バーブ市(アレッポ県)近郊でトルコの支援を受ける反体制武装集団とバーブ軍事評議会が交戦(2019年2月16日)

アレッポ県では、ANHA(2月17日付)によると、トルコの支援を受ける反体制武装集団が夜、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するバーブ軍事評議会のクルト・ワイラーン(シャイフ・ナースィル村)にある拠点を砲撃、バーブ軍事評議会が応戦した。

AFP, February 17, 2019、ANHA, February 17, 2019、AP, February 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 17, 2019、al-Hayat, February 18, 2019、Reuters, February 17, 2019、SANA, February 17, 2019、UPI, February 17, 2019などをもとに作成。

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ハント英外務大臣「アサド大統領は短期的、ないしはそれより長く留まることになるだろう」(2019年2月16日)

英国のジェレミー・ハント外務大臣は『シャルク・アウサト』(2月16日付)のインタビューに応じ、そのなかで「アサド大統領は短期的、ないしはそれより長く留まることになるだろう」と述べた。

ハント外務大臣は「ロシアはシリア人にどのような解決策がふさわしいのか、そしてシリアにどのように平和と安定をもたらすのかを我々に示すべきだ」と付言した。

AFP, February 16, 2019、ANHA, February 16, 2019、AP, February 16, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 16, 2019、al-Hayat, February 17, 2019、Reuters, February 16, 2019、SANA, February 16, 2019、al-Sharq al-Awsat, February 16, 2019、UPI, February 16, 2019などをもとに作成。

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シリア軍はハーン・シャイフーン市(イドリブ県)に対する砲撃でエジプト製の砲弾を使用(2019年2月16日)

ドゥラル・シャーミーヤ(2月16日付)は、17日のシリア軍によるイドリブ県ハーン・シャイフーン市への砲撃で使用された砲弾の残骸に「エジプト製」の文字が書かれていたと伝え、その写真を公開した。

写真は活動家らがSNSを通じて拡散していたもの。

AFP, February 16, 2019、ANHA, February 16, 2019、AP, February 16, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 16, 2019、al-Hayat, February 17, 2019、Reuters, February 16, 2019、SANA, February 16, 2019、UPI, February 16, 2019などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はダーイシュ最後の支配地バーグーズ村制圧を否定(2019年2月16日)

ダイル・ザウル県南東部で「テロ撲滅の戦い」を継続する人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の匿名高官はRT(2月16日付)の取材に対して、同県南東部のダーイシュ(イスラーム国)最後の支配地であるバーグーズ村を制圧していないと述べた。

同地は14日にシリア民主軍が全土を掌握したと報じられていた。

AFP, February 16, 2019、ANHA, February 16, 2019、AP, February 16, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 16, 2019、al-Hayat, February 17, 2019、Reuters, February 16, 2019、RT, February 16, 2019、SANA, February 16, 2019、UPI, February 16, 2019などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領「ロシア、トルコといつでもシリアで合同軍事作戦を行う可能性はある」(2019年2月16日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、14日のソチでのロシア・イラン両首脳との会談を終えて、トルコに帰国する専用機の機内で記者団に対して「事態の進捗次第で、ロシア、トルコといつでも合同軍事作戦を行う可能性はある。障害はない。我々にとって重要なのは、イドリブ県の住民の安全だ」と述べた。

エルドアン大統領は一方、アスタナ会議に関して、イラクとレバノンを参加させるための調整が行われていることを明らかにした。

『ヒュッリイイェト』(2月16日付)が伝えた。

AFP, February 16, 2019、ANHA, February 16, 2019、AP, February 16, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 16, 2019、al-Hayat, February 17, 2019、Hurriyet, February 16, 2019、Reuters, February 16, 2019、SANA, February 16, 2019、UPI, February 16, 2019などをもとに作成。

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ロシアのラヴロフ外務大臣「ロシア・トルコ両軍はイドリブ県内で合同パトロールを行う」、グラハム米上院議員「欧州諸国が安全地帯設置のためにシリアに派兵するのなら、米軍も残留する」(2019年2月16日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、ドイツのミュンヘンで開催されたミュンヘン安全保障会議(MSC)で、14日のソチでのロシア・トルコ・イラン首脳会談で、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握しているイドリブ県の処遇について「徐々に奪還することを合意した」ことを明らかにした。

ラブロフ外務大臣は「ロシア・トルコ両軍がイドリブ県内の緊張緩和地帯内で合同パトロールを行う地域を確定する」ことについても合意したとしたうえで、「イドリブ県にテロリストが際限なく居続けることを我慢することはできない…。ロシア軍は国際法の要請に従い計画を策定する」と述べた。

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ドイツのアンゲラ・メルケル首相は、「米国がシリアから突如、足早に撤退することは良い考えと言えるのか? イランとロシアが再び影響を及ぼす力を強めてしまうのではないか」と述べた。

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『ワシントン・ポスト』(2月16日付)などによると、リンセイ・グラハム米上院議員(サウス・カロライナ州選出、共和党)は、出席した欧州諸国の代表らに対して、ドナルド・トランプ米大統領とシリア駐留米軍の撤退問題などについて広範な意見交換を行い、それを受けて、欧州諸国に対して、シリア北東部の国境地帯に安全地帯を設置するため、部隊を派遣するよう要請することになるだろう、と述べた。

この提案は「ポスト・ダーイシュ(イスラーム国)の戦略」の一環で、グラハム議員はまた、欧州諸国がこの要請に応じれば、トランプ大統領は一定規模の米軍部隊を安全地帯設置のために残留させるだろう、と付言した。

AFP, February 16, 2019、ANHA, February 16, 2019、AP, February 16, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 16, 2019、al-Hayat, February 17, 2019、Reuters, February 16, 2019、SANA, February 16, 2019、UPI, February 16, 2019、The Washington Post, February 16, 2019などをもとに作成。

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ロシアとシリアは米国の支援を受ける反体制武装集団がルクバーン・キャンプで「軟禁状態」に置いている難民を受け入れるための人道回廊を19日付で設置すると発表(2019年2月16日)

ロシア外務省は声明を出し、シリア政府との協力のもと、19日(火曜日)付で米主導の有志連合が占領するヒムス県南東部のタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプに対する人道回廊を開設すると発表した。

人道回廊は、米国の支援を受ける反体制武装集団がルクバーン・キャンプで「軟禁状態」に置いている難民が、タンフ国境通行所を経由して、ヒムス県スフナ市南部のジュライギーム村、ジャバル・グラーブ(グラーブ山)村方面に退去するためのもの。

人道回廊では、身分証明所を持たない難民を受け入れる態勢を整えるとともに、シリア軍、ロシア軍憲兵隊が難民の安全を確保、ロシア・シリア両国の諸機関が人道支援を行うという。

SANA(2月16日付)が伝えた。

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シリア軍はハマー県、イドリブ県の反体制派支配地域を砲撃(2019年2月16日)

ハマー県では、SANA(2月16日付)によると、シリア軍がラターミナ町、カフルズィーター市の反体制武装集団拠点を砲撃した。

シリア軍はまた、ラトミーン村、アルバイーン村、ザカート村方面からシリア政府支配地域に潜入しようとした反体制武装集団を撃退した。

これに対して、反体制武装集団は、ムハルダ市にある火力発電所を砲撃、民間人3人が負傷した。

また、ANHA(2月16日付)によると、シリア軍はカフルズィーター市、タッル・フワーシュ村、シャフシャブー山、シャリーア村、フワイズ村などを砲撃した。

これに対して、反体制武装集団は、シリア政府支配下にあるサルハブ市、アスィーラ村を砲撃した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(2月16日付)によると、シリア軍がカルアト・マディーク町を砲撃し、自由ハマー医療局の職員1人が死亡した。

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イドリブ県では、SANA(2月16日付)によると、シリア軍がハーン・シャイフーン市一帯の反体制武装集団拠点を砲撃した。

また、ANHA(2月16日付)によると、シリア軍は、ハーン・シャイフーン市、マアッラト・ヌウマーン市を砲撃した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(2月16日付)によると、ハーン・シャイフーン市への砲撃で子ども2人と女性1人が死亡した。

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アレッポ県では、ANHA(2月16日付)によると、シリア軍がアレッポ市西部のラーシディーン地区、マンスーラ村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を4件(アレッポ県2件、ハマー県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を8件(ハマー県4件、アレッポ県3件、ラタキア県1件)を確認した。

AFP, February 16, 2019、ANHA, February 16, 2019、AP, February 16, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 16, 2019、al-Hayat, February 17, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 16, 2019、Reuters, February 16, 2019、SANA, February 16, 2019、UPI, February 16, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから297人、ヨルダンから1,012人の難民が帰国、避難民40人が帰宅(2019年2月16日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(2月16日付)を公開し、2月15日に難民1,309人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは297人(うち女性89人、子供152人)、ヨルダンから帰国したのは1,012人(うち女性304人、子供516人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は136,066人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者54,853人(うち女性16,585人、子ども27,894人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者81,213人(うち女性24,390人、子ども41,404人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 365,346人(うち女性109,633人、子供186,220人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,673,308人(うち女性2,002,592人、子供3,404,407人)。

一方、国内避難民40人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは40人(うち女性16人、子供12人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は8,375人(うち女性2,857人、子供3,707人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,276,971人(うち女性385,416人、子供647,473人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 16, 2019をもとに作成。

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