YPGはシリア軍による国境防衛、シリア民主軍のシリア軍への統合にかかる行程表をロシアに提示(2019年1月12日)

『シャルク・アウサト』(1月12日付)は、シリア民主軍を主導する人民防衛隊(YPG)の使節団が、ラタキア県のフマイミーム航空基地にあるシリア駐留ロシア空軍司令部を訪問し、シリア政府との交渉に向けた行程表を提示したと伝えた。

この行程表は4項目からなり、①シリア軍が北部のトルコ国境地帯の防衛にあたること、②シリア民主軍(北・東シリア自治局)支配地域の地下資源の公正な分配を憲法で保障すること、③合意の成立をもって、シリア民主軍をシリア軍に統合すること、④北・東シリア自治局を適切なかたちでシリアの国家に統合し、その存在を憲法で保障すること、を骨子とするという。

AFP, January 12, 2019、ANHA, January 12, 2019、AP, January 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 12, 2019、al-Hayat, January 12, 2019、Reuters, January 12, 2019、SANA, January 12, 2019、al-Sharq al-Awsat, January 12, 2019、UPI, January 12, 2019などをもとに作成。

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アラブ連盟のザキー事務総長「チュニスでの首脳会議へのシリア招待を検討する計画はない(2019年1月12日)

アラブ連盟のフサーム・ザキー事務総長は、スプートニク・ニュース(1月12日付)に対し、「シリアが招待されていない連盟経済サミット(1月19~20日にベイルートで開催予定)において、連盟がチュニジアでの首脳会談(3月開催予定)へのシリアの招待を検討する計画はない」と述べた。

AFP, January 12, 2019、ANHA, January 12, 2019、AP, January 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 12, 2019、al-Hayat, January 12, 2019、Reuters, January 12, 2019、SANA, January 12, 2019、Sputnik News, January 12, 2019、UPI, January 12, 2019などをもとに作成。

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マンビジュ郡(アレッポ県)でシリア軍が反体制派の迎撃態勢を整える一方、「自由シリア軍」はマンビジュ市内に革命旗、トルコ国旗を貼る「治安作戦」を実施(2019年1月12日)

SANA(1月12日付)は、アレッポ県マンビジュ郡に展開したシリア軍部隊が「テロ組織」(トルコの支援を受ける反体制武装集団)を迎撃する態勢を整えたとして、兵士の写真や映像を公開した。

SANA, January 12, 2019

https://youtu.be/hAeqUVxeE5g

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一方、ドゥラル・シャーミーヤ(1月12日付)は、トルコの支援を受ける「自由シリア軍」の治安筋が、マンビジュ市内で「治安作戦」を実施したことを明らかにしたと伝えた。

同消息筋によると、「治安作戦」とは、シリア革命旗(委任統治領フランスの国旗)やトルコ国旗をマンビジュ市内の街頭に貼るというもの。

al-Durar al-Shamiya, January 12, 2019
al-Durar al-Shamiya, January 12, 2019
al-Durar al-Shamiya, January 12, 2019

AFP, January 12, 2019、ANHA, January 12, 2019、AP, January 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 12, 2019、al-Hayat, January 12, 2019、Reuters, January 12, 2019、SANA, January 12, 2019、UPI, January 12, 2019などをもとに作成。

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シリア軍がハマー県、イドリブ県で反体制武装集団と交戦(2019年1月12日)

ハマー県では、SANA(1月12日付)によると、シリア軍がザルズール村一帯からムハルダ市一帯の村々に潜入しようとした反体制武装集団を迎撃した。

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イドリブ県では、SANA(1月12日付)によると、シリア軍がタマーニア町一帯に潜入しようとした反体制武装集団を迎撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(アレッポ県)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を30件(ラタキア県3件、ハマー県1件、アレッポ県5件、イドリブ県21件)を確認した。

AFP, January 12, 2019、ANHA, January 12, 2019、AP, January 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 12, 2019、al-Hayat, January 12, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 12, 2019、Reuters, January 12, 2019、SANA, January 12, 2019、UPI, January 12, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから498人、ヨルダンから914人の難民が帰国、避難民173人が帰宅(2019年1月12日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(1月12日付)を公開し、1月11日に難民1,412人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは498人(うち女性150人、子供253人)、ヨルダンから帰国したのは914人(うち女性274人、子供466人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は95,636人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者40,664人(ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者54,972人(ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 324,916人(うち女性97,499人、子供165,603人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,664,415人(うち女性1,999,325人、子供3,398,852人)。

一方、国内避難民173人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは30人(うち女性10人、子供11人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダイル・ザウル県、ダマスカス郊外県に帰宅したのは143人(うち女性47人、子供57人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は1,985人(うち女性687人、子供842人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,270,754人(うち女性383,303人、子供644,676人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 12, 2019をもとに作成。

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