北・東シリア自治局支配下のダイル・ザウル県ユーフラテス川東岸各所でシリア軍の展開に反対するデモ(2019年10月16日)

ダイル・ザウル県では、ジュルフ・ニュース(10月16日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるユーフラテス川東岸のブサイラ市、シュハイル村、スブハ村、ジュダイダト・バカーラ村などで、シリア政府と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍による同自治局支配地域へのシリア軍の展開にかかる合意に抗議するデモが行われ、住民数百人が参加した。

AFP, October 17, 2019、ANHA, October 17, 2019、AP, October 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 17, 2019、Jurf News, October 17, 2019、Reuters, October 17, 2019、SANA, October 17, 2019、SOHR, October 17, 2019、UPI, October 17, 2019などをもとに作成。

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ムアッリム外務在外居住者省「トルコの侵攻は制憲委員会(憲法委員会)と政治プロセスに深刻な脅威をもたらす」(2019年10月16日)

ゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表がシリアを訪問し、ワリード・ムアッリム外務在外居住者省(兼副首相)と会談した。

会談で、ムアッリム外務在外居住者大臣は、トルコによるシリア北東部への侵攻(「平和の泉」作戦)について、「制憲委員会(憲法委員会)と政治プロセスに深刻な脅威をもたらす」と警鐘を鳴らしたうえで、シリア政府が合法的な責任を全うし、トルコの攻撃に対抗することを計画していると伝えた。

SANA(10月16日付)が伝えた。

AFP, October 16, 2019、ANHA, October 16, 2019、AP, October 16, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 16, 2019、Reuters, October 16, 2019、SANA, October 16, 2019、SOHR, October 16, 2019、UPI, October 16, 2019などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領「シリア軍のマンビジュ市展開は悪いことではない。結局のところ彼らの土地だからだ」(2019年10月16日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、アレッポ県東部のユーフラテス川西岸に位置する北・東シリア自治局支配下のマンビジュ市にシリア軍が展開したことに関して、訪問先のアゼルバイジョンからトルコに向かう機内で記者らに対して、「私にとって、非常に悪いというわけではない」としたうえで、「なぜなら、そこは結局のところ彼らの土地だからだ。私にとって重要なのは、そこにテロ組織が居残らないようにすることだ」と述べた。

スマート・ニュース(10月16日付)が伝えた。

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エルドアン大統領はまた、与党公正発展党(AKP)の議員との会合で、シリア北東部に対する「平和の泉」作戦を終了する条件として、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が同地から撤退することを改めて強調した。

アナトリア通信(10月16日付)が伝えたところによると、エルドアン大統領は「テロリスト全員が今夜、武器と装備を棄て、すべての隠れ家を破壊し、我々が設定した「安全地帯」から退去するというのが我々の提案だ…。「安全地帯」からのテロリストの退去提案が実施されれば、「平和の泉」作戦は自ずと終了する」と述べた。

エルドアン大統領はまた、アレッポ県東部のユーフラテス川西岸に位置する北・東シリア自治局支配下のマンビジュ市にシリア軍が展開したことに関して「我々が望んでいるのはこの土地を我々自身ではなく、もとの持ち主に渡すことだ」としたうえで「平和の泉」作戦はマンビジュ市からイラク国境にいたる土地を浄化するのが目的で、この目的を達成するまで継続する」と強調した。

AFP, October 16, 2019、Anadolu Ajansı, October 16, 2019、ANHA, October 16, 2019、AP, October 16, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 16, 2019、Reuters, October 16, 2019、SANA, October 16, 2019、SMART News, October 16, 2019、SOHR, October 16, 2019、UPI, October 16, 2019などをもとに作成。

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北・東シリア自治局が管理するシリア北部の収容キャンプからダーイシュ・メンバーのフランス人妻9人が脱走(2019年10月16日)

フランスのジャン=イヴ・ル=ルドリアン外務大臣は、北・東シリア自治局が管理するシリア北部の収容キャンプからダーイシュ(イスラーム国)のメンバーのフランス人妻9人が脱走したことを明らかにした。

ドゥラル・シャーミーヤ(10月16日付)が伝えた。

AFP, October 16, 2019、ANHA, October 16, 2019、AP, October 16, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 16, 2019、Reuters, October 16, 2019、SANA, October 16, 2019、SOHR, October 16, 2019、UPI, October 16, 2019などをもとに作成。

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シリア政府の支配下にあるダイル・ザウル市とジャフラ村で、トルコの侵攻に抗議し、トルコ軍と米軍の撤退を求めるデモ(2019年10月16日)

ダイル・ザウル県では、SANA(10月16日付)によると、シリア政府の支配下にあるダイル・ザウル市ハラービシュ地区とジャフラ村で、トルコによるシリア北東部への侵攻(「平和の泉」作戦)に抗議し、トルコ軍と米軍の撤退を求めるデモが行われ、住民らが参加した。

AFP, October 16, 2019、ANHA, October 16, 2019、AP, October 16, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 16, 2019、Reuters, October 16, 2019、SANA, October 16, 2019、SOHR, October 16, 2019、UPI, October 16, 2019などをもとに作成。

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シリア軍地上部隊はロシア軍とともに、アレッポ県東部のトルコ国境に位置する北・東シリア自治局支配下のアイン・アラブ市(クルド語名コバネ)に展開、ラッカ市への展開も開始(2019年10月16日)

アレッポ県では、SANA(10月16日付)やシリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊が、ロシア軍(憲兵隊)とともに、県北東部のトルコ国境に面する北・東シリア自治局支配下のアイン・アラブ(コバネ)市に展開した。

シリア軍地上部隊は車列をなして、ユーフラテス川西岸の北・東シリア自治局の拠点都市マンビジュ市を出発し、ユーフラテス川のカラ・クーザーク橋を渡河し、同川東岸に入り、アイン・アラブ市に到着した。

米軍は、アイン・アラブ市へのシリア軍の進駐を3日前から阻止しようとしていたが、最終的には展開を黙認した。

シリア軍地上部隊の展開は、ロシア仲介によるシリア政府と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍との合意を受けたもの。

https://www.sana.sy/?p=1036491

https://youtu.be/6OFafyUSOeg

 

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ハサカ県では、SANA(10月16日付)によると、シリア軍地上部隊が、タッル・タムル町近郊のアルバーン村、ライラーン村、アーミリーヤ村、タウィーラ村、アフラーシュ村、マナージール村に入り、同地における展開地域を拡大した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍からなる合同部隊がアイン・イーサー市に近い第93旅団基地に展開した。

シリア軍が同基地に展開するのは、ダーイシュ(イスラーム国)の勢力拡大を受けて撤退して以降、5年ぶり。

スプートニク・ニュース(10月16日付)によると、シリア軍地上部隊はさらに、ラッカ市にも展開を開始した。

AFP, October 16, 2019、ANHA, October 16, 2019、AP, October 16, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 16, 2019、Reuters, October 16, 2019、SANA, October 16, 2019、SOHR, October 16, 2019、Sputnik News, October 16, 2019、UPI, October 16, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍はシリア北東部で侵攻を続け11カ村を新たに制圧(2019年10月16日)

トルコ軍が反体制武装集団の国民軍とともに開始したシリア北東部への侵攻作戦「平和の泉」作戦は8日目に入り、トルコ軍はハサカ県タッル・タムル町および同地一帯、ラアス・アイン市および同市一帯、ラッカ県タッル・アブヤド市および同市一帯、アイン・イーサー市および同市一帯、アレッポ県アイン・アラブ市および同市一帯などへの爆撃・砲撃を続け、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と交戦した。

国民軍によると、トルコ軍と国民軍は、ラアス・アイン市近郊のヒルバト・ナイーマ村、アーリヤ村、アッターミーヤ村、ヒーラ村、タッル・アブヤド市西のムカッリタ村、キンディール村、タンヌーラ村、タンヌーザ村、ディームー村、アッブー村、ウスマーニーヤ村を制圧した。

シリア人権監視団によると、「平和の泉」作戦が開始されて以降の死者数は、シリア民主軍戦闘員が185人、トルコの支援を受ける国民軍の戦闘員が164人、トルコ軍兵士が9人。

また、民間人72人が死亡、30万人が戦闘地域から避難したという。

AFP, October 16, 2019、ANHA, October 16, 2019、AP, October 16, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 16, 2019、Reuters, October 16, 2019、SANA, October 16, 2019、SOHR, October 16, 2019、UPI, October 16, 2019などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がラタキア県、イドリブ県のシャーム解放機構支配地域を爆撃(2019年10月16日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構などの支配下にあるカッバーナ村一帯を爆撃した。

またシリア軍地上部隊が同地一帯に増援部隊を派遣し、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦、ヘリコプターが「樽爆弾」で爆撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍がラカーヤー・サジュナ村、タッル・ナール村、タフターヤー村一帯を爆撃した。

シリア軍地上部隊もハーン・シャイフーン市一帯を砲撃し、カフルサジュナ村一帯で反体制武装集団と交戦した。

また、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が自治を委託するシリア救国内閣とつながりがあるシューラー評議会元メンバーで、ビンニシュ市の宗教関係委員会メンバーでもあるシャイフ・アブドゥルムンイム氏がイドリブ市とサルミーン市を結ぶ街道で何者かによって殺害され、遺体で発見された。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊と反体制武装集団がフワイズ村一帯で交戦した。

AFP, October 16, 2019、ANHA, October 16, 2019、AP, October 16, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 16, 2019、Reuters, October 16, 2019、SANA, October 16, 2019、SOHR, October 16, 2019、UPI, October 16, 2019などをもとに作成。

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