米軍増援部隊がイラク領内からヒムス県南東部のイラク・ヨルダン国境に面するタンフ国境通行所一帯地域に到着(2019年2月9日)

アナトリア通信(2月10日付)は、イラクのアンバール県の複数の地元筋、軍情報筋の情報として、米主導の有志連合が占領するヒムス県南東部のイラク・ヨルダン国境に面するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)にイラク領内(アサド基地)から米軍の増援部隊が入った、と伝えた。

増援部隊は、ハンヴィー(HMMWV)、重火器などから編成されており、匿名筋によると、ダイル・ザウル県南東部でのダーイシュ(イスラーム国)に対する人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍による総攻撃に合わせて、イラク・シリア国境の安全を確保することが目的だという。

AFP, February 10, 2019、Anadolu Ajansı, February 10, 2019、ANHA, February 10, 2019、AP, February 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 10, 2019、al-Hayat, February 11, 2019、Reuters, February 10, 2019、SANA, February 10, 2019、UPI, February 10, 2019などをもとに作成。

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米主導の有志連合がダイル・ザウル県南東部を爆撃し、住民20人以上が死亡か(2019年2月9日)

ダイル・ザウル県では、SANA(2月9日付)が複数の住民の情報として伝えたによると、米主導の有志連合が県南東部のタヤーナ村を爆撃し、住民3人が死亡した。

ドゥラル・シャーミーヤ(2月9日付)によると、米主導の有志連合はまたウマル油田に潜入しようとしたダーイシュ(イスラーム国)の部隊を爆撃し、戦闘員10人を殺害したという。

だが、シャルク・ニュース(2月9日付)は、爆撃で死亡したのは、戦闘員ではなく民間人(油田職員ら)で、その数は20人以上に達したと伝えた。

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一方、ANHA(2月9日付)、ドゥラル・シャーミーヤ(2月9日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がバーグーズ村に残るダーイシュ(イスラーム国)最後の支配地域に対する総攻撃を開始した。

なお、AFP(2月10日付)によると、フランス軍のシリア国境から3キロのイラク領内の砂漠地帯に大砲3門を設置し、総攻撃に参加しているという。

AFP, February 9, 2019、February 10, 2019、ANHA, February 9, 2019、AP, February 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2019、al-Hayat, February 10, 2019、Reuters, February 9, 2019、SANA, February 9, 2019、al-Sharq News, February 9, 2019、UPI, February 9, 2019などをもとに作成。

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ラッカ市で、米軍とフランス軍の駐留に反対し、撤退を求めるデモが再び発生、ラッカ県とダイル・ザウル県の住民や部族ら数百人が参加(2019年2月9日)

SANA(2月9日付)は、北・東シリア自治局の実効支配下にあるラッカ県のラッカ市やダイル・ザウル県各所で、米軍とフランス軍の駐留に反対し、撤退を求めるデモが行われ、両県の住民や部族ら数百人が参加したと伝え、ユーチューブを通じてその映像を公開した。

https://youtu.be/6y2e7ifHXd8

AFP, February 9, 2019、ANHA, February 9, 2019、AP, February 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2019、al-Hayat, February 10, 2019、Reuters, February 9, 2019、SANA, February 9, 2019、UPI, February 9, 2019などをもとに作成。

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シリア軍はイドリブ県を砲撃し、住民4人が死亡(2019年2月9日)

イドリブ県では、ANHA(2月9日付)によると、シリア軍がハーン・シャイフーン市、タッル・マンス村を砲撃した。

ドゥラル・シャーミーヤ(2月9日付)によると、この砲撃により、女性1人と子ども2人を含む住民4人が死亡したという。

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ハマー県では、SANA(2月9日付)によると、シリア軍がカルアト・マディーク町一帯でシャーム解放機構の発砲に対して応戦した。

シリア軍はまた、サイヤード丘で反体制武装集団の武器・装備を破壊した。

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ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月9日付)によると、軍事情報局がインヒル市で反体制武装集団の元メンバー少なくとも10人を拘束した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(アレッポ県)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を5件(ハマー県3件、アレッポ県2件)を確認した。

AFP, February 9, 2019、ANHA, February 9, 2019、AP, February 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2019、al-Hayat, February 10, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 9, 2019、Reuters, February 9, 2019、SANA, February 9, 2019、UPI, February 9, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから207人、ヨルダンから846人の難民が帰国、避難民32人が帰宅(2019年2月9日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(2月9日付)を公開し、2月8日に難民1,053人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは207人(うち女性95人、子供161人)、ヨルダンから帰国したのは846人(うち女性251人、子供427人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は128,516人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者52,787人(うち女性15,964人、子ども26,840人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者75,729人(うち女性22,745人、子ども38,606人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 357,796人(うち女性107,367人、子供182,368人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,673,308人(うち女性2,002,592人、子供3,404,407人)。

一方、国内避難民32人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは30人(うち女性10人、子供11人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は8,016人(うち女性2,740人、子供3,547人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,276,612人(うち女性385,299人、子供647,313人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 9, 2019をもとに作成。

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