反体制派はシリア駐留ロシア軍司令部が設置されているラタキア県フマイミーム航空基地へのドローンでの攻撃を試みる(2019年8月11日)

ロシア国防省は声明を出し、シリア駐留ロシア軍司令部が設置されているラタキア県フマイミーム航空基地に対して、反体制武装集団が無人航空機(ドローン)で攻撃を試みたが、防空部隊がこれを撃破したと発表した。

撃破したドローンは6機にのぼったという。

AFP, August 11, 2019、ANHA, August 11, 2019、AP, August 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 11, 2019、Reuters, August 11, 2019、SANA, August 11, 2019、SOHR, August 11, 2019、UPI, August 11, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊を砲撃(2019年8月11日)

アレッポ県では、ANHA(8月11日付)によると、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のシャワーリガ村を砲撃した。

一方、アフリーン解放軍団は声明を出し、シーラーワー町近郊のキーマール村にあるトルコ軍の車輌や拠点を攻撃し、トルコ軍兵士7人を殺害したと発表した。

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ユーフラテス・ポスト(8月11日付)は、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がハサカ県ラアス・アイン市一帯およびラッカ県タッル・アブヤド市一帯の国境地帯にトンネルや塹壕などを建設し、トルコ軍の進軍に備えていると伝え、その画像を紹介した。

AFP, August 11, 2019、ANHA, August 11, 2019、AP, August 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 11, 2019、Euphrates Post, August 11, 2019、Reuters, August 11, 2019、SANA, August 11, 2019、SOHR, August 11, 2019、UPI, August 11, 2019などをもとに作成。

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アサド大統領はアフラム・モスク(ダマスカス)でイード・アル=アドハーの集団礼拝に参加(2019年8月11日)

アサド大統領は、首都ダマスカス県ムハージリーン区にあるアフラム・モスクを訪れ、イスラーム教の犠牲祭(イード・アル=アドハー)の集団礼拝を行った。

集団礼拝には、ムハンマド・ムハンマド・アブドゥッサッタール・サイイド宗教関係大臣、共和国ムフティーのアフマド・バトルッディーン・ハッスーン師、政府閣僚、人民議会議員、バアス党幹部らも参加した。

SANA(8月11日付)が伝えた。

AFP, August 11, 2019、ANHA, August 11, 2019、AP, August 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 11, 2019、Reuters, August 11, 2019、SANA, August 11, 2019、SOHR, August 11, 2019、UPI, August 11, 2019などをもとに作成。

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シリア軍はシャーム解放機構などとの戦闘の末イドリブ・ハマー県境の戦略的要衝フバイト村、スカイク村、スカイク丘を制圧(2019年8月11日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が爆撃を激化させてから102日目を迎えた8月11日、シリア・ロシア軍は同地への攻撃を継続、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

シリア軍戦闘機による爆撃(ヘリコプターによる「樽爆弾」投下を含むは190回を記録、ロシア軍も55回の爆撃を行った。

またシリア軍の地上部隊による砲撃は970発におよんだ。

シリア人権監視団によると、シリア・ロシア軍が緊張緩和地帯への攻撃を激化させた4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より56人(民間人2人(うち女性0人、子供1人)、シリア軍兵士128人減少?、反体制武装集団戦闘員41人減少?)増えて3,179人となった。

うち、890人が民間人(女性161人、子供219人を含む)、1,076人がシリア軍兵士、1,213人が反体制武装集団戦闘員。

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イドリブ県では、SANA(8月11日付)によると、シリア軍がシャーム解放機構やイッザ軍などからなる反体制武装集団との戦闘の末、戦略的要衝のフバイト村、スカイク村を制圧した。

これに対して、ドゥラル・シャーミーヤ(8月11日付)によると、トルコの支援を受ける国民解放戦線はスカイク村一帯の戦線でシリア軍戦車2輌を破壊したと発表した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍戦闘機・ヘリコプターがハーン・シャイフーン市、マアッラト・ハルマ村、アービディーン村、マダーヤー村、カフル・アイン村、カフルナブル市、タッルアース村、シャイフ・ムスタファー村、ウンム・ザイトゥーナ村、タマーニア町、マアッルズィーター村、ハーッス村、フーリー村を爆撃するとともに、シリア軍地上部隊が県南部の戦闘地域を砲撃した。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(8月11日付)によると、爆撃によりハーッス村で子供1人、ハザーリーン村で男性1人が死亡した。

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ハマー県では、SANA(8月11日付)によると、シリア軍がシャーム解放機構やイッザ軍などからなる反体制武装集団との戦闘の末、イドリブ県南部のフバイト村、スカイク村に隣接するスカイク丘を制圧した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍戦闘機・ヘリコプター、ロシア軍戦闘機がカフルズィーター市、ラターミナ町、サイヤード村を爆撃するとともに、シリア軍地上部隊が県北部および北西部の戦闘地域を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍戦闘機・ヘリコプターとロシア軍戦闘機がカッバーナ村一帯を爆撃するとともに、シリア軍地上部隊が県北部の戦闘地域を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍戦闘機・ヘリコプターとロシア軍戦闘機がICARDAを爆撃するとともに、シリア軍地上部隊が県南部の戦闘地域を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を20件(アレッポ県5件、イドリブ県3件、ラタキア県11件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を29件(アレッポ県5件、イドリブ県12件、ラタキア県1件、ハマー県11件)確認した。

AFP, August 11, 2019、ANHA, August 11, 2019、AP, August 11, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 11, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 11, 2019、Reuters, August 11, 2019、SANA, August 11, 2019、SOHR, August 11, 2019、UPI, August 11, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから475人、ヨルダンから1,620人の難民が帰国、避難民4人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年8月11日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(8月11日付)を公開し、8月10日に難民2,095人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは475人(うち女性143人、子供242人)、ヨルダンから帰国したのは1,620人(うち女性486人、子供826人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は351,281人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者111,814人(うち女性33,700人、子ども56,950人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者239,467人(うち女性71,872人、子ども122,116人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 580,561人(うち女性174,230人、子供295,988人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,637,757人(うち女性1,991,327人、子供3,385,256人)。

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一方、国内避難民4人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは4人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は44,740人(うち女性14,413人、子供20,398人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,303,805人(うち女性393,475人、子供659,944人)となった。

なお、グラーブ山通行所を経由して帰還した4人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 11, 2019をもとに作成。

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