エスパー米国防長官「シリア北東部からイラク西部に撤退する米軍部隊は約1,000人」(2019年10月19日)

マーク・エスパー米国防長官は記者団に対して、シリア北東部からイラク西部に撤退する米軍部隊の数が約1,000人に達すると述べた。

撤退する米軍部隊は引き続きダーイシュ(イスラーム国)に対する「テロとの戦い」の任務に就くという。

AFP, October 20, 2019、ANHA, October 20, 2019、AP, October 20, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 20, 2019、Reuters, October 20, 2019、SANA, October 20, 2019、SOHR, October 20, 2019、UPI, October 20, 2019などをもとに作成。

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トルコ国防省はシリア北東部での化学兵器使用を否定(2019年10月19日)

トルコ国防省はツイッターの公式アカウント(https://twitter.com/tcsavunma/)を通じて声明を出し、シリア北東部でトルコ軍が化学兵器を使用したとの一部メディアの報道に関して、これを否定した。

AFP, October 19, 2019、ANHA, October 19, 2019、AP, October 19, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 19, 2019、Reuters, October 19, 2019、SANA, October 19, 2019、SOHR, October 19, 2019、UPI, October 19, 2019などをもとに作成。

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シリア政府はダイル・ザウル県住民に対して米軍の撤退を求める抗議デモに参加するよう呼びかける(2019年10月19日)

ドゥラル・シャーミーヤ(10月19日付)は、シリア政府がダイル・ザウル県住民に対して米軍の撤退を求める抗議デモに参加するよう呼びかけ、ビラを配布していると伝え、その写真を公開した。

AFP, October 19, 2019、ANHA, October 19, 2019、AP, October 19, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 19, 2019、Reuters, October 19, 2019、SANA, October 19, 2019、SOHR, October 19, 2019、UPI, October 19, 2019などをもとに作成。

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トルコのアクタイ大統領顧問「シリア政府がYPGを守ろうとするなら、トルコへの宣戦布告とみなす」(2019年10月19日)

トルコのヤスィン・アクタイ大統領顧問は、スプートニク・ニュース(10月19日付)の取材に応じ、北…東シリア自治局支配地域へのシリア軍部隊の展開に関して、「トルコはシリア政府軍がいるからユーフラテス川東岸に進行したのではない。人民防衛隊(YPG)、クルディスタン労働者党(PKK)がこの地域にいるからだ。彼らがいるために、トルコは国境地帯に安全地帯を設置するのだ」述べた。

また、「この地域でYPGを支援する米軍は今撤退した。だが、政府軍がYPGを守ろうとしてやって来たとしてもトルコの姿勢は変わらない。そうしたことに寛容ではいられない」と強調した。

そのうえで、「シリア政府がYPGを守るために、マンビジュ、アイン・アラブ、カーミシュリーといった地域に入りたいのであれば、それはトルコに対する宣戦布告とみなされ、相応の対抗措置が講じられることになる」と付言した。

AFP, October 19, 2019、ANHA, October 19, 2019、AP, October 19, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 19, 2019、Reuters, October 19, 2019、SANA, October 19, 2019、SOHR, October 19, 2019、Sputnik News, October 19, 2019、UPI, October 19, 2019などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍総司令部は、トルコに停戦を遵守させるよう米国に求める(2019年10月19日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の総司令部は声明を出し、トルコが米国と17日に交わした停戦合意を履行していないと非難、合意を遵守するようトルコに圧力をかけるよう米国に要請した。

AFP, October 19, 2019、ANHA, October 19, 2019、AP, October 19, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 19, 2019、Reuters, October 19, 2019、SANA, October 19, 2019、SOHR, October 19, 2019、UPI, October 19, 2019などをもとに作成。

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シリア軍はハサカ県ヤルダー砦に展開(2019年10月19日)

ハサカ県では、SANA(10月19日付)によると、ロシアの仲介によるシリア政府と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の合意に基づき、シリア軍がタッル・タムル町とアフラーシュ村を結ぶ回廊地帯と、タッル・タムル北西のヤルダー砦に展開した。

AFP, October 19, 2019、ANHA, October 19, 2019、AP, October 19, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 19, 2019、Reuters, October 19, 2019、SANA, October 19, 2019、SOHR, October 19, 2019、UPI, October 19, 2019などをもとに作成。

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トルコ軍はシリア北東部での攻撃を続ける、一方シリア軍はトルコ軍、国民軍との戦闘の末にハサカ県アフラーシュ村を制圧(2019年10月19日)

トルコ軍が反体制武装集団の国民軍とともに開始したシリア北東部への侵攻作戦「平和の泉」作戦は11日目に入った。

米・トルコが17日に停戦合意し、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍もこれに呼応したにもかかわらず、戦闘は止まず、トルコ軍はハサカ県タッル・タムル町および同地一帯、ラアス・アイン市および同市一帯、ラッカ県タッル・アブヤド市および同市一帯、アイン・イーサー市および同市一帯、アレッポ県アイン・アラブ市および同市一帯などへの爆撃・砲撃を続け、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍、そしてシリア軍と交戦した。

この戦闘で、シリア軍がハサカ県ラアス・アイン市近郊のアフラーシュ村を制圧した。

シリア人権監視団によると、「平和の泉」作戦が開始されて以降の死者数は、シリア民主軍戦闘員が239人、トルコの支援を受ける国民軍の戦闘員が196人、トルコ軍兵士が9人。

また、民間人86人が死亡、30万人が戦闘地域から避難したという。

AFP, October 19, 2019、ANHA, October 19, 2019、AP, October 19, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 19, 2019、Reuters, October 19, 2019、SANA, October 19, 2019、SOHR, October 19, 2019、UPI, October 19, 2019などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がシャーム解放機構支配下のイドリブ県を激しく爆撃、シリア軍戦闘機もラタキア県北東部を爆撃(2019年10月19日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がジャバーラー村を爆撃した。

爆撃は44回に達し、女性1人を含む国内避難民(IDPs)2人が死亡した。

シリア軍も地上部隊が、タッル・ナール村、ラカーヤー村、カフルサジュナ村、ハザーリーン村、ジャバーラー村、マアッラト・スィーン村、マアッラト・ハルマ村、タフタナーズ市、マウカ村、アーミリーヤ村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがシャーム解放機構などの支配下にあるカッバーナ村一帯を「樽爆弾」で爆撃、地上部隊も同地を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がザイズーン、カルクール、ヒルバト・ナークースを砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がハーン・アサルを砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を18件(イドリブ県9件、ラタキア県3件、アレッポ県4件、ハマー県2件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を11件(イドリブ県2件、ラタキア県3件、アレッポ県3件、ハマー県3件)確認した。

AFP, October 19, 2019、ANHA, October 19, 2019、AP, October 19, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 19, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 19, 2019、Reuters, October 19, 2019、SANA, October 19, 2019、SOHR, October 19, 2019、UPI, October 19, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから428人、ヨルダンから586人の難民が帰国、避難民6人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年10月19日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(10月19日付)を公開し、10月18日に難民1,014人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは428人(うち女性128人、子供218人)、ヨルダンから帰国したのは586人(うち女性176人、子供299人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は441,248人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者140,436人(うち女性42,513人、子ども79,921人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者300,812人(うち女性90,283人、子ども153,403人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,655,584人(うち女性1,996,675人、子供3,394,348人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 670,528人(うち女性201,454人、子供342,246人)となった。

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一方、国内避難民6人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは6人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した6人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は36,272人(うち女性11,217人、子供16,489人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,304,868人(うち女性393,776人、子供660,255人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 19, 2019をもとに作成。

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