ベルマン駐ロシア・フランス大使「シリアに駐留するフランス軍部隊の段階的で計画的な撤退について話が行われている」(2019年2月12日)

スィルヴィエ・ベルマン駐ロシア・フランス大使は、米国に続いて、フランスもシリアからの部隊撤退について協議していることを明らかにした。

スプートニク・ニュース(2月12日付)によると、ベルマン大使は、シリア駐留フランス軍を残留させる意思があるかとの問いに対して「この問題は今審議されている」と答えた。

ドナルド・トランプ米大統領によるシリア駐留米軍の撤退決定については、「はい、我々はみなと同じように、この発表に驚いた…。それ以降、我々は常時、米指導部と連絡をとっている」と述べた。

そのうえで「フランスも有志連合の枠組みのなかで任務を担ってきた…。(フランス軍)部隊の段階的で計画的な撤退について話が行われている」と付言した。

AFP, February 12, 2019、ANHA, February 12, 2019、AP, February 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 12, 2019、al-Hayat, February 13, 2019、Reuters, February 12, 2019、SANA, February 12, 2019、Sputnik News, February 12, 2019、UPI, February 12, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシアはスンナ派宗徒からなる新たな部隊「第6軍団」の発足をめざす(2019年2月12日)

反体制派系サイトのザマーン・ワスル(2月12日付)は、ロシアが新たな部隊「第6軍団」を発足させようとしていると伝えた。

同サイトによると、第6軍団は主にスンナ派宗徒によって構成され、アラウィー派の士官がシリア政府と和解した元反体制武装集団の司令官とともに、これを指揮するという。

将兵には、給与が支払われるとともに、さまざまな特権が付与されるほか、戦闘員を勧誘した者には手当が支給されるという。

第6軍団の発足に向けた動きは、ロシアがイランとつながりのある民兵(いわゆる「イランの民兵」)への信頼を失ったことを受けたもので、ロシアは、ハマー県北部ガーブ平原、イドリブ県東部に展開していたすべての「イランの民兵」をアレッポ県ヌッブル市、ザフラー町に移動させたという。

AFP, February 12, 2019、ANHA, February 12, 2019、AP, February 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 12, 2019、al-Hayat, February 13, 2019、Reuters, February 12, 2019、SANA, February 12, 2019、UPI, February 12, 2019、Zaman al-Wasl, February 12, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシアのアブハジア通信がドゥーマー市で任務に就くロシア軍憲兵隊の写真を公開(2019年2月12日)

ロシアのアブハジア通信(ANNA News、2月12日付)は、ダマスカス郊外県ドゥーマー市でロシア軍憲兵隊がパトロール活動を行う写真を公開した。

AFP, February 12, 2019、ANHA, February 12, 2019、ANNA News, February 12, 2019、AP, February 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 12, 2019、al-Hayat, February 13, 2019、Reuters, February 12, 2019、SANA, February 12, 2019、UPI, February 12, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコの占領下にあるアレッポ県北部にあるラーイー村の自由警察検問所で車爆弾が爆発(2019年2月12日)

アレッポ県では、ANHA(2月12日付)によると、トルコの占領下にある県北部のラーイー村で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、反体制武装集団の戦闘員3人が死亡、4人が負傷した。

ドゥラル・シャーミーヤ(2月12日付)によると、爆発が発生したのは、ラーイー村入口に設置された自由警察(国民警察総合治安部隊)所属の特殊部隊の検問所で、警察官3人を含む6人が負傷した。

https://www.facebook.com/1271267162956386/videos/2291981521070895/

AFP, February 12, 2019、ANHA, February 12, 2019、AP, February 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 12, 2019、al-Hayat, February 13, 2019、Reuters, February 12, 2019、SANA, February 12, 2019、UPI, February 12, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア、トルコ、イランの仲介によりシリア政府と国民軍が捕虜交換(2019年2月12日)

『ハヤート』(2月13日付)、ドゥラル・シャーミーヤ(2月12日付)は、ロシア、トルコ(そしてイラン)の仲介により、シリア政府と国民軍が捕虜交換を行ったと伝えた。

捕虜交換により、シリア政府は拘留していた女性11人を含む20人を釈放、これに対して国民軍は「アサド軍」の捕虜20人を解放したという。

ロシア国防省は声明によると、捕虜交換はアスタナ会議の保障国であるロシア、トルコ、イランの国防省が、捕虜・人質解放、失踪者捜索、遺体返還にかかる特別作業チームの活動の一環として、調整に参加して行われた。

また、捕虜の引き渡しはシリア赤新月社の監視のもとに行われた。

なお、SANA(2月12日付)は、「テロ組織」によって拉致されていたダイル・カーク村の住民多数が釈放されたと伝えた。

AFP, February 12, 2019、ANHA, February 12, 2019、AP, February 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 12, 2019、al-Hayat, February 13, 2019、Reuters, February 12, 2019、SANA, February 12, 2019、UPI, February 12, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合がダイル・ザウル県南東部の避難民キャンプを爆撃し、70人以上が死傷(2019年2月12日)

ダイル・ザウル県では、SANA(2月12日付)が複数の地元情報筋の話として伝えたところによると、米主導の有志連合が県南東部のバーグーズ村を爆撃し、住民70人以上が死傷した。

シリアの外務在外居住者省が国連事務総長と安保理議長に宛てて書簡を送った書簡によると、爆撃は2回に分けて行われ、バーグーズ村の避難民キャンプが標的となり、民間人24人が死亡、94人が負傷したという。

死傷した住民のほとんどは女性と子どもだという。

一方、反体制派系サイトのドゥラル・シャーミーヤ(2月12日付)やダーイシュ(イスラーム国)に近いアアマーク通信(2月12日付)によると、この爆撃による死傷者数は100人以上したという。

なお、地上では人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が9日からダーイシュ(イスラーム国)最後の支配地域である上バーグーズ村への総攻撃を開始している。

ANHA(2月12日付)によると、シリア民主軍は、バーグーズ村内の1~2平方キロメートルの地域にダーイシュを追い込み、包囲を続けているという。

**

SANA(2月12日付)は、米国が、「シリア人に対する犯罪的役割を終えたテロリストの手先」の救出を試み、ダーイシュ(イスラーム国)の外国人戦闘員をシリア国外に脱出させ、同盟国に彼らを受け入れるよう圧力をかけていると伝えた。

AFP, February 12, 2019、ANHA, February 12, 2019、AP, February 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 12, 2019、al-Hayat, February 13, 2019、Reuters, February 12, 2019、SANA, February 12, 2019、UPI, February 12, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍はハマー県、イドリブ県で反体制武装集団と交戦(2019年2月12日)

ハマー県では、SANA(2月12日付)によると、シリア軍がカフルヌブーダ町とタッル・フワーシュ村を結ぶ地域、カルアト・マディーク町一帯、ヒルバト・ナークース村一帯を移動する反体制武装集団を攻撃した。

シリア軍はまた、ジャナービラ村一帯からシリア政府支配地域を攻撃してきた反体制武装集団に応戦した。

ドゥラル・シャーミーヤ(2月12日付)によると、この砲撃で、住民2人が負傷したという。

**

イドリブ県では、SANA(2月12日付)によると、シリア軍がフワイン村の農地に潜入しようとしたシャーム解放機構を撃退した。

ドゥラル・シャーミーヤ(2月12日付)によると、この攻撃で、子ども1人が負傷したほか、シリア軍はハーン・シャイフーン市に対しても砲撃を加えたという。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(ラタキア県2件、アレッポ県2件、イドリブ県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を11件(ラタキア県1件、アレッポ県4件、イドリブ県6件)を確認した。

AFP, February 12, 2019、ANHA, February 12, 2019、AP, February 12, 2019、al-Durar al-Shamiya, February 12, 2019、al-Hayat, February 13, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 12, 2019、Reuters, February 12, 2019、SANA, February 12, 2019、UPI, February 12, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから147人、ヨルダンから728人の難民が帰国、避難民35人が帰宅(2019年2月12日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(2月12日付)を公開し、2月11日に難民902人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは147人(うち女性52人、子供89人)、ヨルダンから帰国したのは728人(うち女性218人、子供371人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は131,354人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者53,581人(うち女性16,203人、子ども27,276人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者77,773人(うち女性23,358人、子ども39,649人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 360,634人(うち女性108,219人、子供183,817人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,673,308人(うち女性2,002,592人、子供3,404,407人)。

一方、国内避難民35人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは35人(うち女性11人、子供14人)、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は8,151人(うち女性2,781人、子供3,611人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,276,747人(うち女性385,340人、子供647,377人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 12, 2019をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.