新興のアル=カーイダ系組織「フッラース・ディーン」はイスラーム教徒、ムジャーヒディーンに「ダルアー救済の義務」を果たすよう呼びかける(2018年6月25日)

アル=カーイダの幹部アブー・ハマーム・シャーミー氏の指導のもと、イドリブ県で活動するフッラース・ディーンは声明を出し、「イスラーム教徒、とりわけムジャーヒディーン」に対してシリア軍の攻勢が激化する「ダルアー救済の義務」を実施するよう呼びかけた。

AFP, June 26, 2018、ANHA, June 26, 2018、AP, June 26, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 26, 2018、al-Hayat, June 27, 2018、Reuters, June 26, 2018、SANA, June 26, 2018、UPI, June 26, 2018などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はラッカ革命旅団のメンバー200人以上を逮捕(2018年6月25日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、24日に「テロリスト」摘発作戦の開始を宣言した西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とラッカ市内務治安部隊が、ラッカ市北部の農場地帯で、ラッカ革命家旅団のメンバー200人以上(司令官を含む)を逮捕した。

同監視団によると、シリア民主軍、ラッカ市内務治安部隊合わせて約5,000人が24日早朝、農場地帯にあるラッカ革命家旅団の本部・拠点を包囲し、摘発活動を行ったという。

摘発活動に際して、戦闘も発生し、シリア民主軍隊員4人が死亡、7人が負傷したという。

一方、ラッカ市内務治安部隊とラッカ市文民評議会はそれぞれ声明を出し、24日から発動していた非常事態を解除したと発表した。

なお、ラッカ革命家旅団はシリア民主軍傘下でダーイシュ(イスラーム国)に対する「テロとの戦い」に従事してきた。

AFP, June 25, 2018、ANHA, June 25, 2018、AP, June 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 25, 2018、al-Hayat, June 26, 2018、Reuters, June 25, 2018、SANA, June 25, 2018、UPI, June 25, 2018などをもとに作成。

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ロシアのプーチン大統領が大統領選を制したトルコのエルドアン大統領と電話会談(2018年6月25日)

ロシア大統領府は声明を出し、ヴラジミール・プーチン大統領が、トルコでの大統領選挙を制したレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領と電話会談を行い、シリアでの事態解決に関して協力を続けること、エネルギー分野などで戦略的関係を強化することを確認したと発表した。

スプートニク・ニュース(6月25日付)が伝えた。

AFP, June 25, 2018、ANHA, June 25, 2018、AP, June 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 25, 2018、al-Hayat, June 26, 2018、Reuters, June 25, 2018、SANA, June 25, 2018、Sputnik News, June 25, 2018、UPI, June 25, 2018などをもとに作成。

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デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表は米英仏独、ヨルダン、サウジアラビアとソチでのシリア国民対話大会で設置合意された制憲委員会の運営方法について意見を交わす(2018年6月25日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表は、米国、英国、フランス、ドイツ、ヨルダン、サウジアラビアの代表とスイスのジュネーブにある国連本部で会談し、シリア政府と反体制派の和平プロセスへの対応、とりわけ1月のロシアのソチでのシリア国民対話大会で設置合意された制憲委員会の運営方法について意見を交わした。

会談後、デミストゥラ氏は声明を出し、6カ国が「制憲プロセス進展の機会を与えるために重要な意見交換を行った」とする一方、シリア南西部での軍事攻撃の激化に「強い懸念」を表明し、暴力の即時停止を求めたことを明らかにした。

ドゥラル・シャーミーヤ(6月25日付)が伝えた。

AFP, June 25, 2018、ANHA, June 25, 2018、AP, June 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 25, 2018、al-Hayat, June 26, 2018、Reuters, June 25, 2018、SANA, June 25, 2018、UPI, June 25, 2018などをもとに作成。

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トルコの支援を受けるラフマーン軍団など反体制派が相次いでエルドアン大統領の選挙での勝利に祝意を示す(2018年6月25日)

シリア北部で活動を続ける国民解放戦線(ラフマーン軍団などからなる武装連合体)、ラフマーン軍団、イスラーム軍、北部旅団、サマルカンド旅団、シリア・イスラーム評議会など反体制武装集団・反体制組織が声明を出し、トルコ大統領選挙でのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領の勝利と国会選挙での与党公正発展党(AKP)の勝利に祝意を表明した。

ドゥラル・シャーミーヤ(6月25日付)が伝えた。

AFP, June 25, 2018、ANHA, June 25, 2018、AP, June 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 25, 2018、al-Hayat, June 26, 2018、Reuters, June 25, 2018、SANA, June 25, 2018、UPI, June 25, 2018などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領は「勝利演説」で「シリアの国土解放」を公約(2018年6月25日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は首都アンカラにある公正発展党(AKP)本部で大統領・国会選挙での「勝利演説」を行い、そのなかでシリア情勢について「我々はシリアの国土を解放し、トルコにいるシリアからの客人、さらには世界各地で不正にあえぐ人々を支援するため道を進み続け、難民を自分たちの祖国に無事に帰国させる」と述べた。

AFP, June 25, 2018、ANHA, June 25, 2018、AP, June 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 25, 2018、al-Hayat, June 26, 2018、Reuters, June 25, 2018、SANA, June 25, 2018、UPI, June 25, 2018などをもとに作成。

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トルコの実質占領下のアフリーン市で警察・治安維持活動を行うシリア国民軍憲兵隊が無許可での戦闘員・住民の拘束を禁じる布告を発する(2018年6月25日)

アレッポ県では、トルコの実質占領下にあるアフリーン市で警察・治安維持活動に就く「シリア国民軍憲兵隊」が布告を出し、「拉致を阻止する」として、憲兵隊による文書での許可を得ていない戦闘員、住民の拘束を禁じると発表した。

布告には、第1軍団、第2軍団、第3軍団の司令官の署名押印がなされている。

一方、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍は、アフリーン郡でトルコ軍および反体制武装集団を攻撃し、少なくとも6人を殺害した。

ANHA(6月25日付)が伝えた。

AFP, June 25, 2018、ANHA, June 25, 2018、AP, June 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 25, 2018、al-Hayat, June 26, 2018、Reuters, June 25, 2018、SANA, June 25, 2018、UPI, June 25, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はダルアー県東部でシャーム解放機構やダーイシュから130平方キロメートルの地域を奪還、ブスル・ハリール市への攻勢を強める(2018年6月25日)

SANA(6月25日付)は、シリア軍がダルアー県東部(およびスワイダー県西部)でのシャーム解放機構などからなる反体制武装集団およびダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討作戦で、130平方キロメートルの地域を制圧し、治安と安定を回復したと伝えた。

シリア軍が制圧したのは、サーキラ(シーキラト・ブラーク)村、フーシュ・ハマード村、タッフ村、ハマーン村、ヒルバト・ハマーン村、ムジャッディダ村、マドゥーラ村、アラーリー村、シヤーフ・ガルビー村、シヤーフ・シャルキー村、ジャドル村、スール村、マタッラ村、シューマラ村、ブスターン村、ダイル・ダーマー村、そしてラジャート高原の複数村落。

SANA, June 25, 2018

また、シリア軍消息筋は、SANA(6月25日付)に対する声明で、シリア南部で「シャームの民のヌスラ戦線(シャーム解放機構)が犯罪を犯し、住民を恐怖に晒し、シリア軍への攻撃を続けている」と非難、「こうした異常事態が続き、市民の苦難が続いていることを踏まえ…、市民を保護し、ヌスラ戦線に断固たる決意をもって対抗する」と表明した。

一方、南部中央作戦司令室によると、ロシア軍がブスル・ハリール市東部一帯を激しく爆撃するなか、反体制武装集団が同地でシリア軍、親政権民兵と交戦し、スハイル・ハサン准将の部隊を支援する民兵組織の司令官ハイサム・アフマド・アッブード大佐を殺害した。

反体制武装集団はまた、ダルアー市工業地区にあるシリア軍と親政権民兵の拠点を砲撃したという。

ドゥラル・シャーミーヤ(6月25日付)によると、フラーク市、ブスル・ハリール市、ナーフタ町などに対して、25日晩までに戦闘機(所属明示せず)による爆撃が120回以上行われ、「樽爆弾」100発以上が投下されているという。

また、シリア人権監視団などによると、ブスル・ハリール市などに地対地ミサイル65発、「樽爆弾」12発が撃ち込まれたという。

なお、シリア人権監視団によると、戦闘が激化した約1週間から、少なくとも住民28人が死亡したという。

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スワイダー県では、SANA(6月25日付)によると、ダルアー県東部で活動を続けるシャーム解放機構などからなる反体制武装集団がスワイダー市(ナフダ地区、県立競技場一帯)、イラー村、ムジャイミル村を砲撃し、1人が死亡、7人が負傷した。

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クナイトラ県では、SANA(6月25日付)によると、シャーム解放機構がハドル村の植林に放火した。

AFP, June 25, 2018、ANHA, June 25, 2018、AP, June 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 25, 2018、al-Hayat, June 26, 2018、Reuters, June 25, 2018、SANA, June 25, 2018、UPI, June 25, 2018などをもとに作成。

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米主導の有志連合はイラク国境地帯でダーイシュの幹部2人を移送するための空挺作戦を敢行(2018年6月25日)

ハサカ県では、SANA(6月25日付)が複数の地元消息筋の情報として伝えたところによると、米主導の有志連合が、イラク国境に近いトゥワイミーン村一帯でヘリコプター2機を投入し、空挺作戦を敢行し、ダーイシュ(イスラーム国)の幹部2人を、有志連合の基地があるハサカ県シャッダーディー市に移送した。

AFP, June 25, 2018、ANHA, June 25, 2018、AP, June 25, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 25, 2018、al-Hayat, June 26, 2018、Reuters, June 25, 2018、SANA, June 25, 2018、UPI, June 25, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは3件の停戦違反を、トルコ側は0件の違反を確認(2018年6月25日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(6月25日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(アレッポ県2件、ラタキア県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 25, 2018をもとに作成。

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