イラン・イスラーム革命防衛隊が支援するイラク民兵司令官はダイル・ザウル県ハトラ村への難民、国内避難民の帰宅を拒否(2019年8月4日)

ジュルフ・ニュース(8月4日付)は、複数の現地情報筋の話として、ダイル・ザウル県南東部のハトラ村で活動を続けるイラク人民動員隊の一つで、イラン・イスラーム革命防衛隊の支援を受けるヒズブッラー大隊が同地へのシリア難民、国内避難民の帰宅を拒否していると伝えた。

同情報筋によると、ヒズブッラー大隊のターリク・ヤースィーン・マアユーフ司令官(ハーッジ・アブー・アキール)は3日の司令官や戦闘員との会合で、シリア政府に対する武装闘争や抗議運動に関与した者のいるいかなる世帯の帰宅を拒否すると述べるとともに、こうした住民が同地からのシーア派を強制退去させ、その一部を殺害したと批判したという。

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ダマスカス郊外県ドゥーマー市、ダルアー県フィキーア村で当局が住民や元戦闘員多数を拘束(2019年8月4日)

ダマスカス郊外県では、サウト・アースィマ(8月4日付)によると、東グータ地方のドゥーマー市タイスィール・ターハー地区で治安当局が多数の若者を拘束、市内の総合情報部に連行した。

拘束された若者のなかには、昨年4月にシリア政府との和解に応じていたイスラーム軍の元メンバーらも含まれているという。

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ダルアー県では、ハウラーン自由人連合のフェイスブック/アカウント(HFL)によると、政治治安部がフィキーア村で多数の住民を拘束し、スワイダー県に連行した。

AFP, August 4, 2019、ANHA, August 4, 2019、AP, August 4, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 4, 2019、HFL, August 4, 2019、Reuters, August 4, 2019、SANA, August 4, 2019、Sawt al-‘Asima, August 4, 2019、SOHR, August 4, 2019、UPI, August 4, 2019などをもとに作成。

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バーブ・ハワー国境通行所はトルコから追放されたシリア難民が先月だけで6,000人に達していると発表(2019年8月4日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構がほぼ全域の軍事・治安権限を掌握するイドリブ県北部に位置するバーブ・ハワー国境通行所は、トルコのイスタンブール県が無登録の難民に8月20日までに県内から退去するよう命じる措置をとった(7月22日)のを受けて、同通行所を通過してトルコからシリアに入国したシリア難民の数を発表した。

同通行所の総務関係広報局が運営する公式サイト(https://www.babalhawa.net/)によると、5~7月にかけてトルコから追放されたシリア難民の数は1万3891人。

内訳は5月が3,316人、6月が4,370人、7月が6,160人で、増加傾向にあるという。

一方、7月にバーブ・ハワー国境通行所を通過した旅行者数は4万8742人(出国2万461人、入国2万8281人)で、うち4,893人がトルコ経由でサウジアラビアに向かった巡礼者だという。

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新興のアル=カーイダ系組織はハマー県北部でロシア軍特殊部隊と交戦したと発表(2019年8月4日)

ハマー県では、新興のアル=カーイダ系組織フッラース・ディーン機構、アンサール・ディーン戦線、アンサール・タウヒード、アンサール・イスラーム集団からなる「信者を煽れ」作戦司令室が、ヒルバト・ナークース村一帯にロシア軍特殊部隊が潜入を試みたが、これを撃退したと発表した。

この戦闘では「信者を煽れ」作戦司令室の戦闘員2人が死亡したが、ロシア軍側の被害は不明だという。

ドゥラル・シャーミーヤ(8月4日付)が伝えた。

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トルコ占領下のアレッポ県北部で爆発が発生する一方、トルコ軍と反体制派は北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊を砲撃(2019年8月4日)

アレッポ県では、ANHA(8月4日付)によると、トルコ占領下のアアザーズ市で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、複数人が死傷した。

これに対して、トルコ軍は北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のハルバル村に対して数十回の砲撃を加えた。

一方、アフリーン解放軍団は声明を出し、2日にトルコ占領下のジンディールス町近郊のファリーリーヤ村にいたる街道でシャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を要撃し、2人を殺害したと発表した。

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シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ市で3度にわたり爆発が発生、市民1人が死亡(2019年8月4日)

ハサカ県では、SANA(8月4日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ市のムシャイリファ地区と西ヌシューワ地区(いずれも北・東シリア自治局管理地区)でオートバイに仕掛けられた爆弾が相次いで爆発し、子供1人を含む市民4人が負傷した。

ANHA(8月4日付)によると、爆発は、2回ではなく、ムシャイリファ地区での12時45分の爆発、西ヌシューワ地区での13時10分の爆発、グワイラーン地区での15時45分の爆発の3回で、2度目の爆発で1人が死亡し、多数が負傷した。

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イドリブ県での停戦発効から3日目、シリア軍の砲撃で民間人3人死亡(2019年8月4日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア軍とシリア軍事革命諸勢力代表団(アスタナ会議に参加する反体制派の代表団)の停戦がロシア・トルコの仲介により発効してから3日目を迎え、シリア・ロシア軍の爆撃は行われなかったが、シリア軍とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の戦闘は続き、シリア軍が少なくとも400回にわたり砲撃を行った。

シリア人権監視団によると、シリア・ロシア軍が緊張緩和地帯への攻撃を激化させた4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より4人(民間人3人、シリア軍兵士1人、反体制武装集団戦闘員0人)増えて2,921人となった。

うち、868人が民間人(女性161人、子供217人を含む)、984人がシリア軍兵士、1,069人が反体制武装集団戦闘員。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がラターミナ町、ヒルバト・ナークース村、ズィヤーラ町、カフルズィーター市、ザカート村、ムーリク市一帯を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がカフル・アイン村、ハーン・シャイフーン市、ビダーマー町を砲撃、ビダーマー町では女性1人を含む市民3人が死亡した。

ホワイト・ヘルメットの発表によると、民間人の犠牲者が出たのは停戦発効後初めて。

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米国務省はイドリブ県での停戦合意を歓迎、トルコとロシアの役割を高く評価(2019年8月4日)

米国務省は声明を出し、シリア軍とシリア軍事革命諸勢力代表団(アスタナ会議に参加する反体制派の代表団)がロシア・トルコの仲介により停戦に合意したことに関して「米国はシリア北西部での停戦発表の知らせを歓迎する。だが、より重要なのは、民間人はインフラへの国劇を停止することだ」と発表した。

国務省の声明はまた、「我々はトルコとロシアが行っている努力、そして2018年9月にソチで両国が交わした停戦合意の復活に向けて共に行動していることを高く評価する…。シリアの紛争に軍事的解決はない。ジュネーブを含む国際会議の場で協議を継続する必要がある」と付言した。

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