクル・ブズダー副首相兼内閣報道官は、トルコと米国が「マンビジュ市からのクルド人部隊の撤退の手段や日程について合意した」と述べた。

ANHA, June 4, 2018

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他方、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会のリヤード・ダッラール共同議長は、『ハヤート』(6月5日付)に対して、「米国はいかなる外国の介入に対してもマンビジュ市一帯やユーフラテス川東岸地域を防衛し、「テロとの戦い」での協力継続を制約した」と述べた。

そのうえで、「ユーフラテス川東岸やマンビジュ市を亡命しないということが、米軍の撤退を意味し、悪影響をもたらすことを米国側は承知している…。(トルコと米国の)合意は、アフリーン郡で起きたのと同じようなトルコの軍事攻撃を無力化するのが目的」と付言した。

AFP, June 4, 2018、ANHA, June 4, 2018、AP, June 4, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 4, 2018、al-Hayat, June 5, 2018、Reuters, June 4, 2018、SANA, June 4, 2018、UPI, June 4, 2018などをもとに作成。

 

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ラッカ県アイン・イーサー市にあるシリア民主軍の基地で爆発が発生か?(2018年6月4日)

ラッカ県では、アナトリア通信(6月4日付)によると、アイン・イーサー市にある西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が進駐する第93旅団基地で爆発が起き、戦闘員4人が死亡、多数が負傷した。

複数の地元消息筋によると、爆発は爆弾を積んだ車によるものだという。

しかしシリア民主軍は過去2日間にわたり、基地への攻撃を行われていないと発表し、これを否定した。

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ハサカ県では、ANHA(6月4日付)によると、トルコ軍がセレ・カニ(ラアス・アイン)市東部のマハッタ地区の民家を砲撃し、住民複数人が負傷した。

AFP, June 4, 2018、Anadolu Ajansı, June 4, 2018、ANHA, June 4, 2018、AP, June 4, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 4, 2018、al-Hayat, June 5, 2018、Reuters, June 4, 2018、SANA, June 4, 2018、UPI, June 4, 2018などをもとに作成。

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ダーイシュはダイル・ザウル県南東部ユーフラテス川左岸でYPG主体のシリア民主軍からバーグーズ村を奪還、右岸でシリア軍拠点複数カ所を制圧(2018年6月4日)

ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(6月4日付)が複数の地元筋の話として伝えたところによると、ダーイシュ(イスラーム国)が県南部のユーフラテス川左岸(東岸)で西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と交戦し、バーグーズ村を奪還した。

ダーイシュはまた、ユーフラテス川右岸(西岸)のシャアファ村、ハスラート村、ラマーディー村、バクアーン村一帯にあるシリア軍を襲撃し、複数拠点を制圧した。

AFP, June 4, 2018、ANHA, June 4, 2018、AP, June 4, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 4, 2018、al-Hayat, June 5, 2018、Reuters, June 4, 2018、SANA, June 4, 2018、UPI, June 4, 2018などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍は「ジャズィーラの嵐」作戦の一環としてハサカ県南東部のダーイシュ掃討を目的とした作戦を開始、有志連合、イラク軍がこれを支援(2018年6月4日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のライラウィー・アブドゥッラー報道官は声明を出し、5月1日に再開した「ジャズィーラの嵐」作戦(第2段階)の一環として、ハサカ県南東部のダシーシャ村一帯でのダーイシュ(イスラーム国)掃討を目的とした作戦を開始したと発表した。

ANHA(6月4日付)によると、作戦第2段階は午前8時に開始された。

syria.liveuamap.com, June 4, 2018

作戦開始は、ダイル・ザウル件南東部のバーグーズ村一帯からダーイシュ(イスラーム国)の掃討を完了したことを受けたもの。

米中央軍(CENTCOM)も、シリア民主軍がダーイシュに対する掃討作戦(Operation Roundup)の第2段階を開始したと発表した。

この作戦で、シリア民主軍は、米主導の有志連合、イラク空軍・砲兵部隊の爆撃・砲撃の支援を受けるとともに、イラク軍がイラク領内へのダーイシュ戦闘員の逃走を阻止するための活動を行っているという。

AFP, June 4, 2018、ANHA, June 4, 2018、AP, June 4, 2018、CENTCOM, June 4, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 4, 2018、al-Hayat, June 5, 2018、Reuters, June 4, 2018、SANA, June 4, 2018、UPI, June 4, 2018などをもとに作成。

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アサド大統領はシリア軍将兵の給与と退役軍人の年金を引き上げる政令を施行(2018年6月4日)

アサド大統領は、2018年政令第8号および第9号を施行し、シリア軍将兵の給与の30%引き上げと生活保障を、退役軍人の年金の20%引き上げと生活保障を決定した。
SANA(6月4日付)が伝えた。

AFP, June 4, 2018、ANHA, June 4, 2018、AP, June 4, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 4, 2018、al-Hayat, June 5, 2018、Reuters, June 4, 2018、SANA, June 4, 2018、UPI, June 4, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは7件の停戦違反を、トルコ側は2件の違反を確認(2018年6月4日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(6月4日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を7件(ラタキア県4件、アレッポ県3件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも2件(ラタキア県1件、ハマー県1件)の停戦違反を確認したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 4, 2018をもとに作成。

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