ダイル・ザウル県ブーカマール市近郊のイラン・イスラーム革命防衛隊の拠点が所属不明の航空機の爆撃を受ける(2019年8月17日)

ダイル・ザウル県では、ユーフラテス・ポスト(8月17日付)によると、所属不明の航空機が、県南東部のブーカマール市近郊のイラン・イスラーム革命防衛隊の拠点の一つに対して爆撃を行った。

この爆撃で「イランの民兵」多数が死傷、ブーカマール市のムシャーハダ地区にあるクドス病院に死傷者を搬送する車輌複数が目撃されたという。

AFP, August 17, 2019、ANHA, August 17, 2019、AP, August 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 17, 2019、Euphrates Post, August 17, 2019、Reuters, August 17, 2019、SANA, August 17, 2019、SOHR, August 17, 2019、UPI, August 17, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍士官「イドリブ県はトルコの保護下にある…。監視所は撤退させない」(2019年8月17日)

イドリブ県のマアッラト・ヌウマーン市近郊に設置されたトルコ軍監視所に駐留するトルコ軍士官は、同県南部に対するシリア・ロシア軍の攻勢に関して、「イドリブ県はトルコの保護下にある」と述べた。

この士官は「トルコ軍監視所は確固たるもので、決して移転はしない。たとえ事態がさらに悪化しようとも、どの監視所も撤退させない…。監視所はロシアとの合意に基づき、シリア軍がイドリブ県に進軍するのを阻止するために設置された」と強調した。

アナトリア通信(8月17日付)が伝えた。
https://eldorar.com/sites/default/files/styles/696×367/public/79741020171108101040580.jpg?itok=7KKNg9IN

AFP, August 17, 2019、Anadolu Ajansı, August 17, 2019、ANHA, August 17, 2019、AP, August 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 17, 2019、Reuters, August 17, 2019、SANA, August 17, 2019、SOHR, August 17, 2019、UPI, August 17, 2019などをもとに作成。

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ジェフリー米国務省シリア問題担当特使「安全地帯が設置されれば、YPGは対トルコ国境地帯から遠ざけられる」(2019年8月17日)

ジェームズ・ジェフリー米国務省シリア問題担当特使はワシントンDCにあるアスペン研究所でのフォーラムで、シリア北東部での「安全地帯」設置に向けてトルコと合同作戦センターを開設したことに関して言及、米国が全面支援を続ける人民防衛部隊(YPG)を国境地帯から遠ざける、と述べた。

ジェフリー特使は「米国とトルコが行っている役割には違いがある…。YPGは米国の同盟者であり、米国とトルコは逆の立場をとっている。…YPGはクルディスタン労働者党(PKK)から派生しており、トルコは彼らを「テロリスト」とみなしている。これに対して、我々は彼らシリア自民が「テロリスト」だとは思っていない…。YPGは米国のテロ・ブラックリストにも国連のリストにも記載されていない。トルコは我が国そして同盟国にこの組織との関係を絶つよう要請している…。「安全地帯」が設置されれば、YPGは対トルコ国境地帯から遠ざけられるだろう」と述べた。

AFP, August 17, 2019、ANHA, August 17, 2019、AP, August 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 17, 2019、Reuters, August 17, 2019、SANA, August 17, 2019、SOHR, August 17, 2019、UPI, August 17, 2019などをもとに作成。

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チュニジア大統領選挙における最有力候補のズバイディー国防大臣は在ダマスカス大使館再開を公約として掲げる(2019年8月17日)

チュニジア大統領選挙における最有力候補のアブドゥルカリーム・ズバイディー国防大臣はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/AbdelkrimZbidi/)で、シリアとの関係について「ダマスカスに我が国の大使館を再開する」という公約を発表した。

https://www.facebook.com/AbdelkrimZbidi/posts/362976191309835?__xts__%5B0%5D=68.ARCMxOaLT9wwqnZgznVuUSPIl0zTdL6g5kV3iMsVtAh0tTGFw3njlQyXZeN1XpGAPqxohc8QgwzNW-G15qyiwdUzgwrC6jQhmXtnGQWc5kOmmfPQ3DC0owgAXSjRy1ZsmI8TCOFFSg_swgCNGxyPJjEaaPPLlqLyyvZAp5j-XO9_YFU12BoOrs3kedRSiG4YfLs8_nxP0yLJmxn7Q9UJF5Qp_nvKgseyx6lHDKFXr6IKfz73rgS_QUbnhckUCtmdxasljOlOA-xbux1CUUEBhlNubN6Q2sq8UWTZyNZhAakxXNHpLParBV-ZOmqF265hnnhVxaVooFoE3deo_sv1bt0&__tn__=-R

AFP, August 17, 2019、ANHA, August 17, 2019、AP, August 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 17, 2019、Reuters, August 17, 2019、SANA, August 17, 2019、SOHR, August 17, 2019、UPI, August 17, 2019などをもとに作成。

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トルコ占領下のアアザーズ市(アレッポ県)で爆発が発生、トルコ軍と反体制派は北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市を砲撃(2019年8月17日)

アレッポ県では、ANHA(8月17日付)によると、トルコの占領下にあるアアザーズ市で車に仕掛けられた爆弾が爆発し、複数の死傷者が出た。

一方、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団は、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市を砲撃した。

この砲撃で、砲弾3発がロシア軍が駐留している拠点1カ所にも着弾したという。

トルコ軍と反体制武装集団はまた、タッル・リフアト市近郊のザイワーン村、タッル・マディーク村に対しても砲撃を行った。

これに対して、アフリーン解放軍団は声明を出し、トルコの占領下にあるマーリア市近郊でトルコの支援を受ける反体制武装集団の拠点複数カ所を攻撃し、戦闘員3人を殺害、2人を負傷させたと発表した。

AFP, August 17, 2019、ANHA, August 17, 2019、AP, August 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 17, 2019、Reuters, August 17, 2019、SANA, August 17, 2019、SOHR, August 17, 2019、UPI, August 17, 2019などをもとに作成。

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イドリブ県での爆撃・戦闘で106人が死亡(うち民間人33人)する一方、シリア軍はハーン・シャイフーン市近郊の2カ村を制圧(2019年8月17日)

シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ県、ハマー県北部、ラタキア県北部、アレッポ県西部の緊張緩和地帯では、シリア・ロシア軍が爆撃を激化させてから108日目を迎えた8月17日、シリア・ロシア軍は同地への攻撃を継続、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

シリア軍戦闘機・ヘリコプターによる爆撃回数(「樽爆弾」投下を含む)は135回を記録、ロシア軍も50回の爆撃を行った。

またシリア軍の地上部隊による砲撃は1,000発以上におよんだ。

シリア人権監視団によると、シリア・ロシア軍が緊張緩和地帯への攻撃を激化させた4月30日以降の戦闘による犠牲者数は前日より106人(民間人33人(うち女性2人、子供7人)、シリア軍兵士9人、反体制武装集団戦闘員17人)増えて3,491人となった。

うち、941人が民間人(女性172人、子供236人を含む)、1,193人がシリア軍兵士、1,357人が反体制武装集団戦闘員。

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イドリブ県では、SANA(8月17日付)によると、シリア軍はシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦し、ハーン・シャイフーン市一帯地域を新たに制圧した。

シリア軍が新たに解放したのは、ウンム・ザイトゥーン、アービディーン村。

https://youtu.be/BvpshajwVJU

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍戦闘機・ヘリコプターがハーン・シャイフーン市、ラカーヤー村、ヒーシュ村、カフルサジュナ村、シャイフ・ムスタファー村、タッル・タルイー村、マアッラト・ハルマ村、マアッルシューリーン村、ダイル・シャルキー村、ハザーリーン村、タマーニア町、アーミリーヤ村、タッル・マンス村一帯を爆撃した。

またシリア軍は地上部隊が県南部の戦闘地域を砲撃した。

ロシア軍もマアッラト・ヌウマーン市一帯、カルサア村、ラカーヤー・サジュナ村、ウライニバ村、アービディーン村一帯、タッル・タルイー村、タマーニア町、カフルナブル市一帯、ハザーリーン村、マアッラト・ハルマ村、ヒーシュ村を爆撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍戦闘機・ヘリコプターがラターミナ町を爆撃した。

またシリア軍は地上部隊が県北部および北西部の戦闘地域を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がカッバーナ村一帯を砲撃した。

ロシア軍がカッバーナ村一帯を爆撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を32件(アレッポ県12件、イドリブ県4件、ラタキア県16件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を10件(イドリブ県3件、ハマー県7件)確認した。

AFP, August 17, 2019、ANHA, August 17, 2019、AP, August 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, August 17, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 17, 2019、Reuters, August 17, 2019、SANA, August 17, 2019、SOHR, August 17, 2019、UPI, August 17, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから374人、ヨルダンから527人の難民が帰国、避難民2人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年8月17日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(8月17日付)を公開し、8月16日に難民901人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは374人(うち女性112人、子供191人)、ヨルダンから帰国したのは527人(うち女性158人、子供269人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は360,029人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者114,053人(うち女性34,371人、子ども58,092人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者245,976人(うち女性73,826人、子ども125,436人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 589,309人(うち女性176,855人、子供300,450人)となった。

なお、45カ国で難民登録したシリア人の数は6,634,214人(うち女性1,990,264人、子供3,383,449人)。
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一方、国内避難民2人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは2人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は44,748人(うち女性14,415人、子供20,399人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,303,813人(うち女性393,477人、子供659,945人)となった。

なお、グラーブ山通行所を経由して帰還した2人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 17, 2019をもとに作成。

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