ハマー県北部のシリア軍武器弾薬庫で大きな爆発、ロシア軍将兵を含む18人が死亡か(2019年10月5日)

ハマー県では、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構に近いイバー・ネット(10月6日付)によると、ブライディージュ村にあるシリア軍の武器弾薬庫で大きな爆発が発生した。

爆発の原因は不明だという。

これに関して、ザマーン・ワスル(10月6日付)は、スハイル・ハサン准将率いる「虎」部隊、第5軍団、さらにはロシア軍の将兵18人が死亡、40人以上が負傷したと伝えた。

AFP, October 6, 2019、ANHA, October 6, 2019、AP, October 6, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 6, 2019、Reuters, October 6, 2019、SANA, October 6, 2019、Shabaka Iba’ al-Ikhbariya, October 6, 2019、SOHR, October 6, 2019、UPI, October 6, 2019、Zaman al-Wasl, October 6, 2019などをもとに作成。

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『ウォールストリート・ジャーナル』:トルコ軍が侵攻したらトランプ大統領は米軍をシリア北東部から撤退させる(2019年10月5日)

米国防総省のショーン・ロバートソン報道官は、「米国はシリア北部での安全保障の仕組みをうまく機能させることに集中している…。なぜならそれが前進するためにもっとも良い道だからだ」としたうええで「トルコが(米国と連携せずに)軍事作戦を行うことは大きな懸念のもととなる。なぜなら、それはシリア北東部における我が国との共通の利益を損ねるからだ」述べた。
フッラ・チャンネル(10月5日付)が伝えた。

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『ウォールストリート・ジャーナル』(10月5日付)は、米政府の複数の高官の話として、ドナルド・トランプ米大統領がトルコによるシリア北東部への軍事侵攻への懸念を強めているとしつつ、トルコが実際に侵攻したら、大統領は衝突を避けるために駐留米軍を撤退させるだろうと伝えた。

AFP, October 5, 2019、ANHA, October 5, 2019、AP, October 5, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 5, 2019、Alhurra, October 5, 2019、Reuters, October 5, 2019、SANA, October 5, 2019、SOHR, October 5, 2019、UPI, October 5, 2019、The Wall Street Journal, October 5, 2019などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍のバーリー報道官「国境地帯でのトルコ軍の攻撃を全面戦争にすることを躊躇しない」(2019年10月5日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のムスタファー・バーリー報道官は、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領がユーフラテス川東岸での地上・航空作戦実施の意志を表明したことに関して、ツイッターのアカウント(https://twitter.com/mustefabali)で、「シリア民主軍は米国の計画に沿って、この地域で安定を確立するために必要な措置を講じるという安全保障体制の仕組みに従う」としたうえで、「国境地帯でのトルコ軍の攻撃を全面戦争にすることを躊躇しない」と述べた。

https://twitter.com/mustefabali/status/1180407996012257280

AFP, October 5, 2019、ANHA, October 5, 2019、AP, October 5, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 5, 2019、Reuters, October 5, 2019、SANA, October 5, 2019、SOHR, October 5, 2019、UPI, October 5, 2019などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領「ユーフラテス川東岸で平和を確立するため、地上・航空作戦を実施する」(2019年10月5日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、シリアのユーフラテス川東岸で「平和を確立」するため、地上・航空作戦を実施する意志を表明した。

エルドアン大統領は「トルコ軍はユーフラテス川東部の前戦線において準備が整っており、これに関して必要な指示を下す」としたうえで、米国に対してクルディスタン労働者党(PKK)がテロ組織なのか否かについての姿勢を明示するよう求めた。


アナトリア通信(10月5日付)が伝えた。

AFP, October 5, 2019、Anadolu Ajansı, October 5, 2019、ANHA, October 5, 2019、AP, October 5, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 5, 2019、Reuters, October 5, 2019、SANA, October 5, 2019、SOHR, October 5, 2019、UPI, October 5, 2019などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県北部各所で相次いで爆発が発生し14人が負傷(2019年10月5日)

アレッポ県では、シリア人権監視団、ANHA(10月5日付)によると、トルコ占領下にあるジャラーブルス市とカッバースィーン村で相次いでオートバイに仕掛けられた爆弾が爆発し、14人が負傷した。


ザマーン・ワスル(10月5日付)によると、ラーイー村近くでも爆発が発生したが、死傷者はなかった。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(10月5日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるマンビジュ市西に位置するウーラーシュリー村近郊で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とトルコの支援を受ける国民軍が激しく交戦した。

AFP, October 5, 2019、ANHA, October 5, 2019、AP, October 5, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 5, 2019、Reuters, October 5, 2019、SANA, October 5, 2019、SOHR, October 5, 2019、UPI, October 5, 2019、Zaman al-Wasl, October 5, 2019などをもとに作成。

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国民軍幹部:国民解放戦線を統合したことで兵力は11万人以上となった(2019年10月5日)

国民軍に所属するムウタスィム旅団のムスタファー・スィージャリー政治局長はザマーン・ワスル(10月5日付)に対して、「国民軍の兵力は今日、11万人以上となった。そのなかには、離反したエリート士官、シリア革命の象徴が含まれており、かれらはシリア国民とその意志を防衛し、自由、正義、尊厳、民主主義という国民の目的を実現するために武器を取っている」と述べた。

AFP, October 5, 2019、ANHA, October 5, 2019、AP, October 5, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 5, 2019、Reuters, October 5, 2019、SANA, October 5, 2019、SOHR, October 5, 2019、UPI, October 5, 2019、Zaman al-Wasl, October 5, 2019などをもとに作成。

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シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構がハマー県北部やイドリブ県での戦闘を評価することを目的に数回にわたって秘密会合(2019年10月5日)

ドゥラル・シャーミーヤ(10月5日付)は、独自の情報筋から得た情報だとして、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が、ハマー県北部やイドリブ県での戦闘を評価することを目的に、200人以上の前線司令官らと数回にわたって秘密会合を開いていたと伝えた。

会合には、シャーム解放機構に所属しない武装集団の司令官らも参加し、戦闘での敗因や今後の方針などについて意見が交わされたという。

AFP, October 5, 2019、ANHA, October 5, 2019、AP, October 5, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 5, 2019、Reuters, October 5, 2019、SANA, October 5, 2019、SOHR, October 5, 2019、UPI, October 5, 2019などをもとに作成。

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ロシア軍が22日ぶりにイドリブ県で爆撃を実施し、新興のアル=カーイダ系組織のフッラースディーン機構の戦闘員ら9人を殺害(2019年10月5日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、県東部のバリーサ村、タッル・アガル村東部にある新興のアル=カーイダ系組織のフッラースディーン機構の拠点を砲撃、少なくとも戦闘員9人(うちフッラースディーン戦闘員は6人)を殺害、8人を負傷させた。

ロシア軍が爆撃を行うのは22日ぶり。
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また、シリア軍地上部隊がイフスィム町、シャイム・ムスタファー村、ラカーヤー村、トゥラムラー村、カルサア村、ナキール村、カフルサジュナ村、ハザーリーン村を砲撃した。

一方、SANA(10月5日付)によると、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が、アブー・ズフール町に設置されている「人道回廊」への住民の接近阻止を続け、同回廊からシリア政府支配地域に脱出しようとする動きを妨害した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがカッバーナ村一帯を「樽爆弾」で爆撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がガーブ平原のマシャーリーウ地区一帯のシリア軍拠点を砲撃した。

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ダルアー県では、HFL(10月5日付)によると、シリア政府と和解した反体制武装集団の一つの部族軍のフサイン・アワド司令官がキヒール村とタイバ町を結ぶ街道で何者かに殺害された。

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ダイル・ザウル県では、ジュルフ・ニュース(10月5日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル氏南東の砂漠地帯でシリア軍の車列を襲撃し、兵士多数が死傷した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を29件(イドリブ県7件、ラタキア県8件、アレッポ県8件、ハマー県6件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を29件(イドリブ県7件、ラタキア県5件、アレッポ県2件、ハマー県6件)確認した。

AFP, October 5, 2019、ANHA, October 5, 2019、AP, October 5, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 5, 2019、HFL, October 5, 2019、Jurf News, October 5, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 5, 2019、Reuters, October 5, 2019、SANA, October 5, 2019、SOHR, October 5, 2019、UPI, October 5, 2019などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:レバノンから365人、ヨルダンから822人の難民が帰国、避難民1人(うちルクバーン・キャンプからの帰還者0人)が帰宅(2019年10月5日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(10月5日付)を公開し、10月4日に難民1,187人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは365人(うち女性110人、子供186人)、ヨルダンから帰国したのは822人(うち女性247人、子供419人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は425,043人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者134,290人(うち女性40,667人、子ども68,787人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者290,753人(うち女性87,265人、子ども148,271人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,654,208人(うち女性1,996,262人、子供3,393,646人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 654,323人(うち女性196,590人、子供333,980人)となった。

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一方、国内避難民1人が新たに帰宅した。

うち東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山の通行所を経由して帰還したのは1人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した1人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は36,194人(うち女性11,213人、子供16,481人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,304,790人(うち女性393,772人、子供660,247人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, October 5, 2019をもとに作成。

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