ダーイシュのバグダーディー指導者は洋服を着て、イラクに脱出か?(2019年2月24日)

RT(2月24日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)のアブー・バクル・バグダーディー指導者が、ダイル・ザウル県南東部のバーグーズ村一帯からイラク領内のアンバール砂漠に潜入したとの情報をイラクの諜報筋が「不正確で正しくない」と否定したと伝えた。

同消息筋によると「バグダーディー氏はイラクに入っていないし、イラク領内のいかなる支援者にも会っていない…。彼はイラク諜報機関と有志連合の監視下にある」という。

UAE『バヤーン』(2月24日付)は、米軍に近い情報筋の話として、バグダーディー氏が数日前に部下とともにシリアとイラクを繋ぐ地下通路を通ってアンバール砂漠に入ったと伝えていた。

また、RT(2月18日付)は、複数の諜報筋から得た新情報だとして、バグダーディー指導者が、住民に発見されないよう、洋服を着てシリア国内で生活を続けていると伝えていた。

AFP, February 24, 2019、ANHA, February 24, 2019、AP, February 24, 2019、al-Bayan, February 24, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 24, 2019、al-Hayat, February 25, 2019、Reuters, February 24, 2019、RT, February 24, 2019、SANA, February 24, 2019、UPI, February 24, 2019などをもとに作成。

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ロシアのラヴロフ外務大臣「クルド人民兵を「テロリスト」とみなすか否かに関して、ロシアとトルコの間に合意はない」(2019年2月24日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、訪中越に先だって、ヴェトナム・テレビジョンと中国中央電子台のインタビューに応じ、「クルド人民兵を「テロリスト」とみなすか否かに関して、ロシアとトルコの間に合意はない」と述べた。

ラブロフ外務大臣は「米国はアラブ人の土地を掌握し始めたクルド人を利用して、さまざまな問題をもたらし、それがトルコの感情と懸念を煽っている…。米国の狙いは、さらなる問題を作り出して、自分たちにとって都合が良いように司令部を今後も(シリア領内に)設置できるようにするなのだろう」と述べた。

トルコがシリア北東部に設置を画策している安全地帯については「トルコとシリアが1998年に交わした合意(アダナ合意)に基づいて安全地帯を設置する協議が(ソチでのロシア・トルコ・イラン首脳会談で)行われた。合意は、国境地帯でのテロの脅威を排除するために両国が協力ことのみを定めており、その枠内でトルコはシリア領内の一部での活動を認められている」としたうえで、「クルド人をテロリストとみなす共通の認識を我々は持っていない。これに対してトルコは独自の姿勢とっている。我々は彼らの懸念を理解しているが、麦と殻は分けて考えねばならない。実際に過激なクルド人勢力がトルコの安全保障にとって脅威となる」と述べた。

そのうえで「トルコは安全保障上の脅威への懸念を表明した。これに対して、シリア政府は領内にトルコ軍が駐留していることに抗議している」と付言、アスタナ会議での緊張緩和地帯設置にかかる合意を踏襲するかたちで、トルコがシリア北東部に設置を画策している安全地帯へのロシア軍憲兵隊の展開を提案したことを明らかにした。

AFP, February 24, 2019、ANHA, February 24, 2019、AP, February 24, 2019、CCTV, February 24, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 24, 2019、al-Hayat, February 25, 2019、Reuters, February 24, 2019、SANA, February 24, 2019、UPI, February 24, 2019、VTV , February 24, 2019などをもとに作成。

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ロシア軍とシリア軍の合同部隊がダイル・ザウル県南部で失踪、ダーイシュが要撃か?(2019年2月24日)

バーディヤ24(2月24日付)は、ロシア軍とシリア軍からなる合同部隊がダイル・ザウル県マヤーディーン市とT2(第2石油輸送ステーション)間で22日から失踪、シリア軍の別の部隊が遺体を発見したと伝えた。

失踪の理由は不明だが、ダーイシュ(イスラーム国)の要撃を受けたものと思われるという。

AFP, February 24, 2019、ANHA, February 24, 2019、AP, February 24, 2019、al-Badiya 24, February 24, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 24, 2019、al-Hayat, February 25, 2019、Reuters, February 24, 2019、SANA, February 24, 2019、UPI, February 24, 2019などをもとに作成。

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アフリーン解放軍団とオリーブの怒り作戦司令室はトルコ占領下のアフリーン郡で反体制派を攻撃(2019年2月24日)

アレッポ県では、アフリーン解放軍団が声明を出し、トルコの占領下にあるアフリーン郡シーラーワー町近郊のブルジュ・ハイダル村・バースーファーン村間の街道で反体制武装集団が乗った車を爆破し、戦闘員3人を殺害したと発表した。

またオリーブの怒り作戦司令室も声明を出し、シャッラーン町近郊のマシュアラ村にあるスルターン・ムラード師団の検問所を攻撃し、戦闘員6人を殺害したと発表した。

ANHA(2月24日付)が伝えた。

AFP, February 24, 2019、ANHA, February 24, 2019、AP, February 24, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 24, 2019、al-Hayat, February 25, 2019、Reuters, February 24, 2019、SANA, February 24, 2019、UPI, February 24, 2019などをもとに作成。

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ハマー県北部でダーイシュが残した地雷が爆発し、住民24人が死亡(2019年2月24日)

ハマー県では、SANA(2月24日付)によると、2018年初めにシリア政府の支配下に復帰したワーディー・アズィーブ(サラミーヤ市近郊)でダーイシュ(イスラーム国)が残していった地雷に住民が触れて爆発、24人以上が死亡、多数が負傷した。

AFP, February 24, 2019、ANHA, February 24, 2019、AP, February 24, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 24, 2019、al-Hayat, February 25, 2019、Reuters, February 24, 2019、SANA, February 24, 2019、UPI, February 24, 2019などをもとに作成。

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イッザ軍がハマー県ザリーン検問所を米国製ミサイルで攻撃(2019年2月24日)

ハマー県では、SANA(2月24日付)によると、ラターミナ町で活動する反体制派が、ザリーン村一帯のシリア軍拠点を砲撃、シリア軍が応戦した。

一方、イッザ軍は、M.D連隊が米国製のTOW対戦車ミサイルでザリーン村のシリア軍検問所で「イランの民兵」が乗ったピックアップ・トラックを撃破したと発表、その映像を公開した。

 

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(ラタキア県5件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を12件(アレッポ県2件、ハマー県1件、イドリブ県6件、ラタキア県3件)を確認した。

AFP, February 24, 2019、ANHA, February 24, 2019、AP, February 24, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 24, 2019、al-Hayat, February 25, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 24, 2019、Reuters, February 24, 2019、SANA, February 24, 2019、UPI, February 24, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから152人、ヨルダンから712人の難民が帰国、避難民1,020人が帰宅(2019年2月24日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(2月24日付)を公開し、2月23日に難民864人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは152人(うち女性45人、子供77人)、ヨルダンから帰国したのは712人(うち女性214人、子供363人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は143,158人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者55,874人(うち女性16,893人、子ども28,414人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者87,284人(うち女性26,211人、子ども44,499人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 372,438人(うち女性111,762人、子供189,835人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,673,308人(うち女性2,002,592人、子供3,404,407人)。

一方、国内避難民1,020人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは35人(うち女性15人、子供10人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは894人(うち女性387人、子ども271人)、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは89人(うち女性18人、子ども51人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は10,607人(うち女性3,703人、子供4,572人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,279,203人(うち女性386,262人、子供648,338人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 24, 2019をもとに作成。

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