トルコの支援を受ける国民軍は米・トルコによる停戦合意を高評価(2019年10月17日)

国民軍のユースフ・ハンムード報道官(少佐)は、米国とトルコがシリア北東部での停戦に合意したことに関して、ドゥラル・シャーミーヤ(10月17日付)に対して「幅30キロの「安全地帯」をシリア・トルコ国境に設置するという「平和の泉」作戦の目的が実現する限りにおいて、彼ら(トルコ)は停戦を前向きに見ている」と述べた。

ハンムード報道官はまた「平和の泉」」作戦はそもそも、米国とトルコの交渉が数ヶ月を経て暗礁に乗り上げたことを受けて、クルド人組織の脅威を排除するために行われていた」と付言した。

AFP, October 17, 2019、ANHA, October 17, 2019、AP, October 17, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 17, 2019、Reuters, October 17, 2019、SANA, October 17, 2019、SOHR, October 17, 2019、UPI, October 17, 2019などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍は米国の要請を受けて、ラアス・アイン市とタッル・アブヤド市に至る国境地帯で17日20:00から戦闘を停止すると発表(2019年10月17日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のマズルーム・アブディー総司令官は、米・トルコが「平和の泉」作戦の中断を合意したことに関して、「シリア民主軍の抵抗の結果」だとの見方を示すとともに、停戦範囲には、ハサカ県ラアス・アイン市一帯からラッカ県タッル・アブヤド市一帯地域に至る地域も含まれると述べた。

アブディー総司令官は「この合意はこの地域(ハサカ県ラアス・アイン市一帯からラッカ県タッル・アブヤド市一帯地域に至る地域)のためのもので、我々はそれに同意する。合意を成功させるために、我々シリア民主軍は、その規定を実施するために可能なあらゆることを行う…。米国が合意の実施に責任を負っている」と強調した。

ANHA(10月17日付)が伝えた。

また、マズルーム・アブディー総司令官は、これに先立ってルーナーヒー・チャンネル(10月17日付)のインタビューに応じ、そのなかで北・東シリア自治局地域へのシリア軍の展開に関して、ドナルド・トランプ米大統領がシリア政府と協議を行うことの「青信号」を出していたと述べた。

マズルーム総司令官は「トランプ大統領はシリア民主軍がシリア政府とトルコの攻撃に対抗すうるための合意を交わすことに反対しなかった」と述べた。

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またシリア民主軍総司令部は声明を出し、マイク・ペンス米副大統領の要請に従い、ハサカ県ラアス・アイン市とラッカ県タッル・アブヤド市に至る国境地帯で17日22:00時から停戦を発効すると発表した。

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米国とトルコはシリア北東部からYPGを退去させるため、120時間の停戦を実施することを合意(2019年10月17日)

マイク・ペンス米副大統領は、トルコの首都アンカラを訪問し、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領と会談した。

4時間以上におよぶ会談後に開かれた記者会見でペンス副大統領は、トルコのシリア北東部への侵攻(「平和の泉」作戦)に関して、米国とトルコが同地で停戦を発効することに合意したと明らかにした。

ペンス副大統領は「トルコ側は「安全地帯」から人民防衛隊(YPG)が撤退するのを許すため、120時間、「平和の泉」作戦を停止する」と付言した。

また記者会見に同席したトルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は「平和の泉」作戦の中断は、武装集団の撤退を監視するためのもので、完全な停止ではない」と述べた。

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米主導の有志連合報道官は部隊が撤退したシリア南東部の基地を爆撃し、残されていた装備を破壊したと発表(2019年10月17日)

米主導の有志連合のマイルス・B・カギンズIII報道官は、ツイッターのアカウント(https://twitter.com/oirspox)で、トルコ軍の侵攻に先立って有志連合が部隊を撤退させたシリア北東部の基地を16日に爆撃し、残されていた装備や車輌を破壊したことを明らかにした。

カギンズ報道官の書き込みによると、爆撃はF-15戦闘機2機によって行われ、有志連合が軍事基地として転用していたスイスの大手セメント・メーカーのラファージュホルシム(LafargeHolcim)社の工場内の武器弾薬庫が破壊された。

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アサド大統領「トルコのシリア北東部への侵攻は歴史的野望に基づいたあからさまな侵略」(2019年10月17日)

アサド大統領はシリアを訪問したイラクのファーリフ・ファイヤード内閣国家安全保障担当顧問と会談し、両国間関係について意見を交わした。

SANA(10月17日付)によると、会談で、アサド大統領は、トルコのシリア北東部への侵攻(「平和の泉」作戦)について言及、次のように発言したという。

「我々の地域における複数の国の対外的野望は歴史を通じて止むことはない。(レジェップ・タイイップ・)エルドアン(大統領)が今我が国に行っているトルコの犯罪的攻撃は、それがいかなる野望のもとに行われていようと、こうした野望に基づくもので、あからさまな侵略である。シリアは、こうした攻撃に対して、いたるところでその手先やテロリストに打撃を与えて対抗してきた。シリア領内のあらゆる場所で、合法的なすべての手段を通じて今後も対抗し、対峙する」。

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シリア軍がアイン・アラブ(コバネ)市各所に国旗を掲揚、住民の歓迎を受ける一方、ラッカ市ではシリア民主軍が親政権デモを行った住民を逮捕(2019年10月17日)

SANA(10月17日付)は、16日にアレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市に進駐したシリア軍地上部隊は、同市内各所にシリア国旗を掲揚、住民の歓迎を受けたと伝え、その写真・映像を公開した。

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ラッカ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(10月17日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がラッカ市で、同市へのシリア軍の展開を支持するデモ行進を行った住民12人を逮捕した。

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トルコのアカル国防大臣「平和の泉作戦実施地域でテロ組織(YPG)が化学兵器を使用しているとの情報を得た」(2019年10月17日)

トルコのフルシ・アカル国防大臣は「平和の泉」作戦が実施されているシリア北東部で、「テロ組織」が化学兵器を使用しているとの情報を得たと述べた。

「テロ組織」とは人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のこと。

アカル国防大臣はまた「トルコ軍が化学兵器を保有していないことは皆が承知の事実だ」と付言した。

アナトリア通信(10月17日付)が伝えた。

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トルコ軍・国民軍とYPG主体のシリア民主軍の攻防続く(2019年10月17日)

トルコ軍が反体制武装集団の国民軍とともに開始したシリア北東部への侵攻作戦「平和の泉」作戦は9日目に入り、トルコ軍はハサカ県タッル・タムル町および同地一帯、ラアス・アイン市および同市一帯、ラッカ県タッル・アブヤド市および同市一帯、アイン・イーサー市および同市一帯、アレッポ県アイン・アラブ市および同市一帯などへの爆撃・砲撃を続け、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と交戦した。

国民軍によると、トルコ軍と国民軍はラアス・アイン市近郊のシャッラーフ村、アスフーリーヤ村、バルカア村、タッル・ジャンマ村、東カージュー村、タッル・アッターシュ村、マナージール村を制圧した。

一方、シリア民主軍はアイン・イーサー市一帯でトルコ軍、国民軍に対して反撃し、アブー・ハルザ村、ファーリス村、ワイバディー村、マブウージャ村、サフヤーン村、スライビー村を奪還した。

これによりトルコ軍と国民軍が制圧した市町村農場は68となった。

シリア人権監視団によると、「平和の泉」作戦が開始されて以降の死者数は、シリア民主軍戦闘員が224人、トルコの支援を受ける国民軍の戦闘員が183人、トルコ軍兵士が9人。

また、民間人72人が死亡、30万人が戦闘地域から避難したという。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市の一つバーブ市西のハズワーン村でシリア民主軍と交戦した。

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ロシア軍戦闘機がイドリブ県、ラタキア県北東部を爆撃(2019年10月17日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がラカーヤー村、カフルサジュナ村を爆撃した。

またシリア軍地上部隊がアブー・ズフール町一帯、カフルナブル市、ハーッス村、カフルルーマー村、マアッラト・ハルマ村、ラカーヤー村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がカッバーナ村一帯を爆撃した。

また、シリア軍もヘリコプターが同地を「樽爆弾」を爆撃、地上部隊が同地を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍地上部隊がハラサ村、フワイル・アイス村を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がクーラ村で車を砲撃、乗っていた住民2人が死亡した。

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ダルアー24(10月18日付)によると、ダルアー市近郊のキャンプ地区でシリア政府との和解に応じた元反体制武装集団司令官の一人フィラース・ミスリー氏(アブー・クサイ)が何者かによって殺害された。

また、ヤルムーク渓谷でもシリア軍第4師団に所属する元反体制武装集団メンバーのアフマド・ムハンマド・アワード氏の遺体が発見された。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を18件(イドリブ県4件、ラタキア県5件、アレッポ県5件、ハマー県4件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を16件(イドリブ県9件、ラタキア県2件、アレッポ県2件、ハマー県3件)確認した。

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