ヨルダンのサファディー外務大臣「ルクバーン・キャンプの難民をシリア政府支配地域に帰還させるのが、彼らの問題を解決する唯一の根本的な解決策」(2019年1月15日)

ヨルダンのアイマン・サファディー外務大臣は、米主導の有志連合が不法占領するヒムス県南東部のタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に隣接するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプに関して、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣との電話会談で、「キャンプの避難民をシリア政府の支配下にある彼らの都市や町に帰還させることが、彼らの問題を解決する唯一の根本的な解決策だ」と述べた。

ペトラ通信(1月15日付)が伝えた。

AFP, January 15, 2019、ANHA, January 15, 2019、AP, January 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 15, 2019、al-Hayat, January 16, 2019、Petra, January 15, 2019、Reuters, January 15, 2019、SANA, January 15, 2019、UPI, January 15, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

UNHCRはルクバーン・キャンプで焼身自殺を図ったとされる女性に関して「ガス・ストーブが原因で発生した火災で火傷を負った」と発表、帰国を拒否するルクバーン・キャンプ総務政治関係委員会の発表を否定(2019年1月15日)

UNHCR(国際連合難民高等弁務官事務所)は声明を出し、米主導の有志連合の占領下にあるヒムス県南東部のタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に近いヨルダン北東部のルクバーン・キャンプで13日、焼身自殺を図ったとされる女性に関して、キャンプ内のガス・ストーブが原因で発生した火災で火傷を負ったものだと発表した。

この女性をめぐっては、キャンプの自治を担っていると主張する「ルクバーン・キャンプ総務政治関係委員会」がフェイスブックのアカウントを通じて、「30代末の女性がキャンプで焼身自殺を図った…。女性は3人の子供と暮らしていたが、3日以上食事をとっておらず、飢餓状態に陥っていた」などと主張していた。

女性は、キャンプ内のUNHCRのクリニックからアンマンの病院に搬送され無事。

「ルクバーン・キャンプ総務政治関係委員会」は1月10日、ビデオ声明で「アサド政権支配下の地域への帰国を拒否する…。「我々は、有志連合の保護のもと、砂漠を経由してシリア北部にキャンプを移転することを求めている。我々は…キャンプの処遇について誰とも交渉はしてこなかったし、これからもすることはない」と表明している。

Facebook, January 10, 2019

AFP, January 15, 2019、ANHA, January 15, 2019、AP, January 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 15, 2019、al-Hayat, January 16, 2019、Reuters, January 15, 2019、SANA, January 15, 2019、UPI, January 15, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム解放機構に制圧されたアレッポ県西部で活動していた国民解放戦線所属組織がトルコの支援を受けるシャーム軍団に合流(2019年1月15日)

アレッポ県西部で活動を続けている複数の反体制武装集団が、トルコの支援を受ける国民解放戦線の主導組織であるシャーム軍団への合流を発表した。

アレッポ県西部は1月1日に始まったシリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線諸派(ヌールッディーン・ザンキー運動など)の戦闘で、シャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握した地域。

シャーム軍団への合流を発表したのは、以下の通り:

アンジャール大隊、フータ大隊、カフルナーハー大隊(いずれもヌールッディーン・ザンキー運動の傘下で活動していた)。
バヤーリク・イスラーム旅団、シャーム革命家大隊(アターリブ市で活動、シャーム軍団アレッポ地区第20アターリブ特殊任務旅団の傘下に入る)
イスラームの鷹大隊、ジュンドッラー大隊、アンサール・ハック大隊、殉教者ディーブー・イスマーイール大隊(フライターン市で活動していた)

al-Durar al-Shamiya, January 15, 2019

AFP, January 15, 2019、ANHA, January 15, 2019、AP, January 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 15, 2019、al-Hayat, January 16, 2019、Reuters, January 15, 2019、SANA, January 15, 2019、UPI, January 15, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコのエルドアン大統領「米国と有志連合から資金兵站支援があれば、シリア北東部ユーフラテス川以東地域に安全保障地帯を作ることができる」(2019年1月15日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は与党公正発展党(AKP)の議員の前で演説し、シリア北東部ユーフラテス川以東地域の情勢に関して「ワシントンと有志連合から資金兵站支援が受けられれば、シリア人の安全を拡充するために安全地帯を設置することができる」と述べた。

エルドアン大統領は「(アレッポ県)マンビジュ市、ユーフラテス川東岸には、ダーイシュ(イスラーム国)の残党に加えて、あのテロ組織が今我々の前にいる…。我々は我が国の国境にこれらの組織が入ってくることを決して許さない。我々は彼らを穴に埋めてやる」と述べた。

そのうえで「我々はシリアをめぐって、ドナルド・トランプ米大統領と相互理解に達することを願っている。トランプ大統領は電話会談で、私に改めてシリアから米軍を撤退させる決意を述べた」と強調した。

さらに「トルコ共和国は、クルド人をはじめそこで暮らすすべての人々にとっての国家だ…。我々はまた自らの権利を守るとともに、シリア人同胞を最後まで守る」と付言した。

アナトリア通信(1月15日付)が伝えた。

AFP, January 15, 2019、Anadolu Ajansı, January 15, 2019、ANHA, January 15, 2019、AP, January 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 15, 2019、al-Hayat, January 16, 2019、Reuters, January 15, 2019、SANA, January 15, 2019、UPI, January 15, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下のアフリーン市内で爆発後、イスラーム軍と東部自由人連合が交戦(2019年1月15日)

アレッポ県では、ANHA(1月15日付)によると、トルコの占領下にあるアフリーン市マフムーディーヤ地区で爆弾が仕掛けられた車が爆発が発生し、複数人が死傷した。

爆発直後、トルコの庇護を受けるイスラーム軍と東部自由人連合の間で戦闘が発生したという。

ANHA, January 15, 2019

AFP, January 15, 2019、ANHA, January 15, 2019、AP, January 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 15, 2019、al-Hayat, January 16, 2019、Reuters, January 15, 2019、SANA, January 15, 2019、UPI, January 15, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ペデルセン新シリア問題担当国連特別代表がダマスカスでムアッリム外務在外居住者大臣兼副首相と初会談(2019年1月15日)

ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣兼副首相は、スタファン・デミストゥラ氏の後任としてシリア問題担当国連特別代表に就任したゲイル・ペデルセン氏と首都ダマスカスで初となる会談を行った。

外務在外居住者省の公式ホームページ(http://www.mofa.gov.sy/)によると、階段は15日午後に行われ、シリアの危機解決に向けた政治プロセスへの取り組みについて意見が交わされた。

Ministry of Foreign Affairs, Syria, January 15, 2019

ムアッリム外務在外居住者大臣はペデルセン特別代表に対して「政治的解決を目的とした、シリア人どうしの対話を促すという任務を成功させるため、シリアは協力する用意がある」と伝えたという。

ペデルセン新特別代表は14日晩、ノルウェーの外交特別機でレバノンのベイルート国際空港に到着、陸路でシリアの首都ダマスカスに入っていた。

AFP, January 15, 2019、ANHA, January 15, 2019、AP, January 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 15, 2019、al-Hayat, January 16, 2019、Reuters, January 15, 2019、SANA, January 15, 2019、UPI, January 15, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエルの民間衛星画像企業イメージサット・インターナショナルは11日晩のイスラエル軍によるシリアへの越境爆撃で破壊されたという武器庫の写真を公開(2019年1月15日)

イスラエルの民間衛星画像企業イメージサット・インターナショナルは、11日晩にイスラエル軍戦闘機が行ったシリアへの越境ミサイル攻撃によって破壊されたとするダマスカス国際空港の施設の衛星写真を公開した。

公開されたのは、イラン製のファジュル5ロケット弾が格納されていた武器庫とされる施設の写真で、攻撃によって完全に破壊されている。

ImageSat International, January 15, 2019
ImageSat International, January 15, 2019
ImageSat International, January 15, 2019

 

AFP, January 15, 2019、ANHA, January 15, 2019、AP, January 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 15, 2019、al-Hayat, January 16, 2019、ImageSat International, January 15, 2019、Reuters, January 15, 2019、SANA, January 15, 2019、UPI, January 15, 2019、Ynet News, January 15, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

コーカサスの兵、イッザ軍、トルキスタン・イスラーム党がシャーム解放機構支配地域で新たな化学兵器攻撃を準備(2019年1月15日)

インターファクス通信(1月15日付)は、ロシアの消息筋の話として、「テロリスト」がイドリブ県マアッラト・ヌウマーン市一帯で新たな化学兵器兵器の準備を行っていると伝えた。

同地は1月1日に始まったシリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構と、トルコの庇護を受ける国民解放戦線所属組織との戦闘の結果、シャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握している。

同消息筋によると、同地以外でも、コーカサスの兵、イッザ軍、トルキスタン・イスラーム党といった「テロ組織」もラタキア県、イドリブ県、アレッポ県、ハマー県で、毒ガスを装填した砲弾での砲撃や、無人航空機を使用した爆撃を準備しており、化学物質500リットルを、イドリブ県アブー・ズフール町一帯、ハマー県ハラファーヤー市一帯に移送したという。

AFP, January 15, 2019、ANHA, January 15, 2019、AP, January 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 15, 2019、al-Hayat, January 16, 2019、Interfax, January 15, 2019、Reuters, January 15, 2019、SANA, January 15, 2019、UPI, January 15, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍はハマー県で反体制武装集団と交戦(2019年1月15日)

ハマー県では、SANA(1月15日付)によると、シリア軍が、ラハーヤー村一帯からシリア政府支配地域に潜入しようとした反体制武装集団に対して砲撃を行った。

シリア軍はまた、ラターミナ町一帯にあるイッザ軍の拠点を砲撃した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を確認しなかったと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を12件(イドリブ県2件、ラタキア県3件、ハマー県7件)を確認した。

AFP, January 15, 2019、ANHA, January 15, 2019、AP, January 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 15, 2019、al-Hayat, January 16, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 15, 2019、Reuters, January 15, 2019、SANA, January 15, 2019、UPI, January 15, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.