『ガーディアン』:ダイル・ザウル県南東部のダーイシュ支配地域で、バグダーディー氏を狙った暗殺未遂が発生(2019年2月7日)

『ガーディアン』(2月7日付)は、英国とイラクの複数の諜報機関高官の話として、シリアのダイル・ザウル県にあるダーイシュ(イスラーム国)の支配地域で、アブー・バクル・バグダーディー指導者に対する反乱と同氏の暗殺未遂が起きていたと伝えた。

反乱が起きたのは2019年1月、ハジーン市に近いダーイシュの支配地域にあるバグダーディー氏が潜伏していたとされる場所で、外国人戦闘員とバグダーディー氏の護衛の間で銃撃戦となり、護衛はバグダーディー氏を砂漠地帯に脱出させたという。

銃撃戦では、バグダーディー氏に随行していた外国人2人が死亡したという。

なお、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の消息筋がスプートニク・ニュース(2月9日付)に明らかにしたところによると、バグダーディー氏は米主導の有志連合とシリア民主軍が包囲するダイル・ザウル県南東部のダーイシュ支配地域で潜伏を続けているという。

AFP, February 9, 2019、ANHA, February 9, 2019、AP, February 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2019、The Guardian, February 7, 2019、al-Hayat, February 10, 2019、Reuters, February 9, 2019、SANA, February 9, 2019、Sputnik News, February 9, 2019、UPI, February 9, 2019などをもとに作成。

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米国務省副報道官「米軍撤退後にシリア民主軍が軍事作戦の標的になることはあり得ない」(2019年2月7日)

ロバート・パラディーノ米国務省副報道官は、シリア駐留米軍撤退後のシリア民主軍および同部隊を主導する人民防衛隊(YPG)の処遇に関して「我々のパートナーとさまざまなレベルで、シリア北東部からの我が軍の安全な撤退方法、そして解放区の安定について話し合ってきた…。シリア民主軍が軍事作戦の標的になることはあり得ない」と述べた。

ドゥラル・シャーミーヤ(2月8日付)が伝えた。

AFP, February 8, 2019、ANHA, February 8, 2019、AP, February 8, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2019、al-Hayat, February 9, 2019、Reuters, February 8, 2019、SANA, February 8, 2019、UPI, February 8, 2019などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県東グータ地方からトルコ占領下のアレッポ県アフリーン郡に退去したラフマーン軍団がトルコの庇護を受ける国民軍傘下に(2019年2月7日)

ダマスカス郊外県東グータ地方から、トルコ占領下のアレッポ県アフリーン郡に退去したラフマーン軍団のワーイル・アッルーン報道官はツイッターのアカウント(https://twitter.com/waiel_olwan/)で、「アフリーン地区の核基地で隊列の調整を完了した…。ラフマーン軍団は国民軍第3軍団の一部となり、他の組織とともに革命の道を進み続ける」と綴った。

AFP, February 7, 2019、ANHA, February 7, 2019、AP, February 7, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 7, 2019、al-Hayat, February 8, 2019、Reuters, February 7, 2019、SANA, February 7, 2019、UPI, February 7, 2019などをもとに作成。

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ロシア外務省報道官「テロリストはイドリブ県を掌握するために統合司令部を設置しようとしている。トルコはこれを阻止すべき」(2019年2月7日)

ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握したイドリブ県および同県一帯の反体制派支配地域で、「複数の情報によると、彼ら(反体制派)が中央司令部を擁する統合作戦司令室を設置しようと計画している。本営には、この地域で活動する違法なすべての集団の司令官らが参加するだろう」と指摘、「テロリストの最終的な目的がイドリブ県の緊張緩和地帯を掌握することにある」と批判した。

ザハロワ報道官はまた「トルコは介入し、これを阻止すべきだ…。モスクワは、イドリブ県をテロリストから解放することにかかるロシア・トルコの合意を実施するための取り組みをアンカラが活発化させるのを期待している」と付言した。

スプートニク・ニュース(2月7日付)が伝えた。

AFP, February 7, 2019、ANHA, February 7, 2019、AP, February 7, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 7, 2019、al-Hayat, February 8, 2019、Reuters, February 7, 2019、SANA, February 7, 2019、Sputnik News, February 7, 2019、UPI, February 7, 2019などをもとに作成。

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シリアに駐留するイランの部隊が、アサド大統領の要請を受け、ダマスカス国際空港一帯の兵站拠点をヒムス県に移設か?(2019年2月7日)

イスラエル日刊紙『ハアレツ』(2月7日付)は、シリアに駐留するイランの部隊が、アサド大統領の要請を受け、ダマスカス国際空港(ダマスカス郊外県)一帯の兵站拠点をヒムス県に移設したと伝えた。

同地に対するイスラエル軍の度重なる爆撃を受けたものだというが、情報源は不明。

またRT(2月7日付)も、複数の消息筋の話として、イランがダマスカス国際空港の兵站拠点をヒムス県中部のタドムル市に近いT4航空基地(タイフール航空基地)移設する準備を進めていると伝えた。

AFP, February 7, 2019、ANHA, February 7, 2019、AP, February 7, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 7, 2019、Haaretz, February 7, 2019、al-Hayat, February 8, 2019、Reuters, February 7, 2019、RT, February 7, 2019、SANA, February 7, 2019、UPI, February 7, 2019などをもとに作成。

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内務治安部隊への勤務を放棄し、逃亡していたハサカ県、ラッカ県、ダイル・ザウル県出身者640人が投降し恩赦を受ける(2019年2月7日)

ハサカ県警察のファーイズ・ガーズィー長官は、内務治安部隊への勤務を放棄し、逃亡していたハサカ県、ラッカ県、ダイル・ザウル県出身者640人が投降、2018年政令第18号が定める恩赦を受け、免罪となったと発表した。

SANA(2月7日付)が伝えた。

AFP, February 7, 2019、ANHA, February 7, 2019、AP, February 7, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 7, 2019、al-Hayat, February 8, 2019、Reuters, February 7, 2019、SANA, February 7, 2019、UPI, February 7, 2019などをもとに作成。

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シリア軍はハマー県で反体制武装集団と交戦(2019年2月7日)

ハマー県では、SANA(2月7日付)によると、反体制武装集団がムハルダ市の住宅街を砲撃、砲弾2発が着弾した。

これに対して、シリア軍が応戦し、ラターミナ町一帯にある反体制武装集団の拠点を砲撃、破壊した。

シリア軍はまた、カフルズィーター市、サイヤード村、ハスラーヤー村一帯で反体制武装集団の停戦違反を確認、応戦した。

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ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月7日付)によると、軍事情報局がジャースィム市で青年2人を拘束した。

拘束の理由は不明。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(ハマー県3件、アレッポ県2件、ラタキア県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を9件(ハマー県6件、アレッポ県2件、イドリブ県1件)を確認した。

AFP, February 7, 2019、ANHA, February 7, 2019、AP, February 7, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 7, 2019、al-Hayat, February 8, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 7, 2019、Reuters, February 7, 2019、SANA, February 7, 2019、UPI, February 7, 2019などをもとに作成。

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北・東シリア自治局の支配地域で避難生活を送ってきた住民多数がシリア政府支配地域に帰還(2019年2月7日)

アレッポ県では、SANA(2月7日付)によると、北・東シリア自治局の支配地域で避難生活を送ってきた住民多数が、マンビジュ市近郊に設置された通行所を通じてシリア政府の支配したにある県東部の町村に帰還した。

AFP, February 7, 2019、ANHA, February 7, 2019、AP, February 7, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 7, 2019、al-Hayat, February 8, 2019、Reuters, February 7, 2019、SANA, February 7, 2019、UPI, February 7, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから436人、ヨルダンから684人の難民が帰国、避難民30人が帰宅(2019年2月7日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(2月7日付)を公開し、2月6日に難民1,084人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは436人(うち女性131人、子供223人)、ヨルダンから帰国したのは648人(うち女性194人、子供330人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は126,215人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者52,238人(うち女性15,799人、子ども26,560人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者73,977人(うち女性22,219人、子ども37,713人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 355,495人(うち女性106,676人、子供181,195人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,673,308人(うち女性2,002,592人、子供3,404,407人)。

一方、国内避難民30人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは27人(うち女性10人、子供10人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は7,918人(うち女性2,720人、子供3,501人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,276,514人(うち女性385,269人、子供647,267人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 7, 2019をもとに作成。

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