トルコはイドリブ県へのシリア・ロシア軍の進行を阻止するため米国にパトリオット・ミサイル2基の配備を要請(2020年2月20日)

ブルームバーグ(2月20日)はトルコの匿名高官の話として、トルコがイドリブ県に対するシリア・ロシア軍の進軍を阻止するために、米国に対してパトリオット・ミサイル2基を配備するよう要請したと伝えた。

同匿名高官は、パトリオット・ミサイルが配備された暁には、米軍はF-16戦闘機を投入して、シリア政府への攻撃を行うことになるだろうと付言している。

AFP, February 20, 2020、ANHA, February 20, 2020、AP, February 20, 2020、Bloomberg, February 20, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 20, 2020、Reuters, February 20, 2020、SANA, February 20, 2020、SOHR, February 20, 2020、UPI, February 20, 2020などをもとに作成。

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アル=カーイダ、トルコの支配下にあるイドリブ県、アレッポ県北部でトルコの軍事作戦を支持するデモ(2020年2月20日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ市で、金曜日の集団礼拝後に、トルコによる軍事作戦、国境開放、国連の介入を訴えるデモが発生、住民数十人が参加した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるアアザーズ市で、金曜日の集団礼拝後に、トルコによる軍事作戦支持、体制打倒、「シリア革命」継続を訴えるデモが発生した。

AFP, February 20, 2020、ANHA, February 20, 2020、AP, February 20, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 20, 2020、Reuters, February 20, 2020、SANA, February 20, 2020、SOHR, February 20, 2020、UPI, February 20, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県バーブ市近郊で武装集団どうしが略奪品の密輸をめぐって衝突、2人死亡(2020年2月20日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のバーブ市近郊の大スッカリーヤ村とジュッブ・ナアサーン村を結ぶ街道に設置された通行所で、国民軍に所属する武装集団どうしが、略奪品の密輸をめぐって衝突し、交戦となり、戦闘員2人が死亡した。

交戦したのは、アル=カーイダ系のシャーム自由人イスラーム運動と末裔軍。

AFP, February 20, 2020、ANHA, February 20, 2020、AP, February 20, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 20, 2020、Reuters, February 20, 2020、SANA, February 20, 2020、SOHR, February 20, 2020、UPI, February 20, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍はアレッポ県、ハサカ県、ラッカ県を砲撃(2020年2月20日)

アレッポ県では、ANHA(2月20日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市、イルシャーディーヤ村、カフル・アントゥーン村、シャワーリガ村、マルアナーズ村、マーリキーヤ村を砲撃した。

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ハサカ県では、ANHA(2月20日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、タッル・タムル町近郊を砲撃した。

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ラッカ県では、ANHA(2月20日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、アイン・イーサー市近郊のフーシャーン村を砲撃した。

AFP, February 20, 2020、ANHA, February 20, 2020、AP, February 20, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 20, 2020、Reuters, February 20, 2020、SANA, February 20, 2020、SOHR, February 20, 2020、UPI, February 20, 2020などをもとに作成。

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首都ダマスカスで18日続いて爆弾テロ、2人負傷(2020年2月20日)

ダマスカス県では、SANA(2月20日付)によると、中心街のマルジャ地区で、車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、通行人2人が負傷した。

首都ダマスカスでは、18日にも爆弾テロが発生している。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ハーリム市で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、2人が負傷した。

AFP, February 20, 2020、ANHA, February 20, 2020、AP, February 20, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 20, 2020、Reuters, February 20, 2020、SANA, February 20, 2020、SOHR, February 20, 2020、UPI, February 20, 2020などをもとに作成。

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SANAはシリア軍が解放したアレッポ市北のハイヤーン町、フライターン市に帰宅した住民の様子を伝える(2020年2月20日)

アレッポ県では、SANA(2月20日付)によると、シリア軍によって解放されたアレッポ市北西のハイヤーン町、フライターン市の住民が徐々に帰宅を開始していると伝え、その写真を公開した。

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スワイダー市でアレッポ市北・西郊外の解放を祝う集会(2020年2月20日)

スワイダー県では、SANA(2月20日付)によると、スワイダー市の県庁前で、アレッポ市北部および西部郊外の解放を祝う集会が行われ、住民らが参加した。

AFP, February 20, 2020、ANHA, February 20, 2020、AP, February 20, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 20, 2020、Reuters, February 20, 2020、SANA, February 20, 2020、SOHR, February 20, 2020、UPI, February 20, 2020などをもとに作成。

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アル=カーイダとトルコ軍はイドリブ県ナイラブ村奪還に向けた作戦を実施するも失敗、トルコ軍兵士2人死亡(2020年2月20日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月20日付)、SANA(2月20日付)、シリア人権監視団などによると、シャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室が、2月3日にシリア軍によって制圧されたM4高速道路沿線上のナイラブ村の奪還を目的とする大規模作戦の開始を発表、同地に侵攻した。

作戦開始に合わせて、トルコ軍も、ナイラブ村東西に設置している拠点から、シリア政府支配下のサラーキブ市、アーフィス村、マアーッラト・ウルヤー村を砲撃した。


「決戦」作戦司令室は、作成開始とともにナイラブ村に突入し、シリア軍部隊との激し交戦の末、その大部分を制圧した。

だが、戦闘でトルコ軍兵士2人が死亡、3人が負傷、数時間の戦闘の後に、「決戦」作戦司令室はナイラブ村一帯から撤退した。

トルコ国防省はツイッターのアカウントを通じて声明を出し、トルコ軍部隊が爆撃を受け、兵士2人が死亡、5人が負傷したと発表した。

これに対して、トルコ軍もシリア軍兵士50人を殲滅、戦車5輌、兵員輸送用の装甲車2輌、武装したピックアップ・トラック2輌、大砲1門を破壊したという。


トルコ軍は、カフルルースィーン村に違法に設置された国境通行所から戦車、装甲車など55輌からなる増援部隊を新たに派遣、ナイラブ村西に設置している拠点を強化した。

なお、戦闘では、シリア軍兵士11人、「決戦」作戦司令室側戦闘員14人が死亡した。

一方、ロシア軍戦闘機は、マアーッラト・ナアサーン村、シャフシャブー山一帯を爆撃し、マアーッラト・ナアサーン村では住民1人が死亡した。

このほか、反体制武装集団はマダーヤー村一帯のシリア軍拠点を砲撃した。

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アレッポ県では、ロシア軍戦闘機がタワーマ村、タカード村、カフル・ヌーラーン村、アターリブ市一帯、ダーラト・イッザ市一帯を爆撃、シリア軍地上部隊もアターリブ市を砲撃した。

シリア軍の砲撃で住民1人が死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を37件(イドリブ県9件、ラタキア県10件、アレッポ県12件、ハマー県6件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を17件(イドリブ県11件、ラタキア県0件、アレッポ県6件、ハマー県0件)確認した。

AFP, February 20, 2020、ANHA, February 20, 2020、AP, February 20, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 20, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 20, 2020、Reuters, February 20, 2020、SANA, February 20, 2020、SOHR, February 20, 2020、UPI, February 20, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民860人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は557,798人に(2020年2月20日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(2月20日付)を公開し、2月19日に難民860人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは284人(うち女性85人、子供145人)、ヨルダンから帰国したのは576人(うち女性173人、子供294人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は557,798人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者176,579人(うち女性53,369人、子ども90,352人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者381,219人(うち女性114,411人、子ども194,414人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,568,303人(うち女性1,970,491人、子供3,349,835人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は 787,078人(うち女性236,438人、子供401,688人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 20, 2020をもとに作成。

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