トルコ政府はシリア難民の欧州への移動を阻止しないことを決定(2020年2月27日)

ロイター通信(2月27日付)は、トルコの匿名高官の話として、シリア難民が陸路や海路で欧州に渡ることをトルコは阻止しないことを決定したと伝えた。

この匿名高官は、憲兵隊、海岸警備隊、国境警備隊に対して、欧州に渡ることを希望するシリア難民の移動を阻止しないよう命令が発出されたと明かした。

決定は、イドリブ県ザーウィヤ山地方に対する爆撃でトルコ軍兵士33人が死亡したことへの対応を協議するため、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領によって招集された国家安全保障会議を受けた動き。

AFP, February 28, 2020、ANHA, February 28, 2020、AP, February 28, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 28, 2020、Reuters, February 28, 2020、SANA, February 28, 2020、SOHR, February 28, 2020、UPI, February 28, 2020などをもとに作成。

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イスラエル軍がクナイトラ県を無人航空機とヘリコプターで攻撃、ヒズブッラーの対外作戦責任者を暗殺(2020年2月27日)

SANA(2月28日付)は、クナイトラ県ハドル村近郊でイスラエル軍の無人航空機(ドローン)が車を攻撃、市民1人が死亡したと伝えた。

シリア人権監視団によると、攻撃を受けたのはゴラン解放シリア抵抗のメンバーの車で、死亡したのも、このメンバー。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(2月27日付)などによると、この「市民」は、その後、レバノンのヒズブッラーの対外作戦責任者のイマード・タウィール氏であることが確認された。

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SANA(2月28日付)は、イスラエル軍戦闘機複数機が27日深夜から28日未明にかけて、クナイトラ県のカフターニーヤ町、フッリーヤ村、クナイトラ市をミサイル攻撃し、兵士3人が軽傷を負ったと速報で伝えた。

AFP, February 27, 2020、ANHA, February 27, 2020、AP, February 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 27, 2020、Reuters, February 27, 2020、SANA, February 27, 2020、February 28, 2020、SOHR, February 27, 2020、UPI, February 27, 2020などをもとに作成。

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トルコの公正発展党報道官「トルコ軍はイドリブ県でのシリア軍に対する軍事作戦の準備を完了した」(2020年2月27日)

トルコの与党公正発展党(AKP)のオメル・チェリック報道官は報道向け声明を出し、トルコ軍はイドリブ県でのシリア軍に対する軍事作戦の準備を完了したと述べた。

チェリック報道官は「トルコはシリア政府が、制圧地域からの撤退を拒否し、現実を押しつけようとするのを受け入れない。ロシアもソチでの合意に反して、これを受け入れてはいけない」としたうえで、「準備は完了した。指定された境界線に撤退するためにシリア政府に与えていた猶予期間が終われば、我が軍は任務を実行する」と述べた。

AFP, February 27, 2020、ANHA, February 27, 2020、AP, February 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 27, 2020、Reuters, February 27, 2020、SANA, February 27, 2020、SOHR, February 27, 2020、UPI, February 27, 2020などをもとに作成。

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ダルアー市内で爆発が発生し、シリア政府との和解に応じた元反体制武装集団司令官が死亡(2020年2月27日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市内で爆発が発生、シリア政府との和解に応じた反体制武装集団(タウヒード旅団)の元司令官が殺害された。

AFP, February 27, 2020、ANHA, February 27, 2020、AP, February 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 27, 2020、Reuters, February 27, 2020、SANA, February 27, 2020、SOHR, February 27, 2020、UPI, February 27, 2020などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領は、イドリブ県ザーウィヤ山での爆撃でトルコ軍兵士30人以上が死亡したことを受けて緊急国家安全保障会議を招集(2020年2月27日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、イドリブ県ザーウィヤ山での爆撃でトルコ軍兵士30人以上が死亡したことを受けて、緊急国家安全保障会議を招集した。

会議にはフルシ・アカル国防大臣、メヴリュト・チャヴシュオール外務大臣、ハカーン・フィダン国家諜報機構(MİT)長官、ヤシャル・ギュレル参謀総長が出席した。

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トルコ大統領府は会議後に声明を出し、「我が軍に対して武器を向けたシリアの政権に対しては同様の報復を行う。我が軍兵士の血は無に帰することはなく、シリア領内での我々の軍事活動は継続される…。イドリブ県で起きていることを我々はこれまでも、そしてこれからも傍観はしない。それはルワンダ、ボスニア・ヘルツェゴビナで起きていることと何ら変わらない」と発表した。

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会議と前後して、チャヴシュオール外務大臣がNATO(北大西洋条約機構)のヤンス・ストルテンベルグ事務総長と、アカル国防大臣がマーク・エスパー米国防長官とそれぞれ電話会談を行った。

AFP, February 27, 2020、ANHA, February 27, 2020、AP, February 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 27, 2020、Reuters, February 27, 2020、SANA, February 27, 2020、SOHR, February 27, 2020、UPI, February 27, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県ザーウィヤ山地方に対するロシア軍(あるいはシリア軍)の爆撃でトルコ軍兵士30人以上が死亡(2020年2月27日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍戦闘機がザーウィヤ山地方のバーラ村およびバイルーン村一帯に配置されているトルコ軍の拠点を爆撃、トルコ軍兵士少なくとも34人が死亡、多数が負傷した。

シリア軍はまた、これに先立ってバーラ村・カンスフラ村を移動中のトルコ軍の車列を砲撃した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(2月27日付)は、爆撃を行ったのがロシア軍の戦闘機だとしたうえで、トルコ軍兵士34人が死亡、数十人が負傷者したと伝えた。

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これに関して、トルコ国防省はツイッターの公式アカウント(https://twitter.com/tcsavunma/)を通じて声明を出し、イドリブ県内に展開するトルコ軍部隊が爆撃を受けて、兵士2人が死亡、2人が負傷したと発表した。

これに対して、トルコ軍はただちに報復を行い、シリア軍兵士114人戦車3輌を無力化したと付言した。

一方、トルコのハタイ県知事は報道向け声明を出し、シリア軍戦闘機の爆撃でトルコ軍兵士9人が死亡したと発表した。

アナトリア通信(2月27日付)が伝えた。

トルコ政府は28日、爆撃での戦死者・戦傷者に33人死亡、32人が負傷したと発表した。

AFP, February 27, 2020、Anadolu Ajansı, February 27, 2020、ANHA, February 27, 2020、AP, February 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 27, 2020、Reuters, February 27, 2020、SANA, February 27, 2020、SOHR, February 27, 2020、UPI, February 27, 2020などをもとに作成。

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ロシア・トルコの軍・治安・外交関係高官会合が再び物別れに(2020年2月27日)

トルコ外務省は声明を出し、25日にから首都アンカラで行われていたロシア・トルコの軍・治安・外交関係高官会合に関して、トルコ側がイドリブ県での即時停戦と2018年9月に交わされた非武装地帯設置合意の遵守を求めたことを改めて強調した。

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これに対して、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置されている当事者和解調整センターも声明を出し、トルコ側は非武装地帯設置合意への違反を続け、シリア軍への攻撃を行う武装集団を支援していると批判した。

また、ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は電話による記者団との会見で、「ロシアとトルコはイドリブ県情勢をめぐって専門家レベルでの連絡はとっている」としたうえで、「ヴラジミール・プーチン大統領の日程になかに、今のところ3月5日に予定されているエルドアン大統領との会談は含まれてない」と述べた。

AFP, February 27, 2020、ANHA, February 27, 2020、AP, February 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 27, 2020、Reuters, February 27, 2020、SANA, February 27, 2020、SOHR, February 27, 2020、UPI, February 27, 2020などをもとに作成。

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ラッカ県北部、アレッポ県北西部へのトルコ軍・国民軍の砲撃でシリア軍士官が負傷(2020年2月27日)

ラッカ県では、ANHA(2月27日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・アブヤド市近郊のアフダクー村、サールーンジュ村、クーリーク村を砲撃、アフダクー村でシリア軍士官1人が負傷した。

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アレッポ県では、ANHA(2月27日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市、同市近郊のシャフバー・ダム、スムーカ村、ハリーサ村、タッル・マディーク村、ワルディーヤ村、ナーイフ山、ハスィーヤ村、ハルバル村、ウンム・フーシュ村、カフル・ナーヤー村、シャイフ・イーサー村、マルアナーズ村、マーリキーヤ村、アルカミーヤ村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、バーブ市近郊のアブー・サイダーン通行所で、シリア軍とトルコの支援を受ける国民軍が捕虜交換を行った。

シリア軍側は拘束中の女性と子ども2人を、国民軍側は最近の戦闘で戦死した兵士の遺体1体をそれぞれ引き渡した。

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ハサカ県では、ANHA(2月27日付)によると、ロシア軍とトルコ軍がダルバースィーヤ市、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町西の国境地帯で合同パトロールを実施した。

合同パトロールが実施されたのは、ザフル・アラブ村、カイラワーン村、カルカンド村、タアラク村、ハーッジ・ウーグリー村、カルマーニーヤ村、シーリーク村。

一方、タッル・タムル町近郊のウンム・カイフ村をトルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が砲撃した。

AFP, February 27, 2020、ANHA, February 27, 2020、AP, February 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 27, 2020、Reuters, February 27, 2020、SANA, February 27, 2020、SOHR, February 27, 2020、UPI, February 27, 2020などをもとに作成。

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シリア軍はハマー県北西部の8町村、イドリブ県シャフシャブー山を制圧、トルキスタン・イスラーム党の本拠地ジスル・シュグール市に迫る(2020年2月27日)

ハマー県では、SANA(2月27日付)によると、シリア軍がシャーム解放機構や国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室との戦闘の末、県北西部のハウワーシュ村、フワイジャ村、タンジャラ村、アンカーウィー村、アムキーヤ町、シール・マガール村、アリーマ村を制圧した。

シリア人権監視団によると、シリア軍はまたザクーム村を制圧した。

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イドリブ県では、SANA(2月27日付)によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室との戦闘の末、ハマー県との境に位置する、シャフシャブー山を制圧した。

また、シリア人権監視団によると、シリア軍はまたザーウィヤ山地方のハルーバ村、クーフイーン村を制圧した。

これにより、中国新疆ウィグル自治区出身者を主体とするトルキスタン・イスラーム党の本拠地であるM4高速道路沿線のジスル・シュグール市まで17キロの距離に到達した。

AFP, February 27, 2020、ANHA, February 27, 2020、AP, February 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 27, 2020、Reuters, February 27, 2020、SANA, February 27, 2020、SOHR, February 27, 2020、UPI, February 27, 2020などをもとに作成。

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シリアのアル=カーイダが主導する反体制派はトルコの支援を受けてサラーキブ市近郊のトルコ軍拠点4カ所を解囲、同市を三方から包囲(2020年2月27日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構や国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室が、トルコ軍の砲撃支援を受けてM4高速道路沿線での東進を続け、サラーキブ市近郊のダーディーフ村、カフルバッティーフ村、ジャウバース村を新たに奪還した。

これにより「決戦」作戦司令室は、サラーキブ市近郊に設置されていたトルコ軍の拠点4カ所を解囲するとともに、同市を三方から包囲することに成功した。

一方、「決戦」作戦司令室は、サラーキブ市を制圧したと発表した。

これに対して、SANA(2月27日付)は、シリア軍がサラーキブ市一帯で進軍を続ける「決戦」作戦司令室と交戦したと報じた。

SANAによると、「決戦」作戦司令室がトルコ軍の砲撃支援を受けるなか、特攻戦闘員数十人が自爆攻撃を行う一方、シリア軍はこれに集中砲火を浴びせるなどして応戦した。

また、シリア軍消息筋によると、トルコから直接支援を受ける「テロリスト」がイドリブ県サラーキブ市一帯での戦闘で、シリア・ロシア軍航空機に対して米国製の携帯式ミサイルを使用しているという。

一方、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機はイドリブ市一帯を爆撃し、カフルナブル市から避難してきた国内避難民(IDPs)の子ども1人が死亡、またシリア軍戦闘機もシャラフ村を爆撃し、女性3人と子ども1人が死亡した。

さらにシリア軍地上部隊は、イドリブ市、ビンニシュ市を砲撃し、イドリブ市では女性1人と子ども2人を含む4人が、ビンニシュ市では2人が死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を28件(イドリブ県9件、ラタキア県10件、アレッポ県4件、ハマー県5件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を29件(イドリブ県21件、ラタキア県0件、アレッポ県6件、ハマー県2件)確認した。

AFP, February 27, 2020、ANHA, February 27, 2020、AP, February 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 27, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 27, 2020、Reuters, February 27, 2020、SANA, February 27, 2020、SOHR, February 27, 2020、UPI, February 27, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民872人と国内避難民(IDPs)1,368人が新たにシリア政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は563,816人、2019年以降帰還したIDPsは793,096人に(2020年2月27日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(2月27日付)を公開し、2月26日に難民872人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは245人(うち女性73人、子供125人)、ヨルダンから帰国したのは627人(うち女性188人、子供320人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は563,816人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者178,319人(うち女性53,893人、子ども91,240人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者385,497人(うち女性115,693人、子ども196,596人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,568,303人(うち女性1,970,491人、子供3,349,835人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は793,096人(うち女性238,244人、子供404,758人)となった。

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一方、国内避難民1,368人が新たに帰宅した。

うちダマスカス郊外県東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したの1,368人(うち女性612人、子ども413人)、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは0人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は57,694人(うち女性19,589人、子供24,360人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,326,290人(うち女性402,148人、子供668,126人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 27, 2020をもとに作成。

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