ダイル・ザウル県東部の「イランの民兵」の拠点が所属不明の戦闘機の爆撃を受ける(2019年10月10日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、所属不明の戦闘機複数機がイラク国境に近いブーカマール市一帯にある「イランの民兵」の拠点複数カ所に対して爆撃を行った。

被害の詳細は不明。

AFP, October 10, 2019、ANHA, October 10, 2019、AP, October 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 10, 2019、Reuters, October 10, 2019、SANA, October 10, 2019、SOHR, October 10, 2019、UPI, October 10, 2019などをもとに作成。

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トランプ米大統領は「クルド人は好きだが、彼らは第二次大戦で米国を助けてはくれなかった」(2019年10月10日)

ドナルド・トランプ米大統領はワシントンDCでの記者会見で、「クルド人は好きだが、彼らは第二次大戦で米国を助けてはくれなかった」と述べた。

また、シリア北東部からの米軍部隊撤退への批判が相次いでいることに関しては、「我々はクルド人武装勢力を支援するために膨大な資金を費やしてきた」と述べた。

AFP, October 10, 2019、ANHA, October 10, 2019、AP, October 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 10, 2019、Reuters, October 10, 2019、SANA, October 10, 2019、SOHR, October 10, 2019、UPI, October 10, 2019などをもとに作成。

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イスラエルのネタニヤフ首相はトルコのシリア北東部への侵攻を非難、クルド人に人道支援を行うと表明(2019年10月10日)

イスラエルのベンジャミン・ネタニヤフ首相はツイッターのアラビア語公式アカウント(https://twitter.com/israelipm_ar)で、トルコのシリア北東部への侵攻(「平和の泉」作戦)に関して、厳しく非難した。

ネタニヤフ首相は「イスラエルはシリア国内のクルド諸県への侵攻を厳しく非難し、トルコとその手先がクルド人に対して民族浄化を行うことに警鐘を鳴らす…。イスラエルはあらゆる努力を行い、勇敢なるクルド人民に人道支援を行う」と綴った。

AFP, October 10, 2019、ANHA, October 10, 2019、AP, October 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 10, 2019、Reuters, October 10, 2019、SANA, October 10, 2019、SOHR, October 10, 2019、UPI, October 10, 2019などをもとに作成。

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シリア・ムスリム同胞団は声明を出し、トルコによるシリア北東部への侵攻(「平和の泉」作戦)への支持を表明(2019年10月10日)

トルコで活動するシリア・ムスリム同胞団は声明を出し、トルコによるシリア北東部への侵攻(「平和の泉」作戦)への支持を表明した。

シリア・ムスリム同胞団は「我々はこの作戦を支持、支援する。我々はまた、シリアの領土の一体性、シリア社会の統合を支持すると明言する」としたうえで「我らがクルド同胞はシリア国民を構成する基本要素であり、ラッカ住民を強制移住させ、アフリーンの自由シリア軍兵士を死に至らしめてきた分離主義テロ民兵の罪を彼らに帰せることを認める訳にはいかない…。分離主義テロ民兵が「平和の泉」作戦の標的なのであって、クルド人同胞は一つの祖国の傘の下でくらす皆のパートナーだ。テロや分離主義と手を切ることが皆の利益になる」と強調した。

AFP, October 10, 2019、ANHA, October 10, 2019、AP, October 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 10, 2019、Reuters, October 10, 2019、SANA, October 10, 2019、SOHR, October 10, 2019、UPI, October 10, 2019などをもとに作成。

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ロシアのラヴロフ外務大臣「シリア政府とシリア民主軍の対話を実現しなければならない」(2019年10月10日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、トルコによるシリア北東部への侵攻(「平和の泉」作戦)に関して、トルコの安全保障上の懸念を理解しているとする一方、シリア政府と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の対話を実現しなければならないと改めて強調した。

ドゥラル・シャーミーヤ(10月10日付)が伝えた。

AFP, October 10, 2019、ANHA, October 10, 2019、AP, October 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 10, 2019、Reuters, October 10, 2019、SANA, October 10, 2019、SOHR, October 10, 2019、UPI, October 10, 2019などをもとに作成。

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制憲委員会(憲法委員会)のカイロ・プラットフォームとモスクワ・プラットフォームは、トルコによるシリア北東部への侵攻を拒否、リヤド・プラットフォームは沈黙(2019年10月10日)

制憲委員会(憲法委員会)にメンバーを輩出している反体制派の連合体である最高交渉委員会のカイロ・プラットフォームとモスクワ・プラットフォームは、トルコによるシリア北東部への侵攻(「平和の泉」作戦)を拒否する姿勢を示した。

カイロ・プラットフォームは「作戦は、民間人を中心にさらなる犠牲者と、さらなる避難・移住をもたらす」と警鐘をならし、即時停戦を呼びかけた。

モスクワ・プラットフォームも「作戦は、あからさまな敵対行為」だと非難し、攻撃の停止と国際法、アスタナ会議での決定を遵守するよう求めた。

そのうえで、「クルド問題は、国連安保理決議第2254号が定めるシリア人どうしの対話と政治プロセスのなかで解決し得るもので、それがシリアの領土の一体性と主権を維持する唯一の道だ」と強調した。

なお、両プラットフォームとは対象的に、リヤド・プラットフォームは、「平和の泉」作戦への姿勢を明示していない。

ドゥラル・シャーミーヤ(10月10日付)が伝えた。

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ポンペオ米国務長官「トルコのシリア北東部への侵攻に青信号は出していない」(2019年10月10日)

マイク・ポンペオ米国務長官は、BBC(10月9日付)のインタビューに応じ、そのなかで、米国はトルコのシリア北東部への侵攻(「平和の泉」作戦)に「青信号を出していない」と述べた。

ポンペオ国務長官は、米国がトルコによる侵攻を承認したのかとの問いに対して「青信号は題していない」としつつ、「トルコには正当な安全保障上の懸念があり…、ドナルド・トランプ米大統領は米軍兵士を危険に晒さないための決定を下した」と述べた。

また、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍へのトルコ軍の攻勢によって、ダーイシュ(イスラーム国)が勢力を回復する可能性については、これを拒否した。

AFP, October 10, 2019、ANHA, October 10, 2019、AP, October 10, 2019、BBC, October 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 10, 2019、Reuters, October 10, 2019、SANA, October 10, 2019、SOHR, October 10, 2019、UPI, October 10, 2019などをもとに作成。

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ミクダード外務在外居住者副大臣「分離主義的な論理を持ち、外国勢力の存在に賭けようとする者とは対話しない」(2019年10月10日)

ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣は、北・東シリア自治局(ないしはシリア民主軍、シリア民主評議会、人民防衛隊(YPG)、民主統一党(PYD))との対話に関して、「分離主義的な論理」に依拠する者と対話は行わないと述べた。

ミクダード副大臣は記者団に対して「シリア政府はすべてのシリア人と対話するが、一部の勢力はこれを拒否し、トルコに攻撃の余地を与えた…。シリア国家の懐はすべての市民に対して開かれている。だが、我々は分離主義的な論理を持ち、外国勢力の存在に賭けようとする者、そして我々がテロリストとみなす者とは対話はしない」と述べた。

また、「もしシリア・アラブ軍がこの地域にいたら、トルコ軍は同地を攻撃することなどなかっただろう」と強調した。

レバノンのマヤーディーン・チャンネル(10月10日付)などが伝えた。

AFP, October 10, 2019、ANHA, October 10, 2019、AP, October 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 10, 2019、Qanat al-Mayadin, October 10, 2019、Reuters, October 10, 2019、SANA, October 10, 2019、SOHR, October 10, 2019、UPI, October 10, 2019などをもとに作成。

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「イランの民兵」がシリア軍とともにダイル・ザウル市に面するユーフラテス川東岸に部隊を展開させる(2019年10月10日)

ダイル・ザウル県では、ジュルフ・ニュース(10月10日付)によると、イラク人民防衛隊(ヒズブッラー大隊)とイマーム・ムハンマド・バーキル旅団といったいわゆる「イランの民兵」がシリア軍第4師団、革命防衛隊とともに、ダイル・ザウル市に面するユーフラテス川東岸のタービヤト・ジャズィーラ村、フシャーム町に部隊を展開した。

同地は、北・東シリア自治局の支配下にあるCONOCOガス工場に隣接している。

AFP, October 10, 2019、ANHA, October 10, 2019、AP, October 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 10, 2019、Jurf News, October 10, 2019、Reuters, October 10, 2019、SANA, October 10, 2019、SOHR, October 10, 2019、UPI, October 10, 2019などをもとに作成。

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トルコのチャヴシュオール外務大臣「サウジアラビアはイエメンで多くの人々を殺してきたのに、どんな顔でトルコの作戦に反対できるのか」(2019年10月10日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、サウジアラビアがシリア北東部への侵攻(「平和の泉」作戦)を非難したことに反論した。

チャヴシュオール外務大臣は「お前たち(サウジアラビア)はイエメンで多くの人々を殺し、人々を飢えさせてきた。今度は、いったいどんな顔で「平和の泉」に反対するというのか」と述べた。

アナトリア通信(10月10日付)が伝えた。

AFP, October 10, 2019、Anadolu Ajansı, October 10, 2019、ANHA, October 10, 2019、AP, October 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 10, 2019、Reuters, October 10, 2019、SANA, October 10, 2019、SOHR, October 10, 2019、UPI, October 10, 2019などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領「EUがトルコの作戦に反対すれば、難民を送り込んでやる!」(2019年10月10日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、シリア北東部への侵攻(「平和の泉」作戦)を欧州諸国が非難すれば、シリア難民を送り込むと述べ、欧州諸国を牽制した。

エルドアン大統領は、首都アンカラでの与党公正発展党(AKP)の議員との会合での演説で、「平和の泉」作戦はシリアの領土の一体性と政治統合を維持するのに資する」としたうえで、「EUが我々の作戦を植民地主義だと評し続けるのなら、我々は難民を送り込む…。あなた方が「平和の泉」作戦を占領だと言うのなら、我々がすることは非常に簡単だ。我々は我が国の国境を開放し、あなた方のもとに360万人の難民を送り込むだけだ」と述べた。

そのうえで「我々は、テロと戦うために開始した「平和の泉」作戦を批判することを決して認めない…。我々はクルド人同胞とではなく、テロ組織と戦っている。トルコはシリア領内で活動するおそらく唯一の正当な部隊だ」と強調した。

アナトリア通信(10月10日付)が伝えた。

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シリアの外務在外居住者省公式筋は、エルドアン大統領の発言に関して、「現実から乖離した者の発言以外の何ものでもない」と批判した。

SANA(10月10日付)が伝えた。

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米軍部隊がイラク国境に面するハサカ県スィーマルカー国境通行所一帯から撤退(2019年10月10日)

SANA(10月10日付)は、イラク国境に面するハサカ県東部のスィーマルカー国境通行所一帯から米軍部隊100人が2回に分けて、イラク方面に撤退したと伝えた。

AFP, October 10, 2019、ANHA, October 10, 2019、AP, October 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 10, 2019、Reuters, October 10, 2019、SANA, October 10, 2019、SOHR, October 10, 2019、UPI, October 10, 2019などをもとに作成。

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国連安保理で英仏独、ベルギー、ポーランドがトルコによるシリア北東部への侵攻(「平和の泉」作戦)を批判、攻撃停止を求める(2019年10月10日)

国連安保理で、トルコによるシリア北東部への侵攻(「平和の泉」作戦)への対応を協議するための非公開会合が開かれた。

会合では、理事会内の欧州5カ国、すなわちフランス、ドイツ、ベルギー、英国、ポーランドが声明を通じて、侵攻に懸念を表明するとともに、トルコに対してシリアへの攻撃を停止するよう求めた。

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また、中国外交部の華春瑩報道官、エジプトのサーミフ・シュクリー外務大臣、イラク外務省、イラクのバルハム・サーリフ大統領、キプロス外務省、欧州委員会、フィンランドのアンティ・リンネ首相、イタリア外務省、ベルギーのディディエ・レンデルス外務大臣、チェコのトマーシュ・ペトシーチェク外務大臣、アルメニアのニコラ・パシニヤン首相、ベラルーシ外務省、フェデリーカ・モゲリーニEU外務・安全保障政策上級代表もトルコによるシリア北東部への侵攻を相次いで批判した。

AFP, October 10, 2019、ANHA, October 10, 2019、AP, October 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 10, 2019、Reuters, October 10, 2019、SANA, October 10, 2019、SOHR, October 10, 2019、UPI, October 10, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍はラッカ県、ハサカ県の16の村と農場を制圧、住民7万人が戦闘地域から避難(2019年10月10日)

トルコ軍が反体制武装集団の国民軍とともに開始したシリア北東部への侵攻作戦「平和の泉」作戦は2日目に入り、トルコ軍はラッカ県タッル・アブヤド市および同市一帯、ハサカ県ラアス・アイン市および同市一帯、カーミシュリー市および同市一帯などへの爆撃、砲撃を続けた。

トルコ軍の攻撃を受けた主な市町村は、ラッカ県タッル・アブヤド市、アイン・イーサー市、ラアス・アイン市、ナダース村、アルーク村、ハミード村、タッル・アルカム村、ルマイラーン油田サイーダ配給所、マーリキーヤ市、ズハイリーヤ村、ダルバースィーヤ市、タッル・ティシュリーン村、シャトル村、カルマーニーヤ村、ドゥワイラ村、ビール・ヌーフ村、アサディーヤ村、サフフ村、タッル・ズィヤーブ村、アームーダー市、カーミシュリー市カッドゥール・ビーク地区、同西地区。

トルコ国防省によると、トルコ軍は作戦が開始された9日晩以降、ユーフラテス川東岸地域で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に対して181回の砲撃を実施し、シリア民主軍の戦闘員170人以上を無力化した。

またトルコ軍地上部隊が国民軍とともに同地に侵攻し、ドゥラル・シャーミーヤ(10月10日付)、スマート・ニュース(10月10日付)、シリア人権監視団などによると、ラッカ県タッル・アブヤド市の東に位置するタバーティーン村、タバーティーン村、ムシャイリファ村、ダーダート村、ヤービサ村、タッル・ファンダル村、マスィーヒー農場、ビール・アーシク村、ハミーダ村、アクサース村、マシュラファト・ハーウィー村、バルザーン村、ハーッジ・アリー農場、バニー・マシュフール農場、ハサカ県ラアス・アイン市に近い西カシュトゥー村、下カシュトゥー村を制圧した。



しかし、シリア人権監視団やSANA(10月10日付)などによると、一連の攻撃で、民間人少なくとも8人が死亡、多数が負傷した。

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これに対して、北・東シリア支配地域の防衛にあたる人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍も応戦し、シリア人権監視団によると、トルコ軍地上部隊と交戦の末、ヤービサ村、ラアス・アイン市近郊の拠点複数カ所を奪還した。

この戦闘でトルコ軍兵士1人が死亡したという。

アナトリア通信(10月10日付)によると、シリア民主軍はまた、シャンルウルファ県アクチャカレ郡、ジェイランピナル郡各所に越境砲撃を行い、民間人6人が死亡、多数が負傷した。

死亡した6人には9歳のシリア人児童、トルコ人女児も含まれているという。

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一方、シリア人権監視団は、トルコ軍が侵攻して以降30時間で、国境地帯から避難した住民の数が7万人を超えていると発表した。

これにより、ハサカ県のダルバースィーヤ市、ラアス・アイン市はほぼ無人状態となったという。

スマート・ニュース(10月10日付)によると、避難民はラッカ市、タブカ市、ハサカ市などに避難したという。

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他方、SANA(10月10日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がタッル・タムル町および同地一帯の村々でシリア民主軍に従軍させるために若者を拘束、連行した。

これに対して、ハサカ市のグワイラーン刑務所前では、シリア民主軍によって拘束された若者らの釈放を求めるデモが行われた。

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アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(10月10日付)によると、トルコ占領下のバーブ市でオートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民多数が負傷した。

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(注記)10月9日にトルコ軍がシリア北東部で開始した侵攻作戦の名称に関して、アラビア語名の「نبع السلام」に従い、「平和の芽生え」と和訳していましたが、今後はトルコ語の「Barış Pınarı」の意味に合わせ、「平和の泉」と訳します。なお、10月9日付の記事における標記も「平和の芽生え」から「平和の泉」に変更しました。

AFP, October 10, 2019、Anadolu Ajansı, October 10, 2019、ANHA, October 10, 2019、AP, October 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 10, 2019、Reuters, October 10, 2019、SANA, October 10, 2019、SMART News, October 10, 2019、SOHR, October 10, 2019、UPI, October 10, 2019などをもとに作成。

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シャーム解放機構、国民解放戦線(国民軍に統合)、イッザ軍などからなる「必勝」作戦司令室はハマー県北部での攻撃でシリア軍兵士4人を殺害(2019年10月10日)

ハマー県では、シャーム解放機構に近いイバー・ネット(10月10日付)によると、シャーム解放機構、国民解放戦線(国民軍に統合)、イッザ軍などからなる「必勝」作戦司令室はタッル・フワーシュ村を砲撃し、シリア軍兵士6人を殺害した。

シリア人権監視団によると、死亡したシリア軍将兵の数は4人。

反体制武装集団はまた、シリア政府支配下のアズィーズィーヤ村、ラスィーフ村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構などの反体制派の支配下にあるハーン・トゥーマーン村一帯をシリア軍地上部隊が砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構などの反体制派の支配下にあるマアッラト・ハルマ村、タフターヤー村、ダイル・シャルキー村、ナキール村、放棄された大隊基地、カフルサジュナ村、ラカーヤー村、タッル・マンス村、タッフ村、タウィール・ハリーブ村をシリア軍地上部隊が砲撃し、サウジアラビア人を含む戦闘員2人が死亡した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構などの反体制派の支配下にあるカッバーナ村一帯をシリア軍ヘリコプターが「樽爆弾」で爆撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を21件(イドリブ県5件、ラタキア県7件、アレッポ県6件、ハマー県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を21件(イドリブ県5件、ラタキア県7件、アレッポ県6件、ハマー県3件)確認した。

AFP, October 10, 2019、ANHA, October 10, 2019、AP, October 10, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 10, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 10, 2019、Reuters, October 10, 2019、SANA, October 10, 2019、Shabaka Iba’ al-Ikhbariya, October 10, 2019、SOHR, October 10, 2019、UPI, October 10, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから322人、ヨルダンから909人の難民が帰国、避難民21人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年10月10日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(10月10日付)を公開し、10月9日に難民1,231人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは322人(うち女性97人、子供164人)、ヨルダンから帰国したのは909人(うち女性273人、子供464人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は431,321人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者136,295人(うち女性41,270人、子ども69,810人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者295,026人(うち女性88,548人、子ども150,451人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,655,584人(うち女性1,996,675人、子供3,394,348人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 660,601人(うち女性198,476人、子供337,183人)となった。

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一方、国内避難民21人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは21人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した21人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は36,226人(うち女性11,217人、子供16,489人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,304,822人(うち女性393,776人、子供660,255人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 10, 2019をもとに作成。

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