アブダビでシリア・UAE民間セクター拡大会合開催(2019年1月20日)

SANA(1月20日付)、ドゥラル・シャーミーヤ(1月20日付)などは、UAEのアブダビで、シリアとUAEの民間セクター拡大会合が開催されたと伝えた。

会合には、両国のビジネスマン約60人が参加し、通商(輸出入)、工業、農業、不動産、建設、観光、代替エネルギーなどさまざまな分野での協力のありようについて意見を交わした。

シリア側の使節団は、シリア商業会議所連合書記長のムハンマド・ハムシュー氏が率い、ダマスカス県・ダマスカス郊外県工業会議所のサーミル・ディブス所長、農業会議所連合のムハンマド・カシュトゥー代表、シリア輸出業者連合のムハンマド・スーワーフ代表、ダマスカス郊外県商業会議所のワスィーフ・カッターン所長、シリア商業会議所連合のフィラース・ジージュカリー代表らが参加、UAE側はムハンマド・サーニー・ムルシド・ルマイスィー商工会議所連合所長兼アブダビ商工会議所所長らが参加した。

AFP, January 20, 2019、ANHA, January 20, 2019、AP, January 20, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 20, 2019、al-Hayat, January 21, 2019、Reuters, January 20, 2019、SANA, January 20, 2019、UPI, January 20, 2019などをもとに作成。

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ヌールッディーン・ザンキー運動は「トルコの命令」により司令部メンバー全員を解任(2019年1月20日)

トルコの庇護を受ける国民解放戦線を主導する武装集団の一つヌールッディーン・ザンキー運動のタウフィーク・シハーブッディーン司令官は、ドゥラル・シャーミーヤ(1月20日付)に対して、「シリア北部(アフリーン郡)ジンディールス地区で司令部の会合が開かれ、トルコの支援と命令により、司令部の交代が行われた」ことを明らかにした。

シハーブッディーン司令官によると、この交代により、シハーブッディーン司令官自身、法務責任者のフサーム・アトラシュ氏、ウマル・サルフー氏、アリー・サイードゥー氏、アフマド・リズク氏、スライマーン・マフムード氏が解任されたという。

シハーブッディーン司令官によると、トルコ側はヌールッディーン・ザンキー運動の活動続行と支援に同意する一方、同運動がシリア北部に留まることの条件として、シハーブッディーン司令官ら幹部の解任を要求したのだという。

なお、新総司令官には「アブー・ヤマーン」を名のる人物、軍事司令官には「アブー・バシール」を名のる人物が任命されたという。

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イドリブ県、ドゥラル・シャーミーヤ(1月20日付)によると、シャーム解放機構がサラーキブ市にあるダーイシュ(イスラーム国)の拠点を急襲し、3人を拘束した。

この拠点は、爆弾を搭載した車の発進基地として使用されていたという。

AFP, January 20, 2019、ANHA, January 20, 2019、AP, January 20, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 20, 2019、al-Hayat, January 21, 2019、Reuters, January 20, 2019、SANA, January 20, 2019、UPI, January 20, 2019などをもとに作成。

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シリアで反体制武装闘争を指揮するサウジアラビア人説教師ムハイスィニー氏「シリア革命は失敗していない!」(2019年1月20日)

シャーム解放機構幹部やシャーム自由人イスラーム運動に近く、シリアで反体制武装闘争を指揮するサウジアラビア人説教師のアウドゥッラー・ムハイスィニー氏は自身のテレグラムのアカウントを通じてビデオ声明(https://youtu.be/NxB9pvhEmBI)「シャームの革命は失敗したのか?」と題した書き込みを行い、体制打倒を実現するには至っていないが多くの成果を成し遂げたと自賛した。

ムハイスィニー氏は「解放区の地理的拡がりだけを基準とすることは間違っている。なぜなら革命はこうしたものよりも数段偉大なものだからだ」としたうえで、「そうだ、我々は、革命が今のところ、バッシャールと彼の体制の排除、シリア全土の掌握に代表される成功の頂きに達していないと言うだろう…。だが、さまざまな次元で多くの目標を実現していないと言い切ってしまうのは、不義で誤りだ」と綴った。

そのうえで、シリア革命のこれまでの成果として、「スンナ派とサファヴィー朝の闘争においてサファヴィー朝の三日月の大動脈を断絶する」という軍事成果、「ラーフィド派の計略からスンナ派を切り離す」というイデオロギー的成果などを列挙した。

AFP, January 20, 2019、ANHA, January 20, 2019、AP, January 20, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 20, 2019、al-Hayat, January 21, 2019、Reuters, January 20, 2019、SANA, January 20, 2019、UPI, January 20, 2019などをもとに作成。

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トルコ占領下のアフリーン市で旅客バス内に仕掛けられていた爆弾が爆発し、3人が死亡(2019年1月20日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月20日付)によると、トルコの占領下にあるアフリーン市で旅客バス内に仕掛けられていた爆弾がカーワー交差点近くで爆発し、民間人3人が死亡、7人が負傷した。

同サイトによると、工兵部隊が現場近くに仕掛けられていた別の爆発物を撤去した。

一方、アフリーン解放戦線は声明を出し、トルコの占領下にあるアフリーン郡のハーリタ村で18日、反体制武装集団の拠点を攻撃し、スルターン・ムラード師団とシャーム戦線の戦闘員6人を殺害した。

また、キーマール村にあるハムザ師団の拠点に対しても攻撃を行い、4人を殺害したほか、マリーミーン村にある武装集団の拠点も攻撃した。

さらに19日には、マリーミーン村にあるラフマーン軍団と憲兵隊の拠点を攻撃し、4人を殺害した。

ANHA(1月20日付)が伝えた。

このほか、東部自由人連合の治安責任者は、ドゥラル・シャーミーヤ(1月20日付)に対して、ラージュー町で窃盗、強盗、家屋破壊などを行っている犯罪集団のメンバー5人を拘束したことを明らかにした。

AFP, January 20, 2019、ANHA, January 20, 2019、AP, January 20, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 20, 2019、al-Hayat, January 21, 2019、Reuters, January 20, 2019、SANA, January 20, 2019、UPI, January 20, 2019などをもとに作成。

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首都ダマスカスの軍事治安局関連施設で大きな爆発、アブー・アマーラ特殊任務中隊は犯行を認めるも、内部抗争による可能性あり(2019年1月20日)

ダマスカス県では、SANA(1月20日付)が、南部環状地区で爆発が発生、テロ行為によると思われるとの情報があると伝えた。

またシャームFM(1月20日付)も、「南部環状地区に近い軍の拠点を狙ったテロ行為による爆発が起きた」と伝えた。

これに関して、スプートニク・ニュース(1月20日付)は、複数の死傷者が出たと伝えた。

AFP(1月20日付)は、シリア政府に近い複数の消息筋の話として、この爆発が治安機関の幹部を狙ったものだと伝えた。

また、英国で活動する反体制NGOのシリア人権監視団によると、爆発は早朝に南部環状地区にある軍事情報局の治安関連の課の施設近くで発生、激しい発砲もあったという。

爆発が即席爆弾によるものなのか、自爆攻撃なのかなど詳細は不明だが、死傷者が出ているという。

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この爆発に関して、アレッポ市を中心に活動を続けてきたアブー・アマーラ特殊任務中隊のムハンナー・ジャッファーラ司令官(アブー・バクル)は、ドゥラル・シャーミーヤ(1月20日付)に対して、同中隊のメンバーが「軍事治安課」の拠点に爆弾を仕掛けて爆破し、少なくとも10人を殺傷したことを明らかにした。

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しかし、レバノンの『ムドン』(1月20日付)は、爆発現場にいたというシリア軍士官の話として、首都ダマスカスの治安委員会司令部と、軍事情報局の巡視課・パレスチナ課が、南部環状地区の検問所の配置・撤去をめぐって対立しており、爆発事件が発生する2日前には、シリア・レバノン国境地帯で軍事情報局の分隊が車で運んでいた持っていた爆発物が押収されていたと伝え、事件が軍内部の抗争によるものであることを示唆した。

AFP, January 20, 2019、ANHA, January 20, 2019、AP, January 20, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 20, 2019、al-Hayat, January 21, 2019、al-Mudun, January 20, 2019、Reuters, January 20, 2019、SANA, January 20, 2019、Sham FM, January 20, 2019、Sputnik News, January 20, 2019、UPI, January 20, 2019などをもとに作成。

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イスラエル軍がダマスカス国際空港を再び爆撃するも、シリア軍防空部隊がミサイルを撃破(2019年1月20日)

SANA(1月20日付)、イフバーリーヤ(1月20日付)などは、シリア軍消息筋の話として、防空部隊がシリア南部に対するイスラエル軍の攻撃に対して迎撃を行ったと伝えた。

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ロシア国防省は、シリア軍防空部隊が、ダマスカス国際空港に対するイスラエル軍の爆撃に対して応戦、パンツィールS1近距離対空防御システム、ブーク防空システム(Buk-M1-2)を使用して、イスラエル軍のミサイル7発を迎撃したと発表した。

シリア軍の迎撃は、20日午後1時32分に、イスラエル軍のF-16戦闘機4機が地中海上空からシリア領内に向かって誘導ミサイルを発射したことに対応したもので、ダマスカス国際空港への被害、犠牲者発生は避けられた。

なお、スプートニク・ニュース(1月20日付)によると、シリア軍はクナイトラ県ハドル村東のハムル丘近郊でイスラエル軍のミサイル攻撃を迎撃したという。

https://www.facebook.com/Alikhbaria.Sy/videos/232611037668961/

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イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官はツイッターのアカウント(https://twitter.com/avichayadraee)で「先ほど、ゴラン高原北部地区に向けてロケット弾1発が発射されたことを補則し、防空システム「アイアン・ドーム」によってこれを撃破した」と発表した。

https://twitter.com/AvichayAdraee/status/1086961438055370753

なお、アドライ報道官その約12時間後に「イスラエル国防軍は…シリア領内のイランのゴドス軍団の標的複数カ所に打撃を加えた」と発表し、イスラエル軍が爆撃を行ったことを認めた。

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ヨルク・イイク(1月20日付)によると、この攻撃を受けて、ダマスカス国際空港に着陸を予定し飛行していたイランのマーハーン航空の航空機1機が着陸を断念し、イラン(ケルマンシャー市に引き返したという。

https://twitter.com/YorukIsik/status/1086927986908168192?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1086927986908168192&ref_url=https%3A%2F%2Feldorar.com%2Fnode%2F130468

AFP, January 20, 2019、ANHA, January 20, 2019、AP, January 20, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 20, 2019、al-Hayat, January 21, 2019、al-Ikhbariya al-Suriya, January 20, 2019、Yoruku Isik, January 20, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 20, 2019、Reuters, January 20, 2019、SANA, January 20, 2019、Sputnik News, January 20, 2019、UPI, January 20, 2019などをもとに作成。

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ロシア軍がイドリブ県を爆撃し、少なくとも1人が死亡(2019年1月20日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がジスル・シュグール市に近いジャーヌーディーヤ町一帯とバクサルヤー村をそれぞれ2度にわたり爆撃した。

バクサルヤー村での爆撃では、男性1人が死亡したという(ホワイト・ヘルメットによると、この爆撃で男女2人が死亡、9人が負傷)。

また、ロシア軍と思われる戦闘機が、サラーキブ市南のハーン・スブル村の森林地帯を爆撃した。

このほか、シリア軍はスカイク村一帯でシャーム解放機構を攻撃した。

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ハマー県では、SANA(1月20日付)によると、シリア軍がジスル・バイト・ラース村、カフルズィーター市に潜入しようとした反体制武装集団をシリア軍が迎撃した。

 

シリア軍はまた、アトシャーン村一帯で反体制武装集団を攻撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3 件(ラタキア県2件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を23件(ハマー県4件、イドリブ県12件、ラタキア県7件)を確認した。

AFP, January 20, 2019、ANHA, January 20, 2019、AP, January 20, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 20, 2019、al-Hayat, January 21, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 20, 2019、Reuters, January 20, 2019、SANA, January 20, 2019、UPI, January 20, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから419人、ヨルダンから650人の難民が帰国、避難民239人が帰宅(2019年1月20日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(1月20日付)を公開し、1月19日に難民1,069人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは419人(うち女性125人、子供214人)、ヨルダンから帰国したのは650人(うち女性195人、子供332人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は105,534人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者43,872人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者61,662人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 334,814人(うち女性100,469人、子供170,650人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,673,308人(うち女性2,002,592人、子供3,404,407人)。

一方、国内避難民239人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは29人(うち女性10人、子供11人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダイル・ザウル県、ダマスカス郊外県に帰宅したのは210人(うち女性74人、子供95人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は4,065人(うち女性1,395人、子供1,798人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,272,661人(うち女性383,954人、子供645,564人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 20, 2019をもとに作成。

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