ハント英外務大臣「遺憾だが、我々はアサド政権が当面続くと考えている」(2019年1月3日)

英国のジェレミー・ハント外務・英連邦大臣は、スカイ・ニュース(1月3日付)に対して、アサド政権の存廃に関して、「我々はこの体制と持続的な和平に踏み切ることはない、というのが英国の長年にわたる姿勢だ。しかし遺憾だが、我々はこの政権が当面続くと考えている」と述べた。

AFP, January 3, 2019、ANHA, January 3, 2019、AP, January 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 3, 2019、al-Hayat, January 4, 2019、Reuters, January 3, 2019、SANA, January 3, 2019、Sky News, January 3, 2019、UPI, January 3, 2019などをもとに作成。

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エジプトと湾岸諸国(UAE)の軍高官からなる合同使節団がマンビジュ郡を訪問(2019年1月3日)

バスニュース(1月3日付)は、民主統一党(PYD)の匿名筋の話として、エジプトと湾岸諸国(UAE)の軍高官からなる合同使節団が、北・東シリア自治局の支配下にあるアレッポ県マンビジュ郡を訪問していたと報じた。

同匿名筋によると、この使節団は、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会がエジプト(カイロ)を訪問し、シリア政府との仲介を担当するエジプト高官と会談したのを受けたもので、シリア北東部へのトルコとイランの影響力拡大阻止が目的だという。

AFP, January 3, 2019、ANHA, January 3, 2019、AP, January 3, 2019、Basnews, January 3, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 3, 2019、al-Hayat, January 4, 2019、Reuters, January 3, 2019、SANA, January 3, 2019、UPI, January 3, 2019などをもとに作成。

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トルコの支援を受けるムウタスィム旅団政治局長はエジプト、UAEによるマンビジュ郡介入の動きを「占領軍、テロへの直接支援として対処する」と警告(2019年1月3日)

トルコの支援を受けるムウタスィム旅団のムスタファー・スィージャリー政治局長は、ツイッターのアカウント(https://twitter.com/MustafaSejari/)で、ドナルド・トランプ米政権によるシリア駐留米軍撤退決定を受けるかたちで、エジプトとUAEがアレッポ県マンビジュ郡に部隊の派遣を検討しているとの一部情報に関して、「アンカラの同盟者によって支えられているシリア人の意思を阻もうとする」行為と非難、「占領軍、テロへの直接支援として対処する」と述べた。

AFP, January 3, 2019、ANHA, January 3, 2019、AP, January 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 3, 2019、al-Hayat, January 4, 2019、Reuters, January 3, 2019、SANA, January 3, 2019、UPI, January 3, 2019などをもとに作成。

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ハマー県でシリア軍がイッザ軍と交戦(2019年1月3日)

ハマー県では、SANA(1月3日付)によると、ラターミナ町、サフル丘一帯にイッザ大隊(イッザ軍)が潜入を試み、シリア軍がこれを撃破した。

AFP, January 3, 2019、ANHA, January 3, 2019、AP, January 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 3, 2019、al-Hayat, January 4, 2019、Reuters, January 3, 2019、SANA, January 3, 2019、UPI, January 3, 2019などをもとに作成。

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ハサカ市でトルコのユーフラテス川以東地域への侵攻作戦に抗議するデモ(2019年1月3日)

ハサカ県では、SANA(1月3日付)によると、地元の部族長、名士らの呼びかけで、トルコが準備しているユーフラテス川以東地域への侵攻作戦に抗議するデモが行われ、多数の住民が参加した。

SANA, January 3, 2019

AFP, January 3, 2019、ANHA, January 3, 2019、AP, January 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 3, 2019、al-Hayat, January 4, 2019、Reuters, January 3, 2019、SANA, January 3, 2019、UPI, January 3, 2019などをもとに作成。

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アスマー・アフラス大統領夫人が戦死者遺族を慰問(2019年1月3日)

シリア大統領府のフェイスブック公式アカウント(https://www.facebook.com/SyrianPresidency/)は、アスマー・アフラス大統領夫人がクリスマスと正月の休みに合わせて、戦死者遺族を慰問したと発表、その写真を公開した。

SANA, January 3, 2019
SANA, January 3, 2019
SANA, January 3, 2019

AFP, January 3, 2019、ANHA, January 3, 2019、AP, January 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 3, 2019、al-Hayat, January 4, 2019、Reuters, January 3, 2019、SANA, January 3, 2019、UPI, January 3, 2019などをもとに作成。

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シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線の戦闘がイドリブ県、ハマー県にも拡大(2019年1月3日)

イドリブ県では、ANHA(1月3日付)によると、アレッポ県ダーラト・イッザ市一帯で1日からシャーム解放機構と戦闘を続ける国民解放戦線所属のヌールッディーン・ザンキー運動が、シャーム解放機構の支配下にある国境沿いのアティマ村、サルワー村、キーラ村を攻撃し、同地を制圧した。

この戦闘で、アティマ村近郊の避難民キャンプに身を寄せている避難民1人が負傷した。

これに対して、トルキスタン・イスラーム党と新興のアル=カーイダ系組織のフッラース・ディーン機構は、シャーム解放機構を支援するため部隊を派遣した。

また、地元消息筋によると、この戦闘を受けて、シャーム解放機構のメンバー35人が離反、ヌールッディーン・ザンキー運動に加入した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(1月3日付)によると、国民解放戦線所属のシャーム自由人イスラーム運動とシャームの鷹旅団がシャーム解放機構支配下のガドファ村に進攻し、同地を制圧し、シャーム解放機構のメンバー1人を捕捉した。

ANHA, January 3, 2019

この戦闘で、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員1人が死亡、住民複数が負傷したという。

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ハマー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月3日付)によると、シャーム解放機構とヌールッディーン・ザンキー運動がシャフシャブー山一帯でも交戦した。

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アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月3日付)、SANA(1月3日付)によると、シャーム解放機構とヌールッディーン・ザンキー運動などからなる国民解放戦線がダーラト・イッザ市一帯で戦闘を続ける一方、ダイル・バッルート村一帯でも交戦した。

また、シャーム解放機構がヌールッディーン・ザンキー運動の支配下にある県西部のバルナター村、マクラビース村を攻撃し、同地を制圧した。

さらに、またアターリブ市近郊のジーナ村でシャーム解放機構とヌールッディーン・ザンキー運動傘下の「シャーム革命家」が交戦したが、地元名士の仲介で戦闘は収束した。

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国民解放戦線は声明を出し、外国人戦闘員に対して危害を加えないと強調、シャーム解放機構に与しないよう求めた。

al-Durar al-Shamiya, January 3, 2019

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「信者を煽れ」作戦司令室に所属する新興のアル=カーイダ系組織アンサール・ディーン戦線のアブー・アブドゥッラー・シャーミー司令官は、テレグラムのアカウントを通じて、戦闘停止を呼びかけた。

ドゥラル・シャーミーヤ(1月3日付)が伝えた。

AFP, January 3, 2019、ANHA, January 3, 2019、AP, January 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 3, 2019、al-Hayat, January 4, 2019、Reuters, January 3, 2019、SANA, January 3, 2019、UPI, January 3, 2019などをもとに作成。

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米主導の有志連合がダイル・ザウル県南東部を爆撃し、住民11人が死亡(2019年1月3日)米主導の有志連合がダイル・ザウル県南東部を爆撃し、住民11人が死亡(2019年1月3日)

ダイル・ザウル県では、SANA(1月3日付)が複数の住民筋の話として伝えたところによると、米主導の有志連合がシャフア村を爆撃し、住民11人が死亡した。

一方、ANHA(1月3日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍は2日夜、シャアファ村にあるダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃、拠点20カ所を破壊、戦闘員10人以上を殲滅した。

AFP, January 3, 2019、ANHA, January 3, 2019、AP, January 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 3, 2019、al-Hayat, January 4, 2019、Reuters, January 3, 2019、SANA, January 3, 2019、UPI, January 3, 2019などをもとに作成。

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シリア軍が展開したアレッポ県マンビジュ郡に避難民数十人が帰宅(2019年1月3日)

アレッポ県では、人民防衛隊(YPG)が撤退し、代わってシリア軍が展開したマンビジュ郡とシリア政府支配地域の境界に設置された通行所を経由して、シリア政府支配地域に避難していた住民数十人がマンビジュ郡に帰宅した。

SANA, January 3, 2019
SANA, January 3, 2019
SANA, January 3, 2019
SANA, January 3, 2019
SANA, January 3, 2019
SANA, January 3, 2019

AFP, January 3, 2019、ANHA, January 3, 2019、AP, January 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 3, 2019、al-Hayat, January 4, 2019、Reuters, January 3, 2019、SANA, January 3, 2019、UPI, January 3, 2019などをもとに作成。

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ロシア国防省:2018年の1年間にシリア領内でテロリスト2万3000人以上を殺害(2019年1月3日)

ロシア国防省は声明を出し、2018年のシリア領内での「テロとの戦い」の成果を発表した。

それによると、2018年の1年間で、テロリスト2万3000人以上(うちCIS出身者4,500人以上)を殲滅、戦車159輌、装甲車57輌、大砲900台以上、武装した自動車約3,000輌を破壊したという。

AFP, January 3, 2019、ANHA, January 3, 2019、AP, January 3, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 3, 2019、al-Hayat, January 4, 2019、Reuters, January 3, 2019、SANA, January 3, 2019、UPI, January 3, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから352人、ヨルダンから671人の難民が帰国、避難民197人が帰宅(2019年1月3日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(1月3日付)を公開し、1月2日に難民1,023人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは352人(うち女性105人、子供180人)、ヨルダンから帰国したのは671人(うち女性201人、子供342人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は86,537人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者37,840人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者48,697人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 315,817人(うち女性94,767人、子供160,965人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,664,415人(うち女性1,999,325人、子供3,398,852人)。

一方、国内避難民197人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは30人(うち女性10人、子供11人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダイル・ザウル県、ダマスカス郊外県に帰宅したのは169人(うち女性63人、子供71人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2018年1月以降に帰宅した国内避難民の数は186,461人(うち女性57,644人、子供91,477人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,268,823人(うち女性382,642人、子供643,860人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 3, 2019をもとに作成。

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