アレッポ県北部でトルコの支援を受ける反体制武装集団とYPG主体のシリア民主軍に所属するバーブ軍事評議会が交戦(2019年1月5日)

アレッポ県では、ANHA(1月5日付)によると、北・東シリア自治局支配下のクールフユーク村(バーブ市近郊)をトルコの支援を受ける反体制武装集団が襲撃、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するバーブ軍事評議会が応戦した。

AFP, January 5, 2019、ANHA, January 5, 2019、AP, January 5, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 5, 2019、al-Hayat, January 6, 2019、Reuters, January 5, 2019、SANA, January 5, 2019、UPI, January 5, 2019などをもとに作成。

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YPGはロシアを仲介国として国境地帯のシリア政府への引き渡しをめぐる交渉を行い、自治承認を求める(2019年1月5日)

『シャルク・アウサト』(1月5日付)は、人民防衛隊(YPG)のスィーバーン・ハンムー総司令官がダマスカスとモスクワを秘密裏に訪問し、シリア北東部の国境地帯をシリア政府に引き渡すための交渉を行ったと伝えた。

同紙によると、国境地帯の引き渡しの見返りとして、ハンムー総司令官は、民主統一党(PYD)が主導するシリア北東部の自治(北・東シリア自治局)をロシアを保障国とするかたちで認めるよう求めたという。

AFP, January 5, 2019、ANHA, January 5, 2019、AP, January 5, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 5, 2019、al-Hayat, January 5, 2019、Reuters, January 5, 2019、SANA, January 5, 2019、al-Sharq al-Awsat, January 5, 2019、UPI, January 5, 2019などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はダイル・ザウル県南東部でダーイシュから住民数百人を解放(2019年1月5日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(1月5日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、ハジーン市近郊のダーイシュ(イスラーム国)支配地域からの脱出を阻止されていた住民数百人を新たに解放した。

解放されたのはほとんどが女性と子供だという。

AFP, January 5, 2019、ANHA, January 5, 2019、AP, January 5, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 5, 2019、al-Hayat, January 5, 2019、Reuters, January 5, 2019、SANA, January 5, 2019、UPI, January 5, 2019などをもとに作成。

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東部獅子軍がロシアとタンフ国境通行所一帯地域の処遇、戦闘員の退去、ルクバーン・キャンプの難民の処遇をめぐり協議(2019年1月5日)

バーディヤ24(1月5日付)は、米主導の有志連合の占領下にあるヒムス県南東部のタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で活動を続ける東部獅子軍とロシア軍が、シリア駐留米軍の撤退への対応を協議するための交渉を行っていると伝えた。

複数の消息筋によると、交渉では、東部獅子軍の戦闘員や装備を、トルコの同意を得たうえで、シリア北部に移送することが話し合われているという。

東部獅子軍は55キロ地帯で活動するほかの武装集団をも代表して交渉に望んでおり、ヨルダン北東部のルクバーン・キャンプに収容されているシリア難民の移送についても協議がなされているという。

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これに関して、北・東シリア自治局の顧問を務めるバドラーン・ジャヤークルド氏は、ロイター通信(1月9日付)に対して、同自治区側がロシアを仲介国として、シリア政府との政治合意にいたるための工程表を提示し、シリア政府側からの回答を待っていることを明らかにした。

AFP, January 5, 2019、ANHA, January 5, 2019、AP, January 5, 2019、al-Badiya 24, January 5, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 5, 2019、al-Hayat, January 5, 2019、Reuters, January 5, 2019、SANA, January 5, 2019、UPI, January 5, 2019などをもとに作成。

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ボルトン米国家安全保障問題担当大統領補佐官「アサド政権が化学兵器を使用すれば、極めて強い報復を受けることになるだろう」(2019年1月5日)

ジョン・ボルトン米国家安全保障問題担当大統領補佐官は、ドナルド・トランプ米大統領によるシリア駐留米軍撤退決定に関して、「米国の姿勢に何の変化もない…。アサド政権が化学兵器を使用すれば、これまで我々が2度にわたって行ったように、極めて強い報復を受けることになるだろう。だからアサド政権はこのことについていかなる幻想も抱かない方がよい」と述べた。

ボルトン補佐官はまた「我々が撤退方法の詳細に立ち入らないことに関して、我々が行っていることが大量破壊兵器使用に対抗するという我々の姿勢が弱まっているとアサド政権が考えないよう、我々は望んでいる」と付言した。

ロイター通信(1月5日付)が伝えた。

AFP, January 5, 2019、ANHA, January 5, 2019、AP, January 5, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 5, 2019、al-Hayat, January 5, 2019、Reuters, January 5, 2019、SANA, January 5, 2019、UPI, January 5, 2019などをもとに作成。

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シャーム解放機構はシャーム自由人イスラーム運動、シャームの鷹旅団との交渉の末、イドリブ県マアッラト・ヌウマーン市一帯の村々を無血開城し制圧、マアッラト・ヌウマーン市、アリーハー市の処遇をめぐる交渉を続ける(2019年1月5日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月5日付)によると、シャーム解放機構がマアッラト・ヌウマーン市近郊の村々を「無血開城」し、制圧した。

同地の村々は、3日に国民解放戦線に所属するシャーム自由人イスラーム運動とシャームの鷹旅団が制圧していた。

この動きは、1日から始まったシャーム解放機構と国民解放戦線の戦闘を受けて両者の司令官らが極秘に行った会合の結果で、このほかにも捕虜交換などについて合意がなされたという。

なお、交渉は現在も行われており、シャーム自由人イスラーム運動とシャームの鷹旅団の支配下にあるマアッラト・ヌウマーン市そのものの処遇、そしてアリーハー市の処遇が協議されているという。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(アレッポ県3件、ラタキア県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも8件の停戦違反(イドリブ県2件、ラタキア県3件、ハマー県3件)を確認した。

AFP, January 5, 2019、ANHA, January 5, 2019、AP, January 5, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 5, 2019、al-Hayat, January 5, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 5, 2019、Reuters, January 5, 2019、SANA, January 5, 2019、UPI, January 5, 2019などをもとに作成。

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ダルアー県でシリア政府と和解した反体制武装集団の元司令官が何者かに射殺される(2019年1月4日)

ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月5日付)によると、ハッラーブ・シャフム村近郊で、シリア政府との和解に応じたヤルムーク軍のウマル・シャリーフ元司令官とハウラーン・ファッルージャ師団のマンスール・ハリーリー元司令官が乗った車に何者かが発砲し、2人が即死した。

AFP, January 5, 2019、ANHA, January 5, 2019、AP, January 5, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 5, 2019、al-Hayat, January 5, 2019、Reuters, January 5, 2019、SANA, January 5, 2019、UPI, January 5, 2019などをもとに作成。

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シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構がトルコ占領下のアフリーン郡(アレッポ県)に進攻、これを受けてシリア軍(ロシア軍)が同地や県西部を爆撃(2019年1月4日)

アレッポ県では、ANHA(1月5日付)によると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が、トルコの実質占領下にあるアフリーン郡シーラーワー町の登塔者聖シメオン教会(スィムアーン修道院)跡(ダイル・スィムアーン村郊外)一帯、バースーファーン村を砲撃した。

シャーム解放機構は3日、アフリーン郡のキーラ村を制圧している。

これを受け、シリア軍が3日晩、シャーム解放機構支配地域への爆撃を実施、ガザーウィーヤ村の検問所などを攻撃した。

ドゥラル・シャーミーヤ(1月5日付)によると、この爆撃はロシア軍によるもので、これによりダーラト・イッザ市では子供1人を含む住民3人が死亡したという。

ロシア軍の爆撃はアウラム・クブラー町、ハーン・アサル村、カフルナーハー町にも及び、住民多数が負傷したという。

なお、ANHAによると、トルコの支援を受ける反体制武装集団は、シャーム解放機構の侵攻を受けて、マアルサカ村、マリーミーン村一帯から、カフルジャンナ村、アアザーズ市方面に撤退したという。

ANHA, January 5, 2018

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(1月5日付)によると、シリア軍はまた、「イランの民兵」とともにアレッポ市西のラーシディーン地区に進攻を試みたが、同地の反体制武装集団がこれを撃退し、兵士10人以上を殺害したという。

また、シリア軍の進攻を受けて、シャーム解放機構がアレッポ市西の軍事アカデミー一帯を砲撃した。

AFP, January 5, 2019、ANHA, January 5, 2019、AP, January 5, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 5, 2019、al-Hayat, January 5, 2019、Reuters, January 5, 2019、SANA, January 5, 2019、UPI, January 5, 2019などをもとに作成。

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シリアのアル=カーイダのシャーム解放機構がアレッポ県西部のヌールッディーン・ザンキー運動最大の拠点アンジャーラ村を制圧(2019年1月4日)

アレッポ県では、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構に近いイバー・ネット(1月4日付)によると、1日から同県西部でヌールッディーン・ザンキー運動などからなる国民解放戦線と戦闘を続けているシャーム解放機構が、同県西部におけるヌールッディーン・ザンキー運動の最大拠点であるアンジャーラ村を完全制圧した。

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イドリブ県では、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構に近いイバー・ネット(1月4日付)によると、シャーム解放機構の治安部隊が、「シャーム解放機構」を名のり、ジスル・シュグール市近郊で住民を誘拐、身代金を要求していた誘拐犯一味を摘発した。

AFP, January 4, 2019、ANHA, January 4, 2019、AP, January 4, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 4, 2019、al-Hayat, January 5, 2019、Reuters, January 4, 2019、SANA, January 4, 2019、Shabaka Iba’ al-Ikhbariya, Janyary 4, 2019、UPI, January 4, 2019などをもとに作成。

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米主導の有志連合がダイル・ザウル県南東部を爆撃し、子供4人を含む住民10人が死亡(2019年1月4日)

ダイル・ザウル県では、SANA(1月4日付)が複数の住民の話として伝えたところによると、米主導の有志連合がカシュキーヤ村を爆撃し、子供4人を含む住民10人が死亡した。

AFP, January 4, 2019、ANHA, January 4, 2019、AP, January 4, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 4, 2019、al-Hayat, January 5, 2019、Reuters, January 4, 2019、SANA, January 4, 2019、UPI, January 4, 2019などをもとに作成。

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ホワイト・ヘルメットはロシア軍がイドリブ県タマーニア町を爆撃したと主張(2019年1月4日)

イドリブ県では、ホワイト・ヘルメットがフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/SyriaCivilDefense/)で明らかにしたところによると、ロシア軍戦闘機がタマーニア町一帯、ミンタール農場を爆撃し、子供1人と女性2人を含む一家7人が瓦礫の下敷きとなり、負傷した。

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アレッポ県では、SANA(1月4日付)によると、アレッポ市西のラーシディーン地区で活動を続ける反体制武装集団がアレッポ市ハラブ・ジャディーダ地区とハムダーニーヤ地区を砲撃した。

死傷者はなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(イドリブ県2件、ラタキア県2件、ハマー県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームも8件の停戦違反(イドリブ県4件、ラタキア県2件、ハマー県2件)を確認した。

AFP, January 4, 2019、ANHA, January 4, 2019、AP, January 4, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 4, 2019、al-Hayat, January 5, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 4, 2019、Reuters, January 4, 2019、SANA, January 4, 2019、UPI, January 4, 2019などをもとに作成。

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アフリーン解放軍団がトルコ占領下のアレッポ県北西部で反体制武装集団を攻撃(2019年1月4日)

アレッポ県では、アフリーン解放軍団が1月1日にシーラーワー町近郊のカッバーシーン村で、2日にマーリア市郊外でトルコの支援を受ける反体制武装集団を攻撃した。

ANHA(1月4日付)が伝えた。

AFP, January 4, 2019、ANHA, January 4, 2019、AP, January 4, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 4, 2019、al-Hayat, January 5, 2019、Reuters, January 4, 2019、SANA, January 4, 2019、UPI, January 4, 2019などをもとに作成。

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米主導の有志連合は2018年12月16日~12月29日までの14日間でシリア領内で469回の爆撃を実施(2019年1月4日)

米中央軍(CENTCOM)は、2018年12月16日~12月29日の14日間でのシリア、イラク両国における有志連合の爆撃の戦果をHPで発表した。

それによると、シリア領内でのダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対する爆撃回数は469回、イラク領内での爆撃回数が9回。

各日の爆撃回数、標的(場所)の詳細は開示されなかった。

なお、12月7~15日の7日間で、6回の爆撃の報告が遅れていたことが追加で発表された。

CENTCOM, January 4, 2019をもとに作成。

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ハント英外務大臣「遺憾だが、我々はアサド政権が当面続くと考えている」(2019年1月3日)

英国のジェレミー・ハント外務・英連邦大臣は、スカイ・ニュース(1月3日付)に対して、アサド政権の存廃に関して、「我々はこの体制と持続的な和平に踏み切ることはない、というのが英国の長年にわたる姿勢だ。しかし遺憾だが、我々はこの政権が当面続くと考えている」と述べた。

AFP, January 3, 2019、ANHA, January 3, 2019、AP, January 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 3, 2019、al-Hayat, January 4, 2019、Reuters, January 3, 2019、SANA, January 3, 2019、Sky News, January 3, 2019、UPI, January 3, 2019などをもとに作成。

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エジプトと湾岸諸国(UAE)の軍高官からなる合同使節団がマンビジュ郡を訪問(2019年1月3日)

バスニュース(1月3日付)は、民主統一党(PYD)の匿名筋の話として、エジプトと湾岸諸国(UAE)の軍高官からなる合同使節団が、北・東シリア自治局の支配下にあるアレッポ県マンビジュ郡を訪問していたと報じた。

同匿名筋によると、この使節団は、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会がエジプト(カイロ)を訪問し、シリア政府との仲介を担当するエジプト高官と会談したのを受けたもので、シリア北東部へのトルコとイランの影響力拡大阻止が目的だという。

AFP, January 3, 2019、ANHA, January 3, 2019、AP, January 3, 2019、Basnews, January 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 3, 2019、al-Hayat, January 4, 2019、Reuters, January 3, 2019、SANA, January 3, 2019、UPI, January 3, 2019などをもとに作成。

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トルコの支援を受けるムウタスィム旅団政治局長はエジプト、UAEによるマンビジュ郡介入の動きを「占領軍、テロへの直接支援として対処する」と警告(2019年1月3日)

トルコの支援を受けるムウタスィム旅団のムスタファー・スィージャリー政治局長は、ツイッターのアカウント(https://twitter.com/MustafaSejari/)で、ドナルド・トランプ米政権によるシリア駐留米軍撤退決定を受けるかたちで、エジプトとUAEがアレッポ県マンビジュ郡に部隊の派遣を検討しているとの一部情報に関して、「アンカラの同盟者によって支えられているシリア人の意思を阻もうとする」行為と非難、「占領軍、テロへの直接支援として対処する」と述べた。

AFP, January 3, 2019、ANHA, January 3, 2019、AP, January 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 3, 2019、al-Hayat, January 4, 2019、Reuters, January 3, 2019、SANA, January 3, 2019、UPI, January 3, 2019などをもとに作成。

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ハマー県でシリア軍がイッザ軍と交戦(2019年1月3日)

ハマー県では、SANA(1月3日付)によると、ラターミナ町、サフル丘一帯にイッザ大隊(イッザ軍)が潜入を試み、シリア軍がこれを撃破した。

AFP, January 3, 2019、ANHA, January 3, 2019、AP, January 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 3, 2019、al-Hayat, January 4, 2019、Reuters, January 3, 2019、SANA, January 3, 2019、UPI, January 3, 2019などをもとに作成。

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ハサカ市でトルコのユーフラテス川以東地域への侵攻作戦に抗議するデモ(2019年1月3日)

ハサカ県では、SANA(1月3日付)によると、地元の部族長、名士らの呼びかけで、トルコが準備しているユーフラテス川以東地域への侵攻作戦に抗議するデモが行われ、多数の住民が参加した。

SANA, January 3, 2019

AFP, January 3, 2019、ANHA, January 3, 2019、AP, January 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 3, 2019、al-Hayat, January 4, 2019、Reuters, January 3, 2019、SANA, January 3, 2019、UPI, January 3, 2019などをもとに作成。

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アスマー・アフラス大統領夫人が戦死者遺族を慰問(2019年1月3日)

シリア大統領府のフェイスブック公式アカウント(https://www.facebook.com/SyrianPresidency/)は、アスマー・アフラス大統領夫人がクリスマスと正月の休みに合わせて、戦死者遺族を慰問したと発表、その写真を公開した。

SANA, January 3, 2019
SANA, January 3, 2019
SANA, January 3, 2019

AFP, January 3, 2019、ANHA, January 3, 2019、AP, January 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 3, 2019、al-Hayat, January 4, 2019、Reuters, January 3, 2019、SANA, January 3, 2019、UPI, January 3, 2019などをもとに作成。

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シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線の戦闘がイドリブ県、ハマー県にも拡大(2019年1月3日)

イドリブ県では、ANHA(1月3日付)によると、アレッポ県ダーラト・イッザ市一帯で1日からシャーム解放機構と戦闘を続ける国民解放戦線所属のヌールッディーン・ザンキー運動が、シャーム解放機構の支配下にある国境沿いのアティマ村、サルワー村、キーラ村を攻撃し、同地を制圧した。

この戦闘で、アティマ村近郊の避難民キャンプに身を寄せている避難民1人が負傷した。

これに対して、トルキスタン・イスラーム党と新興のアル=カーイダ系組織のフッラース・ディーン機構は、シャーム解放機構を支援するため部隊を派遣した。

また、地元消息筋によると、この戦闘を受けて、シャーム解放機構のメンバー35人が離反、ヌールッディーン・ザンキー運動に加入した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(1月3日付)によると、国民解放戦線所属のシャーム自由人イスラーム運動とシャームの鷹旅団がシャーム解放機構支配下のガドファ村に進攻し、同地を制圧し、シャーム解放機構のメンバー1人を捕捉した。

ANHA, January 3, 2019

この戦闘で、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員1人が死亡、住民複数が負傷したという。

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ハマー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月3日付)によると、シャーム解放機構とヌールッディーン・ザンキー運動がシャフシャブー山一帯でも交戦した。

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アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月3日付)、SANA(1月3日付)によると、シャーム解放機構とヌールッディーン・ザンキー運動などからなる国民解放戦線がダーラト・イッザ市一帯で戦闘を続ける一方、ダイル・バッルート村一帯でも交戦した。

また、シャーム解放機構がヌールッディーン・ザンキー運動の支配下にある県西部のバルナター村、マクラビース村を攻撃し、同地を制圧した。

さらに、またアターリブ市近郊のジーナ村でシャーム解放機構とヌールッディーン・ザンキー運動傘下の「シャーム革命家」が交戦したが、地元名士の仲介で戦闘は収束した。

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国民解放戦線は声明を出し、外国人戦闘員に対して危害を加えないと強調、シャーム解放機構に与しないよう求めた。

al-Durar al-Shamiya, January 3, 2019

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「信者を煽れ」作戦司令室に所属する新興のアル=カーイダ系組織アンサール・ディーン戦線のアブー・アブドゥッラー・シャーミー司令官は、テレグラムのアカウントを通じて、戦闘停止を呼びかけた。

ドゥラル・シャーミーヤ(1月3日付)が伝えた。

AFP, January 3, 2019、ANHA, January 3, 2019、AP, January 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 3, 2019、al-Hayat, January 4, 2019、Reuters, January 3, 2019、SANA, January 3, 2019、UPI, January 3, 2019などをもとに作成。

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米主導の有志連合がダイル・ザウル県南東部を爆撃し、住民11人が死亡(2019年1月3日)米主導の有志連合がダイル・ザウル県南東部を爆撃し、住民11人が死亡(2019年1月3日)

ダイル・ザウル県では、SANA(1月3日付)が複数の住民筋の話として伝えたところによると、米主導の有志連合がシャフア村を爆撃し、住民11人が死亡した。

一方、ANHA(1月3日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍は2日夜、シャアファ村にあるダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃、拠点20カ所を破壊、戦闘員10人以上を殲滅した。

AFP, January 3, 2019、ANHA, January 3, 2019、AP, January 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 3, 2019、al-Hayat, January 4, 2019、Reuters, January 3, 2019、SANA, January 3, 2019、UPI, January 3, 2019などをもとに作成。

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シリア軍が展開したアレッポ県マンビジュ郡に避難民数十人が帰宅(2019年1月3日)

アレッポ県では、人民防衛隊(YPG)が撤退し、代わってシリア軍が展開したマンビジュ郡とシリア政府支配地域の境界に設置された通行所を経由して、シリア政府支配地域に避難していた住民数十人がマンビジュ郡に帰宅した。

SANA, January 3, 2019
SANA, January 3, 2019
SANA, January 3, 2019
SANA, January 3, 2019
SANA, January 3, 2019
SANA, January 3, 2019

AFP, January 3, 2019、ANHA, January 3, 2019、AP, January 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 3, 2019、al-Hayat, January 4, 2019、Reuters, January 3, 2019、SANA, January 3, 2019、UPI, January 3, 2019などをもとに作成。

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ロシア国防省:2018年の1年間にシリア領内でテロリスト2万3000人以上を殺害(2019年1月3日)

ロシア国防省は声明を出し、2018年のシリア領内での「テロとの戦い」の成果を発表した。

それによると、2018年の1年間で、テロリスト2万3000人以上(うちCIS出身者4,500人以上)を殲滅、戦車159輌、装甲車57輌、大砲900台以上、武装した自動車約3,000輌を破壊したという。

AFP, January 3, 2019、ANHA, January 3, 2019、AP, January 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 3, 2019、al-Hayat, January 4, 2019、Reuters, January 3, 2019、SANA, January 3, 2019、UPI, January 3, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから352人、ヨルダンから671人の難民が帰国、避難民197人が帰宅(2019年1月3日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(1月3日付)を公開し、1月2日に難民1,023人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは352人(うち女性105人、子供180人)、ヨルダンから帰国したのは671人(うち女性201人、子供342人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は86,537人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者37,840人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者48,697人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 315,817人(うち女性94,767人、子供160,965人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,664,415人(うち女性1,999,325人、子供3,398,852人)。

一方、国内避難民197人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは30人(うち女性10人、子供11人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダイル・ザウル県、ダマスカス郊外県に帰宅したのは169人(うち女性63人、子供71人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は186,461人(うち女性57,644人、子供91,477人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,268,823人(うち女性382,642人、子供643,860人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 3, 2019をもとに作成。

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東グータ地方からアフリーン郡に退去したラフマーン軍団が「分離主義者」と戦うために組織改編を行うと発表(2019年1月2日)

2018年4月にダマスカス郊外県東グータ地方から退去したラフマーン軍団が声明を出し、トルコの実質占領下にあるアレッポ県アフリーン郡での組織改編を行うと発表した。

ラフマーン軍団は声明で「グータからシリア北部に強制移住させられたのを受けて、ラフマーン軍団はアフリーン郡内の基地において、自らを再編し、隊列を建て直する」としたうえで「隊列を離れた元メンバーとラフマーン軍団は無関係である…。ラフマーン軍団は自由シリア軍の革命家部隊であり、革命の原理と目的に沿っている…。アサド政権、分離主義者、革命の敵すべてをはじめとするテロ勢力と戦う準備をする」と表明した。

al-Durar al-Shamiya, January 3, 2019

AFP, January 3, 2019、ANHA, January 3, 2019、AP, January 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 3, 2019、al-Hayat, January 4, 2019、Reuters, January 3, 2019、SANA, January 3, 2019、UPI, January 3, 2019などをもとに作成。

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トランプ米大統領「シリアから素早く撤退するが、明日撤退するなどと言ったことはない…。クルド人を守りたいが、シリアに永遠にいるつもりはない」(2019年1月2日)

ドナルド・トランプ米大統領はホワイト・ハウスでの閣議で、シリア駐留米軍の撤退時期について明言していないと述べ、撤退期間を4ヶ月延期するとの『ニューヨーク・タイムズ』(2018年12月31日付)の報道を否定した。

トランプ大統領は「我々は撤退している。素早く撤退している…。一晩で撤退するなどと言ったことはない…。我々は撤退しているのだ…一定の期間をかけて」と述べた。

一方、人民防衛隊(YPG)との関係については、「私は彼らがイランにわずかであっても石油を売っていることが気に入らない。彼らにイランに売らないよう頼んできた…。そのことに感激していない。いいか、そのことにまったく満足していない…。だが、我々はクルド人を守りたい…。とはいえ、シリアに永遠にいるつもりはない」と述べた。

そのうえで、「シリアはとっくの昔に失われた。とっくの昔に失われたのだ。加えて、もういいと思っている…。我々は砂とか死とかについて話している。我々が話しているのはそういうものだ…。巨万の富の話をしているのではないのだ」と付言した。

このほか、イランについては、「イランは今日、これまでとは違った国になっている。シリアから人員を撤退させている。本当のことが語られねばならない。彼らはシリアで考えていたことすべてを実施したがっている。だが、そこから撤退せざるを得ないのだ…。我々はまた、彼らがイエメンから人員を撤退させているのを目にしている。彼らの唯一の目的は生き延びることだ」と述べたという。

AFP, January 2, 2019、ANHA, January 2, 2019、AP, January 2, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 2, 2019、al-Hayat, January 3, 2019、Reuters, January 2, 2019、SANA, January 2, 2019、UPI, January 2, 2019などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍がトルコ実質占領下のアレッポ県マーリア市一帯に進攻(2019年1月2日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月2日付)によると、トルコの実質占領下にある県北部のマーリア市近郊のシャイフ・イーサー村一帯、ハルバル村一帯に、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が潜入を試みたが、国民軍参加の第51旅団などが迎撃し、3人を殺害した。

AFP, January 2, 2019、ANHA, January 2, 2019、AP, January 2, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 2, 2019、al-Hayat, January 3, 2019、Reuters, January 2, 2019、SANA, January 2, 2019、UPI, January 2, 2019などをもとに作成。

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アレッポ県西部でシリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線の戦闘続く(2019年1月2日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線が、ダーラト・イッザ市一帯で交戦を続けた。

シャーム解放機構は1日、国民解放戦線所属のヌールッディーン・ザンキー運動を放逐し、ダーラト・イッザ市を制圧している。

この戦闘で、シャーム解放機構メンバー14人、国民解放戦線メンバー12人が死亡、シャーム解放機構はヌールッディーン・ザンキー運動など国民解放戦線のメンバー10人を捕捉しているという。

また子供2人を含む住民5人が巻き添えとなり死亡している。

ドゥラル・シャーミーヤ(1月2日付)によると、戦闘はダーラト・イッザ市内のアシュラフィーヤ地区で激しく行われた。

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ヌールッディーン・ザンキー運動とともに国民解放戦線を主導するアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動のアリー・ジャービル・バーシャー総司令官はテレグラムのアカウント(https://telegram.me/JaberAliBasha)を通じて声明を出し、ダーラト・イッザ市での戦闘への参加を表明した。

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国民解放戦線も声明を出し、シャーム解放機構との戦闘のため総動員令を発したと発表した。

al-Durar al-Shamiya, January 2, 2019

また別の声明では、シリア軍や親政権民兵の進攻に備えて、各地の拠点の防衛を維持するようメンバーに通達、ダーラト・イッザ市でのシャーム解放機構との戦闘に介入しないよう要請した。

al-Durar al-Shamiya, January 2, 2019

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一方、トルコの支援を受けアレッポ県北部で活動する国民軍のユースフ・ハンムード報道官(少佐)はツイッターのアカウント(https://twitter.com/Yusuf1975hamoud/)を通じて、国民軍が国民解放戦線を支援するために部隊を派遣したとの情報を否定し、アレッポ県西部での混乱に介入せず、同県北部に活動を限定すると発表した。

AFP, January 2, 2019、ANHA, January 2, 2019、AP, January 2, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 2, 2019、al-Hayat, January 3, 2019、Reuters, January 2, 2019、SANA, January 2, 2019、UPI, January 2, 2019などをもとに作成。

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北・東シリア自治局支配地域内に逃れていた避難民約500人がシリア政府支配地域に帰還(2019年1月2日)

SANA(1月2日付)は、シリア軍によって解放されたダイル・ザウル県内の村々の住民で北・東シリア自治局支配地域内に逃れていた避難民約500人が、ダイル・ザウル市近郊のユーフラテス川左岸に位置するサーリヒーヤ村(サーリヒーヤト・ジャズィーラ村)に設置された通行所を経由してシリア政府支配地域に帰還したと伝えた。

避難民のなかには兵役忌避者も含まれているという。

SANA, January 2, 2019
SANA, January 2, 2019
SANA, January 2, 2019

AFP, January 2, 2019、ANHA, January 2, 2019、AP, January 2, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 2, 2019、al-Hayat, January 3, 2019、Reuters, January 2, 2019、SANA, January 2, 2019、UPI, January 2, 2019などをもとに作成。

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YPG約400人がマンビジュ郡からユーフラテス川以東地域に撤退(2019年1月2日)

シリアの国防省は声明を出し、アレッポ県マンビジュ郡に展開していた人民防衛隊(YPG)が、ユーフラテス川以東地域に向かって撤退を開始したと発表した。

国防省の声明は以下の通り。

「2019年1月1日付でシリア・アラブ共和国北部諸地域に通常の生活を回復することを定めた合意を実行するため、30台以上の車輌からなるクルド人戦闘部隊(人民防衛隊(YPG)のこと)の車列が(アレッポ県)マンビジュ郡からユーフラテス川以東地域に向かい、マンビジュ市北東25キロに位置するカラ・クーザーク村に撤退した。

複数の情報によると、クルド人戦闘員約400人が現在までに退去した」。

SANA, January 2, 2019

また、SANA(1月2日付)は、撤退するYPGの車列の映像を配信した。

AFP, January 2, 2019、ANHA, January 2, 2019、AP, January 2, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 2, 2019、al-Hayat, January 3, 2019、Reuters, January 2, 2019、SANA, January 2, 2019、UPI, January 2, 2019などをもとに作成。

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