ダイル・ザウル県南東部にあるイラン/イスラーム革命防衛隊の拠点複数カ所が爆撃を受ける(2019年10月24日)

ダイル・ザウル県では、バーディヤ24(10月24日付)によると、ユーフラテス川西岸のブーカマール市一帯のイラン・イスラーム革命防衛隊の拠点複数カ所が爆撃を受けた。

これに関して、ユーフラテス・ポスト(10月24日付)は、北・東シリア自治局支配下のユーフラテス川東岸を、米軍主導の有志連合の戦闘機複数機が低空で旋回、これと合わせて、有志連合と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の車列がウマル油田の基地から移動を開始したと伝えた。

移動先は不明。

AFP, October 24, 2019、ANHA, October 24, 2019、AP, October 24, 2019、al-Badiya 24, October 24, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 24, 2019、Euphrates Post, October 24, 2019、Reuters, October 24, 2019、SANA, October 24, 2019、SOHR, October 24, 2019、UPI, October 24, 2019などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍のバーリー報道官「政治的関係が正常化した後にシリア軍に加わる用意がある」(2019年10月24日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のムスタファー・バーリー報道官は「シリア民主軍は政治的関係が正常化した後にアサドの軍(シリア軍)に加わる用意がある」と述べた。

バーリー報道官は「シリア国民とそれを構成するすべての集団が互いに和解し合うことができる政治的解決への必要が存在すると信じている。その後に、シリア民主軍はすべての決定に対応する用意がある。それは、シリア軍、第5旅団などどのような名前がつけられていても構わない…、ロシアはシリア危機を解決するためにあらゆる影響力を行使せねばならない。和解のために政治解決する必要がある」と付言した。

リア・ノーヴォスチ(10月24日付)が伝えた。

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人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のマズルーム・アブディー総司令官は、記者会見を開き、22日のロシアのヴラジミール・プーチン大統領とトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領の合意に基づき、トルコが「平和の泉」作戦の終了を宣言(23日)したことに関して、「シリア民主軍とトルコの間にはいかなる合意はない」としたうえで、「トルコ政府の支援を受けた諸派は攻撃を続けている」と非難した。

アブディー総司令官はまた「米国の制裁はトルコに停戦を強いるうえで重要な役割を果たしていた…。(シリア北東部での停戦の)保障国は、シリア北東部へのトルコの攻撃を停止させるための責任をはたす」べきだと求めた。

AFP, October 24, 2019、ANHA, October 24, 2019、AP, October 24, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 24, 2019、Reuters, October 24, 2019、RIA Novosti, October 24, 2019、SANA, October 24, 2019、SOHR, October 24, 2019、UPI, October 24, 2019などをもとに作成。

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ハサカ県カーミシュリー市、アームーダー市の国境地帯をロシア軍と北・東シリア自治局内務治安部隊がパトロール(2019年10月24日)

ハサカ県では、ANHA(10月24日付)によると、ロシア軍憲兵隊の車輌2台が、北・東シリア自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)の車輌とともに、カーミシュリー市からアームーダー市にいたる国境地帯でパトロール活動を行った。

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アレッポ県では、ANHA(10月24日付)によると、シリア軍の増援部隊が、アイン・アラブ(コバネ)市に新たに到着した。

増援部隊は車輌160台、将兵1,300人からなるという。

AFP, October 24, 2019、ANHA, October 24, 2019、AP, October 24, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 24, 2019、Reuters, October 24, 2019、SANA, October 24, 2019、SOHR, October 24, 2019、UPI, October 24, 2019などをもとに作成。

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ハサカ県タッル・タムル町近郊でシリア軍がトルコ軍・国民軍と交戦、ラアス・アイン市近郊でもYPG主体のシリア民主軍とトルコ軍・国民軍が交戦(2019年10月24日)

ハサカ県では、SANA(10月24日付)によると、ロシア仲介による人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍との合意に基づき、シリア軍部隊が展開していたタッル・タムル町近郊のクーズリーヤ村、タッル・ラバン村を、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が襲撃、シリア軍がこれに応戦した。

また、トルコ軍と国民軍は、ラアス・アイン市近郊のアサディーヤ村、タッル・ズィヤーブ村、サフフ村、ジャヒーマ村を攻撃、シリア民主軍がこれに応戦した。

ザマーン・ワスル(10月24日付)によると、国民軍はシリア民主軍との戦闘の末、マナージール村などを制圧した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にある県北部のアズィーズィーヤ村でムウタスィム旅団の司令官の車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、司令官を含む複数人が負傷した。

一方、マルアナーズ村に展開する人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍は、トルコ占領下のアアザーズ市を砲撃した。

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ラッカ県では、SANA(10月24日付)、ドゥラル・シャーミーヤ(10月24日付)によると、トルコの占領下に入ったタッル・アブヤド市の旧文化センター近くで車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民4人が負傷した。

AFP, October 24, 2019、ANHA, October 24, 2019、AP, October 24, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 24, 2019、Reuters, October 24, 2019、SANA, October 24, 2019、SOHR, October 24, 2019、UPI, October 24, 2019などをもとに作成。

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ロシア・シリア軍はシャーム解放機構などの支配下にあるラタキア県クバイナ丘一帯を爆撃、イドリブ県へのシリア軍の砲撃で7人死亡(2019年10月24日)

ラタキア県では、ドゥラル・シャーミーヤ(10月24日付)によると、ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構などの支配下にあるクバイナ丘一帯を爆撃した。

シリア軍ヘリコプターも同地を「樽爆弾」で爆撃、地上部隊も同地を砲撃した。

これに対して、シャーム解放機構は、カッバーナ村一帯でシリア軍と「イランの民兵」を攻撃、戦車1輌と軍用のブルドーザー1輌を破壊した。

シャーム解放機構によると、この攻撃でヒズブッラーなど「イランの民兵」戦闘員60人以上を殺害したのだという。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がジスル・シュグール市近郊のジャーヌーディーヤ町のオリーブ市場を砲撃し、住民7人が死亡、7人が負傷した。

シリア軍はまたマアッラト・ハルマ村、シャイフ・ムスタファー村、カフルサジュナ村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を11件(イドリブ県5件、ラタキア県3件、アレッポ県2件、ハマー県1件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を25件(イドリブ県9件、ラタキア県4件、アレッポ県2件、ハマー県8件)確認した。

AFP, October 24, 2019、ANHA, October 24, 2019、AP, October 24, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 24, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 24, 2019、Reuters, October 24, 2019、SANA, October 24, 2019、SOHR, October 24, 2019、UPI, October 24, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから475人、ヨルダンから554人の難民が帰国、避難民0人が帰宅(2019年10月24日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(10月24日付)を公開し、10月23日に難民1,029人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは475人(うち女性143人、子供242人)、ヨルダンから帰国したのは554人(うち女性166人、子供283人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は446,015人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者142,496人(うち女性43,132人、子ども72,972人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者303,519人(うち女性91,095人、子ども154,784人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,655,584人(うち女性1,996,675人、子供3,394,348人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 675,295人(うち女性202,885人、子供344,678人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 24, 2019をもとに作成。

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シリアのクルド民族主義運動の重鎮アブドゥルハミード・ダルウィーシュ氏(89歳)が死去(2019年10月24日)

シリアのクルド民族主義運動の重鎮でシリア・クルド進歩民主党書記長を務めてきたアブドゥルハミード・ダルウィーシュ氏が死去した。

シリア・クルド進歩民主党中央委員会の発表によると、生地であるハサカ県ダルバースィーヤ市近郊のルマーニー村で25日に葬儀が行われる。

ダルウィーシュ氏は1930年生まれで、シリアでのクルド民族主義運動の黎明期から活動を主導してきた。

国内で反体制活動を続け、シリア内戦前から政府とクルド民族主義勢力の交渉で主導的役割を果たしてきた。

AFP, October 24, 2019、ANHA, October 24, 2019、AP, October 24, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 24, 2019、Reuters, October 24, 2019、SANA, October 24, 2019、SOHR, October 24, 2019、UPI, October 24, 2019などをもとに作成。

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