「爆撃が落ちたら笑おう」のサルワちゃんが家族とともにトルコに無事脱出(2020年2月26日)

トルコ国営のアナトリア通信(2月26日付)は、アブドゥッラー・ムハンマドさんと娘のサルワちゃんが無事にイドリブ県からトルコへと脱出したと伝えた。

ムハンマドさんは、サルワちゃんを安心させるためとして、「爆撃が落ちたら笑おう」というゲームを考え、サルワちゃんが爆音が聞こえる度に声を出して笑っている映像を21日にネットで公開した。

https://www.youtube.com/watch?v=3JslIpS150M

映像はSNSを通じて拡散され、欧米メディアも取り上げていた。

ムハンマドさん一家はサラーキブ市を追われて、サルマダー市の友人宅に身を寄せていた。

だが、アナトリア通信は「彼女(サルワちゃん)が「安全で安心に暮らせるようトルコに連れられてきました」としたうえで、一家がトルコで新生活を始めたと伝えた。

トルコはイドリブ県での戦闘を逃れて、国境地帯に殺到しているシリア人を難民として受け入れることを拒否し、国境を閉ざしているなか、ムハンマドさん一家がどのようにトルコに入国できたのかは不明。

AFP, February 26, 2020、Anadolu Ajansı, February 26, 2020、ANHA, February 26, 2020、AP, February 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 26, 2020、Reuters, February 26, 2020、SANA, February 26, 2020、SOHR, February 26, 2020、UPI, February 26, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

駐シリア米国大使館はサウジアラビアとともにシリアの反体制派を支援すると表明(2020年2月26日)

駐シリア米国大使館はツイッターのアカウント(https://twitter.com/usembassysyria)を通じて、サウジアラビアとともにシリアの反体制派を支援すると英語とアラビア語で表明した。

ツイッターの書き込みは以下の通り:

「我々はサウジアラビアのパートナーとの生産的な会合を終えた。我々は、米国とサウジのパートナーシップ、そしてシリア反体制派の支援、国連安保理決議第2254号が定めるシリア紛争の政治的解決のために密接に協力することを議論した」。

https://twitter.com/USEmbassySyria/status/1232674659482640385

https://twitter.com/USEmbassySyria/status/1232681029237911552

 

AFP, February 26, 2020、ANHA, February 26, 2020、AP, February 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 26, 2020、Reuters, February 26, 2020、SANA, February 26, 2020、SOHR, February 26, 2020、UPI, February 26, 2020などをもとに作成。

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シリア民間航空公社のマンスール総裁「イラン便欠航の必要はない」(2020年2月26日)

シリア民間航空公社のバースィム・マンスール総裁は、新型コロナウイルス感染者が急増しているイラン各地とシリアを結ぶ航空便を欠航する必要はない、と述べた。

イランのアーラム・チャンネル(2月26日付)が伝えたところによると、マンスール総裁は「イラン便の欠航は検討されず、保健当局が予防措置を講じるため、医療センターに施設が設置された」としたうえで、「(イランからの)渡航者のなかに感染者は確認されていない。感染の疑いがあれば、(ダマスカス県の)イブン・ナフィース病院に直接搬送する」と述べた。

AFP, February 26, 2020、ANHA, February 26, 2020、AP, February 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 26, 2020、Qanat al-‘AlamFebruary 26, 2020、Reuters, February 26, 2020、SANA, February 26, 2020、SOHR, February 26, 2020、UPI, February 26, 2020などをもとに作成。

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シリア人権監視団:イドリブ県でシリア軍の爆撃によるトルコ軍兵士4人が新たに死傷(2020年2月26日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍の爆撃でトルコ軍兵士2人が死亡、2人が負傷したと発表した。

トルコ軍兵士が死傷した場所は不明。

これに対して、トルコ軍は、軍用車両約90輌からなる増援部隊を、ヒルバト・ジャウズ村に違法に設置された通行所からシリア領内に進入させたという。

増援部隊は、射程8キロの短距離防空ミサイル、12.7ミリ銃機関銃などを装備、イドリブ県内の戦闘地域に向かったという。

AFP, February 26, 2020、ANHA, February 26, 2020、AP, February 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 26, 2020、Reuters, February 26, 2020、SANA, February 26, 2020、SOHR, February 26, 2020、UPI, February 26, 2020などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県カタナー市での爆発でパレスチナ解放軍の士官1人負傷(2020年2月26日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、カタナー市で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、パレスチナ解放軍の士官1人が負傷した。

ドゥラル・シャーミーヤ(2月26日付)によると、爆発が発生したのは、カタナー市にあるバアス党本部の近く。

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ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月26日付)によると、ダルアー市でシリア政府との和解に応じた元反体制武装集団メンバー2人がオートバイに乗った男2人から発砲を受けて死亡した。

AFP, February 26, 2020、ANHA, February 26, 2020、AP, February 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 26, 2020、Reuters, February 26, 2020、SANA, February 26, 2020、SOHR, February 26, 2020、UPI, February 26, 2020などをもとに作成。

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ロシアとトルコのロシアとトルコの軍・治安・外交関係高官会合再開(2020年2月26日)

ANHA(2月26日付)によると、トルコの首都アンカラで、ロシアとトルコのロシアとトルコの軍・治安・外交関係高官会合が再開され、イドリブ県情勢への対応が協議された。

会合は2月17~18日に次ぐもので、27日まで行われる予定。

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トルコ軍と国民軍がラッカ県のシリア軍拠点を砲撃し、士官1人を殺害(2020年2月26日)

ラッカ県では、ANHA(2月26日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、タッル・アブヤド市近郊のアフダクー村にあるシリア軍の拠点複数カ所を砲撃、シリア軍士官1人が死亡した。

シリア人権監視団によると、死亡したのはシリア軍中佐。

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アレッポ県では、ANHA(2月26日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるマルアナーズ村、マーリキーヤ村、シャワーリガ村、シャワーリガ砦、マイヤーサ村、シャイフ・イーサー村を砲撃し、シャイフ・イーサー村で民間人2人が負傷した。

トルコ軍と国民軍はまた、バーブ市近郊のジャブラト・ハムラー村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコ軍はこのほかにも、アキーバ村を砲撃し、女性1人と子ども2人を含む4人が死亡した。

この4人は家族で、トルコ軍のアフリーン郡占領(2018年3月)を避けてアキーバ村に逃れた国内避難民(IDPs)。

AFP, February 26, 2020、ANHA, February 26, 2020、AP, February 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 26, 2020、Reuters, February 26, 2020、SANA, February 26, 2020、SOHR, February 26, 2020、UPI, February 26, 2020などをもとに作成。

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シリア軍はイドリブ県南部の複数市村を新たに制圧、反転攻勢をかける反体制派はサラーキブ市に迫る(2020年2月26日)

イドリブ県では、SANA(2月26日付)によると、シリア軍がシャーム解放機構や国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室との戦闘の末、カフルナブル市、カフル・ウワイド村、シャンシャラーフ村、トゥラムラー村、ダイル・サンバル村、マアッラト・マハス村、ブライジュ村、ルバイバダ村、ハッサーナ村、ファッティーラ村、カルサア村、フィキーア村、ミラージャ村、スフーフン村、カフル・ムーサー村、フライフィル村、カウカバ村を制圧、イドリブ県、ラタキア県の県境に位置するガーブ平原を射程圏内に収めた。

このうちカフルナブル市については、シリア人権監視団などが25日にシリア軍によって制圧されたと発表していた。

また同監視団によると、シリア軍はウンム・ニール村、シャリカ村も制圧する一方、「決戦」作戦司令室はカフル・ウワイド村にあるシリア軍拠点に反撃を加え、同村を奪還したという。

https://youtu.be/IC3juzri5tg

また、シリア軍武装部隊総司令部は、ラカーヤー・サジュナ村、マアッラト・マウカス村、カフルサジュナ村、シャイフ・ムスタファー村、マアッルズィーター村、ハーッス村、マアッラト・ハルマ村、カフルナブル市、バアルブー村、ダール・カビーラ村、シャンシャラーフ遺跡、ダイル・サンバル村、ハザーリーン村を制圧したと発表した。

一方、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構や国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室が、トルコ軍の砲撃支援を受けて、M4高速道路沿線を東進、M4高速道路とM5高速道路が合流するサラーキブ市北西のサーリヒーヤ村、ムジャイリズ村、アーフィス村を奪還した。

これにより、M5高速道路から3キロの地点に到達、街道沿線を射程圏内に収めた。

このほか、ロシア軍戦闘機が、ザーウィヤ山一帯、シャフシャブー山一帯を爆撃し、アルナバ村では女性1人を含む4人が死亡した。

ドゥラル・シャーミーヤ(2月26日付)によると、ロシア軍戦闘機はまた、ビンニシュ市、ナイラブ村、イブリーン村、アブディーター村、バーラ村に対しても爆撃を加えた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアリーマ村を制圧した。

シリア・ロシア軍戦闘機がガーブ平原、サルマーニーヤ村を爆撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を21件(イドリブ県0件、ラタキア県11件、アレッポ県3件、ハマー県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を10件(イドリブ県9件、ラタキア県0件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認した。

AFP, February 26, 2020、ANHA, February 26, 2020、AP, February 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 26, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 26, 2020、Reuters, February 26, 2020、SANA, February 26, 2020、SOHR, February 26, 2020、UPI, February 26, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民862人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は562,944人に(2020年2月26日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(2月26日付)を公開し、2月25日に難民862人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは281人(うち女性85人、子供143人)、ヨルダンから帰国したのは581人(うち女性174人、子供296人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は562,944人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者178,074人(うち女性53,820人、子ども91,115人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者384,870人(うち女性115,505人、子ども196,276人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,568,303人(うち女性1,970,491人、子供3,349,835人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は792,224人(うち女性237,983人、子供404,313人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 26, 2020をもとに作成。

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