ドイツ誌『シュピーゲル』:2013年以降の化学兵器による攻撃回数は336回に及び、その98%がシリア軍によるもの(2019年2月15日)

ドイツ週刊誌『シュピーゲル』(2月15日付)は、シリア国内で2013年以降、化学兵器、塩素ガスといった有毒ガスを使用した攻撃は336回に及び、その98%がシリア軍によるものだと伝えた(http://www.spiegel.de/plus/syrien-baschar-al-assad-hat-offenbar-hundertfach-chemiewaffen-eingesetzt-a-00000000-0002-0001-0000-000162407684)。

攻撃回数は、ベルリン公共政策国際研究所が集計したものだという。

Spiegel, February 15, 2019

AFP, February 16, 2019、ANHA, February 16, 2019、AP, February 16, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 16, 2019、al-Hayat, February 17, 2019、Reuters, February 16, 2019、SANA, February 16, 2019、Spiegel, February 15, 2019、UPI, February 16, 2019などをもとに作成。

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ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表は制憲委員会設置に期限を設けず(2019年2月15日)

ゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表は、スイスのジュネーブで記者会見を開き、制憲委員会に関して「政治プロセスに向けた潜在的なドア・オープナー」と位置づけたうえで、「近いうちにジュネーブで制憲委員会の会合を開催できることを希望する」と述べた。

だが、ペデルセン氏は、開催時期については期限は設けない、と付言した。

ロイター通信(2月15日付)が伝えた。

AFP, February 15, 2019、ANHA, February 15, 2019、AP, February 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2019、al-Hayat, February 16, 2019、Reuters, February 15, 2019、SANA, February 15, 2019、UPI, February 15, 2019などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県アフリーン郡で地元クルド人を避難民として登録する身分証明書が配布(2019年2月15日)

ANHA(2月15日付)は、トルコの占領下にあるアレッポ県アフリーン郡のラージュー区、シャッラーン区で、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が、新たな身分証明書(IDカード)を新たに発行していると伝えた。

新たな身分証明書(IDカード)はトルコ語で氏名などの個人情報が記載され、「シリア革命旗」(フランス委任統治領シリアの国旗)、地元評議会の紋章が描かれている。

同サイトによると、同じくトルコの占領下にあるアレッポ県ジャラーブルス市一帯やアアザーズ市一帯(「ユーフラテスの盾」地域)で配布されている身分証明書とは異なるという。

新たな身分証明書は住民に配布されているが、クルド系住民は「避難民」と登録されているという。

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アレッポ県では、ANHA(2月15日付)によると、トルコ軍の支援を受ける反体制武装集団がバーブ市近郊のブワイヒジュ村を砲撃した。

AFP, February 15, 2019、ANHA, February 15, 2019、AP, February 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2019、al-Hayat, February 16, 2019、Reuters, February 15, 2019、SANA, February 15, 2019、UPI, February 15, 2019などをもとに作成。

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ロシア国防省報道官「米国と反体制派はヨルダン北東部のルクバーン・キャンプでシリア難民を「軟禁」している」(2019年2月15日)

ロシア国防省のイゴール・コナシェンコフ報道官は声明を出し、ヒムス県南東部タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)を占領する米国および米国の支援を受ける反体制武装集団に対して、同地域に隣接するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプのシリア難民が「軟禁」状態にあると非難、彼らを解放するよう求めた。

コナシェンコフ報道官は「シリア赤新月社の代表者らがルクバーン・キャンプのシリア難民に対して行った調査のなかで、難民らは米国が支援するテロリストによってキャンプ内に強制的に軟禁されていると証言し、かつての居住地に戻れるかどうかについて何らの情報も与えられていない」と述べた。

そのうえで、米軍とその支援を受ける現地の反体制武装集団に対して、少なくとも、寒さや病気、食糧不足でもっとも苦しんでいる女性と子どもの軟禁を解くよう呼びかけた。

SANA(2月15日付)が伝えた。

AFP, February 15, 2019、ANHA, February 15, 2019、AP, February 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2019、al-Hayat, February 16, 2019、Reuters, February 15, 2019、SANA, February 15, 2019、UPI, February 15, 2019などをもとに作成。

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シリア赤新月社が、米国の支援を受ける北・東シリア自治局支配下のダイル・ザウル県南東部ユーフラテス川東岸のハジーン市一帯に人道支援物資を搬入(2019年2月15日)

ダイル・ザウル県では、SANA(2月15日付)によると、シリア赤新月社の支援チームが、シリア政府および、ロシア当事者和解調整センターと連携して、ダイル・ザウル市東部のサーリヒーヤ村の回廊を経由して、北・東シリア自治局の支配下にある県南東部ユーフラテス川東岸のハジーン市一帯に人道支援物資を搬入した。

AFP, February 15, 2019、ANHA, February 15, 2019、AP, February 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2019、al-Hayat, February 16, 2019、Reuters, February 15, 2019、SANA, February 15, 2019、UPI, February 15, 2019などをもとに作成。

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シャーム解放機構がイドリブ県内のロシア軍駐屯地を砲撃、シリア軍はイドリブ県、ハマー県の反体制派支配地域を砲撃(2019年2月15日)

イドリブ県では、ANHA(2月15日付)によると、シャーム解放機構が、アブー・ダーリー村にあるロシア軍の駐屯地を砲撃した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(2月15日付)によると、シリア軍はハーン・シャイフーン市を砲撃し、女性と子ども合わせて8人が死亡、9人が負傷した。

シリア軍はまた、タッル・マンス村、タッフ村、マアッル・シャマーリーン村、ジャルジャナーズ町に対しても砲撃を行ったという。

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ハマー県では、SANA(2月15日付)によると、シリア軍がトゥワイナ村、フワイズ村にあるシャーム解放機構とトルキスタン・イスラーム党の拠点を砲撃した。

シリア軍はまた、ワーディー・ダウラート方面からシリア政府支配地域に潜入しようとしたイッザ大隊(イッザ軍)を迎撃した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(2月15日付)によると、シリア軍はシャリーア村を砲撃し住民多数が負傷した。

シリア軍はまた、カルアト・マディーク町、サフル丘、ジスル・バイト・ラース村、カフルズィーター市、ラターミナ町を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(ハマー県)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(アレッポ県)を確認した。

AFP, February 15, 2019、ANHA, February 15, 2019、AP, February 15, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2019、al-Hayat, February 16, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 15, 2019、Reuters, February 15, 2019、SANA, February 15, 2019、UPI, February 15, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから346人、ヨルダンから664人の難民が帰国、避難民32人が帰宅(2019年2月15日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(2月15日付)を公開し、2月14日に難民1,010人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは346人(うち女性103人、子供176人)、ヨルダンから帰国したのは664人(うち女性199人、子供339人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は134,757人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者54,556人(うち女性16,496人、子ども27,742人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者82,201人(うち女性24,086人、子ども40,888人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 364,037人(うち女性109,240人、子供185,552人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,673,308人(うち女性2,002,592人、子供3,404,407人)。

一方、国内避難民32人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは32人(うち女性13人、子供9人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は8,335人(うち女性2,841人、子供3,695人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,276,931人(うち女性385,400人、子供647,461人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 15, 2019をもとに作成。

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