イラン・イスラーム革命防衛隊の支援を受けるイラク人民兵組織が撤退を求められているダルアー県での戦闘に参加(2018年6月26日)

イラン・イスラーム革命防衛隊の支援を受け、シリア国内で活動を続けてきたイラン人民動員隊の一つズー・フィカール旅団はフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/المقاومه-الاسلاميه-لواء-ذولفقار-في-سوريا-1825406404396015/)を通じて、ダルアー県東部でのブスル・ハリール市攻略戦に参加していることを示す写真や画像を公開した。

https://www.facebook.com/1825406404396015/videos/2139590662977586/

https://www.facebook.com/1825406404396015/videos/2139547149648604/

https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=2139797956290190&id=1825406404396015

https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=2139514872985165&id=1825406404396015

ズー・フィカール旅団をはじめとする同盟部隊(反体制派が言うところの「イランの民兵」)は、シリア南部の処遇をめぐる米国、ロシア、ヨルダン(そしてイスラエル)の折衝でイスラエル占領下のゴラン高原から40キロ以内の地域から撤退することが求められていた。

AFP, June 26, 2018、ANHA, June 26, 2018、AP, June 26, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 26, 2018、al-Hayat, June 27, 2018、Reuters, June 26, 2018、SANA, June 26, 2018、UPI, June 26, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍はゴラン高原の兵力引き離し地域にあるUNDOFの無人化した拠点を掌握(2018年6月26日)

タイムズ・オブ・イスラエル(6月26日付)は、シリア軍が、イスラエル占領下のゴラン高原とシリア政府支配下のクナイトラ県西部の間に位置する国連の兵力引き離し地域にあるUNDOF(国際連合兵力引き離し監視軍)の無人化した拠点1カ所を制圧、イスラエル軍が事態に対処するために必要な措置をとるとの強硬姿勢を示している、と伝えた。

この拠点は、シリア国内での戦闘激化を受けて、UNDOFが放棄したものだという。

AFP, June 26, 2018、ANHA, June 26, 2018、AP, June 26, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 26, 2018、al-Hayat, June 27, 2018、Reuters, June 26, 2018、SANA, June 26, 2018、The Times of Israel, June 26, 2018、UPI, June 26, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア北部で活動するアンサール・ディーン戦線、シリア・ムスリム同胞団がダルアー県陥落に懸念を表明、徹底抗戦を呼びかける(2018年6月26日)

イドリブ県やアレッポ県で活動するアンサール・ディーン戦線は声明を出し、ダルアー県での戦闘を「存在をかけた戦い」と位置づけ、「その陥落はシリア北部の解放区の陥落への道を開く」と警鐘をならし、徹底抗戦を呼びかけた。

**

また、シリア・ムスリム同胞団もフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/IkhwanSyriaMedia/)を通じて声明を出し、「シリア南部の解放を維持しようとして一致団結するダルアーの自由シリア軍と手を携える」と表明した。

https://www.facebook.com/IkhwanSyriaMedia/posts/1947540881965009

**

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構に近いイバー通信(6月27日付)は、フッラース・ディーン、アンサールッラー協会、アンサール・ディーン戦線が、ダルアー県救済のための行動を求めるシャーム解放機構の呼びかけに応じたと伝えた。

AFP, June 26, 2018、ANHA, June 26, 2018、AP, June 26, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 26, 2018、al-Hayat, June 27, 2018、Reuters, June 26, 2018、SANA, June 26, 2018、UPI, June 26, 2018、Wikalat al-Iba’ al-Ikhbariya, June 26, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トランプ大統領はシリア南西部でのシリアの政権軍による攻撃に懸念を表明(2018年6月26日)

ドナルド・トランプ米大統領はワシントンDCでヨルダン国王アブドゥッラー2世と会談した。

会談後のホワイト・ハウスは声明を出し、「米大統領は、シリア南西部でのシリアの政権軍による攻撃に懸念を表明した」と発表した。

AFP, June 26, 2018、ANHA, June 26, 2018、AP, June 26, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 26, 2018、al-Hayat, June 27, 2018、Reuters, June 26, 2018、SANA, June 26, 2018、UPI, June 26, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコの支援を受けるスルターン・スライマーン・シャー師団がアフリーン郡で民家を全焼させる(2018年6月26日)

アレッポ県では、ANHA(6月26日付)によると、トルコの実質占領下のアフリーン郡で、トルコの支援を受けるスルターン・スライマーン・シャー師団がシーヤ町にある民家を攻撃、全焼させた。

AFP, June 26, 2018、ANHA, June 26, 2018、AP, June 26, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 26, 2018、al-Hayat, June 27, 2018、Reuters, June 26, 2018、SANA, June 26, 2018、UPI, June 26, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍がダマスカス国際空港近くをミサイル攻撃、標的をめぐり憶測が飛び交う(2018年6月26日)

SANA(6月26日付)は、イスラエル軍が25日深夜から26日に未明にかけて、「テロ組織支援の一環」としてシリア領内を攻撃、ミサイル2発がダマスカス郊外県のダマスカス国際空港近くに着弾、火災が発生したと伝えた。

これに関して、シリア軍およびその同盟勢力の軍事攻勢を分析するサイトノールス研究センターは、テレグラム(6月26日付)を通じて、テヘランから飛来したイランの航空機2機とシリアの航空機1機がダマスカス国際空港に着陸、イスラエル軍の攻撃はこれらの航空機の貨物を標的としていたと思われると伝えた。

ドゥラル・シャーミーヤ(6月26日付)は、親政権の複数のサイトでは、シリア軍の武器庫、ヒズブッラーの拠点が標的となったとの情報が錯綜していると伝えた。

AFP, June 26, 2018、ANHA, June 26, 2018、AP, June 26, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 26, 2018、al-Hayat, June 27, 2018、Nors for Studies, June 26, 2018、Reuters, June 26, 2018、SANA, June 26, 2018、UPI, June 26, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍はダルアー県東部の戦略的要衝ブスル・ハリール市、ムライハト・アタシュ村を制圧、ダルアー市への攻撃を本格化(2018年6月26日)

ダルアー県では、SANA(6月26日付)によると、シリア軍がシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の支配地域に対する攻撃を続け、県東部の戦略的要衝ブスル・ハリール市、ムライハト・アタシュ村を制圧し、県中部のイズラア市からスワイダー県にいたる地域を掌握、件北部の反体制派支配地域を孤立させる一方、フラーク市、ナーフタ町方面に南進を続けた。

https://youtu.be/y5DfXmRJHHM

syria.liveuamap.com, June 26, 2018
syria.liveuamap.com, June 25, 2018

ムライハト・アタシュ村で爆発物などの撤去を実施した工兵部隊は、野戦病院でイスラエルやサウジアラビアで製造された薬品や、大量の西側諸国製化学物質や弾薬を貯蔵した施設を発見した。

SANA, June 26, 2018
SANA, June 26, 2018

シリア軍はまた、ダルアー市東部一帯、および西部一帯でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

SANA, June 26, 2018

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(6月26日付)は、南部中央作戦司令室に所属する武装集団が、シリア軍に応戦し、喪失した拠点のほとんどを奪還する一方、東ムライハ村上空でシリア軍のSu-22戦闘機を撃墜したと伝え、その映像を公開した。

https://youtu.be/jTL3_GkUf7E

これに関して、AKI(6月26日付)も、反体制武装集団が地対空ミサイルでシリア軍所属と思われる戦闘機を撃墜したと伝えた。

AFP, June 26, 2018、AKI, June 26, 2018、ANHA, June 26, 2018、AP, June 26, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 26, 2018、al-Hayat, June 27, 2018、Reuters, June 26, 2018、SANA, June 26, 2018、UPI, June 26, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは4件の停戦違反を、トルコ側は0件の違反を確認(2018年6月26日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(6月26日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を4件(アレッポ県1件、ラタキア県1件、イドリブ県1件、1件不明)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 26, 2018をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合は6月18日~6月24日までの7日間でシリア領内で28回の爆撃を実施(2018年6月26日)

米中央軍(CENTCOM)は、6月18日~6月24日の7日間でのシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

6月18日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し3回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は1回で、シャッダーディー市近郊に対して行われた。

6月19日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し10回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は8回で、ブーカマール市近郊に対して行われた。

6月20日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し5回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は4回で、ブーカマール市近郊に対して行われた。

6月21日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し7回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は6回で、ブーカマール市近郊(5回)、タドムル市近郊(1回)に対して行われた。

6月22日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し1回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は1回で、ブーカマール市近郊に対して行われた。

6月23日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し8回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は7回で、ブーカマール市近郊(3回)、シャッダーディー市近郊(4回)に対して行われた。

6月24日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し1回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は1回で、ブーカマール市近郊に対して行われた。

CENTCOM, June 26, 2018をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.