イスラエルのリーベルマン国防大臣「領内へのシリア難民の入国は認めない」(2018年6月29日)

イスラエルのアヴィグドール・リーベルマン国防大臣はツイッターのアカウント(https://twitter.com/avigdorliberman)で「自国領へのいかなるシリア難民の入国も認めない」と綴った。

リーベルマン国防大臣は「我々はシリア南部の状況を重点的に監視している。我々はイスラエルの安全保障を守るだろう。またこれまでと同様に、市民、すなわち女性や子供に人道支援を行う用意がある。だが、我々は自国領へのいかなるシリア難民の入国も認めない」と綴った。

自国領とはイスラエルが占領するゴラン高原のこと。

AFP, June 30, 2018、ANHA, June 30, 2018、AP, June 30, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 30, 2018、al-Hayat, July 1, 2018、Reuters, June 30, 2018、SANA, June 30, 2018、UPI, June 30, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍が進駐したイブタア町、ウンム・ワラド村で「テロとの戦い」を支持するデモが行われるなか、女性達が抗議の声をあげる(2018年6月29日)

ダルアー県では、SANA(6月29日付)によると、シリア軍が進駐したイブタア町、ウンム・ワラド村でシリア軍による「テロとの戦い」を支持するデモが行われ、住民数百人が参加した。

SA NA, June 28, 2018

これに関して、ドゥラル・シャーミーヤ(6月29日付)は、デモ行進を行う住民に対して、女性達が「シリアは自由、自由、政権は出て行け」と叫び、抗議する映像をユーチューブを通じて公開した。

https://www.youtube.com/watch?v=XOIgfZUJ3es&feature=youtu.be

AFP, June 29, 2018、ANHA, June 29, 2018、AP, June 29, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 29, 2018、al-Hayat, June 30, 2018、Reuters, June 29, 2018、SANA, June 29, 2018、UPI, June 29, 2018などをもとに作成。

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シャーム解放機構はイドリブ県サルミーン市の名士とダーイシュ摘発で合意するも、名士の能力不足を理由に合意を破棄(2018年6月29日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(6月29日付)によると、シャーム解放機構が、サルミーン市でダーイシュ(イスラーム国)のテロ細胞摘発を行うことで住民と合意した。

この合意には、シャーム解放機構と、サルミーン市側を代表してサルミーン・シューラー評議会が署名、またアンサール・タウヒードも立会人として署名した。

しかし、その後、シャーム解放機構は声明を出し、サルミーン市の名士がダーイシュを合意に従わせることができなかったとして、合意を破棄したと発表した。

AFP, June 29, 2018、ANHA, June 29, 2018、AP, June 29, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 29, 2018、al-Hayat, June 30, 2018、Reuters, June 29, 2018、SANA, June 29, 2018、UPI, June 29, 2018などをもとに作成。

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イドリブ県ダーナー市でダルアー県との連帯を求めるデモ(2018年6月29日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(6月29日付)によると、ダーナー市でシリア・ロシア両軍の攻勢が続くダルアー市との連帯を訴えるデモが発生し、住民らが参加した。

デモ参加者は、ダルアー県への圧力を軽減するため、イドリブ県で活動する反体制武装集団に対してアサド政権に対して戦端を開くよう求めた。

AFP, June 29, 2018、ANHA, June 29, 2018、AP, June 29, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 29, 2018、al-Hayat, June 30, 2018、Reuters, June 29, 2018、SANA, June 29, 2018、UPI, June 29, 2018などをもとに作成。

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トルコの実質占領下のアフリーン郡で武装集団どうしが略奪品の分配をめぐって交戦(2018年6月29日)

アレッポ県では、ANHA(6月29日付)によると、トルコの実質占領下にあるアフリーン市近郊のブルジュ・アフダールー村(シーラーワー町近郊)で4日前に行方不明となっていた住民2人が遺体で発見された。

複数の住民によると、2人は行方不明になる数日前、ハムザート旅団の戦闘員の脅迫を受けていたという。

また、アフリーン市では、シャーム戦線とムウタスィム旅団が略奪品の分配をめぐって衝突、分配を仲介する「和解委員会」のメンバー3人が死亡、双方の戦闘員合わせて4人が負傷した。

AFP, June 29, 2018、ANHA, June 29, 2018、AP, June 29, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 29, 2018、al-Hayat, June 30, 2018、Reuters, June 29, 2018、SANA, June 29, 2018、UPI, June 29, 2018などをもとに作成。

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シリア軍がダルアー県東部のフラーク市などを制圧する一方、ウンム・ワラド村などの武装集団がシリア軍の進駐と武器引き渡しに応じる(2018年6月29日)

ダルアー県では、SANA(6月29日付)によると、シリア軍が県東部でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団との戦闘を続け、フラーク市、ラハム村、スーラ町、アルマー町、西ムライハ村、東ムライハ村、第49防空大隊基地(ダルアー市・ダマスカス県を結ぶ街道沿い)を制圧し、地雷爆発物の撤去作業を行った。

また、ウンム・ワラド村、ジュビーブ村、タイバ町、ウンム・マヤーズィン町、ナスィーブ村で活動を続けてきた反体制武装集団が、同地へのシリア軍の進駐と武器の引き渡しに応じた。

『ハヤート』(6月30日付)によると、これを受けて、シリア軍とロシア軍憲兵隊が同地に進駐した。

https://youtu.be/k0iVVrkBZc0

SA NA, June 29, 2018

一方、SANAによると、反体制武装集団を主導するシャーム解放機構はダルアー市の住宅街を砲撃し、市民3人が負傷した。

これに関して、ドゥラル・シャーミーヤ(6月29日付)は、ダルアー市で、南部中央作戦司令室がマンシヤ地区でシリア軍および親政権民兵と交戦したと伝えた。

syria.liveuamap.com, June 29, 2018

なお、ハウラーン連合のアブー・マフムード・ハウラーニー報道官は、ドゥラル・シャーミーヤ(6月29日付)に対して、ダルアー県での最近の戦闘激化により10万人が避難を余儀なくされ、ヨルダン方面に向かっていると述べた。

シリア人権監視団によると、避難民の数は15万人にのぼるという。

また、ザイド・ブン・ラアド・フサイン国際連合人権高等弁務官事務所高等弁務官は声明を出し、ダルアー県の市民が、ダマスカス郊外県東グータ地方の同様の包囲と砲撃に曝されているとしたうえで、シリア軍が一部検問所で避難する住民に対して数百ドルの支払いを強要していると非難した。

AFP, June 29, 2018、ANHA, June 29, 2018、AP, June 29, 2018、al-Durar al-Shamiya, June 29, 2018、al-Hayat, June 30, 2018、Reuters, June 29, 2018、SANA, June 29, 2018、UPI, June 29, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは6件の停戦違反を、トルコ側は0件の違反を確認(2018年6月29日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(6月29日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(アレッポ県3件、ラタキア県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 29, 2018をもとに作成。

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