駐レバノン・ロシア大使はシリア軍によるダルアー県での軍事攻勢を支持、イスラエルに介入しないよう警告(2018年6月23日)

アレキクンデル・ザスィプキン(Alexander Zasypkin)駐レバノン・ロシア大使は、シリア南部(ダルアー県東部)の反体制派支配地域に対してシリア軍が爆撃・砲撃を激化していることに関して、「シリア軍は、ロシア軍の支援を受けて、南部の領土の奪還を開始した…。イスラエルが「テロとの戦い」を頓挫させるためのいかなる行動をとろうとも、それを正当化する理由など今はない…。緊張緩和地帯が検討され始めた際、周辺諸国の当事者は「テロとの戦い」と国益のために共に行動した。イスラエルは南部にヒズブッラーとイランが存在するいことを恐れてはいる…。だが、最終的にテロリストは打ちのめされるだろう」と述べた。

『ハヤート』(6月24日付)などが伝えた。

AFP, June 23, 2018、ANHA, June 23, 2018、AP, June 23, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 23, 2018、al-Hayat, June 24, 2018、Reuters, June 23, 2018、SANA, June 23, 2018、UPI, June 23, 2018などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領「選挙後にシリア国内の安全を確保し、シリア難民全員を帰国させる」(2018年6月23日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は遊説先のガジアンテップ市で支持者を前に演説、シリア難民への処遇に関して「大統領選挙と国会選挙後に、シリアで安全を確保し、シリアからの客人全員の帰宅を保証する」ことをめざすと述べた。

ドゥラル・シャーミーヤ(6月23日付)が伝えた。

AFP, June 23, 2018、ANHA, June 23, 2018、AP, June 23, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 23, 2018、al-Hayat, June 24, 2018、Reuters, June 23, 2018、SANA, June 23, 2018、UPI, June 23, 2018などをもとに作成。

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イラク軍戦闘機がダイル・ザウル県を越境爆撃し、ダーイシュ戦闘員45人を殲滅(2018年6月23日)

イラク軍合同作戦司令室は声明を出し、イラク空軍のF-16戦闘機複数機がダイル・ザウル県のハジーン市近郊一帯に対して越境爆撃を行い、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点3カ所を破壊し、戦闘員45人を殲滅した。

ロイター通信(6月23日付)が伝えた。

AFP, June 23, 2018、ANHA, June 23, 2018、AP, June 23, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 23, 2018、al-Hayat, June 24, 2018、Reuters, June 23, 2018、SANA, June 23, 2018、UPI, June 23, 2018などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍がハサカ県南東部のイラク国境に到達(2018年6月23日)

ANHA(6月23日付)は、ハサカ県南東部でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討戦を継続する西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダシーシャ村東方のイラク国境に到達したと伝えた。

AFP, June 23, 2018、ANHA, June 23, 2018、AP, June 23, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 23, 2018、al-Hayat, June 24, 2018、Reuters, June 23, 2018、SANA, June 23, 2018、UPI, June 23, 2018などをもとに作成。

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アレッポ県南部、イドリブ県南東部、ハマー県北部の村々に住民多数が帰還(2018年6月23日)

SANA(6月23日付)は、シリア政府の支配下に復帰したアレッポ県南部、イドリブ県南東部、ハマー県北部の村々に住民多数が帰還したと伝え、その写真を掲載した。

SANA, June 23, 2018
SANA, June 23, 2018

AFP, June 23, 2018、ANHA, June 23, 2018、AP, June 23, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 23, 2018、al-Hayat, June 24, 2018、Reuters, June 23, 2018、SANA, June 23, 2018、UPI, June 23, 2018などをもとに作成。

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イラン・イスラーム革命防衛隊ナジャフ軍団のダーイーブール准将がダイル・ザウル県ブーカマール市一帯で戦死(2018年6月23日)

スワイダー県では、SANA(6月23日付)によると、シリア軍が前日に引き続き県北東部の砂漠地帯(カブル・シャイフ・フサイン地区)でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討戦を行った。

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ファルス通信(6月23日付)は、イラン・イスラーム革命防衛隊ナジャフ軍団のシャーロフ・ダーイールル准将がダイル・ザウル県ブーカマール市一帯でのダーイシュ(イスラーム国)との戦闘で戦死したと伝えた。

ただし、戦死した正確な場所、日時は明らかにされなかった。

AFP, June 23, 2018、ANHA, June 23, 2018、AP, June 23, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 23, 2018、Fars News Agency, June 23, 2018、al-Hayat, June 24, 2018、Reuters, June 23, 2018、SANA, June 23, 2018、UPI, June 23, 2018などをもとに作成。

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国連のグテーレス事務総長はシリア南部での戦闘激化に懸念を表明、即時停戦を求める(2018年6月23日)

国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、シリア南部で激化しているシリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の戦闘に関して、声明で懸念を表明した。

グテーレス事務総長は「シリア南西部に対する地上攻撃や爆撃といった最近の戦闘激化に大きな懸念を感じる…。数千人が避難し、そのほとんどがヨルダン国境に向かっており、地域の安全保障への大きな脅威となっている」としたうえで、「すべての当事者に対して戦闘を即時停止し、民間人や市民インフラの補語といった国際社会の決まりを尊重」するよう呼びかけた。

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ヨルダンのアイマン・サファディー外務大臣は、シリア南部での戦闘激化に関して「ヨルダンは、シリア南部での緊張緩和地帯にかかる合意のパートナーである米国、ロシアと集中的に連絡を取り合い、合意の維持と停戦をめざしている…。我々は現地の進捗を注視し、合意が遵守される必要を確認している」と述べた。

『ハヤート』(6月24日付)が伝えた。

AFP, June 23, 2018、ANHA, June 23, 2018、AP, June 23, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 23, 2018、al-Hayat, June 24, 2018、Reuters, June 23, 2018、SANA, June 23, 2018、UPI, June 23, 2018などをもとに作成。

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シリア軍がダルアー県東部の2カ村を反体制武装集団から奪取し制圧(2018年6月23日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が前日に引き続き、県東部の反体制武装集団支配地域に対して激しい攻撃を加え、ブスターン村、シューマリーヤ村を制圧した。

戦闘はスワイダー県との県境(ラジャート高原一帯)で激しく行われているという。

一方、SANA(6月23日付)によると、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団がダルアー市のカーシフ地区、パノラマ地区一帯を砲撃し、子供1人を含む住民2人が死亡、5人が負傷した。

SANA, June 23, 2018

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スワイダー県では、SANA(6月23日付)によると、ダルアー県東部で活動を続けるシャーム解放機構などからなる反体制武装集団がハッラーン村を砲撃した。

AFP, June 23, 2018、ANHA, June 23, 2018、AP, June 23, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 23, 2018、al-Hayat, June 24, 2018、Reuters, June 23, 2018、SANA, June 23, 2018、UPI, June 23, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは7件の停戦違反を、トルコ側は0件の違反を確認(2018年6月23日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(6月23日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を7件(アレッポ県2件、ラタキア県4件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

一方、過去24時間にハサカ県の1カ村の代表がシリア政府との停戦合意に署名した。

これにより、シリア政府との停戦に応じた自治体は2,518市町村、武装組織の数は234組織に達した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 23, 2018をもとに作成。

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