YPGはアフリーン市(アレッポ県)近郊でシャーム軍団戦闘員2人を殺害(2018年9月10日)

アレッポ県では、ANHA(9月10日付)によると、トルコの実質占領下にあるアフリーン市近郊のスタイリク村近郊の街道で、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)がシャーム軍団を要撃し、戦闘員2人を殺害した。

これに対して、反体制武装集団はタッル・リフアト市を砲撃、市内のウサーマ・ダルビース学校に砲弾が着弾した。

AFP, September 10, 2018、ANHA, September 10, 2018、AP, September 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 10, 2018、al-Hayat, September 11, 2018、Reuters, September 10, 2018、SANA, September 10, 2018、UPI, September 10, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はハマー県、イドリブ県を「樽爆弾」で爆撃(2018年9月10日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタッル・ウスマーン村、バーナ村、ラターミナ町を砲撃した。

一方、SANA(9月10日付)によると、シリア軍が反体制武装集団の支配下にあるカルアト・マディーク街とシャフシャブー山を結ぶ街道一帯、カフルズィーター市、ラターミナ町に対して砲撃を行った。

シリア軍消息筋によると、これに対して、反体制武装集団はシリア政府支配地域を砲撃、ハマー航空基地、アルザ村、ハマー市内のミアッリミーン公園に砲弾が着弾し、3人が負傷した。

ドゥラル・シャーミーヤ(9月10日付)によると、反体制武装集団が砲撃した基地は戦車学校で、戦闘員は基地に突入し、シリア軍兵士多数を殺害したという。

戦闘激化を受け、カルアト・マディーク町、トゥワイナ村、シャリーア村、ジャマーサ村の住民数百人がイドリブ県のザーウィヤ山一帯に避難した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍はイドリブ県のフバイド村、アービディーン村、ブワイダ村、ハマー県のラハーヤー村、カフルズィーター市、ラターミナ町、ザカート村に「樽爆弾」20発あまりを投下、ジャルジャナーズ町を砲撃した。

一方、
SANA(9月10日付)によると、シリア軍がフバイト村一帯の反体制武装集団拠点を砲撃した。

AFP, September 10, 2018、ANHA, September 10, 2018、AP, September 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 10, 2018、al-Hayat, September 11, 2018、Reuters, September 10, 2018、SANA, September 10, 2018、UPI, September 10, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民45人が新たに帰国、避難民353人が新たに帰宅(2018年9月10日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月10日付)を公開し、9月9日に難民45人(うち女性14人、子供23人)が新たに帰国したと発表した。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は11,859人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者11,541人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は24万1,139人(うち女性7万2,324人、子供12万2,980人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は698万9,342人(うち女性216万6,696人、子供349万4,671人)。

 

一方、9月9日に国内避難民353人が新たに帰宅した。

これにより、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は122万9,238人(うち女性36万9,039人、子供62万6,723人)となり、うち2018人1月以降の帰宅者数は14万6,876人(4万4,330人、子供7万4,719人)となった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(9月10日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を30件(アレッポ県16件、ハマー県1件、ラタキア県13件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも4件(イドリブ県1件、ハマー県3件)の停戦違反を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 10, 2018をもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民107人が新たに帰国、避難民371人が新たに帰宅(2018年9月9日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月9日付)を公開し、9月8日に難民107人(うち女性32人、子供55人)が新たに帰国したと発表した。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は11,814人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者11,496人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は24万1,094人となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は698万9,342人(うち女性216万6,696人、子供349万4,671人)。

一方、9月8日に国内避難民371人が新たに帰宅した。

これにより、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は122万8,885人(うち女性36万8,900人、子供62万6,575人)で、うち2018年1月以降の帰宅者数は14万6,523人(4万4,191人、子供7万4,571人)となった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(9月9日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を29件(アレッポ県10件、ハマー県14件、イドリブ県2件、ラタキア県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも5件(イドリブ県4件、ハマー県1件)の停戦違反を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 9, 2018をもとに作成。

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反逆罪の嫌疑をかけられていた親政権民兵「カラムーンの盾」が解体され、司令官多数が逮捕(2018年9月9日)

ドゥラル・シャーミーヤ(9月9日付)は複数の地元消息筋の話として、ダマスカス郊外県で活動を続けてきた親政権民兵組織「カラムーンの盾」が軍の決定に従い解体され、所属していた戦闘員が第3師団に吸収されるとともに、司令官多数が逮捕されたと伝えた。

同消息筋によると、カラムーンの盾は、2018年2月から4月にかけてのダマスカス郊外県ハラスター市での戦闘で、反体制武装集団によって包囲された運輸局を解囲するための作戦に参加する指示を受けていたが、これに失敗した。

これに乗じて、2016年にタッル市への部隊展開(共和国護衛隊、軍の進駐の是非)をめぐってカラムーンの盾と対立していた共和国護衛隊は、カラムーンの盾が反体制武装集団と結託していたとし、反逆罪の嫌疑をかけていたという。

al-Durar al-Shamiya, September 9, 2018

 

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ダマスカス郊外県では、ドゥラル・シャーミーヤ(9月9日付)によると、シリア軍がハラスター市で兵役忌避者多数を拘束、バス10台以上で彼らを搬送した。

AFP, September 9, 2018、ANHA, September 9, 2018、AP, September 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2018、al-Hayat, September 10, 2018、Reuters, September 9, 2018、SANA, September 9, 2018、UPI, September 9, 2018などをもとに作成。

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トルコ軍と反体制武装集団がアレッポ県アフリーン郡で住民を拉致、拷問により殺害(2018年9月9日)

アレッポ県では、ANHA(9月9日付)によると、トルコ軍とシャーム自由人イスラーム運動がアフリーン郡のカルズィーラ村で女性1人を含む住民10人を拉致、連行した。

また、ラージュー町では、トルコ軍と東部自由人連合が村人1人を拷問によって殺害した。

このほか、アフリーン市内のシャーリア通りで爆発が発生した。

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)の広報センターは声明を出し、7日にハムザ師団のメンバーをシャッラー村近郊の街道で殺害した。

AFP, September 9, 2018、ANHA, September 9, 2018、AP, September 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2018、al-Hayat, September 10, 2018、Reuters, September 9, 2018、SANA, September 9, 2018、UPI, September 9, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民107人が新たに帰国、避難民371人が新たに帰宅(2018年9月9日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月9日付)を公開し、9月8日に難民107人(うち女性32人、子供55人)が新たに帰国したと発表した。

内訳は、レバノンからの帰国者11,389人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は11,814人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者11,496人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は24万1,094人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者11,389人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は698万9,342人(うち女性216万6,696人、子供349万4,671人)。

一方、9月7日に帰宅した国内避難民371人が新たに帰宅した。

これにより、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は13万5,014人(うち女性36万8,751人、子供62万6,421人)で、うち2018人1月以降の帰宅者数は14万6,532人(4万4,191人、子供7万4,571人)となった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(9月9日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を29件(アレッポ県10件、ハマー県14件、イドリブ県2件、ラタキア県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも5件(イドリブ県4件、ハマー県1件)の停戦違反を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 9, 2018をもとに作成。

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レバノンで避難生活を送ってきた避難民数百人が帰国(2018年9月9日)

SANA(9月9日付)によると、レバノンで避難生活を送ってきた避難民数百人が、ダマスカス郊外県のジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ヒムス県のザムラーニー国境通行所、タルトゥース県のダブースィーヤ国境通行所を経由して、ダマスカス郊外県(『ハヤート』(9月10日付)によると主にカラムーン地方出身者))、ヒムス県の自宅に帰還した。

SANA, September 9, 2018

 

AFP, September 9, 2018、ANHA, September 9, 2018、AP, September 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2018、al-Hayat, September 10, 2018、Reuters, September 9, 2018、SANA, September 9, 2018、UPI, September 9, 2018などをもとに作成。

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ロシア・シリア軍はハマー県、イドリブ県、アレッポ県を爆撃・砲撃(2018年9月9日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア・シリア両軍がカルアト・マディーク町、トゥワイナ村、ラターミナ町一帯を爆撃・砲撃した。

ドゥラル・シャーミーヤ(9月9日付)によると、カルアト・マディーク町にはシリア軍の迫撃砲、砲弾100発以上が打ち込まれた。

一方、SANA(9月9日付)によると、シリア軍がサイヤード丘、カフルズィーター市でイッザ大隊を名のる反体制武装集団などの拠点を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア・シリア両軍がフバイト村、サラジュ村、ハルバ村、アービディーン村一帯を爆撃・砲撃した。

シリア軍が投下した「樽爆弾」は約60発に達し、女児1人が死亡、6人が負傷したという。

また爆撃が激化したのを受け、15日以降住民数百世帯が避難したという。

なお、シリア人権監視団によると、8~9日の48時間で、子供22人を含む22人が死亡、5,000人以上が避難したという。

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アレッポ県では、ANHA(9月9日付)によると、ロシア軍がハイヤート村、フッリーヤート村、アナダーン市にある反体制武装集団(トルコの支援を受ける勢力)の拠点を爆撃した。

これに対して、反体制武装集団はヌブル市、ザフラー町を砲撃した。

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ラタキア県では、ドゥラル・シャーミーヤ(9月9日付)によると、イスラーム山地大隊を名のる武装集団が、トルクマーン山にあるシリア軍拠点を攻撃した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(9月9日付)によると、シリア軍が予備部隊とともにスワイダー県東部に接するサファー丘でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討戦を続けた。

AFP, September 9, 2018、ANHA, September 9, 2018、AP, September 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2018、al-Hayat, September 10, 2018、Reuters, September 9, 2018、SANA, September 9, 2018、UPI, September 9, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省は米主導の有志連合がダイル・ザウル県での爆撃で白リン弾を使用したと発表(2018年9月9日)

ロシア国防省は声明を出し、米主導の有志連合がダイル・ザウル県ハジーン市に対する爆撃で、国際法で使用が禁止されている白リン弾を使用したことを確認したと発表した。

声明によると、白リン弾による爆撃は8日に行われ、戦闘機2機がこれに参加したという。

AFP, September 9, 2018、ANHA, September 9, 2018、AP, September 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2018、al-Hayat, September 10, 2018、Reuters, September 9, 2018、SANA, September 9, 2018、UPI, September 9, 2018などをもとに作成。

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カーミシュリー市でロジャヴァの治安部隊(アサーイシュ)がシリア軍に発砲、兵士10人以上を殺害(2018年9月8日)

ハサカ県では、ANHA(9月8日付)によると、シリア政府と西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)が共同支配(分割統治)するカーミシュリー市で、シリア軍および軍事情報局の部隊とロジャヴァの内務治安部隊(アサーイシュ)が交戦した。

ANHAによると、戦闘は、軍事情報局のパトロール部隊がカーミシュリー空港を攻撃したことを受けたもので、戦闘でアサーイシュはシリア軍兵士13人を殺害したという。

しかし、ドゥラル・シャーミーヤ(9月7日付)は、親政権の複数のメディアの報道をもとに、アサーイシュがハサカ通りのスィヤーヒー交差点近くでシリア軍のパトロール部隊に発砲し、兵士14人が死亡、数十人が負傷したと伝えた。

殺害された兵士のほとんどがタルトゥース県、ヒムス県の出身だという。

 

ANHA, September 8, 2018

 

AFP, September 8, 2018、ANHA, September 8, 2018、AP, September 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 8, 2018、al-Hayat, September 9, 2018、Reuters, September 8, 2018、SANA, September 8, 2018、UPI, September 8, 2018などをもとに作成。

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YPGの攻撃でトルコの実質占領下にあるアレッポ県アフリーン郡から武装集団戦闘員20~50人が逃亡、逃亡を阻止しようとするアル=カーイダ系組織との間で戦闘も(2018年9月8日)

アレッポ県では、ANHA(9月8日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)がトルコの実質占領下にあるアフリーン市および同市一帯でシャーム戦線の部隊を攻撃し、1人を殺害、2人を負傷させた。

ANHAによると、YPGや「オリーブの怒り」作戦司令室による攻撃を受けて、アフリーン郡で活動を続けてきたハムザ師団、東部自由人連合の戦闘員20~50人が家族を連れて、トルコに逃亡したという。

一方、アフリーン郡ブルブル町近郊のディーキー村では、東部自由人連合とアル=カーイダ系のシャーム自由人イスラーム運動が交戦した。

戦闘は、東部自由人連合がトルコへの逃亡を決定したことを受けたものだという。

ANHA, September 8, 2018

AFP, September 8, 2018、ANHA, September 8, 2018、AP, September 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 8, 2018、al-Hayat, September 9, 2018、Reuters, September 8, 2018、SANA, September 8, 2018、UPI, September 8, 2018などをもとに作成。

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ロシア外務省報道官「シャーム解放機構、トルキスタン・イスラーム党、ホワイト・ヘルメットがイドリブ県各所での「化学兵器攻撃劇場」の最終調整を終え、外国から作戦実施の命令を待っている」(2018年9月8日)

ロシア外務省のイゴール・コナシェンコフ報道官は声明で、シャームの民のヌスラ戦線(現シャーム解放機構)とトルキスタン・イスラーム党が7日にイドリブ市内のワフダ学校地区で会合を開き、シリア軍が化学兵器を使用したとの嫌疑をかけるための映像を撮影する最終調整を行ったと発表した。

この会合には、ホワイト・ヘルメットのメンバーも参加して、「テロリスト」は、イドリブ県のジスル・シュグール市、サラーキブ市、タフタナーズ市、サルミーン市で外国からの命令が下され次第、「化学兵器劇場」を開始しようとしているという。

AFP, September 8, 2018、ANHA, September 8, 2018、AP, September 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 8, 2018、al-Hayat, September 9, 2018、Reuters, September 8, 2018、SANA, September 8, 2018、UPI, September 8, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民77人が新たに帰国、避難民336人が新たに帰宅(2018年9月8日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月8日付)を公開し、9月7日に難民77人(うち女性23人、子供34人)が新たに帰国したと発表した。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は11,707人となり、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日に帰国した難民の数は24万987人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者11,389人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は698万9,342人(うち女性216万6,696人、子供349万4,671人)。

一方、9月7日に帰宅した国内避難民336人が新たに帰宅した。

これにより、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は122万8,514人(うち女性36万8,751人、子供62万6,421人)で、うち2018人1月以降の帰宅者数は14万6,152人(4万4,042人、子供7万4,417人)となった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(9月8日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を30件(アレッポ県14件、イドリブ県2件、ハマー県5件、ラタキア県9件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 8, 2018をもとに作成。

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ダンフォード米軍統合参謀本部議長「米国はシリアで化学兵器攻撃が行われた場合の対抗措置として、武力を行使するとの決定はしていない」(2018年9月8日)

米軍のジョセフ・ダンフォード統合参謀本部議長は、ドナルド・トランプ米大統領との会談後の記者会見で「米国はシリアで化学兵器攻撃が行われた場合の対抗措置として、武力を行使するとの決定はしていない」と述べた。

ダンフォード統合参謀本部議長は「イドリブ県に対する攻撃を阻止できるものがあるか分からない…。ロシア、トルコ、イランは問題解決にいたることはできなかった…。イドリブ県での大規模な作戦よりも効果的な対テロ作戦の手段がある」などと述べた。

『ハヤート』(9月9日付)が伝えた。

AFP, September 8, 2018、ANHA, September 8, 2018、AP, September 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 8, 2018、al-Hayat, September 9, 2018、Reuters, September 8, 2018、SANA, September 8, 2018、UPI, September 8, 2018などをもとに作成。

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トルコ日刊紙:シリア軍とイランがラタキア県国境地帯の教練キャンプを設営し、YPGやC-DHKPを教練(2018年9月8日)

トルコ日刊紙『イェニ・シャファク』(9月7日付)は、トルコ国境に近いラタキア県北東部のシリア政府支配地域に、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)とトルコで非合法とされているアレキサンドレッタ地方解放人民戦線、革命的人民解放党(C-DHKP)、「自由のための連合勢力」の教練キャンプが少なくとも5つ建設されていると伝えた。

複数の消息筋によると、これらの基地には、トルコが実質占領するアレッポ県アフリーン郡、マンビジュ市一帯、ラッカ県タッル・アブヤド市一帯、ラッカ市一帯からYPG戦闘員約200人が派遣され、シリア軍およびイランの教練を受けているという。

AFP, September 8, 2018、ANHA, September 8, 2018、AP, September 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 8, 2018、al-Hayat, September 9, 2018、Reuters, September 8, 2018、SANA, September 8, 2018、UPI, September 8, 2018、Yeni Safak, September 8, 2018などをもとに作成。

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ダルアー県でシリア政府と和解したウマリー旅団司令官が軍によって拘束(2018年9月8日)

ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(9月8日付)がハウラーン自由人連合の情報として伝えたところによると、軍事治安局がダルアー市内でウマリー旅団の司令官の1人ファーリス・アディーブ・バイダル氏を拘束した。

ウマリー旅団は、シリア政府との和解に応じた自由シリア軍諸派の一つ。

AFP, September 8, 2018、ANHA, September 8, 2018、AP, September 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 8, 2018、al-Hayat, September 9, 2018、Reuters, September 8, 2018、SANA, September 8, 2018、UPI, September 8, 2018などをもとに作成。

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アフリーン郡(アレッポ県)で武装集団が麻薬密輸ルートの管理をめぐって交戦、トルコ軍が介入(2018年9月8日)

アレッポ県では、ANHA(9月8日付)によると、トルコの実質占領下にあるアフリーン郡ブルブル町近郊のハイヤーミー村、アリー・カールー村、ザアラ村でスルターン・ムラード大隊、ハムザ師団の戦闘員が、東部自由人連合、東部獅子軍の戦闘員と交戦した。

戦闘はトルコへの麻薬密輸ルートの管理をめぐる意見対立を発端で、数時間続いた。

最終的にはトルコ軍が介入、戦闘員を引き離して事態を収拾した。

AFP, September 9, 2018、ANHA, September 9, 2018、AP, September 9, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 9, 2018、al-Hayat, September 10, 2018、Reuters, September 9, 2018、SANA, September 9, 2018、UPI, September 9, 2018などをもとに作成。

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ロシア軍がイドリブ県、ハマー県の反体制武装集団支配地域に68回の爆撃を実施、シリア軍も「樽爆弾」で爆撃(2018年9月8日)

シリア人権監視団は、ロシア軍が、反体制武装集団の支配下にあるイドリブ県ハーン・シャイフーン市、タマーニア町、ヒーシュ村、サルジュ村、アービディーン村、ハマー県ラターミナ町などを爆撃したと発表した。

爆撃は68回にのぼり、子供1人を含む住民4人が死亡した。

またシリア軍も、イドリブ県のハーン・シャイフーン市、ハブラ村、タッル・アース村、バーブーリーン村、ハマー県のラターミナ町、サイヤード村、カフルズィーター市に対して「樽爆弾」で爆撃を行った。

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ダマスカス郊外県では、SANA(9月8日付)によると、シリア軍がサファー丘一帯のダーイシュ(イスラーム国)の活動地域への展開を強化、掃討戦を継続した。

AFP, September 8, 2018、ANHA, September 8, 2018、AP, September 8, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 8, 2018、al-Hayat, September 9, 2018、Reuters, September 8, 2018、SANA, September 8, 2018、UPI, September 8, 2018などをもとに作成。

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ロシア・イラン・トルコ首脳会談:「テロとの戦い」の継続、テロリストと反体制派の峻別、「テロとの戦い」を口実とした干渉、周辺諸国の安全保障の確保などを合意(2018年9月7日)

ロシアのヴラジミール・プーチン大統領とトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領がイランの首都テヘランを訪問し、ハサン・ロウハーニー大統領と三カ国首脳会談を行った。

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会談では、エルドアン大統領がイドリブ県での停戦を提案したが、プーチン大統領は、同地で活動するシャーム解放機構とダーイシュが和平協議の当事者ではないとし、これを拒否し、シリア政府が同地の支配を回復する必要があると強調した。

ロウハーニー大統領も、シリア、とりわけイドリブ県で過激派を完全掃討するため戦闘を続けるべきだとしたうえで、民間人の被害を最小限に食い止める必要があるとの姿勢を示した。

そのうえで、同地で活動を続ける反体制武装集団に武器を棄てるよう求める一方、「シリア東部での米国の違法な駐留を終わらせることが重要」と訴えた。

これに対して、エルドアン大統領は、「イドリブ県はトルコの安全保障、地域の平和と安定にとって重要」だとしたうえで、同地への攻撃が行われれば、人道的悲劇がもたらされ、数百万の住民が難民となってトルコ領内に押しよせることになると懸念を表明し、攻撃に反対した。

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会談後に発表された声明で、三カ国首脳は、政治プロセスの一環としての交渉のみがシリア危機を解決するための唯一の方法だとしたうえで、国連安保理決議第2254号とソチでのシリア国民対話大会での決定に従って、政治プロセスを前進させるために協力を続けることを改めて確認した。

また、ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線(現シャーム解放機構)などのテロ組織を根絶するため協力を継続するとともに、テロリストと反体制武装集団の峻別を行う必要があることを強調した。

さらに、「テロとの戦い」を口実として、シリアの主権、領土保全、さらには周辺諸国の安全保障を脅かすいかなる試みも拒否するとの意思を表明した。

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SANA(9月7日付)、ドゥラル・シャーミーヤ(9月7日付)、などが伝えた。

AFP, September 7, 2018、ANHA, September 7, 2018、AP, September 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 7, 2018、al-Hayat, September 8, 2018、Reuters, September 7, 2018、SANA, September 7, 2018、TRT, September 7, 2018、UPI, September 7, 2018などをもとに作成。

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ダーイシュの支配や戦闘を避けていた避難民数百世帯が、ダイル・ザウル県マヤーディーン市および同市一帯地域に帰宅(2018年9月7日)

ダイル・ザウル県では、SANA(9月7日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)の支配や戦闘を避けて避難生活を送っていた住民数百世帯が、マヤーディーン市および同市一帯地域に帰宅した。

なお、SANA(9月7日付)によると、2018年初め以降、約60万人がダイル・ザウル県各所に帰還しているという。

SANA, September 7, 2018

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ダマスカス郊外県では、SANA(9月7日付)によると、シリア軍が予備部隊とともにサファー丘でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討戦を継続した。

AFP, September 7, 2018、ANHA, September 7, 2018、AP, September 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 7, 2018、al-Hayat, September 8, 2018、Reuters, September 7, 2018、SANA, September 7, 2018、UPI, September 7, 2018などをもとに作成。

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国連安保理でイドリブ県の情勢への対応を協議するための会合が開かれ、シリア国連代表はテロ根絶と外国の占領克服への意思を強調(2018年9月7日)

国連安保理で、シリア、とりわけイドリブ県の情勢への対応を協議するための会合が開かれた。

シリアのバッシャール・ジャアファリー国連代表は会合で、「テロとの戦い」を貫徹し、テロを根絶、テロと外国の占領から領土を完全に解放する決意を改めて強調した。

一方、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表は、イドリブ県の人口290万人のうちテロリストが4.5%にも見たいないとしたうえで、同地からの避難を希望する住民のために安全回廊を設置するよう呼びかけた。

デミストゥラ氏は、「平和的にデモを行い、ヌスラ戦線(現シャーム解放機構)の旗を掲げることを拒否している住民」に耳を傾けるべきだと主張するとともに、トルコに対して反体制武装集団に影響力を行使し、シャーム解放機構を排除するよう求めるとともに、ロシアに対しても停戦を担保するよう呼びかけた。

『ハヤート』(9月8日付)、SANA(9月7日付)が伝えた。

AFP, September 7, 2018、ANHA, September 7, 2018、AP, September 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 7, 2018、al-Hayat, September 8, 2018、Reuters, September 7, 2018、SANA, September 7, 2018、UPI, September 7, 2018などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:9月6日に難民58人が新たに帰国、7月18日以降に帰国したシリア難民は11,630人に(2018年9月7日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(9月7日付)を公開し、9月6日に難民58人(うち女性17人、子供30人)が新たに帰国したと発表した。

これにより、7月18日以降に帰国したシリア難民の数は11,630人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者11,312人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者318人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は698万9,342人(うち女性216万6,696人、子供349万4,671人)。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(9月7日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を24件(アレッポ県9件、イドリブ県2件、ラタキア県13件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも7件(ハマー県1件、イドリブ県6件)の停戦違反を確認した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, September 7, 2018をもとに作成。

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米主導の有志連合はヒムス県タンフ国境通行所一帯の実質占領地域で実弾演習を実施(2018年9月7日)

米中央軍(CENTCOM)は、有志連合CJTF-OIR(「生来の決戦作戦」統合任務部隊)が7日、ヒムス県タンフ国境通行所一帯の実質占領地域で、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を想定した実弾演習を実施したと発表した。

CENTCOM, September 7, 2018をもとに作成。

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米国務省はシリア軍による化学兵器開発に関与したとの理由で4人、5企業を制裁対象に追加(2018年9月7日)

米国務省は、シリア軍による化学兵器開発に関与したとの理由で、シリア人3人とレバノン人1人、シリアに本社がある企業1社、レバノンに本社がある2社、UAEに本社がある2社を新たに制裁対象に追加したと発表した。

CNN(9月7日付)が伝えた。

AFP, September 7, 2018、ANHA, September 7, 2018、AP, September 7, 2018、CNN, September 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 7, 2018、al-Hayat, September 8, 2018、Reuters, September 7, 2018、SANA, September 7, 2018、UPI, September 7, 2018などをもとに作成。

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ジェフリー米国務省シリア問題担当特使「アサド大統領の支配を終わらせることは米国の任務ではない…。米国は、ダーイシュを根絶するため、シリアに駐留し続ける」(2018年9月7日)

ジェームズ・ジェフリー米国務省シリア問題担当特使(マイケル・ラトニー氏の後任)は、記者団に対して、「バッシャール・アサド大統領には為政者としての未来はないが、その支配を終わらせることは米国の任務ではない」と述べた。

また、「米国は、ダーイシュ(イスラーム国)を完全に打ち負かすため、シリア駐留を続ける…。それ(ダーイシュ根絶)には時間がかかるだろう」と述べた。

『ハヤート』(9月8日付)などが伝えた。

AFP, September 7, 2018、ANHA, September 7, 2018、AP, September 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 7, 2018、al-Hayat, September 8, 2018、Reuters, September 7, 2018、SANA, September 7, 2018、UPI, September 7, 2018などをもとに作成。

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ロシア・シリア両軍はイドリブ県、ハマー県の反体制派支配地域を爆撃・砲撃(2018年9月7日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が県南部のフバイト村、タッル・アース村、タマーニア町などを爆撃した。

ドゥラル・シャーミーヤ(9月7日付)によると、この空爆で、シャーム自由人イスラーム運動など、国民解放戦線に所属する武装集団の戦闘員複数人が死傷した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がカフルズィーター市などを爆撃した。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(9月7日付)によると、シリア軍がムーリク市、ラターミナ町、カルアト・マディーク町、カフルズィーター市、ザカート村、ハスラーヤー村、アルバイーン村、タッル・サフル村、ジャイサート村、ラトミーン村を激しく砲撃した。

これに対して、アンサール・タウヒードが、ムハルダ市のシリア軍拠点を砲撃した。

AFP, September 7, 2018、ANHA, September 7, 2018、AP, September 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 7, 2018、al-Hayat, September 8, 2018、Reuters, September 7, 2018、SANA, September 7, 2018、UPI, September 7, 2018などをもとに作成。

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反体制派の支配下にあるイドリブ県、アレッポ県、ハマー県各所でロシア・シリア両軍への徹底抗戦を求めるデモ(2018年9月7日)

ドゥラル・シャーミーヤ(9月7日付)は、イドリブ県、アレッポ県、ハマー県の反体制派支配地域で、金曜礼拝後に「我々の選択肢は抵抗だ」と銘打たれた抗議デモが行われ、ロシア・シリア両軍による攻撃に対する徹底抗戦の意思が表明された。

デモが行われたのは、イドリブ県のアリーハー市、マアッラト・ヌウマーン市、ハーン・シャイフーン市、ジャルジャナーズ町、サラーキブ市、タルマーニーン村、アレッポ県のアターリブ市、バーブ市などで、数万人が参加したという。

al-Durar al-Shamiya, September 7, 2018
al-Durar al-Shamiya, September 7, 2018
al-Durar al-Shamiya, September 7, 2018
al-Durar al-Shamiya, September 7, 2018
al-Durar al-Shamiya, September 7, 2018

一方、ANHA(9月7日付)は、ラージュー町で、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が、住民に対して、シリア軍によるイドリブ県攻撃に反対するデモを行うよう強要したと伝えた。

AFP, September 7, 2018、ANHA, September 7, 2018、AP, September 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 7, 2018、al-Hayat, September 8, 2018、Reuters, September 7, 2018、SANA, September 7, 2018、UPI, September 7, 2018などをもとに作成。

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トルコ軍の支援を受ける反体制武装集団はアフリーン郡(アレッポ県)で午後8時以降の外出を禁止(2018年9月7日)

アレッポ県では、ANHA(9月7日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)の広報センターが声明を出し、トルコの実質占領下にあるアフリーン郡シャッラー村近郊のダイル・サワーン村・シャイフーラズィー村間の街道で6日、スルターン・ムラード師団の戦闘員2人を殺害したと発表した。

一方、トルコ軍の支援を受ける第3軍団(シリア国民軍)の司令部は、アフリーン郡で、午後8時以降の外出を禁止し、違反者を処罰する旨、住民に対して告知した。

ANHA, September 7, 2018

AFP, September 7, 2018、ANHA, September 7, 2018、AP, September 7, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 7, 2018、al-Hayat, September 8, 2018、Reuters, September 7, 2018、SANA, September 7, 2018、UPI, September 7, 2018などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会は支配地域の自治を統括する新たな政体「北・東シリア自治局」の樹立を宣言(2018年9月6日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会は、ラッカ県アイン・イーサー市で会合を開き、シリア北部および東部の民政局、地元評議会からなる新たな自治政体「北・東シリア自治局」を樹立することを決定した。

北・東シリア自治局は、7月半ばに開催された第3回シリア民主評議会大会での決定に基づくもので、シリア民主軍支配地域全体の自治を担う予定。

2018年3月にトルコに占領されたアレッポ県アフリーン郡がこの自治政体に含まれるかは不明。

北・東シリア自治局樹立会合では、意思決定機関にあたる総務評議会の評議員70人が任命され、同評議会がスィハーム・カルユー氏(シリア正教徒、女性)、ファリード・アティーユ氏(アレッポ県コバネ市の弁護士)を共同議長に選出するとともに、両共同議長を補佐する総務評議会事務局(ディーワーン)のメンバー5人を選出した。

会合ではまた、ビーリーファーン・ハーリド氏、アブドゥルハーミド・ミフバーシュ氏が執行機関にあたる執行評議会の共同議長に選出された。

ANHA(9月6日付、10月6日付)が伝えた。

ANHA, September 7, 2018

AFP, September 6, 2018、ANHA, September 6, 2018、October 6, 2018、AP, September 6, 2018、al-Durar al-Shamiya, September 6, 2018、al-Hayat, September 7, 2018、Reuters, September 6, 2018、SANA, September 6, 2018、UPI, September 6, 2018などをもとに作成。

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