ダーイシュがヒムス県東部砂漠地帯でシリア軍部隊を要撃し、兵士17人を殺害(2019年10月8日)

ヒムス県では、ダーイシュ(イスラーム国)に近いアアマーク通信(10月9日付)によると、ダーイシュがスフナ市近郊の砂漠地帯でシリア軍部隊を要撃し、兵士17人を殺害した。

AFP, October 9, 2019、ANHA, October 9, 2019、AP, October 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 9, 2019、Reuters, October 9, 2019、SANA, October 9, 2019、SOHR, October 9, 2019、UPI, October 9, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍のシリア北東部への侵攻作戦の名は「平和の泉」、マンビジュ市も標的になる模様(2019年10月8日)

トルコの支援を受けるシリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団に近いムハッラル・ネット(10月8日付)は、反体制派の軍事消息筋の情報をもとに、トルコと国民軍によるシリア北東部への侵攻作戦の詳細を明らかにした。

準備されている侵攻作戦は「平和の泉」と命名され、作戦に参加する部隊はまずはトルコ領内に移送され、複数の戦線に配置される。

作戦は同時に複数の戦線で開始され、第1段階は、全長50キロ、幅30キロからなる国境地域を、ハサカ県ラアス・アイン市一帯とラッカ県タッル・アブヤド市一帯という二つの地域に分けて、両地から人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍を浄化することをめざすという。

また、これと合わせて、アレッポ県マンビジュ市一帯地域でも戦端を開き、同市を解放する計画だという。

上記の第1段階が完了したのち、第2段階として、トルコが想定している「安全地帯」(総面積14,000平方キロ)の解放がめざされるという。

作戦に参加する国民軍の将兵は、「ユーフラテスの盾」地域、「オリーブの枝」地域から動員されるという。

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トルコ国防省は声明を出し、シリア北東部への軍事作戦開始に向けたすべての準備を完了、「国境地帯にテロの回廊が作られることに決して寛容にはならない」との意思を表明した。

ドゥラル・シャーミーヤ(10月8日付)などによると、トルコ軍部隊がシリアとの国境地帯に派遣された。

AFP, October 8, 2019、ANHA, October 8, 2019、AP, October 8, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 8, 2019、Reuters, October 8, 2019、SANA, October 8, 2019、Shabaka al-Muharrar al-I’lamiya, October 8, 2019、SOHR, October 8, 2019、UPI, October 8, 2019などをもとに作成。

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ミクダード外務在外居住者副大臣「トルコがシリア北東部に侵攻した場合、シリア軍は同地の防衛にあたる」(2019年10月8日)

ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣は、米軍が撤退したシリア北東部にトルコ軍が侵攻を準備していることに関して、「トルコがシリア北東部に侵攻した場合、シリア軍は同地防衛にあたることになる」としたうえで、北・東シリア自治局に対して「祖国のゆりかごのなか」に復帰するよう呼びかけた。

ミクダード副大臣は「トルコが領内にいかなる攻撃を行おうと、我々はシリアの領土のすべてを防衛する。いかなる土地であれ、我々はその占領を許さない…。シリア政府はこれまでにも(人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に対して)祖国、そしてシリア国民に対する陰謀が行われていると警告してきた…。北・東シリア自治局は…すべてを失ったのだ。自分自身を失わないようにしなければならない、と言いたい」と述べた。
スマート・ニュース(10月8日付)が伝えた。

AFP, October 8, 2019、ANHA, October 8, 2019、AP, October 8, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 8, 2019、Reuters, October 8, 2019、SANA, October 8, 2019、SOHR, October 8, 2019、UPI, October 8, 2019などをもとに作成。

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トルコの支援を受ける国民軍は声明を出し、シリア北東部住民に危害を加えないと表明、YPG主体のシリア民主軍に「武器を棄て、家に引き籠もる」よう呼びかける(2019年10月8日)

トルコの支援を受ける国民軍の参謀委員会の議長を務めるサリーム・イドリース暫定内閣国防大臣は、北・東シリア自治局支配下の住民に向けて声明を出した。

声明のなかで、イドリース国防大臣は「シリア民主軍の民兵から(シリア北東部の)地域住民を解放するため、住民と会うことできる時間が近づいている」としたうえで、「アラブ人、アッシリア教徒、トルコマン人、シリア正教徒といったこの地域のさまざまな民族、彼らの財産、モスク、協会は安全だ。国民軍はこの地域の住民に危害を加えない」と表明した。

そのうえで、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に対して「武器を棄て、家に引き籠もり、「オリーブの枝」作戦に際してアフリーン市で起きたことを繰り返さないよう」求めた。

AFP, October 8, 2019、ANHA, October 8, 2019、AP, October 8, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 8, 2019、Reuters, October 8, 2019、SANA, October 8, 2019、SOHR, October 8, 2019、UPI, October 8, 2019などをもとに作成。

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北・東シリア自治局のジャズィーラ地方顧問「アサド政権、あるいはロシアと協議し、トルコの攻撃に対抗する」(2019年10月8日)

北・東シリア自治局のジャズィーラ地方顧問を務めるバドラーン・ジヤー・クルド氏は、米軍が撤退したシリア北東部にトルコ軍が侵攻を準備していることに関して、「米国が国境地帯から部隊を撤退させたら、シリア民主軍はすべての選択しを健闘せざるを得ない」としたうえで、「おそらく、アサド政権、あるいはロシアとの協議が行われ、空白状態を解消し、トルコの攻撃に対抗することになる。空白状態が生じたら会合や連絡が行われるだろう」と述べた。

ロイター通信(10月8日付)が伝えた。

AFP, October 8, 2019、ANHA, October 8, 2019、AP, October 8, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 8, 2019、Reuters, October 8, 2019、SANA, October 8, 2019、SOHR, October 8, 2019、UPI, October 8, 2019などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍司令官「トルコ軍の攻撃に対抗するため、シリアの政権と協力することも選択肢の一つだ」(2019年10月8日)

米NBCニュース(10月8日付)は、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるハサカ県ハサカ市で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のマズルーム・アブディー(マズルーム・コバネ)総司令官に対するインタビューを行った。

アブディー総司令官は、シリア北東部から米軍が撤退したのを受けて、トルコ軍が同地への侵攻の準備を進めていることに関して、インタビューのなかで、「ダーイシュ(イスラーム国)の捕虜数千人を監視する任務についているシリア民主軍の戦闘員は、予想されるトルコ軍の攻撃の前に国境地帯に駆けつける」と述べた。

アブディー総司令官はまた「シリアで処罰されているダーイシュの捕虜監視は、米国がトルコに攻撃の道を譲り、国境一帯で我が部隊を標的にしようとしている今、「第2の優先事項」となった」と強調、「これはきわめて重大な問題だ。なぜなら、誰もこのことで我々を支援してくれないからだ」と危機感を示した。

そのうえで「トルコ軍の攻撃に対抗するため、シリアの政権と協力することも選択肢の一つだ」と付言した。


なお、北・東シリア自治局支配地域には、ハサカ県のフール・キャンプなどの複数施設にダーイシュのメンバーとその家族12,000人が収容されている。

うち10,000人がシリア陣とイラク人、2,000人が外国人だという。

AFP, October 8, 2019、ANHA, October 8, 2019、AP, October 8, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 8, 2019、MSNBC, October 8, 2019、Reuters, October 8, 2019、SANA, October 8, 2019、SOHR, October 8, 2019、UPI, October 8, 2019などをもとに作成。

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国民軍幹部のスィージャリー氏「我々はこの地域にいるダーイシュの捕虜の身柄を米国から引きとるための万全の準備ができている」(2019年10月8日)

国民軍司令官の1人でムウタスィム旅団政治局長を務めるムスタファー・スィージャリー氏は、トルコの侵攻を前にして北・東シリア自治局が拘束中のダーイシュ(イスラーム国)のメンバーと家族を収容し続けられないと繰り返し発表していることに関して、「ダーイシュの捕虜を釈放するとして世界を脅迫することを止めるべき」と批判した。

スィージャリィー氏はそのうえで、「我々はこの地域にいるダーイシュの捕虜の身柄を米国から引きとるための万全の準備ができていると宣言する」と表明した。

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北・東シリア自治局はトルコがシリア北東部に侵攻したらダーイシュ・メンバーとその家族を収容しきれないと警告(2019年10月8日)

北・東シリア自治局は報道向け声明を出し、シリア北東部の国境地帯から米軍が撤退したことに関して、同軍主導の有志連合の行動を「非礼」だと非難、トルコ軍が侵攻した場合、ダーイシュ(イスラーム国)メンバーやその家族を収容している収容センター(フール・キャンプ)から部隊を撤退せざるを得ず、同センターを維持することできないと警告を発した。

AFP, October 8, 2019、ANHA, October 8, 2019、AP, October 8, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 8, 2019、Reuters, October 8, 2019、SANA, October 8, 2019、SOHR, October 8, 2019、UPI, October 8, 2019などをもとに作成。

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イランのザリーフ外務大臣はトルコのチャヴシュオール外務大臣と電話会談を行い、トルコによるシリア北東部への侵攻に反対(2019年10月8日)

イランのモハンマド・ジャヴァード・ザリーフ外務大臣は、トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣と電話会談を行い、米軍が撤退したシリア北東部にトルコ軍が侵攻を準備していることに関して意見を交わした。

IRNA通信(10月8日付)によると、チャヴシュオール外務大臣は電話会談で、シリアの領土統一を尊重するとしたうえで、北東部への侵攻が一時的な措置だと説明した。

これに対して、ザリーフ外務大臣は、シリアの領土統一、主権を尊重する必要があると強調、トルコのいかなる攻撃をも拒否するとの姿勢を示した。

AFP, October 8, 2019、ANHA, October 8, 2019、AP, October 8, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 8, 2019、IRNA, October 8, 2019、Reuters, October 8, 2019、SANA, October 8, 2019、SOHR, October 8, 2019、UPI, October 8, 2019などをもとに作成。

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エジプトのスィースィー大統領はトルコによるシリア北東部への侵攻に反対(2019年10月8日)

エジプトのアブドゥルファッターフ・スィースィー大統領は、キプロス・ギリシャとの三カ国首脳会談での記者会見で、米軍が撤退したシリア北東部にトルコ軍が侵攻を準備していることに関して、シリアの国土の一部が割譲されることを拒否すると述べた。

また、三カ国首脳は共同声明を出し、トルコの侵攻に不快懸念を表明、シリアの領土統一や地域の平和を維持する必要があると訴えた。

SANA(10月8日付)などが伝えた。

AFP, October 8, 2019、ANHA, October 8, 2019、AP, October 8, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 8, 2019、Reuters, October 8, 2019、SANA, October 8, 2019、SOHR, October 8, 2019、UPI, October 8, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団はアレッポ県北部、ハサカ県北部を砲撃(2019年10月8日)

アレッポ県では、ANHA(10月8日付)によると、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマーリキーヤ村、シャワーリガ村、アイン・ダクナ村、ハルバル村、ザイワーン村を砲撃した。

また、シリア人権監視団によると、マーリア市のトルコ軍基地から迫撃砲が発射され、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるマリーミーン村、マンナグ航空基地一帯に着弾した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ラアス・アイン市に面する国境地帯に展開しているトルコ軍地上部隊が同市一帯を重火器で攻撃した。

一方、ハーブール(10月8日付)は、県西部にあるシリア民主軍の基地で戦闘員約80人が離反したと伝えた。

離反は、トルコ軍の侵攻が予想されているハサカ県ラアス・アイン市方面への移動を命じられたことを受けたものだという。

AFP, October 8, 2019、ANHA, October 8, 2019、AP, October 8, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 8, 2019、al-Khabur, October 8, 2019、Reuters, October 8, 2019、SANA, October 8, 2019、SOHR, October 8, 2019、UPI, October 8, 2019などをもとに作成。

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制憲委員会(憲法委員会)の反体制派メンバーの1人ムハンマド・アリー・サーイグが逮捕される(2019年10月8日)

民主的変革諸勢力国民調整委員会は声明を出し、総合情報部の第279課(外務課)が、制憲委員会(憲法委員会)の反体制派メンバーの1人で弁護士のムハンマド・アリー・サーイグ氏をダマスカス郊外県のジュダイダト・ヤーブース国境通行所で拘束したと発表した。

委員会は、サーイグ氏の逮捕が、信頼醸成を定めた制憲委員会の実施規約の第6条への違反だと非難するとともに、同氏の即時釈放を求めた。

AFP, October 8, 2019、ANHA, October 8, 2019、AP, October 8, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 8, 2019、Reuters, October 8, 2019、SANA, October 8, 2019、SOHR, October 8, 2019、UPI, October 8, 2019などをもとに作成。

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イブラーヒーム教育大臣はトルコ占領下のアレッポ県北部での大学分校開設に反対(2019年10月8日)

バッサーム・イブラーヒーム教育大臣は、トルコ占領下にあるアレッポ県北部のいわゆる「オリーブの枝」地域や「ユーフラテスの盾」地域で、ガズィアンテップ大学の分校が多数開設されていることに関して、「シリア領内に開設された分校に関するとるこのトルコの決定をも承認しない」と非難した。

『ワタン』(10月8日付)が伝えた。

AFP, October 8, 2019、ANHA, October 8, 2019、AP, October 8, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 8, 2019、Reuters, October 8, 2019、SANA, October 8, 2019、SOHR, October 8, 2019、UPI, October 8, 2019、al-Watan, October 8, 2019などをもとに作成。

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シリア軍はイドリブ県、ハマー県、ラタキア県で反体制派と交戦(2019年10月8日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がハーッス村、カフルウワイド、マアッルズィーター、タッフ村、マアッラト・ハルマ村、バーブーリーン村、タフターヤー村一帯、ハザーリーン村、放棄された大隊基地一帯、タウィール・ハリーブ村、ムシャイリファ村を砲撃した。

一方、SANA(10月8日付)によると、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が、アブー・ズフール町に設置されている「人道回廊」への住民の接近阻止を続け、同回廊からシリア政府支配地域に脱出しようとする動きを妨害した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がズィヤーラ町一帯、タッル・ワースィト村、マンスーラ村、ザイズーン村、カストゥーン村を砲撃した。

これに対して、反体制武装集団は、フワイズ村、ジャイイド村、ラスィーフ村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがカッバーナ村一帯を「樽爆弾」で爆撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を24件(イドリブ県7件、ラタキア県9件、アレッポ県4件、ハマー県4件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を17件(イドリブ県10件、ラタキア県5件、アレッポ県1件、ハマー県4件)確認した。

AFP, October 8, 2019、ANHA, October 8, 2019、AP, October 8, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 8, 2019、Reuters, October 8, 2019、SANA, October 8, 2019、SOHR, October 8, 2019、UPI, October 8, 2019などをもとに作成。

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